第三回魔神戦争

参加者
戦況
・一日目 (7月13日正午～7月14日正午)
　　Round１
　　Round２
　　Round３の準備

・二日目 (7月14日正午～7月15日正午)
　　Round３
　　攻撃班状況1日目
　　Round６
　　Round６終了時点

・三日目 (7月15日正午～)
　　結界ダンジョン攻略作戦
　　ルクレツィア・アンドロマリウス戦
　　終戦・戦後処理

魔神ルクレツィア・アンドロマリウスが所有するアンドロマリウス領に対して、303年7月13日正午から15日全日まで行われた魔神戦争。

S級3位サイラスが、異世界ファルナからガルモンワールドへ転生してから長く探し続けていた前世の妹であるルクレツィア本人の居場所を、
ナイア・ウァプラより、第一回?の撃破対象魔神だったファサリナ・アロケル領から北に35ブロック先であると、簡易の地図に指で指し示す形で魔核の情報統制を潜り抜ける形で聞き出し、
第二回を終えて直後に遂行した『魔物領突撃作戦』の帰還後より約1年半、サイラスが故郷より転生してから死力を尽くし捜索し続けた妹発見の悲願のための総決算となる一世一代の決戦である。

参加マスター

※筆記時点で本編更新が続いているため、人間側及び魔神側の戦力の詳細が判明すれば追記予定。

メインプレイヤー
サイラス	ルクレツィア・アンドロマリウス
人間側	魔神側
■魔神と戦える戦力・参戦S級マスター赤井直斗・直斗配下サブマスター&騎士　アーシュラ・ベルゼビュート　サリオ・シャード　緑屋晴　ユーリア　ユーフォリア　メルビス　セルヴィ　ティルニア　ウェビア　エルサリア　ファルーシャ　シドゥリア　ゼノビア　グリエラ　グライド　ジルーシャ・サイラス配下サブマスター&騎士　ラクリス　ミラージュ　クーデリア　ヨナサイラス配下A級マスター　ノリス　シューター騎士団団長　クオーリン　レイダ人間側魔神戦力　ナイア・ウァプラ　フェリシア・セーレ　 ■魔神と戦えない戦力　　　　　　・サザン騎士団　　　　1000人　　　　　　・ノルド騎士団　　　　1000人　■戦闘能力不明の協力者　ポラリス　如月義成	■参加魔神　ヴィクトリア・オロバス　ティアーヌ・ハーゲンティ ■ヴィクトリア・オロバス配下　アルグレオス　グリモンド　バロシャーク　ダグレオス　ベロディウム　ベルシナ　ダルクス　ゼスフィーン　　LV600以下の魔将34人　LV200以上の魔獣220体 ■ティアーヌ・ハーゲンティ配下　ゴルゾン　ベリア　バルモグ　カルマルク　レフリック　オリジン・ルフ LV500以下の魔将18人　LV200以上の魔獣110体 ■その他LV200以下の魔獣　無数

戦況

開始日前日(7月12日)
・翌日に魔神戦争の開始が確定した直後、直斗とサイラスのどちらがルクレツィア・アンドロマリウスを撃破するかの相談が行われ、
　サイラスより、勝利確率が70％*1になるからと直斗が攻撃側としてダンジョン攻略及び撃破を担当し、直斗は攻撃側と防御側に戦力振り分けについて悩むこととなる。

・直斗は戦力を最大限確保するべく、徒弟如月義成と、『シリウス血統』の後継者ポラリスの2名にメッセージを送り魔神戦争の参加を呼びかけ、
　双方ともに参加了承の返信が送付され、ポラリスは即座に、義成はGuest契約したギネヴィアのレベリングに従事し開始直前に到着、人員はさらに充実することとなる。

・ノルド騎士団とサザン騎士団、双方が配置に就いた時点で、直斗はポラリスと義成に対し雑談。
　その中で彼女はギネヴィアが良いマスターと一緒にいることを喜びからかう一幕*2も。

