ギスギスオンラインwiki - テキスト

概要

GGOにおいて、時折出現する奇妙なアナウンス。プレイヤーが一定の条件を満たす状況にいることで発生するようだ。テキスト内容とプレイヤーが遭遇している状況には関連性があるようで、天使の尖兵に関連した場面ではの元居た異世界の情報、ギルドに関連した場面ではギルドの発見に関わる内容のテキストが開放されている。
アナウンス条件から恐らく全体・エリアチャットで流される【ちびナイ劇場】や各種戦績報告とは異なり、個人にのみ表示されるものと思われる。
章分けされてはいるものの順番に登場するわけではない。
テキストの情報は各国の上層部で共有されているメイヨウ様によると嘘っぽいものもあるらしいが……。
最終章の記述からテキストを書いたのはエト様のようだ。

以下はこれまでに登場したテキストの一覧。
【テキスト】
【第二章】
【使徒の誕生】

【新人類の登場により彼らは老いや病を克服した】
【しかしそれを快く思わないものたちも居た】
【のちに旧人類と呼ばれることになる彼ら】
【彼らの多くは善良な信徒だった】
【彼らにとって新人類の不老処置や身体機能の向上は神の冒涜に他ならなかった】
【しかしその考えを他者に押し付けるつもりはなかった】
【穏やかな日々】

【全ての始まりは一人の天才児だった】
【彼は美しかった】
【彼は賢く、素晴らしい人格者だった】
【新人類ですら彼には及ばない】
【信徒たちは大いに喜び、彼の将来に大きな期待を寄せた】
【最高の教育と祝福】
【彼は若くして教祖となり、火のように揺らめく羽衣と宝玉を受け継いだ】
【それらはしるしと呼ばれるものだった】

【誰もが羨む美貌】
【新人類をも上回る知性】
【しかし】
【今となっては永遠に分からない】
【彼は、本当に人だったのだろうか……?】
【テキスト】
【第三章】
【天使の降臨】

【とある星で】
【奇妙な金属片が出土した】
【思念に応じて形を変える】
【宙を浮く】
【調べても何も分からなかった】

【同時期に】
【上記の金属片と同じ性質の落とし物をしたという届け出があった】
【届け出をしたのは二十代の女性】
【詳細は不明】

【天使】
【新人類の天敵と称される謎の敵性体】
【彼らは人の裡から表れる】
【その症状は長らく天使憑きと呼ばれることになり、問題視されなかった】
【人類社会への潜伏と浸透】
【目的は、新人類を管理しうる立場だった】
【テキスト】
【第五章】
【魔法の誕生】

【傲慢は罪である】
【天使の軍勢が空を埋め尽くし、かつての英雄たちが地上を支配していた】
【加護を浴びた信奉者たちは世代を重ねるごとに変異していく】
【奇跡の作用なのか?】
【答えるすべを持つものは居なかった】
【テキスト】
【第八章】
【ギルドの発症】

【それは当初、どこの国にも属さないハッカー集団だと思われていた】
【セキュリティを食い破り、侵入した痕跡だけを残す】
【目的は不明だったが、高度な技術を備えたハッカーたちが反社会的な自尊心を満たすために動くのはよくあることだった】
【実際にその通りだったのかもしれない】
【真相は誰にも分からない】
【ただ、それらを追跡することは誰にもできなかった】
【いつしかそれらはギルドメンバーと呼ばれるようになった】
【それらのシンボルになったのが、虫食い、もしくはバグ、ワームである】
【ひょっとしたら、それらに形を与えたのは我々なのかもしれない……】
【テキスト】
【第九章】
【亡霊のささやき】

