ロボテック・クロニクル - インカ

基本型(兵員輸送)


 

指揮車輌型

自走多連装ミサイル発射管制車輌型



 
M-9 「インカ」
装甲歩兵戦闘車輌機械化歩兵中隊

通常は、機甲師団の構成の一部としてに附属する。
M-9 「インカ」系列の履帯・転輪廻り。
1984.09.16放映
第21話「Nightmare(ナイトメア) 」
ロボテック版“ 58. The Final Nightmare ”より。

名称

M-9 「インカ」 装甲歩兵戦闘車両
(M-9 Inca AIFV → Inca Armored Infantry Fighting Vehicle)


M-9 「インカ」 装甲指揮輸送車
(M-9 Inca ACC → Armored Command Carrier)


M-9 「インカ」装甲歩兵戦闘車両 (M-9 Inca Armored Infantry Fighting Vehicle)
 Palladium Books“ Robotech RPG Book Four(IV): Southern Cross ”より。

アイゼンハワー C3I 装甲指揮官輸送車【Eisenhower C3I Command Carrier】


M-9 「インカ」装甲指揮輸送車 (M-9 Inca Armored Command Carrier)
 Palladium Books“ Robotech RPG Book Four(IV): Southern Cross ”より。
M-9 「インカ」 装甲指揮輸送車 (M-9 Inca ACC → Armored Command Carrier)
左:上昇展開可能な、センサー類システム用アンテナと

開放型の指揮用 搬器(ゴンドラ)
右:同じく開放型の指揮用 搬器(ゴンドラ) が確認出来る。
1984.4.15 放映 第1話 「 Prisoner (プリズナー)」。
ロボテック版 Ep.38.“ False Start ” より。

目次【Index】

【寸法】

車長AIFVACC
車幅6.2 m6.2 m
車高2.9 m2.9 m
最大車高3.6 m

(指揮用搬器(ゴンドラ) 最大展開時)
乾重量16.5 t17.2 t
  • AIFV:装甲歩兵戦闘車両
  • ACC:装甲戦闘指揮輸送車

【型】


AIFV:Two crew amphibious lightly-armored infantry fighting vehicle, capable of carrying up to 10 foot soldiers with standard gear.

装甲歩兵戦闘車両(AIFV)::2名の乗員で、標準装備の最大10名の歩兵を輸送可能な、水陸両用《装軌式 (Tracked)》軽装甲歩兵戦闘車。


ACC:Lightly-armored tracked amphibious command carrier

装甲戦闘指揮輸送車(ACC):軽装甲の装軌式(Tracked )水陸両用戦闘指揮輸送車。

Three crew: Pilot, sensor operator, commander
乗員:3名 (操縦士、センサー類操作員、指揮官。)

【就役履歴】


Inca AIFV:: Developed in 2001, this vehicle was adopted as the main IFV of the UNDF by 2004. This vehicle was adopted (sometimes with different powerplants) by the ASC and REF.

「インカ」装甲歩兵戦闘車(AIFV):2001年に開発されて、この車両は、2004年までにUNDF(国連防衛軍)の主な歩兵戦闘車(IFV)として採用された。 
この車両は、サザンクロス軍 ・陸軍(ASC)と遠征艦隊軍(UEEF、旧称:REF)によって(それぞれ各軍で異なった動力装置を装備した派生車輛を含みながら)採用された。

Inca ACC:This Adapted from the Inca IFV chassis, this vehicle was adopted by the ASC in 2013 and by the REF in 2019.
「インカ」装甲戦闘指揮輸送車(ACC):「インカ」歩兵戦闘車(IFV)車台から適合させられて、この車輌物は2013年にサザンクロス陸軍(ASC)とRobotech遠征艦隊(REF)によってされた。

【動力】

主機:1基の ジーメンス電動機。出力450馬力。

Engine: 1 Siemens electric motor providing 450 hp
電源:
  1. RRG(Robotech Reserch Group)FR-1P 超小型融合炉。(Miniaturized Fusion Reactor)×1基。
  2. 燃料積載量:20リットルのD20(重水) 。

Power-source:
  1. 1 x RRG(Robotech Reserch Group)FR-1P 超小型融合炉。(Miniaturized Fusion Reactor)
  2. Fuel Capacity: 20 liter D20.

【性能】

最高速度100 kph(整地路上)
最大浮航渡河速度10 kph
最大航続距離原子炉の寿命によってのみ制限される。

(潤滑油の補給は別途必要)
原子炉耐久力1年内に反応剤再補給(通常使用状況で)。
⇒ 1 year between refuelings.