・直斗は、開始前に情報が無いか妖精商人として従事する魔神パトリシア・ブネに対し商談するものの、『販売後、即座に価値を失う商品は渡せない』と断られる。
　その後は、ロゼッタ・ガープが寂しがり不満がっている事実、及びヴィクトリア・オロバスに対し『一切ポイントを与えず、勝利して下さいませ』と言う激励の弁、
　追加で、直斗がエルフのノワール取り扱った事は無いかと聞くが、既に売り払ったのか『顧客の情報は渡せない』として拒絶、直後に魔神入領の知らせも届き商談は打ち切りに。

　ルクレツィア・アンドロマリウスの協力に参じたのは、同じベルフェゴール閥に在籍する魔神、ヴィクトリア・オロバスとティアーヌ・ハーゲンティ、合計3名の魔神戦力が敵として集う。

初日(7月13日)
・当日朝、テレビの報道が行われる事実が判明、S級の戦いと同様にシルヴァーナとアンネローゼの2人が解説及び司会として参加する事実が判明した。

・メインプレイヤーとなったサイラスより、仲間たちへの鼓舞と勇戦を願う戦争開始前の挨拶が執り行われ、微かな軽口と必勝の願いに多くの歓声が沸き上がる。

・12時正午、魔神開始直後に前々回?、前回同様にアンドロマリウス領に存在するるダンジョンの場所全てを把握すべく、
　アウレリアの力を元に、直斗のエンハンスの力で魔力を増強した上で『光子演算回路ラプラス』と極光オーロラを同時展開すべく発動。
　前回魔神戦争での撃破対象となったコーネリア・ストラスの例と違い妨害行為は無く全てのダンジョン所在地悠々と知覚。

・この成果の時点で緒戦は優勢に進み、直斗は攻撃隊を率い早急のダンジョン攻略に向け邁進する。

・魔族達の侵攻.Round１(正午12時～午後8時まで)

・如月義成、グリエラ、ゼノビア、及びA級マスターのシューターたちが守る1の砦に、Round開始直前に魔神本人の攻勢を予知したサイラスがが登場。
　彼は所持ガルモンたちを含め、妻であるフェリシア・セーレとヨナを伴って現れるなど、この場所が主戦場となり死線を迎える可能性が参戦マスターたちに広がる形に。

・登場したのは彼の予知通り、ヴィクトリア・オロバスとティアーヌ・ハーゲンティ、その配下達全軍だった。
　その後はサイラスと、ベルフェゴール閥の首魁とみられるヴィクトリアとの舌戦が開始され、フェリシアの離反を問う問答などを含め、
　『殺すのは不可能ではない。殺さずに降伏させることは現状不可能。今回は追い返すに留める。』と煽るなど、魔神の沽券を揺るがす暴言にヴィクトリアは激怒、
　バトルフィールドを展開され、逃げも隠れも出来ない状態でサイラスは予定道理なのだろうか、耐久を余儀なくされる形に。

・ヴィクトリアの配下及びティアーヌは主君の命令も無く動くわけにいかず放置され、半ば手持無沙汰のまま戦闘の推移を見守る羽目に、
　これはサイラスがヴィクトリアを怒らせることで、8の砦の被害を0で乗り切るべく行われた策の一つなのだろうと予想される。

・ヴィクトリアと25ターンの戦いを単独で乗り越えたサイラス、セプタとヴェール両名の恒久的戦闘不能に陥るなど激戦を予期させた。
　少なくとも、レベル900の魔神相手にこの長時間とも言える戦いを生存しただけでも驚異の結果に驚く他ないが、たった2名のガルモンの被害のみに抑えた事実は驚嘆に値するだろう。
　戦いを終えたヴィクトリアは『…次から、ちゃんと本気で攻めるわ。』との半ば負け惜しみに近い言葉を残しティアーヌ含めた全員を率い撤退判断、顔見せ同然の戦いはここで終焉を告げた。

・サイラスは戦線離脱したガルモンを2名出したものの、魔神の甚大な攻勢の発生が予期される中で、
　本来発生するはずの被害を受けず追い返した事実は、彼の戦闘力の高さを民衆に知らしめさせるのに十分だったと言えるだろう。

・魔族達の侵攻.Round２(午後8時～翌日午前4時まで)
・義成が担当する1の砦に対しては魔神本人は登場せず、ティアーヌ・ハーゲンティ配下の毒魔将ベリアと、大魔獣オリジン・ルフを筆頭とした軍勢が登場した。

