最終更新: aichi_ero1 2015年03月01日(日) 23:53:40履歴
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解説『チャレンジャー』(Challenger)は、ハドソンより1985年10月15日に発売されたファミリーコンピュータ(ファミコン)用コンピュータゲームソフトである。
概要
元々はパソコン用ゲームソフト『暴走特急SOS』[1]の移植版として制作[2]。PC版は列車内ステージのみだったが、ステージ2からステージ4は本作で新たに追加された。
タイトル画面で表示されるキャッチコピーは「'REALTIME ACTION ADVENTURE!」。サイドビューの横スクロールジャンプアクションとトップビューの任意全方向スクロールのアクションシューティング、さらには固定画面のアクションゲームにも変貌するユニークなシステムで、モニター100画面分の広大なステージも売りだった。2007年5月よりWiiのバーチャルコンソールで、2013年3月よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信している(要500Wiiポイント)。
ストーリー
考古学者である主人公「チャレンジャー」が、悪玉ドン・ワルドラドにさらわれたマリア王女を救出すべく野山を駆け回る。主人公が考古学者という設定は映画『インディ・ジョーンズ』のオマージュ[3]。
王女がさらわれる場面は最初の面である列車ステージに組み込まれており、どんなに頑張っても必ずさらわれてしまう。この面のBGMはフランツ・シューベルトの「軍隊行進曲」のアレンジであった。
システム
プレイヤーは自キャラである「チャレンジャー」を操り、シーンと呼ばれる各ステージの目的の場所を目指す。自キャラはナイフを投げて敵を攻撃することができるが、一部ナイフの効かない敵が存在し、それらの敵を倒すにはパワーアップアイテムや隠れキャラクターの力を借りなければならない。本作の操作は「Aボタンで攻撃、Bボタンでジャンプ」で、『スーパーマリオブラザーズ』を初めとする当時の他の多くのゲームと逆である。
シーン1・3・4では敵に触れるとミスになる。これらのシーンはサイドビュー方式で、ジャンプできる。ジャンプの高さは調整できず、空中での制御もできない。シーン1では十字キー下で床に伏せて飛ぶ敵をかわすこともできる。シーン2ではライフ制で、トップビュー方式になり、ジャンプは出来ず移動(上下左右の4方向)と攻撃のみ可能となる。敵に触れるとライフが減り、ライフが無くなるとミスになる。敵に触れても無敵時間がないため、連続してダメージを受けやすい。
いずれのシーンでもタイムがあり、シーンが切り替わると再セットされるが、ゼロになるとミスとなる。高い所から落ちたり、特定の罠にかかったりしてもミスとなる。自キャラがゼロになるとゲームオーバーとなる。
タイトル画面で「レベル」と呼ばれる難易度を16段階に調節でき、低くすると敵の出現数が減る。難易度を低くしすぎると、敵の数が減りすぎて特殊な敵を倒すために必要なアイテムを入手しにくくなり、かえって難しくなる。
内容
ステージ構成
SCENE 1 STOP THE EXPRESS!
- マリア王女を拉致し、乗っ取った特急列車メタモルフォセス号で逃走を図るドン・ワルドラド。その列車に飛び乗って、子分たちの攻撃をかわしながら先頭車両を目指す。しかしチャレンジャーが先頭車両にたどり着いた途端、ワルドラドは後部車両を切り離し、チャレンジャーを車外に叩き落として逃走する。
- ドン・ワルドラドたちを追ってワルドラド島にやって来たチャレンジャーが、4方向にスクロールする広大な島内を捜索する。要所にある洞窟や建物の入口から、後述するシーン3や4に突入することが出来るが、一方で一度入ったら条件を満たさないと抜け出せないトラップゾーンや、入った瞬間に奈落の底へ叩き落される罠の洞窟も存在する。
- シーン4の舞台となる、王女が囚われているピラミッドに突入するためには、このシーン3で「キーワード」と呼ばれるアイテム(鍵・指輪・王冠の3つ)を集めなければならない。内部は水の噴き出す洞窟となっており、チャレンジャーはその噴水を足場代わりに、対岸にあるキーワードを取らなければならない。シーン3の入口は島内に複数存在し、チャレンジャーはシーン2と3の出入りを繰り返しながら、ピラミッドを目指す。
- 3つのキーワードを集め、ピラミッドに到達したチャレンジャー。恐竜の形をした岩場を飛び渡り、ワルドラドの待つ最上段で最終決戦を迎える。
- シーン4をクリアするとレベルが2上がり、2周目、3周目…と続く。
敵キャラクター
かっこ内は登場シーン数。
ドン・ワルドラド(1、4)
