トカゲ人
トカゲ人は全身をウロコにおおわれた、人間よりもひとまわり大きな屈強の種族である。
蜥蜴都市シァアレに住むトカゲ人たちは鱗神チャを信仰し、ドラッツェンやチャマイやナゴールのような隣接する都市を制圧することを長年狙っている。
人間をはじめとする知的種族を奴隷化、家畜化して苦痛を強いるだけでなく、旅人や商人を狙って拉致することもある。
トカゲ人たちは発達したウロコを持っているため、人間よりもはるかに打たれづよい。
また、戦闘のさいにはギザギザした凶悪なデザインの剣のほかに、丸太のように太い尾を駆使して戦う。
生まれながらにして戦う能力に秀でているため、戦いを知らない人間ではとてもかなわない。
トカゲ人はどうやら地下で他の悪の種族とつながっているらしく、地上ではあまり姿を見ない。
都市部でたまに見かけるトカゲ人は、基本的にはここまでに述べてきたトカゲ人とは別ものである。
トカゲ人は人間などのほ乳類と異なり、生まれたときから1人で動きまわることができる。
そのため野生のトカゲ人が都市部に潜り込み、まれに生き延びて成人する。
そのようなトカゲ人は邪悪な彼らのルーツとはなんら関係ないが、言われなき迫害を受けることもしばしばである。
都市部でのトカゲ人は孤独な生活を送っているか、その体格を活かして冒険者やならず者の集団に取り込まれていくかのどちらかである。
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