・サイラスの指示によりオリジン・ルフはグリエラが、毒魔将べリアは義成が対応し戦線を維持することとなる。

・毒魔将べリアはサポーター型の能力で、直絶攻撃は好まず敵を毒に犯し体力を蝕み時間稼ぎするタイプであり、義成でも25ターンもの長期戦が可能だった。

・敵全軍が撤退するまでに、砦の防衛を担当していたサザン騎士団2名の尊い命が失われることに。
　軍団指揮に定評のあるサイラスの命令下でも、相応の被害者が出る事実は魔神戦争の厳しさを知らしめるものだった。

・2の砦はヴィクトリア配下である魔犬魔将ダグレオスが侵攻、得意技である『魔技・ケイオスバイト』は受けた敵を即死させ恒久的な戦闘不能に追い込む強力無比な技。
　戦闘を命じられたメルビスはアンデッドウォリアーを犠牲に逃げ回りどうにか25ターン生き延びるのみ、攻撃も無力化されるなど非常に苦しい戦いを強いられる形に。

・ポラリスの初陣は500以下の魔将と切り結ぶ形に、当然ながら素の能力の関係から精も根も尽き果てるが如きギリギリの戦いを強いられ、生き残りはしたが、己の弱さに口を歪ませるしかなかった。

・グライドの指揮の下で今回は被害なく進められたが消耗の関係で次回からは同じようにいかないだろう、次回の戦い以降はより苦しめられる未来を想起してしまうのみ。
　
・3の砦はヴィクトリア配下最強の将である武魔将アルグレオスが登場、セルヴィとシドゥリア両名が切り結びようやく生き残りに成功、
　一人も恒久的な戦闘不能者を出さず25ターン凌ぎ切る事に成功、最終的に武人肌であるアルグレオスより殺意と勇猛を誓う言葉とともに撤退、戦法は見切られ次は無いと思わされるほど。

・軍団の指揮に慣れないジルーシャが騎士達を率いどうにか戦線を維持するのみ、援護の遅れから2名の死亡被害を出してしまうなど、
　彼女は戦場指揮官としての指揮の下でに少数の被害に抑えた事実に、サイラスより簡潔な称賛の声が届いたが不満の残るとなる。

・4の砦に、こちらにもヴィクトリア配下である機械魔将ベロディウムが進撃、シドゥリアが防衛に当たり戦火を交えるも5ターンが限界、
　魔獣の侵攻による被害はでなかったものの、ノルド騎士団の若い騎士を含む4名がベロディウムの剣戟の中で散り殉職、騎士たちの勇猛に悼む他無かった。

・5の砦ではヴィクトリアの登場を予知したのだろうサイラスが登場、その上でミーティアを軸にした魔将撃破を狙い敵戦力の漸減を狙う様子。
　次いで狼魔将ゼスフィーン淫魔将ベルシナの2名がヴィクトリア自身に伴われる形で登場、魔族側のRound2の攻勢はこの地が中核と言えた。

・サイラスは単騎でヴィクトリアを抑え、ミーティアが『魔技・グレモリー』を活用した淫魔将ベルシナの恒久的な戦闘不能を狙い、
　残るティルニアが騎士4名を犠牲にした25ターンの防衛任務に従事し、彼女はグラットンを恒久的な戦闘不能に陥れられながらも生存、任務を果たした。

・ヴィクトリアの戦闘を行ったサイラスはランカ、フレミア、ジルの3名が恒久的な戦闘不能になりながらも生存、
　撃破任務に従事したミーティアは指示通りにこれを達成、淫魔将ベルシナの捕縛に成功するなど非常に大きな戦果を挙げ喝采に沸く。

・6の砦では竜魔将グリモンドをエルサリアが騎士3名の被害で、7の砦では巨人魔将バロシャークを緑屋晴が騎士2名の被害で抑えた。
　特にルナ・ルシファーの得意とする『魔技・終焉の黒』の威力は絶大、騎魔将ダルクスを恒久的な戦闘不能に追い込み撤退に持ち込む戦果を果たしたのは大きな貢献だろう。

