この街で莫迦な夢を見る男たち。でもこの道を選んだその日から、あたしにはそいつらを笑う事なんかできなくなった。夢を夢で終わらせない。絶対に。 | 大声で泣いた。死にたいとさえ思った。給料泥棒と罵られ、物を投げつけられるなんて日常茶飯事。だけど辞めない。諦めない。夢には背を向けない。 | 見知った顔が一人、また一人と姿を消していく。こんな業界じゃ未来なんか見えないけど、あたしは怯まない。もう一人じゃないから。守る者ができたから。 | この世界に飛び込んできたのだろう。この道を歩み始めた日の事を思い出す。涙は、もう枯れている。 |