最終更新: aichi_ero1 2015年03月06日(金) 20:03:34履歴
プレイ動画 実況プレイ動画 おまけ
解説『グーニーズ』(The Goonies)は、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたゲームソフト。同名のアメリカ映画『グーニーズ』を原作としている。
概要
内容はサイドビューのアクションゲーム。1985年12月に同社からMSX用ソフトとして発売された。また、1986年2月21日には内容の異なるファミリーコンピュータ版が発売され、後にPC-8800シリーズ・X1にも移植、ファミリーコンピュータ ディスクシステムの書き換え用ソフトとしても登場した。なお、これらは全て日本国外では発売されていない。ただし、アメリカでは1986年に任天堂VS.システムでFC版をベースとしたアーケード版『Vs. The Goonies』のみ登場していた(こちらは日本未発売)。
MSX版とファミリーコンピュータ版は、ゲーム内容に共通点は見られるものの、まったく違った作品となっている。なお、どちらの作品もゲーム中のステージBGMとして、シンディ・ローパーの歌った映画の主題歌『The Goonies 'R' Good Enough(グーニーズはグッドイナフ)』をアレンジした曲が流れる。
MSX版
スロースを操作し、牢屋に閉じこめられた7人の仲間を救出して出口の扉に脱出することがゲームの目的である。
ゲームは5ステージ全100面(1ステージ20面毎)で構成されており、屋根裏部屋(原作では宝の地図を発見)、洞窟など、原作にちなんだ舞台となっている。敵や敵の飛び道具(銃弾、音符、骨)、落下する鍾乳石や滝などのトラップに触れるとバイタリティ(以下VITと表記)が減っていく。VITが0になるか、吊るし岩や通過すると出現する壁に潰されると即ゲームオーバーとなる。敵を倒すと経験値(EXP)が増加し、ゲージいっぱいになるとVITが少し回復する。
ステージには、あちこちに牢屋と点滅した鍵があり、鍵を取得して牢屋を開けると仲間を救出することが出来る。各ステージに7人の仲間が隠されており、全員救出すると普段は開かないドクロのマークが彫られた扉が開き、扉をくぐるとステージクリアとなる。また、特定の場所でパンチする、通過するなどのアクションを行うとアイテムが登場する。ただし、MSX版ではアイテムの効果が現れると一部を除き消滅する。
全ステージをクリアするとエンディングとなり、ゲーム終了となる。
発売は1985年末だが、クレジット上では「KONAMI 1986」と表記されていた。
ファミコン版およびその移植版
ゲーム内容やBGMは基本的にMSX版と同様であるが、ステージ構成・アイテム等は全く異なる。また、プレイヤーが操作するキャラクターは映画の主人公でもあるマイキーである(攻撃方法もパンチではなくキックである)。
MSX版との大きな違いは以下の通りである。
主人公の数
- ゲーム開始時3人(PC版は隠しコマンド使用で10人)。ライフが0になっても主人公が残っていれば続けてゲームが出来る残機・ライフ併用制となっている。
ステージ構成
- 6ステージ+ステージ間を移動するためのミニマップ3ステージ。
ステージクリア方法
- 牢屋に隠されている鍵を3個取得し、出口の扉をくぐるとステージクリアとなる。
各ステージの仲間の数
- 仲間は各ステージ1人のみ(全ステージで合計6人)。仲間を救出しなくてもステージクリア出来るが、ステージ5終了時に5人救出していない場合はステージ1に戻される。
倒すとアイテムが出現する敵が追加
- 巨大ネズミを倒すと爆弾が出現し、取得することで攻撃アイテムとして使用可能。
牢屋の開け方
- 牢屋に爆弾を置いて破壊することで開けることが出来る。
制限時間の追加
- 各ステージに制限時間があり、0になるとミスとなる。
トラップの追加
- 穴や水に落ちるとミスとなる。
経験値(EXP)がない
- ライフの回復は、基本的に牢屋から出現する魔法のツボを取得することで行う。
特殊アイテムが消滅しない
- 特定のアクションで出現するアイテムは一度取得すればゲーム終了まで消滅しない。アイテムを取得しなくてもゲームをクリアすることは可能だが、入手するとしないとでは難易度が大きく変わる。
エンディング後にゲーム再開(FC版のみ)
- 仲間6人を全て救出するとエンディングとなり、夕焼けの中を出帆する海賊船を6+1人が見送る、映画のラストをイメージした画面となる。エンディング後は難易度が上がり隠されたアイテムの取得方法も変わる2周目が始まる。ただし、PC版はそのままゲーム終了となる。
また、MSX版では画面切り替え方式であったが、FC版およびX1版では横スクロール方式を採用している(縦移動およびPC-88版は画面切り替え方式)。
コンティニュー
ゲームオーバーの画面で上とAボタンを押しながらスタート。
アイテム一覧
以下は、ゲーム内に登場するアイテムである。牢屋の扉から出現するアイテムは、時間が経過したり、画面が切り替わってもなくならない。後々のためにパチンコや魔法のツボをすぐ取らずに取り置きしておくというプレイ方法もある。
敵を倒すと出現するアイテム
爆弾
- ドクロのマークが彫られた牢屋を破壊することができる。敵を倒すことも可能。時間差で爆発し、巻き込まれると残機が1つ減る(ライフ残量に関わらず即死)。ステージ中に出現するネズミ、キツネ、タコ、魚を倒すと出現する。
- たまに出現する白いネズミを倒すと出現。一定時間無敵になる。無敵時間は残りライフが多いほど長くなる。勿論、穴や水に落ちたときや、タイムオーバーには無効。
牢屋から出現するアイテム
鍵