・8の砦ではティアーヌ・ハーゲンティとその隷下の魔将達の攻勢が発生し、防衛を担当したナイア・ウァプラの尽力で死亡者までは出さなかったものの、
　戦闘に巻き込んでしまう失態により恒久的な戦闘不能に陥る騎士のガルモンが続出、彼女は苛立ちを隠せなかったが大きな破綻を見せているわけでもない。

・Round2の被害は、
　人間側は、騎士の死者全17名、ガルモンの恒久的な戦闘不能により離脱した騎士全32名。
　魔族側は、淫魔将ベルシナの恒久的な戦闘不能及び捕縛、騎魔将ダルクスが恒久的な戦闘不能となり撤退。
　双方痛み分けと言えど、魔族側の重要戦力の削減は間違いなく人間側にとって吉報の一つと断言できるだろう。

・Round３の準備期間
・ベリアの毒攻撃により義成の戦闘不能となったが仲間が復活するまで2時間程度かかった。

・サイラスは、大神朱音とサーシャ・ラシーダの両名が回復した事実を認識すると、『べリアが使用した毒の成分資料を協力して分析して提出せよ』と指示。

・2時間程度さらにかけ、2人は分析した毒成分結果をサイラスに提出、彼は義成パーティに簡潔な命令を出し、
　その内容は、【2Roundかけて、毒成分を情報収集せよ】【さらに2Roundかけて準備し、勝負はRound7】【毒魔将べリアは義成パーティが撃破せよ】だった。

・同時に、数式や化学式などが並ぶ詳細情報がメッセージとして送付され、内容を読んだ朱音とサーシャは呆れたり嫉妬を感じながらも理解、

・方法は朱音の『行き当たりガジェット』を活用した策であり、毒魔将べリアが自在に生成可能な毒の変化パターンを数式化により、
　サイラスが先に提示した2Round分の誤差修正用の情報獲得と改造時間にかかる時間が4Roundな様子で、完成すればべリアの防御能力も同時に貫けるという。

・義成は毒魔将べリアを捕縛し仲間に出来る可能性に興奮したものの、
　所持ガルモンである天宮燐子は失敗し逃げられた場合の覚悟も必要だと忠言。
　その時ようやく、逃げられるよりは殺害しなければならない可能性に思い至り、決戦開始となるまで義成は大いに悩むこととなった。

二日目(7月14日)

・魔族達の侵攻.Round３(午前4時～正午12時まで)

・ティアーヌ・ハーゲンティとともに、隷下の魔将が登場する8の砦対し、作戦成就のため義成は移動。
　
・ナイアとラヴェーラ、及び彼女達が率いる魔獣が他の魔将達を迎撃した上で、
　グリエラはオリジン・ルフを、べリアは義成パーティが迎撃に成功するなど、準備は着々を進んでいた。

・今回の攻勢であるRound3の人間側全体被害は、
　人間側は、騎士の死者全20名と少数増加、ガルモンの恒久的な戦闘不能により離脱した騎士は全32名と前回と同値。
　人数の減少が続く以上楽観視は出来ず、後になればなるほど負担が増え、その上でこれ以上の魔将削減は通常の方法では取れないと予想されるため更なる被害の増加が予想される形となった。

・攻撃班状況１日目(開始２４時間時点)

・直斗は、S5級ダンジョン無限の塔を破壊などして、魔神戦争のルールで前々から示されていた大魔獣を強制的に発生させ、それを討伐してダンジョン攻略を進めていた。

・この方法は、S5級ダンジョンなら3日かけ攻略せねばならない所を、大魔獣討伐時間である3時間程度で済ませられると、ダンジョン破壊による効果は目覚ましかった。

・この時点でアウレリアのラプラスによるダンジョン探索の結果が判明し、ダンジョンは通常の24個に加え、アンドロマリウス城を囲むように4種、計28個存在していた。

・追加4種のダンジョンは魔神戦争開幕後に新たに生成したダンジョンであり、相互に魔力で守り合い全てを同時に攻略しなければ城への侵入も許されない模様。
　発生の原因は派閥党首であるヴィクトリアに指示されてのものであり、方法自体【正規の攻略手段を用意することで、他の抜け道を封じる】もの、魔法結界としてはよくある概念。

