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cogas_uasanbon 2014年01月02日(木) 18:33:48履歴
fu'ivla CLL の要約です。
fu'ivlaとは借用語のことであり、直訳すれば{fukpi valsi}(コピー単語)である。
以前は le'avlaと呼ばれていたこともあるが、今ではもうほとんど使われていないだろう。
ある語をロジバンに輸入するには4つの方法がある。
第一段階(一型) :
{me la'o zoi + [そのまんまの語] + zoi} とする。たとえば、 {me la'o ly. Phascolarctos ly.}。ここで{ly}を使っているのは、リンネ式(Linnean)だからである。日本語の引用なら{py}を使うといいが、公式に強要されているわけではない。不安なら{zoi}を使えばよい。動詞や形容詞といった用言の借用のいち手段としては、{la'e zoi + [そのまんまの語] + zoi}も考えられるが、あまり使われていないだろう。
第二段階(二型) :
{me la CMENE}とする。たとえば、{me la .faskolerktos.}である。これに関しては、新文法案のcmevlaのbrivla化を考慮すればもっと簡単に、{CMENE}だけでよい。すなわち、{ti .faskolerktos.}で「これはコアラだ。」という意味になる。この方法は、名詞の借用には効果的だが、用言の借用には向かない。実際、数学の積分を{me la .integral.}で表そうとするのは無謀だろう。というのも「積分」という概念は「x1 は x2の積分、変数x3に関しての」のようなPSをもつのが自然だからである。{me SUMTI}は「x1 は x2 (性質)において SUMTI 的」というPSをもつが、このような状況では不十分なPSであることがほとんどだろう。
第三段階 (三型) :
「関連gismuの4文字rafsi + ハイフン子音(n, r) + ロジバン化した単語」 たとえば、{mabrnfaskolarkto}がある。
第四段階(四型) :
完全にロジバン化された語であり、形態論的に分解しないことが保障される文字列からなる。 例) metxa, alpaka, itlo
CLLでは、fu'ivlaの標準形は三型とされている。三型 fu'ivlaの形態論のルールは以下のとおりである:
三型fu'ivlaの作り方は以下の通りである:
最後の母音の追加について公式の規則はないので、好きにつけてもいいが、慣習的にはその直前の母音と同じものを選ぶと整合性がとれてよい。もうひとつの方法としては、4文字rafsiに使ったgismuの語末の母音を使うというものがあるが、3型でも4型でも通用する前者のやり方が主流である。
例) zgike + rok -> zgiknroko (もしくは zgiknroke)
基本的に、三型fu'ivlaの語頭には4文字rafsiを使うべきだが、形態論的分解が生じないことをしっかり確かめたのであれば、3文字rafsiを使ってもよい。たとえば、{djarspageti}は{cidjrspageti}よりもゴツくなくて良しとする声もある。ただし、形態論的分解の確認は即座にできるものではない*1し、fu'ivlaはそもそもゴツくあるべきだという声もある。
しかし、一体全体、どのような文字列であれば、分解しない安全な4型fu'ivla であるのだろうか? Exhaustive list of short fu'ivla forms には、安心な文字列パターンが網羅されている。ここに、それを掲載しておく。
基本的には、VVV, CC/C, CCCC といった文字列を含む形が''良いfu'ivla形''である。こういった文字列はlujvoには絶対現れない。なお、CCは開頭二重子音(brivlaの語頭に置ける二重子音)のことであり、C/Cは許可二重子音(開頭二重子音以外の、禁止されていない二重子音)のことである。
もちろん、CCVCV と CVCCV は、gismuの形であるから不適切である。
nice fu'ivla forms には、8,9,10文字fu'ivlaについてもあるが、ここでは割愛する。
jbovlaste のfu'ivlaのページを見るのは意義深いと思われる。既存のfu'ivlaを見てみることで、fu'ivlaの感じを掴んでみるとよい。
fu'ivlaとは借用語のことであり、直訳すれば{fukpi valsi}(コピー単語)である。
以前は le'avlaと呼ばれていたこともあるが、今ではもうほとんど使われていないだろう。
ある語をロジバンに輸入するには4つの方法がある。
第一段階(一型) :
{me la'o zoi + [そのまんまの語] + zoi} とする。たとえば、 {me la'o ly. Phascolarctos ly.}。ここで{ly}を使っているのは、リンネ式(Linnean)だからである。日本語の引用なら{py}を使うといいが、公式に強要されているわけではない。不安なら{zoi}を使えばよい。動詞や形容詞といった用言の借用のいち手段としては、{la'e zoi + [そのまんまの語] + zoi}も考えられるが、あまり使われていないだろう。
第二段階(二型) :
{me la CMENE}とする。たとえば、{me la .faskolerktos.}である。これに関しては、新文法案のcmevlaのbrivla化を考慮すればもっと簡単に、{CMENE}だけでよい。すなわち、{ti .faskolerktos.}で「これはコアラだ。」という意味になる。この方法は、名詞の借用には効果的だが、用言の借用には向かない。実際、数学の積分を{me la .integral.}で表そうとするのは無謀だろう。というのも「積分」という概念は「x1 は x2の積分、変数x3に関しての」のようなPSをもつのが自然だからである。{me SUMTI}は「x1 は x2 (性質)において SUMTI 的」というPSをもつが、このような状況では不十分なPSであることがほとんどだろう。
第三段階 (三型) :
「関連gismuの4文字rafsi + ハイフン子音(n, r) + ロジバン化した単語」 たとえば、{mabrnfaskolarkto}がある。