- ステージをクリアするために必要。各ステージに3本ある。
- 捕らわれの身となっている仲間。各ステージに1人ずついる。助けなくてもステージクリアは出来るが、最終ステージ前で強制的に1ステージに戻されてしまう。最終ステージの女の子以外グラフィックは同じ。
- 弾数制限(50発)があるものの、画面の端まで攻撃できるようになる。また、幽霊など、通常攻撃のキックでは倒せない敵もこれで倒せる。既にパチンコを持っていると出現しない。
- マイキーの体力が最大値の25%回復する。回復量は少ない。
- マイキーの残機が1つ増える。
- ステージ6のみ。得点アイテム。
特定のアクションで出現するアイテム
イヤーマスク(耳栓)
- ギャングの歌声でのダメージを防ぐ。
- 水滴や蒸気、そして滝などの水のダメージを防ぐ。
- 頭上から落ちてくる岩からダメージを防ぐ。
- バーナーの炎からによるダメージを防ぐ。
- 爆弾は通常1個しか持てないが、これがあると爆弾を2個持つことができるようになる。ワープゾーンを利用すると、登場するステージに訪れることができなくなるため獲得できない。
- 骨、頭蓋骨、およびフラッテリ・ギャングの鉄砲の弾などの飛び道具、そしてコウモリとの接触によるダメージを防ぐ。鎧のみ出現場所が二箇所あり、ワープゾーンを利用したり前のステージで取り忘れた場合でも再取得のチャンスがある。取得はどちらか一方だけで、同時に二つ取ることは出来ない。
- 底にバネが付いたシューズ。ある特定の場所で効果を発揮し大ジャンプできる。
- 8個集めるとマイキーの体力が完全回復する。各ステージに8個隠されている。
- 出現させると1000点、触れると5000点のボーナスがもらえる。一定時間が過ぎると消滅する。横に移動するものと動かないものが存在。ツインビーやビックバイパーなど、主にコナミ製の別ゲームのキャラクターが登場する。発売当時「スピルバーグ監督」という名前だったキャラもいたが、その後諸々の事情があったようで「コナミ監督」という名前に変更されている。
敵キャラクター
チュー太
- 茶色いネズミ。床の上を左右に移動する。一発で倒すことができ、倒すと爆弾を落とす。
- 黄色いネズミに化けているキツネ。攻撃すると正体を現し、その後もう一発で倒すことができる。チュー太の動きに加え、時おりジャンプするのが特徴。倒すと爆弾を落とす。
- たまに出現する白いネズミ。動きはチュー太と同じだが、倒すと十字架を落とす。
- フラッテリーの一員。動きが速く、穴を飛び越えたり梯子を上り下りしたりしてマイキーに向かってくる。また前方に銃弾を放ったり、全方向に歌声(音符)を飛ばしたりして攻撃してくる。一発でダウンするが、完全に倒すことはできず一定時間で再び起き上がって向かってくる。
- 骸骨。主に洞窟に出現する。骨を投げたり頭部をブーメランのように飛ばしたりして攻撃してくる(頭蓋骨のキャラは『カパ』)。倒しても何も落とさない。
- コウモリ。ガラガラと同じく洞窟を中心に登場する。ジグザグに飛びながら左右に往復する。倒しても何も落とさない。
- タコ。床の上を左右に動くが、スピードは遅い。倒すと爆弾を落とす。
- 魚。画面下から突然放物線を描いて飛び上がってくる。倒すと爆弾を落とす。
- 海賊のような格好の骸骨。空中に出現し、水平に一定距離を飛ぶと消える。キックは効かず、パチンコか爆弾でないと倒せない。倒しても何も落とさないが、得点は高い。
トラップ
炎
- ステージ2に出現。上部のバーナーから放出される。耐熱服で防げる。
- ステージ3に出現。水平に放出される。防水服で防げる。
- 洞窟のいたる所に出現。ヘルメットがあれば安心。
- ステージ4以降に出現。防水服で防げる。
- ステージ4で出現。潰されると即死。
- ステージ5で出現。防水服がないとダメージを受けるほか、下に落とされる。
評価
ファミリーコンピュータMagazineの読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、30点満点中22.07点となっている。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
得点 | 3.82 | 3.95 | 3.48 | 3.67 | 3.61 | 3.54 | 22.07 |
関連作品
- グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦 - ファミコン版の続編。日本のみだった本作とは異なり、欧米でも発売された。
- コナミワイワイワールド(FC版のみ) - コナミのキャラクターが多数登場するアクションゲーム。主役キャラクターの一人としてファミコン版『グーニーズ』からマイキーが登場する。携帯電話アプリ版『コナミワイワイワールド』では版権上の問題で、『バイオミラクル ぼくってウパ』のウパに差し替えられている。
- ポップンミュージック10 (AC、PS2) - 本作のBGM(映画『グーニーズ』の主題歌を基にしたもの)を、さらにMr.T(内田智之)がアレンジした楽曲が収録。また、担当キャラクターとしてマイケル(マイキー)が登場、プレイヤーキャラクターとしても使用できる(pop'n musicの登場キャラクターも参照)。
プレイ動画
ファミコン グーニーズ The Goonies
グーニーズ(FC) クリア動画
【FC】グーニーズ(Goonies)を普通にクリア
実況プレイ動画
おまけ
「グーニーズ」予告編
CM The Goonies (グーニーズ) FC & MSX
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