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解説
『ジャイロダイン』(GYRODINE)は、タイトーから1984年に発売されたアーケードゲーム。ジャンルは縦スクロールシューティングゲーム。

本作は背景がリアル指向であり、地上と空中を撃ち分けるシステムを採用したことや、特定の場所で地上ミサイルを発射すると隠れキャラが現れることなど、ナムコ(現:バンダイナムコゲームス)の『ゼビウス』を意識した作りになっている。減点システムの存在に加え、自機がヘリコプターということで進行方向へ機首を向けたり、同時期にリリースされたテーカン(現:コーエーテクモゲームス)の『スターフォース』のように自機の左右移動に同調して左右にもスクロールするシステムは、当時における独自性の面では他社の亜流ゼビウス系作品より比較的高かった。自機のヘリコプターの風を受け、樹木が揺らぐといった背景の演出もある。

本作を開発したクラックスは、オルカの倒産後に同社のスタッフが設立した会社であるが、経済難で再び倒産してしまう。その後、一部スタッフがゲームのオペレートや流通を行っていた東亜企画という会社に移ってゲームソフト部門を発足し、東亜プランとして新たに活動することになる。そのため、後年の『タイガーヘリ』や『究極タイガー』の原点は本作であると言っても良い。

ストーリー

西暦2000年、超大国Sは地球制服を企て、エイリアンと手を結んで巨大基地ゴルドスで秘密兵器を開発していた。この悪魔の野望を打ち砕くため、対地バルカン・対空マシンガン・そしてホーミングミサイルで武装したスーパーヘリ「ジャイロダイン」が出動した。S国・エイリアン共同軍は、アジアの某国に軍事基地を設置している。その鉄壁の守りのため、未だゴルドスにたどり着いた者はいない。空軍・陸軍・海軍からなる大部隊を撃破して、ジャイロダインはゴルドスの秘密兵器破壊を成し遂げなければならないのだ。

ゲームのルール

8方向レバー、2ボタン(対空攻撃、対地攻撃)で自機「ジャイロダイン」を操作。対空攻撃は自機の左右移動に同期して、発射角度を左右に多少傾けることができる。対地攻撃は対空攻撃と同じ武器を地上に向かって撃つため射程制限があるが、対空攻撃同様に発射角度を左右に傾けることができる。また、至近距離では空中の敵にヒットさせることも可能。二つのボタンを同時に押すと、射程制限がない単発の対地ホーミングミサイルを発射できるが、敵の弾の種類によっては相殺される場合もある。

地上物について

時々現れる家や人などを攻撃すると減点され、一時的に難易度が上がる。また、特定の場所で対地攻撃をすると人魚や目が出現し、ボーナス得点(1万点)が入るほか、緑の小人を出すとエクステンドする。

隠れキャラの出現位置

人魚
  • 開始直後の海上の島の左下と右下
人形
  • 草原地帯(戦闘機の攻撃)の後の森林地帯の間の湖
  • (ミサイル飛来)海の真中の島
緑の小人
  • 戦艦を越えた後の2度目の陸地の木

余談
  • 洋上基地でミスになると、唇が舌を出す。
  • 一定までゲームを進めていくと最初の地点に戻される。要するにループ。なお、ループすると民間人や民家等を撃たなくてもゲリラ部隊が登場したり、空中敵の一部が攻撃的な赤ヘリに差し替えられるなど、難易度が比較的高くなる。
  • PC-8801版およびX1版では、タイトル画面にパイロットのグラフィックが追加されている。

プレイ動画

FC ジャイロダイン プレイ動画1

ジャイロダイン

Gyrodine NES


実況プレイ動画


【実況】ファミコン ジャイロダインを20年ぶりにやってみた


おまけ




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