アランツァの世界(FT書房ゲームブック) - イルフム
都市(ラドリド大陸 第二期)
・湖畔都市 イルフム

  なりたち
 イルフムはもともと荒野に点在する小さな集落に過ぎなかった。
 300年ごろにジョルクが天空都市へとなった際、広大な土地が天空へと消え、そこに水が流れ込んでアリクララ湖が誕生した。
 湖畔の集落となったイルフムは急速に発展し、レラヴィリア王国の滅亡による難民を受け入れるかたちで人口を伸ばした。
 300年代のなかごろにイルフムはクラーケンの襲撃を受けて半壊。
 一時は存続も危ぶまれた。
 人々の地道な努力によって400年代初頭には経済が回復。
 500年代の終わりにはクラーケンが討伐されて特需が訪れる。

  現在
 イルフムは人々も国柄も穏やかで、歴史上いちども他国に侵攻したことがない。
 交易と農業がさかんで、水運を利用した商業活動で発展を続けている。
 発展期は非常に勢いがあったこの街も、600年代終盤の現在は落ち着いた。
 しかし、ここ数年の間にクラーケンに似た水生植物の目撃情報が複数あり、クラーケンの子どもが成長したのではないかとうわさされている。
 イルフムは大きな軍備を持たない都市だが、クラーケンに悩まされてきた歴史から水軍だけは規模が大きい。





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