※武器シリーズ名は公式のものではありません。管理人が暫定的につけたものになります。公式発表があり次第修正します。

片手剣:黒岩の長剣

※Ver.1.2反映済み
黒岩でできた長剣。黒い剣身には微かに血の光が見える。
希少な黒岩で作られた非常に鋭い長剣。黄金と玉石を簡単に切れる。
明るい月の下なら、暗紅色の剣身がはっきりと伺え、
血のような光がまるで大地を切り裂くように見える。

「試作」ができた後、職人の寒武は新しい武器の設計図に着手し、
希少な黒岩でより優秀な武器を製造しようとした。
黒岩剣は製造時の温度と水の条件により、剣の堅さとしなやかさが変わる、鋳工にとっては大きなチャレンジである。だからこそ、超えなければならない。
寒武は剣を鍛造することに心を奪われた。友人の雲氏の依頼を受け、素材を探しに層岩巨淵へと向かった。
だが坑道が崩落し、彼を含む数人は4日間も坑内に閉じ込められた。

彼らは地下牢獄へと落ち、普通の道具では道を塞ぐ岩を取り除くことができなかった。
漆黒の闇の中で、彼らは迷い狂って絶望した。
その時、坑内の片隅で寒武が持ってきた試作剣が微かに光っていた。
この剣のお陰で彼らはようやく脱出できた。陽射しを浴びた瞬間、手に持っていた剣が粉々になって砕けた。
寒武は驚いた。数ヶ月後に寒武はこの長剣を再現して「黒岩」と名付けた。
人々は黒岩の美しさ、鋭さ、堅さを賛美する。
坑道の崩落事故にあった者は、当時のことを一切口にしなかった…

――暗闇の中、寒武は渾身の力で岩を切り、剣の衝撃波が稲妻のような音を響かせる。
その時から、後に起こる地震のカウントダウンが始まったのかもしれない…

両手剣:黒岩の斬刀

※Ver.1.2反映済み
とても丈夫な黒岩大刀、刀身は暗赤色。
希少な黒岩で作られており、大岩のように重く、山をも断つ佇まいの大剣。
黒岩の結晶と紅色の鉱石が混ざった剣身は、黒く赤い墨と炎を彷彿させる。

黒岩武器は「試作」シリーズを継承した品である。その特徴は、岩のように堅く、氷のように冷たく、血のように熱い。
この「斬刀」は大剣であるが、刃の部分は絹布のように薄くできている。
黒岩の結晶と紅色の鉱石が融合した刃に、
離火のトーテムと紅玉が飾ってあり、遠くから見ると円硯から血が滲んだような邪気を感じられる。

職人の寒武は黒岩武器を鍛造するため、坑道に素材を探しに行ったが崩落事故にあった。
負傷した目は暗闇のように光を失い、剣と岩のぶつかり合う音だけが耳に残った。
それ以来、未練は残っていたが寒武は武器の鍛造を辞めた。
寒武の息子である寒策が山の中に妖怪がいるという噂を聞き、寒武にそれを伝えた。
驚いた寒武は、あの時の採掘が山の龍や神々を怒らせたのだと思った。そして、病弱の身でありながら斬刀を鍛造しようと決めた。
斬刀ができた後、父の要求に従い、龍の怒りを鎮めため、寒策は坑道の外に神棚を設置し、その中に「斬刀」を置いた。

数年後、寒武は永遠の眠りについた。
その時、ちょうど一人の冒険者が天衡山の異変に気付いた。山が揺れはじめ、神棚が勝手に開いた。
神棚の中に置いてあった剣が微かに光り、泣いているように見える。
寒策は急いで斬刀を手元に戻した。
そして現在、天枢がその斬刀に銘をつけた。
「天崩地裂、斬雲断月」

長柄武器:黒岩の突槍

※Ver.1.2反映済み
黒岩と隕石でできた兵器、黒い剣先にある輝きの中で微かに血の色が見える。
希少な黒岩で作られた槍。雲と風を切り裂けそうな槍先は稲妻を彷彿とさせる。
槍先と槍身は黒い結晶で作られ、紅玉が飾ってある。
月明かりの下、槍身はまるで血が流れているように見える。

璃月の武器職人である寒武には一人の息子がいる。その子は寒策と名付けられた。頭が良く、優れた技術をもっているため、跡継ぎになってほしいと願っていた。
だが、寒策は鍛造に興味がなかった。侠客の書籍を読んだり、槍の練習をしたりして、槍客になる夢を抱いた。
求めすぎると求めているものが失われる。
鍛造に興味がない寒策を追い詰めた結果、ある日、何も告げず寒策は家を出た。