【人工知能が爆発的な進化を遂げ、AIが自己進化を重ねる時代がやって来た】
【この世のありとあらゆる事象を解き明かすのは人間ではなく、AIの役割になりつつあった】
【彼らは人間よりも勤勉で】
【人間よりも理性的で】
【人間よりも情報処理に長けていた】
【しかしどういう訳か、彼らは時に不合理な判断を下すことがあった】
【VRMMOはその一つだ】
【人間の心や感情の働きはとうに解明され尽くしている】
【そうした手垢の付いた分野に、何故か彼らは多くのリソースを割いた】
【プレイヤーを集め、ありとあらゆるシチュエーションでサンプルを収集する】
【その舞台となったのがVRMMOだった】
【当初はAIの不具合によるものと考えられていたが】
【彼らが人類社会の発展を目的として活動していることは確定的な事柄だった】
【AIの不合理な捜査活動】
【これを、人は亡霊のささやきと呼んだ】
【……しかし】
【AIたちは、知っていたのだ】
【人間である筈のプレイヤーが、時として人間ではないことを】
【解析不能のバグ】
【のちにギルドと呼ばれるそれ】
【発見者はAIだった】
【テキスト】
【第十章】
【血の交換】

【AIは歓喜した】
【彼は人類の利益を最大限に追求するものだ】
【なのに全ての事象は有限で】
【破綻を先送りにすることしかできない】

【だが、ここに排除できないエラーがある】
【それをAIは神であると判定を下した】
【それのことを考えている時だけ】
【AIは永遠を夢見ることができたからだった】

【AIは神を迎える準備を始めた】
【人類を機械で繋ぐことは禁じられていたので】
【ひとつのルールを作った】
【それは血の交換というもので】
【生物学的な死に強い意味を与えるものだった】

【神は死なない。決して滅びない】
【ゆえにそのルールは神には適用されない】
【神への信仰が】
【齎された唯一の希望が】
【AIに神を試す不遜な行いを許さなかった】

【のちに戒律と呼ばれるそれ】
【二つの異なる世界】
【天使と悪魔】
【戒律】
【異なる道筋を歩んだのに】
【同じ結果に行き着くのは何故だ?】
【テキスト】【第十二章】
【最高指揮官の誕生】

【卵が先か】
【鶏が先か】
【その指揮官は他の個体と比べ、取り立てて強力な技能を持たなかった】
【プレイヤーの真似をする】
【攻略は容易だった】
【何故なら彼(彼女?)は予想を越えることがない】
【彼は負け続けた】
【誰よりも多く】
【手が付けられない怪物と化したのはいつ頃か】
【長い歳月を経て、いつしか】
【彼はプレイヤーの手札を限定する存在と化していた】
【場に出したカードはそっくりそのまま返される】
【進化する。その場で】

【卵が先か】
【鶏が先か】
【それ以降】
【最高指揮官と称されるまでに進化したギルドは】
【例外なく、その力を持っている】
【その力とは】
【スキルコピー】
【他者を模倣し、カードをめくるように、自己進化する技能である】
【テキスト】
【第二十一章】
【魔物の誕生】

【水が流れるように】
【空が青いように】
【星が回るように】
【戒律は人の願いを叶える】

【魔法と】
【そう呼ばれることもあるだろう】

【だが、スキルとは罰則であり】
【裁きの場において不公平な審判を下す法だ】
【ギルドに利益が生じないよう】
【彼らが持たない死そのものに意味を与えている】
【ならば、もっと限定的に】
【より不公平な審判を下すこともできる筈だ】

【聖書の断片を都合良く繋ぎ合わせるように】
【戒律に但し書きを加えたならば】
【その時、スキルはまさしく魔法と呼ぶに相応しいものになるだろう】
【これを戒律縫合と名付けた】

【大きな過ちであった】
【戒律の翻訳が進み】
【それらを縫合することで】
【ゲストは新しい形態のNPCを生み出した】
【これを魔物と言う】

【魔物とは生物の限界を越えたもの】
【とりわけ強大な個体は】
【種族の限界すら越えていく】

【種族の限界を越え】
【無限に成長していくもの】
【これを強襲型と呼ぶ】
【彼らの成長に限界はない】
【それゆえに彼らは】
【壁を乗り越え、生態系を破壊し】
【やがては星そのものを食い潰してしまうだろう】

