『Ceonsoyclopedlia』は、Censor(検閲)にまつわるEncyclopedlia(百科事典)です。旧称『表現規制用語集』。民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」である表現の自由――その規制・弾圧・バッシングにまつわる事例や用語について、あらゆる知識を保存伝達するためのサイトです。

 会田誠の作品。いわゆる現代美術のなかのコンセプチュアル・アート(概念芸術)と呼ばれるジャンルに属する。
「美少女」と書かれた文字を前に自慰をしている男性の後ろ姿を映した動画で、出演している男性は会田誠自身である。なお後ろ姿であるため男性の性器は映っていない。
 
 私立京都造形芸術大学(現・私立京都芸術大学)東京外苑キャンパス「藝術学舎」で2018年に開講された公開講座『人はなぜヌードを描くのか、見たいのか』で、会田誠が講師を担当した第3回(5月15日)で本作の一場面である静止画像を見せている。
 同講座で会田氏および写真家の高野隆大氏が講師をつとめた際、例示された作品がセクハラに当たるとして、受講者女性が大学の運営母体である瓜生山学園を提訴した。いわゆる「ヌード講座によるセクハラ裁判」である。

 同裁判にかんする報道では、毎日新聞やハフポストなどは、これがアート作品そのものの提示であることを伏せて報道した
講師は各回入れ替わっていたが、うち2人の講師が、自らが自慰行為に及ぶ様子を後ろから撮影した動画や、少女が性的暴行を受ける姿を描いた絵画などをスクリーンに繰り返し映していたという。(毎日新聞記事
会田さんのゲスト講義があったのは5月15日の第3回。大原さんによると、酒に酔ったような状態で現れたという会田さんは、女性がレイプされている絵などを見せたほか、「講師自身が全裸でオナニーしている写真」「AV女優がゴキブリとセックスしている写真」などをスクリーンに投影した。(ハフポスト記事

 これらの報道は、会田氏があたかも芸術の解説から外れ、セクハラ目的で自分の自慰動画を見せつけたかのような印象を与える悪質なイメージ誘導となっている。

参考リンク・資料:
わいせつ作品上映で精神的苦痛、学校法人に賠償命令 ヌード美術史講座 東京地裁
会田誠氏らのヌード講座は「セクハラ」 大学に賠償命令
会田誠さんらにゲスト講義で自慰写真など見せられ「セクハラ受けた」 美術モデルの女性が学校法人を提訴

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます