アランツァの世界（FT書房ゲームブック）

犬人
　犬人はネメディ平原など大きな平野部であれば、どこにでも生息する種族である。
　集団を作っていなければ、家族単位か単独で暮らしている。
　家族のような少人数単位で暮らす犬人は、大型怪物の格好のえじきである。
　逆に集団化した犬人は優秀なリーダーに率いられれば、組織だった狩りの能力を発揮して脅威となる。
　他の種族に対しては習慣的な関係性が重要視される。
　たとえば、先祖代々関わりの深い一族に対しては、犬人は対立を避ける。
　だが、旅人のような見知らぬ者が縄張りに侵入したとなると、群れの規模に関わらず彼らは敵愾心（てきがいしん）をむき出しにし、すみやかに排除されるまで執拗な攻撃を続ける。






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