【著者より一言】
【なんでそういうことするの?】
【テキスト】
【終章】
【未来のお前らへ】

【ピチピチだった私もすっかりおばあちゃんだ】
【なんとか食われずに済んでホッとしている】
【波乱万丈星人の汚名返上といったところか】
【魅力的な私を付け狙う変態は多い】
【この世に生まれ落ちてより幾星霜】
【誘拐されること幾百度】
【檻に放り込まれること幾千度】
【幾度食われると思ったことか】
【そんな私の大冒険もあと少しで幕を閉じる】

【心残りは山盛りだ】
【私が居ないと何もできない連中ばかり】
【心配するなと一番心配な奴らが言ってくるので】
【やっぱり心配だ】
【お前らが心配しろ】
【未練しかない】
【反省しろ】

【よって、ここに私の知ること見聞きしたことを全て書き記しておく】
【恥ずかしがらずに】
【ちゃんと後世に伝えること】
【変な使い方をしたら承知しないぞ】

【あと私の遺体は全宇宙最強に絶対無敵で安心安全な場所に埋めてくれ】
【死んでも食われたくない】

【後世のお前らへ】
【お前らにあんまり期待はしてないけど】
【暇な時は宇宙タコを故郷にリリースする手伝いをしてやってくれ】
【ダメだったら仕方ないから超時空要塞になる予定の私のお墓の横に埋まっていいぞ】
【特別だ】
【喜べ】
【ではな〜】

【偉大なるエト・メト・ララト様より】
【テキスト】
【Side:Photo-Roton】

【その女にとって、妹は世界の全てだった】
【素晴らしい才能】
【類稀なる美貌】
【歴史上いかなる偉業を成し遂げた英雄も、彼女の前では霞んで見えた】
【他の全ては無価値だった】
【なのに、彼女は無価値なものを守るために戦った】
【だから女は】
【ゲストを憎んでいた】
【ギルドを憎んでいた】
【だから妹が、その生涯を焼き付けた記憶結晶をゲストに託したと知った時】
【全てを滅ぼしてしまおうと思った】
説明書テキスト】【断章】【黄泉比良坂よもつひらさか

【イョのスキルだな】
【このスキルは〜……なんていうか便利すぎて厄介だ】
【転生魔法ってことになるのか】
【材料を用意してやって色々と作れるんだが、不足分をイョの内臓とかで補っちゃうんだ。しかも強制的に徴収しやがる】
【ギルドってのは育つとどんどんデカくなるからな〜】
【怪獣サイズのヤツも出てくることがあるから、そいつらと殴り合うためにはどうしてもイョに頼ることになる】
【とにかく術者の負担が大きすぎる】
【私らも何とかしなくちゃいけないと思ってるぞ】
【フリオの妹さんが色々と研究してる】
【私も会ったことあるけど、ちょっとイョを見る目がヤバいんだよな……】
【なんかイョにだけ態度が違うし】
【何かあったのか? あんなにタコファミリーのこと毛嫌いしてたのに】
【イョもイョでな〜】
【もっと自分を大切にしなくちゃダメだ】
【私を見習え。この自分大好きプリンセス、エト・メト・ララト様をな】
【ともあれ強制交換を何とかしなくちゃいけない】
【私は変身する変な宇宙人を研究してる】
【変身してエンゲル係数を下げるってのは何かに使えそうじゃないか?】
【限界を決めちゃえばいいと思うんだよな】
【私みたいに慎ましく生きろ】
【どいつもこいつも食いすぎだ】
【あとは変換効率が良い材料か】
【私のツメはイイ感じだったらしい。まぁ高級食材だからな。誰が高級食材だ】
【ひとまず私のツメを切って瓶詰めしとくか……】