【電子装置スイート】

スイート:電子装置のパッケージ化された集合体のこと。

《レーダー追尾》


AIFV:Hughes APG-198 short range (45 km) X band pulse Doppler phased array UWB radar.
装甲歩兵戦闘車【AIFV】:ヒューズAPG-198短距離(45km) Xバンド・パルスドップラー・フェーズド・アレイ・UWB レーダー。
X帯域マイクロ波の帯域の一つ。
センチ波であるSHF帯《周波数: 3GHz〜30GHz、波長: 10cm〜1cm》の帯域と重複する部分がある。

その帯域は《周波数 8〜12GHz、波長2.5〜3.75cm》。
衛星通信バンドでは、アップリンク 8GHz、ダウンリンク 7GHz。
  • ★ UWB = Ultra Wide Band (超広帯域)
パルス・ドップラー・レーダー
【Pulse Doppler Radar】
レーダーが受信した信号にパルス連続処理とドップラー処理を加えるもので、ミキサーとバンドパス・フィルターを使用して目標物からの反射以外のものを排除するレーダー。地上や海面のクラッターなどを除去できる。

ドップラー技術を使用することで、目標の接近率を知ることもできる。

ウェスチングハウス・APG-154 X-バンド 長距離・マルチモードレーダー中央指令、統制、及び通信を前線に供給するために他の戦場システムと連携可(リンク)可能。
システムは、地面散乱の増加を犠牲にして探知範囲を増加させる「上昇可能」なアンテナ柱を通して支援される。

Westinghouse APG-154 X-band long range multimode radar capable of linking with other battlefield systems to provide centralized command, control and communications to the theater.
The system is supported via a raiseable antenna mast to increase range at the expense of additional ground clutter.

★ マルチモードレーダー【Multi mode radar】:多機能レーダー。空対空、空対地、空対艦など、モードを変更することにより様々な目標を探知することが可能なレーダー。地上車輌の場合は対地・対空を意味することが多い。
【C3I】

(シー・スリー・アイ)
「シー・キューブド・アイ」とも読む。

軍隊の効率的な運用を行うための概念を現す言葉。

Command(指揮)、Control(統制)、Communication(通信)、Information(情報) の機能を統合し、軍隊の能力を今まで以上に発揮しようというコンセプトである。

従来のように、単純に兵員や兵器の保有数を増やすだけでは費用が際限なく増大してしまうが、冷戦時代の終結によって費用対効果を無視した軍拡競争が終わりを告げ、軍事費に対する批判も強まってきた。

こうしたことから、「現状の兵員や装備を維持したままでさらに軍事力を強化」、または「兵員総数や装備品の構成をコンパクト化した上で、現在と同等の軍事力を維持」という考えから生み出された。

概念としての用語なので具体的にこれが「C3I」というものはなく、各国はそれぞれの用兵思想に基づいたC3Iの構築に注力している。
【C4I】

(シー・フォー・アイ)
『シー・クォドルプル・アイ』とも発音する。

C3I に、Computers(コンピュータ)を加えて更に発展させた概念。
C4I2 SR

(シー・フォー・アイ・ツー・エスアール)
C4I に、Interoperability(相互運用性)、Surveillance(監視)およびReconnaissance(偵察)を加えて、あらゆる情報を統合的に活用して軍事活動にあたろうとする概念。
C 4 I 2S R
指揮 (Command)監視(Surveillance)
統制 (Control)偵察(Reconnaissance
通信 (Communication)
諜報・情報収集(Intelligence)
コンピューター(Computers)
相互運用性 (Interoperability)
  • ◎ 諜報・情報収集【Intelligence】は、過去には「Information(情報)」と表現されたが、現在は複合的意味を込めて「インテリジェンス」を充てることが多い。

《光学追尾》

トムソン CSF
DOS-2500
多波長・撮影画像安定化装置(モーション・スタビライザ)付・デジタル球体・カメラシステム
中距離の360度を超えて仰角を取ることが可能な(≒全周を見渡せる)赤外線画像、光学可視帯域、紫外線帯域検出、及び追跡。
トムソン CSF
LT-3
多波長・レーザー光波測距儀 とレーザー目標指示装置(ディジネーター)。

Thomson DOS-2500 multi-band motion-stabilized digital spherical camera system, for medium range 360 degree elevation traversable infra-red imaging, optical and ultra-violet band detection and tracking.
Thomson LT-3 multi-frequency laser ranger and designator.

