ロボテック・クロニクル - サチュロス

モノトーン画稿

原画はカラー。出版物はモノトーン

目次【index】

画稿出典(正規購入)

Palladium Roleplayng-Game Core-Book(Source-book)Robotech 2nd Edition(第二版改訂版)- Masters Sourcebook 121頁より

その他の画稿

1/48 試作木型

小学館「ザ・セレクトスペシャル No.10 超時空騎団サザンクロス・スペシャル・ガイドブック
第119頁 [Plastic Model Collection]より。
LS 1/48縮尺・試作木型(予価未定、想定600円〜700円)




【配色見本・1984年静岡模型見本市の1/48試作木型より】

形式番号

CER-12

山岳地域・工兵 バトロイド
Alpine C ombat Engineering Robot /(A) CER

名称

サチュロス

名称英文

Satyros

【開発企業】

設計ボフォーズ(Bofors)兵器産業部
製造同 上
機関アリソン(Allison)電力機関・開発部(エリダヌス星系支社)

寸法

    Mk. I、Mk. II共通
全高  6.5 m
胴体厚2.6 m
胴体幅3.2 m
乾燥重量11.2 t.

【運用履歴】

Mk.I非武装、しかし最低限の装甲。高山岳地帯に於ける、山岳攻撃&防衛基地や建築物の据付構築の支援用。

西暦2023年〜同2039年までの間、サザンクロス軍の戦術師団山岳分隊で局地使用された、工兵/土木作業型。
Mk. II上記の装甲・武装化・および駆動方式を改良する武装型。

2027-2033からの戦術師団山岳分隊で使用された。

【動力源、及び搭載量】

1基のSCE-2P 超小型「プロトカルチャー (資源)電池・エネルガイザー (energizer)」

6本の標準型 プロトカルチャー (資源)標準キャニスター(小缶)搭載。

【スラスター】

アリソンBRT-2
ハイブリッド・ロケット燃料スラスター
×3基。

固体プロペラント&液体酸化剤を背面に装備。合計出力162 kN.。

【登坂装備】

〔2基の登山装備用ハード・ポイントがそれぞれの前腕にマウントされている。選択は以下の通り〕

  • 登山の為の45.0の巻取可能な高張度ケーブルを装備したウインチと、圧縮空気駆動のグラップルを上記腕のハードポイントに装着可能。(通常右腕に装着) 
  • もう片方の腕に位置する掘削と登山のための組合せ採掘/クライミングクロー(爪)を装着可能。(通常左腕選択)
  • 登坂補助用の両手首中の2本の格納式スパイク。
  • 同じく登坂補助用の2本のクローハンド。
  • 足底に登坂支援用スパイクを装備可能。

性能

  • 最大歩行速度(平地): 110 kph
跳躍能力
  • スラスターは120kphの最高速度、最大オ4分間の連続低空飛行が可能な燃料容量を持っている。
但し燃料容量が下記と共用の為、戦場でのコンバット・レスキューにおいては、この連続飛行の性能値が全て実行されることは無い。
これは推進剤を使い果たすと標的となる危険性が高まるからである。

戦術上の理由で必要とされる、スラスターによる20mの高度、75mの距離の約70回のジャンプを可能とする。

電子装備

センサー・システム《共通》
  • ウエスティングハウスTPG-144。戦場監視モードを備えた、Xバンドのパルス・ドップラーフェーズド・アレイ・レーダー。これは荒野の山岳地を作業若しくは戦場とする必要上、これに対処する為に高い利得位相配列およびプロセッサ信号を持つように設計されている。
X帯域マイクロ波の帯域の一つ。
センチ波であるSHF帯《周波数: 3GHz〜30GHz、波長: 10cm〜1cm》の帯域と重複する部分がある。

その帯域は《周波数 8〜12GHz、波長2.5〜3.75cm》。
衛星通信バンドでは、アップリンク 8GHz、ダウンリンク 7GHz。

  • フィリップス「All-View II」(オール・ビュー 2)」多波長・全方位球状・デジタルカメラシステム。中距離全姿勢。全高度の為の赤外線イメージ、光学及び紫外線帯探知と追尾。 