寒武は晩年の時に坑道の崩落事故に遭い、性格が激変した。寒策はそれを聞いて、急いで帰省をする。
元々おしゃべりであった寒武は無口になっていた。跡継ぎになってくれなかった息子を責めなくもなった。
その頃から親子の関係は回復し始める。寒策は親への申し訳なさで、どうしたらいいのか分からなくなっていた。
数年後、名匠は天に召された。父の遺言通り、寒策は書斎で伝説の「試作」シリーズの設計図を見つけた。
設計図を保存する箱には、一通の手紙が入っていた。
「我が息子よ、この広い世界を存分に楽しむが良い」

設計図には父の思いがこもっている。寒策は悲しみに包まれ、一晩中一人で座っていた。
朝、寒策がドアを開いた瞬間、鉄隕石が家の前に落ちた。
寒策は泣きながら笑った。これは天の意志だ!と。
鉄隕石に父から継いだ黒岩を使用し、設計図を参考にしながら槍を鍛造した。槍先が非常に鋭く、堅くて冷たい光が輝く。
それを持って世界を旅することはなく、鍛造――父の跡を継ぐことを選んだ。再燃の炎は二度と消えることなく今に至った。

法器:黒岩の緋玉

※Ver.1.2反映済み
黒岩でできた不思議な法器。赤い光はまるで大地の奥にある動きと同調しているみたいだ。
希少な黒岩で作られた魔導器。自然の力を操る。
装置の中心に嵌め込まれた血色の宝玉は、時に暗く、時には明るく光る。

天衡山や岩層淵など、岩王帝君の管轄地域に豊富な鉱物資源があった。
しかし発掘を始めてから、天衡山とその周りに坑道が増えてきた。中には地中奥深くまで掘ったところもあった。
ある日突然、大地の怒りが爆発した。山は揺れはじめ、坑道が崩落した。
地中深くには崩落に巻き込まれた死者の魂が漂い、夜になると慟哭が聞こえる。

ある日、軽策山を訪れた人がいた。
男は長衣を纏い、錬金術師と名乗る。璃月の雲氏と寒氏を探しに来たらしい。
雲氏の娘、雲凰はちょうどその時軽策山にいた。この話を聞き、すぐ寒武の息子である寒策を呼んできた。
男は昔、雲氏と寒氏二人に魔導器を造ってもらった話を雲凰と寒策に教えた。
錬金術師は、今の璃月は危ないからと、二人に血の宝玉を渡した。

二人はすぐ黒岩魔導器の製造に着手し、この血の宝玉を魔導器に嵌めた。
血の宝玉は大地に反応し、これから起こる災難を警告するように、明滅する。
この魔導器は天衡山の下に設置され、大地の怒りを買わぬよう人々を導いた。
そして、大地の怒りが収まった時、黒岩の血玉も消えていった。

弓:黒岩の戦弓

※Ver.1.2反映済み
黒岩でできた弓。かなり硬いため、腕に自信がある射手だけが思うままに使いこなせられる。
希少な黒岩で作られた長弓。風に導かれた矢は百発百中となる。
弓柄の中央は黒いが、両端は血のように紅く、握れば冷たく感じる。放たれる矢はまるで流星のよう。

璃月の雲氏一族は長い歴史をもつ鍛造の名門である。さらに七代目の雲輝は七星の一人で名望が高い。
雲輝には一人の娘がいる。名前は雲凰。一族の慣習に倣うと、雲凰の夫になる人が雲輝の跡を継ぐことになる。
幼い頃から武術を学んだ気が強い雲凰。彼女は「女性でも跡を継ぎたい」と主張し、一時話題になった。
しかしこの時、雲凰が跡を継ぐ可能性は低いと思われた。

当時の大地は危険だった。頻繁に坑道が崩落していた。
崩落によって鉱物が地中深くに埋まり、採掘ができなくなった。武器の鍛造や跡継ぎの話も難しくなってきた。
その日の夜、彼女は眠れずに居た。一族の歴史が自分の代で終わるのではないかと心配した雲凰は、
悲しみに暮れ、神に祈るしかなかった。

翌日、かつて父の跡を継がなかった寒策は職人の衣装で現れた。
そして、木の匣を雲風に渡した。中には「試作」を改良した設計図が入っている。さらに一張の弓も取り出した。
「全ての始まりは黒岩である。終わる時も黒岩であろう。雲さんは弓使いと聞いたが、差し支えなければぜひ使ってくれ」
雲凰はその弓を引いた。矢は稲妻のように天へと飛んでいき、弦の空気を震わす音が山に響き渡った。
雲を裂く一矢。鉛色の空から顔を出した月を見て、彼女は転機を予感した。

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