《戦術電子戦システム(TEWS)》


Elettronica Radar Warning Receiver
OlDelft Infra-red Warning Receiver
Westinghouse ALQ-198(V) active radar jammer.
Chaff/Smoke/Flare dispenser

装甲指揮輸送車【Armored Command Carrier】派生型の大型ミサイル発射管制表示ディスプレイ。

左は探索時、右側は発射指揮時のもの。
1984.4.15 放映 第1話 「 Prisoner (プリズナー)」。

海外Robotech版 Ep.38.“ False Start ” より。
  • Command and Control System

【指揮統制システム】


《装甲戦闘指揮輸送車(ACC)のみ》

Tactical command, control, communications and intelligence system for coordinating air defense and battlefield operations.
防空及び戦場での作戦を調整する戦術指揮、統制、通信、そして諜報・情報収集(Intelligence)システム。

Various multimode, multiband terrestrial and satellite communication systems.
様々なマルチ・モード、多帯域の地上通信及び衛星通信システム。

Westinghouse Identify Friend/Foe (IFF) Transponder
ウェスチングハウス・「敵味方」(IFF)識別・応答装置(トランスポンダ)。

【武装】


Armored Infantry Fighting Vehicle:
装甲歩兵戦闘車:

1 x EU-1 80 mm rapid fire pulse laser capable of firing 1 MJ pulses at a rate of 4 pulses/sec.

1門の EU-1 80mm 高速発火・パルスレーザー砲。1秒間に4回のパルス発火率で1MJのエネルギを放出可能。

System is powered by the fusion reactor.
システムは車体本体に搭載の動力である「核融合原子炉」によって駆動される。

10 x Smoke Dispensers
10 基の発煙弾発射・展開装置


6 x Gun ports for passengers located to either side of the rear compartment
6箇所の、後部輸送兵員室(コンパートメント)の両側に設置された、輸送乗員の為の銃眼(ガン・ポート)。

Armored Command Carrier:
装甲戦闘指揮輸送車:

10 x Smoke Dispensers
10 基の発煙弾発射・展開装置

2 x Gun ports for passengers located to either side of the rear sensor compartment
2箇所の、後部輸送兵員室(コンパートメント)の両側に設置された、輸送乗員の為の銃眼(ガン・ポート)。

【装甲】


The armor of the Inca armored carriers is composed of a standard Chobam laminar developed in the late 20th century and improved with the materials science advances made during the Robotech era.

「インカ」装甲輸送車の装甲は、20世紀後半に開発され、Robotech時代の間を通じて材料科学の進歩によって改良された、複合標準チョバム(Chobam)積層装甲で構成される。

This armor was mainly designed to defeat projectiles and other kinetic weapons.
この装甲は、発射体と他の運動エネルギー兵器を打ち負かすよことを主目的として設計された。

The armor stops all small arms, and heavy infantry weapons fire, provides good resistance to light mecha-mounted weaponry, and provides fair resistance to medium mecha-mounted weaponry, such as the Valkyrie's 55mm APFSDS round.

装甲は、全ての小火器、および重歩兵火器の発砲を止めて、軽機動兵器に装備された火器に対する良好な抵抗力を提供し、バルキリー(VF-1 シリーズ)の55mmのAPFSDS弾丸等のような中型機動兵器に装備された火器への公正な抵抗を提供する。

Armor is slightly better than the FIAT 6836/6846 Heavy Armored Vehicles.

装甲は、フィアット(FIAT) 6836/6846 重装甲車輌 より僅かに良好である。

The Inca provides full protection from nuclear, biological, and chemical hazards, using an overpressure crew compartment environment activated by radiation and hazardous chemical sensors, or manually when biological warfare conditions are anticipated.

M-9「インカ」系車輌は、核、生物兵器、そして化学兵器の危険に対して、放射線、及び化学災害感知センサーにより自動で、又は生物兵器戦状況が予想される際に手動で『過圧乗員室』環境を起動(activated)させ、完全な防護を提供する。
左より、核兵器・生物兵器・化学兵器(毒)の標識

The internal consumables supplies can provide atmosphere for one week maximum.
内部の消耗品供給は最大1週間の間、呼吸可能な大気を供給可能。
FSDS-TU/APFSDS (Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot)

装弾筒付翼安定徹甲弾
別名:APFSDS (Armor Piercing Discarding Sabot)

1つの細くて長い、高い砲口速度と最小限の速度損失特性を備えた高密度(タングステン)針、高速な飛行速度により、砲弾は、腔線(ライフリング)等の砲口側の誘導を伴わない。

【開発と就役史】


The M-9 Inca AIFV was developed as a prototype series to explore advanced technology from the downed ASS-1 space fortress and to replace the aging IFVs of the day.

