『Ceonsoyclopedlia』は、Censor(検閲)にまつわるEncyclopedlia(百科事典)です。旧称『表現規制用語集』。民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」である表現の自由――その規制・弾圧・バッシングにまつわる事例や用語について、あらゆる知識を保存伝達するためのサイトです。

 イギリスの作家ジュディス・カーによる1968年出版の絵本。
 

 あらすじ。


・トラがどこから来てどこへ帰ったのかまったく分からない。
・丁寧にあいさつして入ってきたトラが食欲を発揮するくだりは動物的本性を現したようでもあるが、そのわりに母娘を襲うなどの危害は一切加えない。食べ終わるとまた丁寧な態度に戻って帰っていく不条理さ。
・ソフィーはじめ、トラの狼藉にもかかわらず一貫してトラに好意的な様子の登場人物たち。

 と、なかなか不条理でシュールな作品であるため、このトラは何かの暗喩なのでは?としばしば勘繰られた。
 特に作者がナチスから逃れてイギリスにわたったユダヤ系女性であることから、「トラ」=ナチスの暗喩という深読みがはよくあったものらしい。しかしこれは作者自身が明確に否定し、娘と動物園に行ったときに思いついただけの話だと述べている。

 BBCラジオ・スコットランドの番組で、「男性から女性への暴力をなくす慈善団体」ゼロ・トレランス代表レイチェル・アダムソンによるバッシングを受けた。
『女性自身』が引用するアダムソンの発言は以下の通り。
「女性や少女への暴力の原因となる男女間の不平等を助長している」
「ジェンダーの固定概念は有害であり、ジェンダーの不平等を助長します。そしてその不平等がDVやレイプ、セクシャルハラスメントの温床となっているのです」
「なぜこのトラは男性なのでしょうか。女性でもなく、性別をぼかしているわけでもない」
「女性を助ける王子は男性で、助けが必要な無力な者は全て女性です。このようなメッセージを、この本は子どもたちに発信しているのです。私は子どもたちに、そんなメッセージと共に成長してほしくはない。男性と女性は平等で、女性も男性と同じように強く、困難な状況から自分で抜け出すことができる、あるいは支援を受けることができる。その逆もまたしかりである、という考えで育ってほしいのです」

 このレイチェル・アダムソンの発言は、まったく意味不明である。
 この絵本に描かれている「ジェンダーの固定概念」は、父親が昼間外で働いており、母と娘は家にいる、という程度のものでしかない。これは絵本が出た1968年当時の一般的な家庭生活であったし、現在でもライフスタイルの選択肢のひとつとして全く問題のないものである。一冊の絵本の主人公がたまたまそうであったからといって、文句を付けられる筋合いはどこにもない。
 また、トラが男性という根拠はこの絵本のどこにも出てこない
 トラの雌雄にはライオンのたてがみのような、性別によるはっきりした外見の差はないし、文章上も雌雄には言及されていない。強いていえば日本語版ではトラは「ぼく」と言っているが、原文は英語であり、ご存知のとおり英語の一人称「I」は性別を問わず使われる。
 つまりトラがオスだ、というのはアダムソンの完全な決めつけである。
 また、食料をトラに食べられてしまった母娘を父親がレストランにつれていく場面に「女性を助ける王子は男性で、助けが必要な無力な者は全て女性です」と糾弾しているが、「空腹で困っていて」「母娘のお茶に入れてもらった」つまり女性に助けられたトラを、たったいま男性認定したのはアダムソン自身ではなかっただろうか?
 

 スコットランド保守党のメーガン・ガラチャー氏(子ども・若者担当スポークスマン)は、デイリー・テレグラフ紙に寄せたコメントでアダムソンを批判した。
「時代と共に受け止め方が変わるのは当然ですが、ゼロ・トレランスの主張には親御さんたちも困惑するでしょう。このような指摘は、長く愛されてきた書物で子どもを教え導く際には、何の役にも立ちません。子供たちの態度を変えるためには、公的資金で運営されているこの団体が、この本を保育園で読むことを禁止するよう求めるのではなく、もっと良い方法があるはずです」


参考リンク・資料:
「ベストセラー絵本がDVやレイプを助長」と活動家が批判
英絵本作家ジュディス・カー氏、95歳で死去

このページへのコメント

フェミニストは何一つ間違った事は言っていないな。何が可笑
しいのか?可笑しいのはお前らモテないブサキモ男共の欠損し
た脳味噌の方だろう。

この様に、お前らモテないブサキモ男共は女性の立場に立って
物事を考える事が出来んから、一生掛かっても女性にモテる事
等無いし、全世界の女性達にゴキブリの如く嫌われて一生童貞
のままなのだ。この醜い奇形チー牛顔共が。

また、フェミニストという概念自体、女性の立場が低い現状を
是正することを主張する、または是正のために実行動をとる人
々を示すものであり、この概念に同意するか否かで、女性の立
場の低さを是正すべきかそうでないか、という各人の立場をは
っきりと二元的に示す物である。

即ち、フェミニストの正論に難癖を付けている時点でお前らモ
テないブサキモ男共が女性差別主義者なのは自明の理だ。

ま、お前らの様なド底辺の社会のゴミ共如きに嫌われようが恨
まれようが当方もフェミニスト達も一切気にしないが、別に当
方の主張とフェミニストの主張が対立しているわけでもないの
に、自分が批判しているものを批判しないから嫌いだと言うの
は幼稚園児並みの屁理屈だと思うが?

ま、お前らモテないブサキモ男共にはこんな「粋」な発言は理
解出来んだろうな。

「強くなければ生きていけない。
 優しくなれなければ生きている資格がない」

ついでにもう1つ、

「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」

共にレイモンド・チャンドラーの著作に登場する探偵フィリッ
プ・マーロウの発言だ。

女性に対する気遣いなど微塵も見せず、ただ性欲の捌け口扱い
するだけのお前らモテないブサキモ男共が現実の女性から好感
をもたれる訳は無いし、また自分が反論者諸氏を散々に罵倒し
ながら、自分が同様の状況に晒されると「反論者の自演だ」
「捏造だ」と言い掛かりを付けて非難するような輩の発言に何
の正当性があるだろうか?

女性が嫌いなら地球から出て行け。モテないブサキモ男共。

以上、反論等有れば当方のブログのコメ欄まで来てみろ。
ttp://jipangbito.blog93.fc2.com/blog-entry-82.html

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Posted by ロン・セガン 2023年09月18日(月) 14:54:11 返信

オタクとトランスの共通点
・自分達をマイノリティと思い込んでいるが中身は醜悪な差別主義者がほとんど
・お仲間の犯罪を咎める気が一切ない
・平気で嘘をつく
・内部から批判する人間を裏切り者と罵倒する
・外部から批判する人間を差別主義者と認定して被害者ヅラ
自分の行ってきた差別を自身がマイノリティであることを理由に免責を迫るだけでなく相手を差別主義者だと口汚く罵るのはオタクが昔からよくやる手口ですね。
「オタク差別」と「トランス差別」は根本的な部分が同じなんですよね。
ttps://twitter.com/Shota_824m0Xbot/status/1276392367667310592
ttps://twitter.com/Shota_824m0Xbot/status/1417071234999672834

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Posted by 雪景色 2022年01月27日(木) 20:52:10 返信

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