・2日程度の準備期間ではS3級まで良くてS4級程度と、最悪の可能性を鑑みれば、
　時間延長による防衛側の騎士死者の急増を減らずべく残る通常のダンジョン14個を早急に攻略し、
　8時間の休憩の後に『結界ダンジョン』4種攻略を目指すのは必然であった。

・16時間の攻略を終え、8時間の休息後にサイラスと会話し状況を確認、直斗は『魔法結界ダンジョン』の存在から11Roundでの攻略となると報告、死者の増加予想の関係で感謝される形に。

・結果として、如月義成による毒魔将べリアの撃破作戦の成功こそが、魔神戦争勝利に不可欠な重要作戦であると知り、直斗はその情報を胸に、残る14ダンジョン攻略に向け進発したのだった。

・Round４～５(正午12時～翌日4時まで)
　・これまでの内容とほぼ同じなのか、スキップとなり被害数は不明となっている。

・魔族達の侵攻.Round６(午前4時～正午12時まで)

・大神朱音の尽力により、サイラスが予想した時点より早いRound6の時点で新たなガジェットが完成。
　名前は『べリアキラー』で、装備品に近い形でガルモンが装備することで効果を発揮する模様。

・作戦は、【天宮燐子、ギネヴィア、龍王寺珪の精鋭チームで挑み速攻で撃破を狙う。】
　【成功率は70%程度、防御などで下振れると非常に難しいが、2ndには大神朱音を配置することで倒しきる。】
　その上で、【べリアは魔力性質を変化させる『転換』を思いつく可能性があり、会話で気を引くなり、久遠美麗の命令などを含め何とかして妨害せよ。】

・ティアーヌとナイアの本陣同士の戦い、及び魔神グリエラが駆る空中戦艦と、魔鳥型の大魔獣オリジン・ルフによる空中戦の最中、義成は予定通りべリアに対しバトルを挑むことに成功。

・べリアはホムンクルスとして自らを生み出したティアーヌを想い防御で身を固めようとしたが、美麗と義成の説得によりほだされたかに見えたが、突如『転換』を発動し状況を打開しにかかったのである。
　『転換』は、主人格であるベリアの精神が自死し身の内に眠る別の精神が主人格となることで、記憶自体は100%受け継がれるものの転生に等しいため魔力が変質し『べリアキラー』が通用しなくなる行為。
　これに対し義成は即座にべリアに対し愛の告白、『転換』を使用していない彼女本人を仲間にしたいと説得し、突然の事態に茫然とした隙に撃破、その後毒魔将べリアは義成の仲間として契約したのだった。

・Round６終了時点(開始４８時間時点)

・直斗は予定通り、残る16種の通常ダンジョン攻略に成功し作戦砦へ帰還、言動を見る限り大きな妨害は無かった様子。

・そのまま直斗は、被害状況を確認すべくサイラスと会話、彼の所持ガルモンの多くが激戦の影響か恒久的な戦闘不能に陥っており、
　残る仲間はディアナ、エルフリーデ、ミルフィーユ、ラクリス、リンディ、メリム、シャディア、クーデリア、ヨナ、シャルロットの全10名。
　伝説職ないしは、それに近い究極職ガルモンたちばかりで、その上でサイラス自身にとって替えの利かない重要戦力のみが残る最終段階と語る他無い精鋭たちばかりである。*3

・騎士の被害者数はRound毎に20人未満、恒久的な戦闘不能に追い込まれた人員もこれまでとほぼ同数の30名近辺と見られ、魔族たちとの攻勢の影響は大きくなっていていた。
　同様に、直斗の仲間たちも恒久的な戦闘不能に追い込まれる人物も少なからず発生していたが、義成のべリア撃破作戦の1Round分早期の成功吉報も相まって、サイラスも安堵の声を語っていた。