M-9「インカ」装甲歩兵戦闘車(AIFV)は、落下したASS-1(Alien Star Ship-01)宇宙要塞から得られた先進技術を導入して、その当時老朽化していた装甲歩兵戦闘車輌群(IFVs)を代替する為の原型車輌のシリーズとして開発された。

This vehicle design was a precursor to the destroid series development program and helped paved the way for the introduction of these armored giants.

この車輌の設計はデストロイド・シリーズ開発計画の先駆者(露払い)であり、これらの装甲巨人の導入へ道を開く一助となった。

This vehicle tested out experimental miniature fusion reactors and energy weapons before they were upscaled for the destroids.

それらの技術がデストロイドの為に大規模化(up-scaled)される前に、この車輌は、実験的な超小型核融合原子炉とエネルギー兵器を徹底的に試験した。

The first few years saw the accidental destruction of a number of these vehicles as the technology behind the power and weapons systems was not fully understood.

動力源と兵器体系の背後技術が完全に解明理解されずにいた間の最初の数年に於いて、これらの幾つかの車輌の事故による破壊がみられた。

This delayed the formal adoption by the UNDF forces until the vehicle could prove its reliability to the UN Army command.

車輌が国連陸軍奇襲部隊(UNDFコマンド)の信頼性となることができるまで、これは国連防衛軍(UNDF)軍による正式な採用を遅らせた。

The Inca AIFV was developed by the UNDF command to provide protection to their occupation troops and civil defense units.

「インカ」装甲歩兵戦闘車(AIFV)は、それらの国連陸軍奇襲部隊(UNDFコマンド)と、協力部隊と民間防衛部隊ユニットに保護を提供する為に開発された。

This armored vehicle can traverse rough terrain and is amphibious, so long as the water is not too rough to capsize the carrier.

この装甲車は起伏の多い土地を横断可能で、水(波)が車輌を転覆させられない程度に荒くない限り、水陸両用であった。

This AIFV primarily saw use in maintaining the strenuous peace and fighting ground troops.

この装甲歩兵戦闘車(AIFV)は主として精力的な平和を維持し、地上軍と戦闘に於ける使用をみた。


The armor on the AIFV makes it highly vulnerable to attack from ground- and air-based mecha, but the EU-1 80mm pulse laser earns it some respect on the field.

装甲歩兵戦闘車(AIFV)の装甲は、地上と航空に基づいた機動兵器から攻撃されると非常に脆弱になるが、『EU-1 80mm パルス・レーザー』は戦場での何らかの敬意をそれに与える。

Near the end of 2012, the Southern Cross command decided to increase the capabilities of their arsenal without arousing the interest of the RDF high command which kept a watchful eye on any protoculture development.

2012年の終わり頃に、サザンクロス軍司令部内部の幾つかの派閥は、如何なるプロトカルチャー (資源)開発動向をも注視して目を離さなかった、RDF最高指揮官の興味を刺激せずに、これらの従来型兵器の能力を高めることを決定した。

□ Arsenal:兵器庫;兵器廠(しよう)。〈集合的に〉貯蔵された兵器、火薬などを指す。

They believed this would decrease their reliance upon the UEG government they no longer fully trusted.

彼らはこのことが、地球統合政府(UEG)が未だ完全に信用しきれていない(プロトカルチャー (資源)OTMによる新技術兵器)の信用低下に資すると信じた。

As such, the Southern Cross acquired a number of conventional military vehicles that did not rely heavily on the tightly monitored technological advances that came from the SDF-1, Robotech Factory Satellite and Zentraedi armada.

そのようにして、サザンクロス軍は大いにSDF-1、ゼントラーディ工場衛星【 2013年以降宇宙ステーション「イコーリィティ」/ Space Station Equality (post 2013)と呼称 】(Robotech Zentraedi Factory Satellite)、およびゼントラーディ艦隊から得られた厳密に監視された技術的進歩に依存しない、多くの従来型軍用車輌を入手した。

Among the vehicles added to their arsenal was the popular M-9 Inca APC.

車輌群の中でそれらの蓄えに加えられたのは、好評を博した、M-9「インカ」 装甲兵員輸送車 (APC)だった。

These vehicles were significantly cheaper than any veritechs allowing the Southern Cross to field a .

これらの車輌群は、戦場に於ける主力軍に対してサザンクロス軍に採用された、どのような可変機動兵器(veritech)よりも、かなり安価であった。

This army led the Southern Cross to be the dominant power when the REF departed for Tirol as non-aligned communities could not mount sufficient resistance to maintain their independence.