第四段階(四型) :
完全にロジバン化された語であり、形態論的に分解しないことが保障される文字列からなる。 例) metxa, alpaka, itlo
CLLでは、fu'ivlaの標準形は三型とされている。三型 fu'ivlaの形態論のルールは以下のとおりである:
- 最初の5文字の中に二重子音を持つ。
- 1つ以上の母音で終わる。
- gismu, lujvo、もしくは cmavo, gismu, gismu, lujvo の組み合わせであってはならない。CV cmavoが付いたものがlujvoの形にならないようにする (これをslinku'iテストという)。
- "y" を含まない。
- 後ろから2音節目に強調がある。
三型fu'ivlaの作り方は以下の通りである:
- 借用する語から全ての二重子音と黙字を消す。
- 音をロジバン化する。
- 最後が母音で終わるように追加・削除する。
- 最初が子音で始まるように追加・削除する。
- 借用する語に即したgismuの4文字rafsiを先頭につける。必要に応じて "r" "n" "l" のハイフン文字を挟む。
- 最後から2番目の音節にアクセントを置く。
最後の母音の追加について公式の規則はないので、好きにつけてもいいが、慣習的にはその直前の母音と同じものを選ぶと整合性がとれてよい。もうひとつの方法としては、4文字rafsiに使ったgismuの語末の母音を使うというものがあるが、3型でも4型でも通用する前者のやり方が主流である。
例) zgike + rok -> zgiknroko (もしくは zgiknroke)
基本的に、三型fu'ivlaの語頭には4文字rafsiを使うべきだが、形態論的分解が生じないことをしっかり確かめたのであれば、3文字rafsiを使ってもよい。たとえば、{djarspageti}は{cidjrspageti}よりもゴツくなくて良しとする声もある。ただし、形態論的分解の確認は即座にできるものではない*1し、fu'ivlaはそもそもゴツくあるべきだという声もある。
しかし、一体全体、どのような文字列であれば、分解しない安全な4型fu'ivla であるのだろうか? Exhaustive list of short fu'ivla forms には、安心な文字列パターンが網羅されている。ここに、それを掲載しておく。
基本的には、VVV, CC/C, CCCC といった文字列を含む形が''良いfu'ivla形''である。こういった文字列はlujvoには絶対現れない。なお、CCは開頭二重子音(brivlaの語頭に置ける二重子音)のことであり、C/Cは許可二重子音(開頭二重子音以外の、禁止されていない二重子音)のことである。
- CCVVV praia
- CCCVV spra'i (ただし、VVは二重母音ではない)
- VCCVV ostoi
- VCCCV astro iklki [クリックする]
- VVCCV uiski [ウイスキー] uitki [ウィキ]
もちろん、CCVCV と CVCCV は、gismuの形であるから不適切である。
- CVVC/CV ma'agni [マホガニー]
- CVCC/CV saprka
- CCVVVV brai'oi
- CCVVCV tce'exo [チェコ]
- CCCVVV stroia
- CCCCVV tsmla'i (ただし二重母音はダメ) (camxes(構文解析ツール)は語頭の子音列のせいでこの形を好まないようである)
- VC/CVVV iksoia
- VC/CVCV odbenu
- VCCCVV astroi (ただしVVは必ず二重母音)
- VC/CCVV aksroi
- VCC/CVV asrkoi
- VCCCCV iandau
- VVCCCV iastro
- VVVCCV uaisto
- CVVVCCV sa'aispa
- CVVCCVV saispai (2つ目の子音は'r'や'nr'であってはならない)
- CVVCCCV saispra (2つ目の子音は'r'や'nr'であってはならない)
- CVC/CVVV sarpaia
- CVC/CVCV sarpasa
- CVCCCVV sasprai (VV は必ず二重母音)
- CVC/CCVV sarprai
- CVCC/CVV sabrpai
- CVCCCCV satspra
- CCVVVVV spaiaia
- CCVVVCV spaiapa
- CCVVC/CV spaipsa
- CCVCVVV spapaia
- CCVCVCV spapapa
- CCVCC/CV spaprka
- CCCVVVV spraiai
- CCCVVCV spraika
- CCCVC/CV jglandi
- CCCCVVV tsmlaia (心もとない子音列)
- CCCCVCV tsmlatu (心もとない子音列)
- CCCCCVV stsmla'u (stsml はOKなのか…?)(心もとない子音列)
- VC/CVVVV apsaiai
- VC/CVCVV apsapai (spapai はlujvoになるので注意)
- VC/CVVCV apsaipa
- VC/CVCCV apsaspa
- VCCVC/CV aspapsa
- VC/CCVVV arpraia
- VCC/CVVV asrkaia
- VCCCVCV eskrima (6文字fu'ivlaにskrimaがないのは、slinku'iテストに引っかかったため)
- VCCCCVV asrstai
- VCCCCCV asprkra
- VVCCCCV aitsmla
- VVC/CCVV ainstai
- VVCC/CVV aisrpai
- VVC/CVCV airpasa
- VVC/CVVV airpaia
- VVVCCCV uaispra
- VVVCCVV uaispai
nice fu'ivla forms には、8,9,10文字fu'ivlaについてもあるが、ここでは割愛する。
jbovlaste のfu'ivlaのページを見るのは意義深いと思われる。既存のfu'ivlaを見てみることで、fu'ivlaの感じを掴んでみるとよい。
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