  • 超長距離通信の為の HF帯域 から C帯域 までを網羅する衛星通信システム 。
HF帯は短波のこと:周波数は、2〜30MHz、波長: 100m〜10m。
C帯域マイクロ波の帯域の一つ。
センチ波であるSHF帯《周波数: 3GHz〜30GHz、波長: 10cm〜1cm》の帯域と重複する部分がある。

その帯域は《周波数 4〜8GHz、波長3.75〜7.5cm》。
衛星通信バンドでは、アップリンク 6GHz、ダウンリンク 4GHz。

Mk.II のみ
パルス・ドップラー・レーダー
【Pulse Doppler Radar】
レーダーが受信した信号にパルス連続処理とドップラー処理を加えるもので、ミキサーとバンドパス・フィルターを使用して目標物からの反射以外のものを排除するレーダー。地上や海面のクラッターなどを除去できる。

ドップラー技術を使用することで、目標の接近率を知ることもできる。

【戦術電子戦システム(TEWS)】

・セレーニア「グランドウォリアー」アクティヴ/パッシブセンサージャマー

【固定武装】

Mk. I前記の作業用クローを非常用の格闘武器として使用可能な他は無し。

但し登山装備で手が塞がっていない場合には標準地上用バトロイド用の手持ち武器(ガンポッド)装備可能。
Mk. II短射程(15mから 8.2km) の交換可能なバリアブル弾頭式、赤外線イメージ&アクテイヴ・レーダー誘導複合型誘導の(190mm x 540mm)ハマーヘッド(Hammerhead)15本をセットにした、1基の MRL-15・ミサイル・ランチャーを胸部内部に装備。

【手持火器】

マーズ・ギャラントGU-13

三連・35mmガンポッド
MARS GALLANT社のレギオス搭載手持火器の小型版。

ポッド及び分離不可能なマガジン自体に格納された毎分2,000発の発射速度での一斉射撃。弾丸の総量は600発。

供弾は、タングステン・コーティングされた劣化ウランの装弾筒付徹甲弾(そうだんとうつきてっこうだん)Armor Piercing Spin-Stabilized Discarding Sabot (APSSDS)

※徹甲榴弾〔High Explosive Armor Piercing (HEAP)〕と曳光弾を一定割合で混合。

この火器はインビッドには効果的だが、それ以外には威力不足で、サザンクロス軍ではあまり使用されなかった。
マウザー・ヴェルケ EU-10

レーザーガンポッド
このガンポッドは1発の発火辺り10 MJ(メガジュール)のエネルギー・パルスを発射した。

このガンポッドはポッドの1側面に装着された大型キャパシターにより150回/分発射することが可能。

これは、相当な貫徹能力&発火能力により、これらのバトロイドに割り当てられた最も一般的なガンポッドだった。

武器は持ち運び用の取っ手(ハンドル)を組込み、腕の「持ち運び支持点」に設置可能だった。
マウザー・ヴェルケ EU-11

28mm レーザー・ガンポッド
1発の発火当たり12.5MJのエネルギー・パルスを発射した。

また毎分110回発射することが可能だった。

そして、そのより小さなサイズとその割りに高い浸透能力によりVHT-2スパルタスの標準手持火器だった。
ゼネラル・エレクトリック EU-22

パルス・レーザー・ガンポッド
毎分130パルスの発火を行い、12MJのエネルギー・パルスを発射する特製のガンポッドで、他のレーザー系ガンポッドのような連続照射機能(それは大抵若干の出力低下と引き換えとなる)は無い。

サザンクロス陸軍の為に特別に開発されたこのキャノン砲は惑星グロリエの大気低層(より濃密な大気)で発生するビームの拡散を相殺する為に新型のパルス発火技術を使用した。