反統合同盟連合軍が、それらの独立を維持できるくらいの十分な抵抗を維持出来なかったので、REF遠征艦隊が衛星 Tirol(ティロル) に出発したとき、この軍隊は、サザンクロス軍を彼等の盟主であるように導いた。

Despite early problems with the design, these vehicles performed their roles sufficiently in later years for the REF to adopt them into their ranks for infantry support, albeit with an upgraded protoculture cell engine.

設計に関する早期の問題にも関わらず、REF遠征艦隊が歩兵支援の為にそれらの戦術的役割にそれらを採用し、これらの車輌は、後年にアップグレードしたプロトカルチャー (資源)電池セルエンジンで、それらの役割を実行した。

The Southern Cross developed a command variant of the popular Inca AIFV to provide a forward command post near the battlefield.
The turret was removed and replaced with sensors and communications equipment.

サザンクロス軍は、戦場の近くに前線本部を提供するために人気がある M-9「インカ」装甲歩兵戦闘車(AIFV)の戦闘指揮型を開発した。
回転砲塔を取り外し、空いた容積をセンサーと通信装置の容積に取り替えた。

The passenger compartment is modified to contain a command compartment for controlling joint forces during battle.

輸送兵員室は、戦闘中、合同部隊を統制する為の指揮官室を含むように変更された。

The command compartment is open air to provide all-angle visual access and capable of being raised to provide the command personnel with a better advantage of the battlefield without giving away the position of the carrier.

指揮員室は、外気に露出して、全周視野の利用を提供し、車輌の位置を上げずに、戦場のより良い優位を指揮人員に提供する。

This was useful during surprise raids, when the surveillance systems had to be in passive modes to prevent detection by opposing forces, so the command crew could coordinate units via low-probability-of-intercept communications systems.
Because of this, the command personnel were wary to approach an active battlefield and tried to stay a reasonable distance away.

これは奇襲の際、戦場監視システムが、仮想敵による検出を防ぐためにパッシブ・モード(受動形態)で選択せざるを得なかった状況で有用であり、そうして指揮員が、低捕捉性の通信網を利用して協力部隊(援軍)を調整することが可能だった。
このため指揮員は、用心深く活発な戦場に近づき、その上で可能な限り遠距離に位置しようとした。

This vulnerability of the command cab quickly relegated this vehicle to base and facility defense command roles, such as control of surface to air and surface to orbital missile defenses.

コマンドタクシー(兵員輸送車)の設計本質から来る、この脆弱性は、直ちにこの車輌を、地対空、或いは、地対「衛星軌道」ミサイル防衛のような、基地と施設防衛の為の指揮役割に後退させた。


Behind the command compartment, a sensor suite has been added that required that the rear end of the Inca be raised to allow full sensitivity of the sensor array.

指揮員室の後方では、「インカ」の後部でセンサー配列の完全な感度を許容するために上昇することを必要としたセンサースイートが加えられた。

▽スイート:電子装置のパッケージ化された集合体のこと。

The Inca ACC was frequently fielded as a semi-permanent mobile command post during alert status since it would be harder to destroy than a fixed command post in a building and more readily applicable to the REF's mobile tactics.

「インカ」装甲戦闘指揮輸送車(ACC)は、建物に設置された固定指揮所より破壊難く、REF艦隊の機動戦術にためらうことなく、より適切であっただろうから、警戒状態中の半永久的な移動型指揮所として頻繁に戦場に割当てられれた。

In addition to field troops, these command posts would direct the close air support aircraft and control the surface to air and surface to orbit defense missile batteries found in the major Southern Cross and REF installations.

前線部隊に加えて、これらの (移動)指揮所は、近接支援機航空機を指示して、地対空、或いは、地対衛星軌道のミサイル防衛発射台を指揮制御してサザンクロス軍とREF艦隊への就役をみた。

Most of these vehicles were destroyed during the REF campaigns against the Invid Regent's forces and in the numerous counter-attacks of the Robotech Masters' forces during the Second Robotech War.

これらの乗り物の大部分は第二次Robotech戦争のときにインビッド(Invid)リージェント(摂政)軍とRobotech 支配達の軍の頻繁な反撃に対するREF艦隊の作戦の間に破壊された。


多連装地対空ミサイル・システム ( MLSAMS )
 
Multiple Launcher armored mobile Surface-to- Air Missile Launc System.

左:MLSAM-8 八連装・移動型・地対空ミサイル・システム。右:MLSAM-1 大型単装(自走)地対空ミサイル発射装置。

★ 単装なのにMultiple Launcher(多連装)の略号が与えれているが同一車体を使っていることの煩雑さを避ける意味と

MLSAMS → Multiple Launcher armored mobile Surface-to- Air M issile Launch System.

