『Ceonsoyclopedlia』は、Censor(検閲)にまつわるEncyclopedlia(百科事典)です。旧称『表現規制用語集』。民主主義社会の根幹をなす最重要の「人権」である表現の自由――その規制・弾圧・バッシングにまつわる事例や用語について、あらゆる知識を保存伝達するためのサイトです。

 フェミニストがよく使う、ポスターなどに使われている(主に女性の)図像などが気に入らないときに付ける言い掛かりのひとつ。類語に「物語に必要がない」。
 なお、本当に内容に無関係だったかどうかとは無関係に使用される。
 たとえば2019年10月の【宇崎ちゃん献血ポスター事件】においても「宇崎ちゃんは献血と関係がない!」とフェミニストは言い張った。
 これは、一部の地方公共団体などで「広報内容と無関係に女性をアイキャッチャーにしない」などのガイドラインがあることがあるためである。

 ちなみに右画像は【男女共同参画の視点からの公的広報の手引き】であるが、そもそも内閣府は「指針・規則として扱っているものではなく、これに反するから差別表現とは言えない。また発行当時(平成15年)の考え方であり、現在はHPから削除されている」ものをフェミニストが持ち出しているに過ぎないものである。
 なおフェミニストは、攻撃している当の団体や自治体にそのようなガイドラインがあるかないか、は一切考えずに他所のガイドラインを持ちこんでこれを主張するのが通例である。
 香川県民でも無い人に「ゲームを60分以上遊ぶな!香川では……」と難癖をつけているようなものである。

 実際には赤十字のポスターは漫画『宇崎ちゃんは遊びたい!』と献血事業とのコラボレーションキャンペーンを告知するものであるため、その主人公である宇崎ちゃんは関係がないどころではなかった。また、作者の丈(たけ)氏がキャンペーンに協力した理由は本人が述べており、「阪神淡路大震災の当時に救われた経験」から赤十字に協力したい気持ちがあったからだとツイッターで述べている。このような縁があってのことであった。
 
 同様の攻撃を受けた、アニメ『ラブライブ!サンシャイン』の主人公・高海千歌と静岡県沼津市の特産品「西浦みかん寿太郎」とのコラボレーションは、作品そのものがさらに関連性の濃いものであった。『ラブライブ!サンシャイン』は沼津市を舞台としており、なおかつ高海千歌は作中でもみかんが好物だと強調されている等の事情を踏まえて「西浦みかん大使」というイメージキャラクターに抜擢された。何重にも関係性があったのである。
 
 このようにフェミニストはそもそも内容など理解してからクレームをつけるわけではないため、この手の「なぜクレームをしたか」「何がいけないか」という本人達の発言は基本的に意味をなさない。

 ちなみに上記のような反論が来るとフェミニスト側は「宇崎ちゃんとコラボに関係があっても、宇崎ちゃんの巨乳や胸にぴっちりした服は献血と関係ない!」「千歌ちゃんとみかんに関係があっても、彼女の太腿やミニスカートはみかんと関係ない!」と主張することがある。
 しかしこの反論はまったく破綻している。
 なぜなら、仮に彼女らの体型が目立たないようにロングスカートや宇宙服を着せたとしても、その宇宙服やロングスカートもまた、みかんや献血とは何ら「無関係」からである。
 もしも、色気のない服装であれば無関係でもいい、と言うなら、最初から「関係」など真っ赤な嘘っぱちで、ただ単にイラストの性的魅力を敵視していただけに過ぎない事になってしまう。

 そしてフェミニズム活動家は自分たちの活動については、以下のような広報を製作している。
「ヒューマン(ならば女性に限らない)ライツ」も「特定秘密保護法案」も、これらただの女性の姿のアップとは関係のないものである。



そもそも「無関係のものを出すな」などというルールはない。
 「無関係なものを出す」ことは極めて有用かつ正当な広告の手法である。
 このことを立証しているのが「史上最も成功したキャンペーン」と呼ばれたCM“Dumb Ways to Die”(おバカな死に方)だ。これはオーストラリア・メルボルンの地下鉄が、駅や線路での安全行動を訴えるため2012年に配信したCMである。ポップで可愛らしい「ゆるキャラ」めいたキャラクター達が、突拍子もない馬鹿げた危険行為をしては次々と惨死体になってゆく。そして惨死体の姿のまま(顔が残っている者は)笑顔で踊りに加わる。

 しかし動画を見てもらえば分かるが、その危険行動は最後の3つ以外は鉄道と全く関係がない。鉄道会社が訴えたい危険は、約3分の動画のうちわずか15秒ほどしかないのだ。それ以外のほとんどの描写は、視聴者に「次はどんな“おバカな死に方”が出てくるんだろう?」と期待させ、惹き付けるためにあるのである。
 この試みは大成功をおさめ、放映後の関連事故は20%も減少したうえに、CM自体もカンヌ国際で史上最多の28部門受賞に輝いた。
 もしもこのCM製作者たちが、フェミニスト達が主張する「訴えたいことと無関係なものを出すな」などという、CMのどの死に方よりおバカなルールを守っていたら、この成功は決してなかっただろうし、鉄道事故を免れた多くの命も救われなかったことだろう。

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