このポッドは貫徹よりも、より強力な衝撃(いわゆる「インパクト・ガン」)を要求されたが、始めて地上格闘用バトロイドに使用されたのは意外に遅く、2031年後半の導入であった。
  • ※〔High Explosive Armor Piercing (HEAP)〕徹甲榴弾:HE-AP(又はAPHE)弾。
  • 徹甲弾の内部に炸薬を入れたもので、敵の装甲を貫いてから内部で爆発する。着弾から時間差で爆発させるため底部に信管を設けてある。第二次大戦での艦船の主砲弾で、大口径砲では構造が簡素な割りには高性能だが、小型砲では炸薬の量が少なく、あまり効果的ではないため現在はほとんど使われない。但し航空用機関砲では未だ現役である。
  • GU-13


  • EU-10


  • EU-11


  • EU-22

【装甲】

サチュロスの装甲は、VQ-6A バンダル (VFA-6レギオスの無人型)以降の全ての地球製機動兵器の規格になった新開発の低用量大規模複合材料チョバム(Chobham)装甲板である。 また、発射体、ミサイル、および他の機動兵器に対して提供された相当な保護に加えて、この装甲もプラズマ球(破壊ディスク)、レーザー、およびある程度の粒子銃砲に抵抗力がある。装甲がそのような高エネルギー兵器から照射を受ける層で剥離して気化することで耐え得ること、発射された兵器のエネルギーの多くを吸収し、装甲の潜熱や昇華熱に変換する。

装甲は、全ての小火器や歩兵火器えを止め、例えば12.7mmの機関銃弾等のような重歩兵火器への優れた抵抗を示し、および軽機動兵器の標準的な固定火器、例えばゼントラーディ【Zentraedi】の22.3mmのHE自動砲弾に対する公平な抵抗力(条件や打撃部位による)を提供する。

又、中型の機動兵器装備の標準的な火器、例えば VF-1バルキリー【Valkyrie】のヒューズ・GU-11/55mm三連ロータリー滑腔(smooth-bore)ガンポッドのAPFSDS弾、への公平な抵抗力(条件や打撃部位による)を提供する。
サチュロスは、放射線からの完全な防護、生物もしくは化学戦災害に対して、オーバープレッシャー(過剰圧力)コックピット環境を使用する。これは放射線、そして化学センサーによって起動され、又は生物戦的状況が予想されるとき手動で起動される。

モジュールは、また装甲化され、システムに関して月面、又は他の惑星、又は他の恒星系の他の場所で作戦上の選択をモノクルに与える。

内部の消耗品供給は地球上で大気浄化機能で最大約1週間、月か火星などの惑星上の敵対的環境で酸素供給で最大約48時間、提供可能。
左より、核兵器・生物兵器・化学兵器(毒)の標識

The armor on the Satyros is a new development in low-mass composite-materials Chobham plating that became the standard for all Terran mecha after its application to the VQ-6A Vandal. Aside from the respectable protection provided against projectiles, missiles, and other kinetic weapons, this armor is also resistant to plasma globes (annihilation discs), lasers, and to a lesser extent, particle guns, owing to the fact that the armor can flake off and evaporate in layers under fire from such high-energy weapons, taking much of the weapon's energy and converting it into the latent heat of sublimation in the armor. The armor stops all small arms and heavy infantry weapons fire, provides excellent resistance to light mecha-mounted weaponry, such as the Zentraedi 22.3mm HE autocannon round, and fair resistance to medium mecha-mounted weaponry, such as the Valkyrie's 55mm APFSDS round.

The Satyros provides full protection from nuclear, biological, and chemical hazards, using a fully sealed cockpit modual activated by radiation and hazardous chemical sensors, or manually when biological warfare conditions are anticipated. The module is also armored and gives the Satyros the option of operating off-planet on the Moon or elsewhere in the system. The internal consumables supplies can provide atmosphere purification for one week maximum on Earth and 48 hours in a hostile environment such as the Moon or Mars.

