
しょーい、今回は限定詞についてやるよ。関係詞とは全く関係ないからね。

しょい、セヴァン。えーっと…限定詞ってなんだっけ?テヘ

限定詞ってのは
項の直前にくっついて、新しい意味の項をつくる語のことです!

そうだったそうだったっ。

ま、いつものごとく、とりあえず全部挙げるね。
@限定詞
*1la'e | 〜の指示対象 : 限定詞; sumti の左に付いて、その sumti の指示対象を引き出す; |
lu'e | 〜の記号 : 限定詞; sumti の左に付いて、その記号を引き出す; |
tu'a | sumti の左に付いて、それが不特定の bridi から抽出したものであることを示す; lo nu/su'u [sumti] co'e に相当 |
lu'a | 〜の個 : 限定詞; sumti の左に付いて、集合/群の個を引き出す;分配的かつ非集団的な項にする。 |
lu'i | 〜の集合 : 限定詞; sumti の左に付いて、その集合を引き出す; |
lu'o | 〜の群 : 限定詞; sumti の左に付いて、その群を引き出す;非分配的かつ集団的な項にする。 |
lu'u | 限定詞の終止詞 |

{la'e}と{lu'e}は対だね。「内容⇔文字列」の相互変換を担うよ。
- la'e lu coi li'u / {coi}が表す内容 (≒ 挨拶)
- lu'e lo cukta / その本を表す記号 (= その本のタイトル)

{tu'a}は抽象詞のとこでやったね。これも限定詞だったのか。

そう。項を「不特定の抽象節」に変換するのさ。意味は{lo su'u SUMTI co'e}「SUMTIが云々であるようなこと」くらいの感じだね。
- mi djica tu'a do = mi djica lo su'u do co'e

これ{lu'a}{lu'o}{lu'i}は以前やったから大丈夫だよね?
- lo'i ratcu cu barda .i lu'a ri cmalu / ネズミの集合は大きい(≒数が多い)。それ(=ネズミの集合)の要素(ネズミ個体)は小さい。

{lu'i}と{lu'o}は個を表す項にくっついて、それを要素とする群れや集合に変換するんだったね。

そういうこと。さっきの文をひっくり返すとこう言えるね。
- lo ratcu cu cmalu .i lu'i ri cu barda / ネズミは小さい。それを要素とする集合は大きい。
- lo pendo cu nelci mi .i lu'o ri cu sruri lo dinju / 友人は(個別に)私が好きだ。友人らは(一丸となって)建物を囲む。
sruri | x1 は x2 を x3 (方向/次元/面)に関して包囲する/取り囲む |
dinju | x1 は x2 (目的)のための建造物 |

2つ目の文では、「私を好む」という行為は友人がそれぞれにしているけど、「建物を囲む」という行為は友人が一丸となってしていることに注意しよう。

ちなみに、否定の章でやった{na'ebo}{to'ebo}{no'ebo}も限定詞の一種だよ。

たしかに。あれも項の頭にくっついてその意味を変えるもんね。
na'ebo | 〜以外のもの |
je'abo | まさに〜と同じもの |
no'ebo | 〜とその正反対のものの間のもの |
to'ebo | 〜と正反対のもの |
- mi nelci to'ebo lo glare / 私は熱いものと正反対のものが好きだ。(= 私は冷たいものが好きだ。)
glare | x1 は x2 (基準)において熱い/暖かい/温い |

というわけで、限定詞についてやりました。そこまで大事なことでもないけど、一応知っておこう。

おう。
このページへのコメント
>> lo'i ratcu cu barda .i lu'a ri cmalu / ネズミの集合は大きい(≒数が多い)。それ(=ネズミの集合)の要素(ネズミ個体)は小さい。
ここのlo'iはlu'iの間違いではないでしょうか。