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 2020年10月24日、京都大学文学部で開催され、YouTube配信されたシンポジウム。主催は人社形未来発信ユニット、文学研究科応用哲学・倫理学教育研究センター。
「長らく日本独自のSMの一形態として捉えられてきた「緊縛 (Japanese Bondage)」が、いま、現代アートとして新展開を見せ始めている。本シンポジウムでは、この「KINBAKU New Wave」の旗手であるHajime Kinoko氏を迎え、アジアや世界への展開を視野に入れつつ、京大の人文知を結集し、その意味と可能性を探る。」(プログラムより)

 緊縛の歴史とそのアートとしての展開・実演などを交えた極めて真面目なシンポジウムである。
 ソーシャルディスタンスの観点から座席に間隔を設けるため、現地参加者は100名ほどの定員で締め切っていたものの、YouTubeで内容を公開した。再生数59万回以上のうち95%は海外からのアクセスであったという。

 11月11日、NHKがこの動画への抗議と京都大学の謝罪、11月5日に動画が公開停止されたことを報じた。
一方で、この動画を見た人から「女性を軽視している」とか「これは学問なのか」など不快感を示す意見が寄せられ、京都大学は11月5日、動画の公開を停止したということです。(NHK記事より)

 これに対して京都大学に批判が噴出したが、しかし実際には、動画の公開停止は書籍化を踏まえての本来の予定であること、謝罪文はあくまで不快感に対する陳謝に過ぎず動画の公開停止とは無関係であり、今後も研究・発信は続けていくこと。そして「緊縛」を女性差別とは考えていないことを同大学の出口康夫教授が明らかにした。
「シンポジウムでは、男性のKinokoさんが女性のモデルを縛ったということで、そういうご意見を持たれた方もおられたかと思います。しかし緊縛は、縛る側と縛られる側とが対等な立場に立ったうえで成り立つ “パフォーマンス” です。
 私も当日いちばん前で見ていて、支配や服従とはまったく異なる “相互信頼” というメッセージを受け取りました。女性の緊縛師の活躍も増えていますし、女性蔑視とは、まったく違うものがそこにはあります」(FLASH記事より


(シンポジウム動画の一場面)

 なおNHKは【宇崎ちゃん献血ポスター事件】の際にも、「日赤『宇崎ちゃん』献血キャンペーン 謝礼品変更し第2弾開始」と題してクレーマーを勝者とする方向の捏造偏向報道を行っている。

参考リンク・資料:
シンポジウム「緊縛ニューウェーブ×アジア人文学」を開催します
「京都大学が『縛り』のシンポジウム映像を配信している…」海外の人々がざわつく
京都大 “縄で女性縛る動画” ネット公開を停止
京都大学はネット公開を停止した「縄で女性を縛る動画」について謝る必要はなかったのでは?という声
「“緊縛”研究は女性蔑視にあらず!」京大教授がYouTube動画へのクレームに猛反論

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