- マリア王女をさらった悪漢で、秘密組織「ブラッディワッカー」のボス。シーン1では触れてもミスにはならないが、倒すこともできない。シーン4で連続してナイフを4発当てると倒せる。800点。
- 大きな鳥。ナイフで倒せる。シーン3にはレベル9以上、その他のシーンにはレベル3以上のときに登場する。100点。
- プロペラが付いた小型の自動車。列車のそばを走り、急に高く飛び上がる。ナイフで倒せない。レベル9以上で登場する。400点。
- 雷雲で、ときおり稲妻となって降下する。ナイフで倒せない。シーン1では、このバルが出現するとBGMが変わる。シーン1ではレベル3以上、シーン3ではレベル9以上で登場する。シーン1で無敵になって倒すとカラの姿になって消える。800点。
- 緑色の服を着て髭を生やしている男。ナイフで倒せる。レベル3以上で登場。200点。
- 火の玉のような敵。通常時はナイフで倒せない。レベル2以下ではアイテムの出せる場所が限られるため、より厄介な敵となる。800点。
- ヘルメットをかぶったウサギのような妖精。ナイフで倒せる。レベル3以上で登場。100点。
- 黄色く丸いロボット。ナイフで倒せる。レベル3以上で登場。200点。
- 動物の頭蓋骨。ナイフで倒せる。レベル3以上で登場。200点。
- 歩く人食い植物。ナイフで倒せる。レベル3以上で登場。400点。
- シーン3・4への入口を守り、狭い範囲を左右に往復する骸骨。通常時はナイフで倒せず、触れただけで1ミスとなる。倒さなくてもシーン3・4に入ることは可能。レベル3以上で登場。800点。
パワーアップアイテム
まっとうくじら
- マッコウクジラではない。シーン2の特定箇所の水面に浮かび、画面内に出現させるとチャレンジャーのライフが徐々に回復する。攻撃して倒すことも出来るが、特にペナルティはなく、400点のボーナス点が入る(しかも出現場所をスクロールアウトさせて戻ってくるとまた復活する)。敵キャラ扱いになっており、倒すと後述のパワーソード・パワージュエルの出現カウントに加算される。レベル2以下ではタマ以外の敵が出ないため、パワーソード・パワージュエルを出すにはこれを倒し続けるしかない。
- 同じシーン2である方法を用いて出現する、空中に浮かぶまっとうくじらは、倒すことでチャレンジャーの残り人数が1人増える。また、シーン1である方法を用いて出現させると、空中に浮かぶまっとうくじらが出現し、シーン1にいる間チャレンジャーを無敵にしてくれる。
- シーン2で、攻撃を外さずに連続して敵を4匹倒すごとにどちらか一方が出現し、それにナイフを当てることで効果が発動する。触れるとダメージを受け、直接取ることはできない。
- パワーソードにナイフを当てると一定時間チャレンジャーの色が変わる。色が変わっている間は移動速度が速くなるほか、どんな敵でもナイフを当てることで倒すことができる。
- パワージュエルにナイフを当てると、その瞬間画面内にいる敵を全滅させることができる。同時に、残っていたアイテムも得点になって消えてしまう。
- なお、どちらも画面内に出現している間はまっとうくじらと同様、ライフが徐々に回復する。
トラップ
いずれもSCENE 2に存在する。
ミステリーゾーン
- 四角い形をした狭いエリアで、足を踏み入れるとBGMが変わる。四つの穴が空いているが、どの穴に入っても落下して1ミスになる。一度入ると、パワーソードの力を使っても脱出できない。脱出するには、ソードを一度も外さず敵を8匹連続で倒す必要がある。
- 大きな渦が描かれたエリアで、足を踏み入れるとBGMが変わり、中央の穴に引きずりこまれる。もちろん穴に落ちれば1ミス。一度入ると、パワーソードの力を使わない限り脱出できない。「脱出に成功すれば一万点のボーナスが得られる」とよく言われるが、これはパワーソード取得時の点数表示が画面に残っているだけであり、実際には得点は加算されていない。
- 偽のピラミッドがある島。一見、SCENE 3への入り口に見えるが、ピラミッドに入ると1ミスになる。
主なスタッフ
- PROGRAM:菊田昌昭(メイン), 野沢勝広(マップ圧縮), 笹川敏幸(サウンド)
- GRAPHICS:山本次行(メイン), 笹川敏幸(列車)
- MUSIC:国本剛章
- ADVISER:奥村恵
CD
ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.2
- 2004年3月24日、サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。
プレイ動画
ファミコン チャレンジャー(1/3)
チャレンジャー(FC) クリア動画
【検証1】 チャレンジャー (ファミコンロッキーの裏技を検証)
実況プレイ動画
おまけ
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