・サイラスとの会話を終え、直斗は今回の魔神戦争に誘った2名、ポラリスと義成の様子を確認すべく行動。
　ポラリスは、レベル400～500程度の魔将を4人撃破するなど、レベル50程度のガルモンを所持するデビューから一年未満のマスターとしては破格の戦果を挙げていたが。
　義成がサイラスによるアドバイスを受け、レベル700の魔将を撃破させるばかりか屈伏させ仲間とした事実に対し奮起、ライバル視しより多くの魔将の撃破を狙いたいと誓う。

・そのまま直斗は、大戦果を挙げた義成と会話すべく砦8に向かおうとするも、ナイア・ウァプラが出迎えに際し「止めておいたほうが良い」と静止の声。
　これは既に彼が、仲間たちと休憩時間中に性行為に興じているかららしく、野暮とも言える状況だったようだ。

・ナイアは、捕らえた形となる魔将ベルシナとべリア双方が処刑されないように、ヴィクトリアとティアーヌが処刑の静止をこれまでの戦いの中で働きかけていた様子。
　その上で彼女達の性格について『甘い』と評し、ヴィクトリアはサイラスとの戦いを楽しみ上機嫌であり、ティアーヌも全てを主君に任せるため性急な行動しないはずとも。

・この時点で会話は終了、直斗は4種の『結界ダンジョン』攻略に向けて攻撃隊を4つのパーティに分け即座に向かった。

三日目(7月15日)

・Round７結界ダンジョン攻略作戦(開始５４時間時点)　

・アンドロマリウス城を囲むように配置された４つのダンジョンは、時間稼ぎにのみ特化したいやらしい細工が施されていた。
　『塔１の暗号を解くには塔２の暗号が必須で、その暗号を確認するには塔３の暗号が必要』などであり、
　正規の解き方を用意することで、それ以外の解き方を妨害する悪意の煮凝りの様な性質。

・直斗は攻略班にコーネリア・ストラスやアウレリアの2名が使用可能なゲート魔法や、
　謎解きが得意なアーシュラ・ベルゼビュートとユーリアも含めて解き進めるなど、40層ずつのダンジョンもさしては妨害にならなかったのである。

・特にコーネリアはルクレツィア戦に備えてサイラスと事前に入念な相談を行う事で、ルクレツィアがパズル好きだったと言う事実を先んじて知り、
　謎として使用するであろう、『優しい兄が病気で寝込む妹を思いやって作ったプレゼントは何か』*4と言う悪門なども悠々と回答したのである。

・4時間程度のかけ攻略した4種の『結界ダンジョン』に対しボスとして待ち構えていたのは、蛇の力により洗脳し裏切らせられていたフェリシアの配下魔将4名、
　大地の魔将テラーヴァ、炎の魔将イヴェルナ、水氷の魔将アクリル、闇と死の魔将ネヴィリムであり、直斗は1時間ほどの時間で仲間たちと息を合わせ同時撃破に成功し、攻略成功したのである。

・4名を戦闘不能にした直後、洗脳と強化に使用していたであろう蛇は離脱、主人であるルクレツィア元へ戻り彼女達はふたなりから普通の女性の肉体へ戻る。
　直斗は戦利品同然の扱いで魔将4人全員を連れ戻ったところ、サイラスより『洗脳状態は継続している。』として、
　目を覚まして砦内で暴れないようミーティアに対して、捕虜ベルシナ含めて全員を『魔技・グレモリー』により再度昏睡させるよう指示、
　ルクレツィアが残した最後の罠さえも看破し、『未来視』の力で事前に危機を防いだのだ。

・サイラス隷下のガルモンもシャディア、クーデリア、リンディと究極職以下のガルモンはほぼ全損、伝説職級以上が残る最終段階へ突入していた模様。
　直斗の仲間たちや、騎士の死亡被害及び恒久的な戦闘不能など、防衛側の被害は許容範囲ながらも切迫状態は続き急がなければならない状態は変わらない。

・その後、直斗はルクレツィア戦に向け8時間の休憩を行い最大限の英気を養う休息へ、
　Round7を終え4日目の開始時期となるRound9への準備を整えるべく、編成を整え最後の戦いへ臨む準備を終えた。