【寸法】

車長6.5 m
車幅3.0 m
車高3.7 m
乾重量16.2 t


【型】


Two-Four crew lightly-armored six-wheeled mobile surface-to-air missile battery.
2〜4名の乗員の軽装甲六輪・移動型・地対空ミサイル発射台。

MLSAM-8 Eight missile battery
MLSAM-8 8連ミサイル発射砲塔。

or
または

MLSAM-1 Large erectable, steerable missile launcher
MLSAM-1 直立可能・操向可能な大型《単装》ミサイル発射装置。


★MLSAMS ⇒ Multiple Launcher armored mobile Surface-to- Air M issile Launch System.: 多連装(装甲・移動型)地対空ミサイル・システム。

【就役履歴】

Used by the UNDF since 2000, this general missile launcher was also adopted by the ASC and in limited quantities by the REF.

2000年以来国連防衛軍(UNDF)によって使用されて、また、この汎用ミサイル発射装置はサザンクロス軍とREF艦隊による限られた生産量で就役をみた。

【動力】


《エンジン》

Engine: 1 turbocharged 6 cylinder multi-fuel engine providing 720 hp
主機:1基のターボチャージャ付き6気筒マルチ燃料エンジン。出力720馬力。


Transmission:Automatic shifting for six forward and one reverse gears
変速機:6段の前進と、1段の後進ギヤのためのオートマチック変速機。

Power-source:1 x alternator with backup auxiliary power unit
電源:バックアップ補助電源(APU)ユニット付きの1基の交流発電機

Fuel Capacity:600 liter diesel.
燃料積載量:600リットルのディーゼル軽油。


【性能】

最高速度120 kph(整地路上)
最大渡河速度10 kph
最大航続距離800 km


【電子装置スイート】


スイート:電子装置のパッケージ化された集合体のこと。

《レーダー探知と追尾》

AIFV:Hughes APG-198 short range (45 km) X band pulse Doppler phased array UWB radar.
装甲歩兵戦闘車(AIFV):ヒューズAPG-198短距離(45km)Xバンド・パルスドップラー・フェーズド・アレイ・UWBレーダー。

★Xバンド:8GHZ〜12GHZ 軍事通信・気象衛星・地球観測衛星用。
★ UWB = Ultra Wide Band (超広帯域)
パルス・ドップラー・レーダー
(Pulse Doppler Radar)
レーダーが受信した信号にパルス連続処理とドップラー処理を加えるもので、ミキサーとバンドパス・フィルターを使用して目標物からの反射以外のものを排除するレーダー。地上や海面のクラッターなどを除去できる。

ドップラー技術を使用することで、目標の接近率を知ることもできる。

《光学追尾》

Thomson DOS-2500 multi-band motion-stabilized digital spherical camera system, for medium range 360 degree elevation traversable infra-red imaging, optical and ultra-violet band detection and tracking.

トムソンDOS-2500マルチバンド・モーション・スタビライザー(揺れ制御)・デジタル球体・カメラシステム。中距離の360度を超えて仰角を取ることが可能な(≒全周を見渡せる)赤外線イメージング、光学可視帯域、紫外線帯域検出、及び追跡。

Thomson LT-3 multi-frequency laser ranger and designator.
トムソン LT-3多波長・レーザー光波測距儀 とレーザー目標指示装置(ディジネーター)。

【戦術電子戦システム(TEWS)】


Elettronica Radar Warning Receiver
エレクロニカ・レーダー警告受信機(RWR)

OlDelft Infra-red Warning Receiver
オルデルフト・赤外線警告受信機(IRWR)

Westinghouse ALQ-198(V) active radar jammer.
ウェスチングハウス・ALQ-198(V)のアクティブ・レーダー妨害装置(ジャマー)。

Chaff/Smoke/Flare dispenser
チャフ/発煙弾発射機 /フレア・ディスペンサー(散布装置)

衛星軌道上のゾル(Tirolian)軍所属の

ランディング・フリゲート』に一斉射撃を行う、

八連装・移動型・地対空ミサイル・システム。

( MLSAM-8 )
1984.4.15 放映 第1話 「 Prisoner (プリズナー)」。

海外Robotech版 Ep.38.“ False Start ” より。

【武装】

1 x 8 tube missile launcher contained within a rotating turret capable of 360 degree rotation and up to 45 degree elevation.
1基の8本のミサイル発射筒を内包する、360度回転と45度仰角可能な砲塔。

Various warhead and guidance options for surface-to-surface and surface-to-air missions.
地対地、或いは地対空の任務の為の様々な弾頭と誘導選択装置を持つ弾頭。