解説要約

牧神バンの別名の名を持つ、戦略師団の山岳分隊の作業用バトロイド。元来は屯田兵的役割を持つサザンクロス軍の開拓用作業ロボットであり、基本的には固定武装を持たない。
主にコンバットレスキュー任務に就く為、専用の登山設備のほか、短時間の飛行能力を持つ。


(超時空情報「サザンクロス・スペシャル」 P8より)

解説

CER-12 サチュロスは一般に愛称「ビリー・ゴート」(雄ヤギ)で知られた、当初は CER-11 ドライアド(森の女神)の任務と能力をそのままに引き写した作業機とみられていた。

しかし、ドライアドが本来は非軍事用の作業建設ロボットだったのに較べて、サチュロスはボフォーズ社によって当初から装甲され、跳躍能力を持ち、当初から戦場での作業と土木作業を行うように考案された。

ドライアドは、ジャングルおよび湿原の環境に於いて最適化されたのに対して、一方本機「サチュロス」は、土地に埋め込まれたゼントラーディ戦闘艦を発掘し、山岳地帯に防衛陣地を構築するのを支援し、山岳歩兵に可動性の確固とした指揮・統制・コントロール、コミュニケーションおよびインテリジェンス (C3I) 中継局を供給するために使用されることを予定された。

ゼントラーディによる大虐殺の後、不安と不確実性の翌年の後に、多くの地域生活共同体が、峡谷および火口クレーターのような特異な位置の中で、より外敵からの自然環境の保護のある位置を望んだ。

そのため、前記任務がサチュロスを占有拘束していない間、サチュロスはこれらの地域共同体を構築するのを支援すると予想された。
その強力なウインチで、サチュロスも大型装備を持ち上げる為の装甲回復車両として、復興地域で使われた。
山岳地帯の貧弱な電波利得環境により、サチュロスは、戦術師団の山岳部隊それらの組織間の通信を維持するのを支援した。

このバトロイドは高利得ホイップ・アンテナの追加によってそれを支援出来る可能性のある、強力な通信中継能力を装備していた。

さらに、それは、頭の一方の側に位置した一対の配列によって証拠づけられた、非戦闘バトロイドの為にセットされた強力なレーダーを装備していた。

Mk-I は、山岳で使用される非武装の軍事構築物の土木作業・サルベージ・採鉱ロボットだった。

サザンクロス軍が惑星グロリエで、遠征艦隊軍と一体になった指揮系統として創設された当初、それらは内蔵の固定武器体系のない、この機体の戦闘状況での脆弱性が直ちに露呈した。

したがって、サザンクロス軍・研究開発部(SCAR)は、リシテール山脈のような山地での戦闘地域を支援する為に、この作業バトロイドの為の武装化した改良型を考慮した。

Mk.I の数年間の使用の後、サザンクロス軍は、山岳地帯で同軍隊を支援するその土木作業能力を維持したまま上記の条件を満たしたMk.IIを策定し、同様にその格闘役割のために最適化されたより新型を設計した。

視覚的に分かるように、サチュロスは非常に特殊な機材であり、それは、巨大な肩部、クロー(爪)を持った腕と手、および痩せぎすの脚部は同名のギリシアの牧神の姿そのものに似ていた。

登山に必要とされた機敏さをそれらに与える為、足は長く薄かった。さらに、それは登坂するのを支援するスパイクを追加可能な、足裏に追加ポイントを持っていた。

腕は爪(クロー)あるいは引っ掛け鉤(グラッピング・フック)の、通常各々の1つのいずれかをマウントすることが可能だった。


さらにそれは、歩兵チームを支援するために付属品を提供した。
登山ロープの為の膝部リング(カラビナ)およびチェスト・バーは互いにリギングの為に使われる。

・rigging(リギング):【海/登山】 索具 《マストや帆を支えるロープやチェーン類一式。登山場合は身体を支える為の索具を意味する。》

サチュロスは完全に回転する肩部&上腕継ぎ目と同様に、登山するのを支援する手首スパイクを持っていた。

サチュロスの飛行能力は、制限されたものであったが、遭難パイロットが、自らの不本意な空中輸送を、他の第三者に見られる時は、常にそれはライフセーバー(救急救命士)としてのサチュロスの活動を意味した。

その後、インビッドの占領中に、戦いにおけるそれらの役割が山岳戦闘へ委託されなかった場合でも、サチュロスは開放の為に戦うレジスタンス義勇兵と共に、制限のある能力にも関わらず軍務に就いた。

完全な機能を持った機体の残存は、残念ながら今日(2066年現在)確認されていない。

原文英文

【親項目】