『Ceonsoyclopedlia』は、Censor(検閲)にまつわるEncyclopedlia(百科事典)です。旧称『表現規制用語集』。民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」である表現の自由――その規制・弾圧・バッシングにまつわる事例や用語について、あらゆる知識を保存伝達するためのサイトです。

 アネコユサギ作のライトノベルを原作として漫画・アニメなどが展開されているが、問題になったのは2019年1月に第1期放映がスタートしたTVアニメ版。
 同作は、「盾の勇者」と呼ばれる主人公が第1話で強姦のでっち上げによる冤罪事件の犠牲になり、失意のどん底から名誉回復をしていく物語である。

 同作にバッシングを行ったのは海外サイト“Anime News Network”(ANN)など。
 なんとその「強姦冤罪が出て来る」ということ自体が気に喰わなかったという。

 日本のTVアニメが”強姦冤罪”を描き海外で大バッシング!「被害女性の苦しみを無視しており不誠実」「女性への偏見だ」と批判という記事によると、
Nick Creamer記者は「性犯罪被害がほとんど通報されないこの現実世界、被害を訴えた女性は常に叩かれてきた。泣き寝入りしてきた被害者数に比べれば、濡れ衣であることなど、統計的にごくわずかな例外的状況だろう。原作者の女性に対する怒りや被害妄想がにじみ出た作品だ」とこき下ろした。

 どうやら統計的に少ない事件を描いてはいけないらしい。
 強盗の被害に遭う銀行は、銀行全体の中で統計的にごくわずかな例外的状況に違いないが、銀行強盗も描いてはいけないのだろうか。
 そもそも強姦被害者よりも冤罪被害者の方が少ないなら、それこそ冤罪被害者の方がマイノリティではないか。マイノリティの声を聞かなくて良いというのか、なんという非リベラルだろう(棒)
 それにしても、日本における性犯罪の少なさが指摘されると、フェミニストは決まって「日本は暗数が多い!」と言い張るのが通例である。が、海外のフェミニストも自国の性犯罪について同じ事を言っているのだ。

 また別の記者は「被害者の苦しみを無視した描き方は不誠実」と同作を批判したという。被害者も何も、同作において主人公は真実潔白であり、被害など起こってはいない。「苦しみを無視」もなにも苦しんでなどいないのである。

 ……そしてこの後についたオチがふるっている。2週間後に、当のANNそのものの創始者が性犯罪で冤罪を受けたのである。

参考リンク:
日本のTVアニメが”強姦冤罪”を描き海外で大バッシング!「被害女性の苦しみを無視しており不誠実」「女性への偏見だ」と批判

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