The surface-to-air missile used is the Swordfish.
使用される地対空ミサイルは、ジェネラル・ダイナミクス社製の『ソードフィッシュ(Swordfish)』。

or
または

1 x erectable Bloodhound missile launcher capable of up to 55 degree elevation.
1基の、最大55度の起立仰角可動が可能な、SCAR『ブラッド・ハウンド(Bloodhound)』ミサイル発射装置。

Various warhead and guidance options for surface-to-surface and surface-to-air missions.
地対地の、そして、地対空の任務に、様々な弾頭と指導オプション。

★SCAR= Southern Cross Army Research(サザンクロス陸軍調査部会)
MLSAM-8 (八連装・自走型・地対空ミサイル・システム)

コンピュータグラフィックス データ。

隣に見え中型ミサイルは、ジェネラル・ダイナミクス

設計の地対空ミサイル『ソードフィッシュ(Swordfish)』。

MLSAM-1 大型単装ミサイル・移動式発射車輌に搭載。
前照灯や、タイヤホイール等、M-9「インカ」自体の生産時期
による細部の差異により、違いがみられる。

C.G. 画像は後期型で、「インカ」の基本型車輌としての寿命が尽きた後
に、最初から自走式ミサイル発射装置用に生産され、装輪式のみと
なった足廻りの構造に合わせて、車体が軽量・簡素化されると共に、
戦場後方から一斉射撃制圧をする任務の特性上、装甲を若干削って
内部容積を拡大している。


【装甲】


The armor of the MLSAMS is composed of a metal composite for maximal resistance to penetration and thermic explosive damage.

MLSAMSの装甲は、金属複合材により構成され、貫徹と高熱爆発損傷に対する最大限の抵抗を示す。

The armor stops all small arms fire, provides fair protection against heavier infantry weapons, such as a 12.7mm machinegun round, and poor resistance to light mecha-mounted weaponry, such as the Zentraedi 22.3mm HE autocannon round.

装甲は、全ての小火器を止めて、12.7mm機関銃弾のような、より重い歩兵火器に対する公正な保護を提供し、ゼントラーディの軽機動兵器の22.3mm自動砲の榴弾(HE)弾丸に対する貧弱な抵抗性を有する。

Armor is slightly weaker than the standard high speed aircraft skin.
装甲は、標準の高速航空機の外板より僅かに弱い。

★HE ⇒ 榴弾(High Explosive)

The MLSAMS provides full protection from nuclear, biological, and chemical hazards, using an overpressure crew compartment environment activated by radiation and hazardous chemical sensors, or manually when biological warfare conditions are anticipated.

「MLSAM-8 8連移動型ミサイル発射台」は、核、生物兵器、そして化学兵器の危険に対して、放射線、及び化学災害感知センサーにより自動で、又は生物兵器戦状況が予想される際に手動で『過圧乗員室』環境を起動(activated)させ、完全な防護を提供する。
左より、核兵器・生物兵器・化学兵器(毒)の標識

The internal consumables supplies can provide atmosphere for one week maximum.
内部の消耗品供給は最大1週間の間、呼吸可能な大気を供給可能。


【開発と就役史】


The design of the MLSAMS predates the crash of the ASS-1 Macross.

MLSAMSの設計は、[[落下したASS-1(Alien Star Ship-01)宇宙要塞(後の「マクロス」)の墜落より前に起源を遡る。

★MLSAMS ⇒ Multiple Launch Surface‐to- Air Missile  System:多連装地対空ミサイル・システム。

This vehicle's strength was its flexibility of payload.

この車輌の強さはそのペイロードの柔軟性だった。

It could be equipped for ground artillery by loading a payload of rockets in the launchers, or it could be used for air defense with surface-to-air missiles, or it could be used for intercontinental or orbital bombardment with the erectable launcher.

発射装置中のロケットの搭載量の装填により、地上砲兵の為の装備とすることも可能で、或いは、それを地対空ミサイルを備えた防空に使用することも可能で、更に、それを直立できる発射装置を備えた、大陸間軌道(弾道)爆撃に使用ことも可能であった。

After the introduction of the destroid series of robots, this vehicle was relegated to secondary role for battlefield rocket and surface-to-air missile defense.

デストロイド系列戦闘ロボットの導入の後に、この車輌は、戦場ロケット火砲と地対空ミサイル防御の為に、二次的役割に左遷された。

These vehicles were popular with the early Army of the Southern Cross due to their low cost and ease of maintenance.

これらの車輌は、初期のサザンクロス陸軍にとって、それらの低価格と、整備維持の容易さによって好評を博した。

The Army of the Southern Cross's rapid rise to power was helped by this vehicle as it helped them suppress enemy troops on the battlefield before they even engaged during the minor conflicts that surrounded their ascendance.