・Round８ルクレツィア・アンドロマリウス戦(開始６２時間時点)
・最大限の休息を整えた直斗はアンドロマリウス城へ到着、前世の兄であるサイラスを持て成すべく整えられた、
　人間、ゴブリン、オークなど様々な種族のデスマスクがあしらわれた噴水と庭園を前に生理的な吐き気を催しながらも突破しルクレツィアの元へたどり着く。

・ルクレツィアと対面した直斗は、本来ならば来るべきサイラスを連れてこれなかった事実に謝罪の弁を述べながら、彼女と少々の舌戦を行う。

・ルクレツィアとの戦闘開始直前に豚魔将フルガリス、亜人魔将マラヴィゴ、触手魔将タラッサーが登場するも直斗の敵にならず余裕の撃破、戦争の是非を問う最後の戦いが始まった。

・直斗は連れてきた精鋭たちの力を借りて1段階目、2段階目と、ルクレツィアを追い詰め続けルクレツィア三段階へ、
　彼女は大魔獣オリジン・セト、夜魔将クターニス、無貌魔将オブスキュラ、罪魔将ギャルザル、占魔将レスペリア、封魔将ディアノワ、魔獣メアーノンなど、
　多くの配下を呼び寄せ、直斗の戦いはディアノワの戦線隔離能力と、オリジン・セトによる神への特攻能力で窮地に追い込まれることとなる。

・直斗は登場した配下達を一人ずつ撃破するなど人間側優位に進み続けるものの、ルクレツィアは対峙していた直斗がフェリシア・セーレの契約者である事実を看破し発狂。
　自身最強のスキルである『魔技・天蛇』を肉体の限界を賭して発動し続けるものの、直斗の仲間たち全員の生命を賭した献身により全滅させるには至らる事はなかった。

・直斗陣営は最後の攻撃に成功、直斗はルクレツィアのHPを削り切り勝利、これにより第三回魔神戦争は人間側の勝利として幕引きが確定した。

・終戦・戦後処理
・敗北したルクレツィアは魔力の過剰消費により魔力欠乏状態に陥っており、事態に勘付いた直斗は即座に性行為、魔力補給に成功し彼女の窮地を脱し、
　性行為を終えた直斗はルクレツィアを仲間へと勧誘、了承を得られたため彼女と契約のキスを行い、彼女は直斗隷下のガルモンとして扱われる形に。

・そこへベルフェゴール閥現当主ヴィクトリア・オロバスと、配下魔神ティアーヌ・ハーゲンティが登場。
　理由は救援のために事前に行われた契約にに従う形で、アンドロマリウス隷下の魔獣、魔将たちの回収だった。

・回収を終えたヴィクトリアは直斗に対し殺害宣言、その日まで自身配下の魔将ベルシナと、ティアーヌ配下の魔将ベリアを預けると言い残し帰還の徒に着いた。

・アンドロマリウス城を出た直斗に報道陣として戦争に参加していた騎士たちの被害状況が届けられた。
　被害者は若い者も少数存在するが、基本的には実力が劣り、年齢の高い騎士から順に亡くなるよう調整されており、
　サイラスの指揮により騎士たちの被害は許容範囲に留まるよう最大限配慮されていた。

・被害者の内訳は、『ノルド騎士団員 90名』『サザン騎士団員 88名』『A級マスター配下騎士2名』『B級マスター配下騎士5名』の全185名だった。

・そして、ルクレツィアが犯した罪をそそぐべく禊ぎが執り行われることに、これはこのまま放置すれば彼女は発狂し、フェリシアを殺害せしめる可能性が高いからの行動である。
　ルクレツィアと直斗は、シルヴァーナの申請で、64倍速で流れる『特別休憩室』へ招待、外部での撤収準備が整う半日の間、内部時間32日程度の間性行為を行うこととなった。

・実時間半日の間、直斗は途中から参加したフェリシアとともにルクレツィアに対する、精神の正常化を含めた性行為を伴う罰の執行は遂行され、『特別休憩室』より現世へ舞い戻る。

・その直後、撤収準備を終えていた騎士たちに見送られる形で『英雄』赤井直斗と『覇王』サイラスはゲートにより16日昼までに人間領へ帰還、第三回魔神戦争は人間側の完全勝利で終結した。

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