かつて、彼等サザンクロス陸軍の優勢の中で小規模紛争の間、当然のように従軍した、この戦場敵軍制圧支援車輌(多連装地対空ミサイル・システム群≒MLSAMSs)の支援により、サザンクロス陸軍の急速な勢力拡大は助勢された。

★ even engaged :強調表現。

This mobile rocket artillery piece is capable of launching an array of rockets/missiles that can be a rude surprise for a flotilla of mecha, especially when a number of MLSAMSs are coordinated in the attack as is usually the case.

特に、幾つかの多連装地対空ミサイル・システム群(MLSAMSs)が通常の状態に於いて攻撃の為に配置調整されるとき、この移動式のロケット砲の1基は、機動兵器の小編隊に対する不意の驚愕(rude surprise)を与えうるロケット或いはミサイルの一斉発射の一群(launching an array of rockets/missiles) を、発射可能である。

This provided the Southern Cross with sufficient offensive capabilities without relying upon the high-tech advances of robotechnology.

ロボット科学技術(Robo-Technology)の高度な技術による進歩(≒ハイテク進歩)を当てにせずに、これは十分な攻撃能力を、サザンクロス軍に提供した。

The Bloodhound variant is capable of local fire control, but most often is remotely controlled by an M-9 Inca ACC or remote fire control base.

SCAR『ブラッド・ハウンド(Bloodhound)』ミサイル発射装置型は、『発射装置側で直接』(=local)射撃指揮が可能だが、M-9「インカ」装甲戦闘指揮輸送車(ACC)、或いは、遠く離れた発射指揮所から、大抵離れて遠隔操作&制御(リモート・コントロール)される。

★SCAR= Southern Cross Army Research(サザンクロス陸軍調査部会)
標準的な防空迎撃構成。

手前の薄群青色の車輌は、ミサイル防空部隊要員
を輸送した、M-9「インカ」装甲歩兵戦闘車両(AIFV)

で、中央の山吹色の車輌は、ミサイル発射管制&
防空作戦統合指揮用 M-9「インカ」装甲指揮輸送車
(ACC)。


画面外に、大型単装ミサイル発射s車輌(MLSAM-1)
が配置されている。
~1984.4.15 放映 第1話 「 Prisoner (プリズナー)」。

海外Robotech版 Ep.38.“ False Start ” より。

Generally, the MLSAM-1 is deployed in fire batteries of five launchers supported by a platoon of soldiers.

一般に、多連装地対空ミサイル・システム(MLSAM-1:直立可能・操向可能な大型《単装》ミサイル発射装置型)は、1小隊の兵員によって支援された5輌の(移動式)発射装置の配備による砲兵射撃 (Battery Fire)で展開される。

Unfortunately, the Bioroid Skysleds were far more maneuverable than these missile platforms and their ion cannons could easily penetrate the armor of the MLSAMS.
As such, not many of these vehicles survived the Second Robotech War.

残念ながら、バイオロイド反重力飛行そり(バイオバー)、これらのミサイルプラットホームより、遥かに機動力があり、そうしてこれらのイオン・パルス砲は、容易に多連装地対空ミサイル・システム【MLSAMS】の装甲を貫通貫徹可能だった。

それ故、これらの車輌の多くが、第二次Robotech戦争を生き残る事が出来なかった。

The Southern Cross command experimented with an unmanned AI variant of the MLSAMS that was centrally controlled by an M-9 Inca ACC.

サザンクロス軍司令部は M-9「インカ」装甲戦闘指揮輸送車【ACC】によって集中制御(中央制御)された多連装地対空ミサイル・システム(MLSAMS)の無人の人工知能(A.I)型を実験した。

This provided the command staff with significant combat resources without sacrificing troops in the moderately protected mobile launcher.

適度に保護された移動式発射装置によって、部隊を犠牲にせずに、これは重要な戦闘資源を指揮員達に提供した。

The REF Army used a number of these vehicles to supplement their destroids in lower priority areas.

遠征艦隊軍【UEEF/REF】の陸上部隊は、低優先度地域で、これらデストロイド系列を補うのに、これらの多くの車輌を使用した。

Most of these vehicles saw little combat and were retired due to the cost of maintaining the logistics supply line.

これらの車輌の大半が、(従来の地球人同士相手の戦争とは異なる別次元の敵異星人との)戦闘であまり有能でなことが判明し、兵站補給路を維持する費用を理由として、退役していった。


【英語版解説】

【関連項目】

2.5t トラック

(『 C3I /移動式・指揮統制&情報通信室(bunker) 』の記事も上記に統合。)

【親項目】