ロボテック・クロニクル - オドナータ

目次 【Index】

資料画像(宇宙空間専用型)

  • どことなく『超時空世紀オーガス』に登場した『ドリファンド』《特にドリファンド『ディー』》を思わせる。


  • 《VSPC-07/宇宙用の三形態の線画》


 

(飛行形態)


ドリファンド形態)
  • VSPC-07「" " トロイド」形態は宇宙空間では不要の為、実質2形態のみの可変航空機となった。

(マクロス7・ぷらす「シティポリス24時 ! 」より)

宇宙用 VSPC-07 の球型コックピット。アームで計器盤ごと球体内部に支持された操縦席は視界良好で、警察用航空機の本旨である地上目標の監視や視察目的に適っていた。

大気圏・コロニー内専用型

  • 狭いコロニー内で衝突することなく飛行可能な、良好な操縦性能が要求される。
  • 《VAPC-07/大気圏&コロニー内用の三形態の線画》


 

(飛行形態)


ドリファンド形態)


(※パトロイド形態)
飛行形態(クラフト形態)では

着陸脚を持たず、

 トロイド形態を

離着陸の常態とする。
  • ※" "トロール・ロイドの略。バトロイドと紛らわしいが別区分。
  • 線画画像:「マクロス7・メモリアル」より引用

簡易目次【Summary index】

形式番号

VAPC / VSPC-07

愛称

オドナータ

動画

  • (1:39 〜 1:41 辺りにティルト・ローターを宇宙用の噴射ノズルに変更した宇宙用変型が確認できる。)


  • (1:30〜1:33辺りにティルト・ローターを宇宙用の噴射ノズルに変更した宇宙用変型が確認できる。)

◆【オドナータ:データ】  

記号略称の由来
  1. VARIABLE AIR PATROL CRAFT - 07 オドナータ
  2. VARIABLE SPACE PATROL CRAFT- 07 オドナータ
  • 《オドナータ【Odonata】とは、トンボの学名。蜻蛉目( せいれいもく )/トンボ目 とも。》

登場作品マクロス7 (1994)
通称 トロイド・ 「オドナータ」  (バトロイドではない)
動力【燃料電池クラスター(集合体)&反応炉/ターボ・シャフトエンジン】各1基のユニットのハイブリッド仕様
操縦者シティ・ポリス【都市警察】警察官(操縦資格者)2名
製作者ジェネラル・ギャラクシー社&ベル・ヘリコプター・テキストロン社の共同開発
共演VGPV-07 『ケイローン

◆【オドナータ:プロフィール】  

  • 【寸法】
全高クラフト形態時:6m

ドリファンド時:9m

トロイド形態時:11m
全長 トロイド時:約8m〜

ドリファンド&クラフト形態時:11.8m

  • 【性能】
最大飛行速度(クラフト形態)250 mph(402.3km/h)
最大飛行速度 (ドリファンド形態)178mph(286.4km/h)
最大走行速度35 mph(56.32km)

【開発及び運用史】

新マクロス級植民艦隊の民間警察部隊に於けるパトロール任務と民間防衛の為に設計され、この可変航空・警戒航空機は、艦内の「シティ7」内の市街区(Blocks)の警察の為の支援機体である。

それは2形態を特徴とする飛行能力を持たない三星(サムスン)重工業製の地上警戒車輌(VARIABLE GROUND PATROL VEHICLE - 07 『ケイローン』《ケイローンの愛称命名の由来》と異なり、中間形態を含めた3形態を特徴とする。

VAPC-07(大気圏/コロニー内用)は、2基のジャイロ・ファン用エンジンによって駆動し、この機体は、高速であり、かつ敏捷性があった。

又、機体両側の「ティルト・ローター」部を宇宙用の噴射ノズル・ポッド(プロペラントは同ポッド内に積載)に変更した宇宙警戒&救助用のバリエーション(VSPC-07)も製造された。

この場合、操縦室(球)は与圧化、更に宇宙空間の過酷な環境を考慮して、ある程度の装甲化及び断熱化が為されたが、「パトロイド形態」は宇宙空間では不要の為、実質2形態可変航空機となり、統合軍が撃ち漏らした、「シティ7」内に侵入した敵を迎え撃つ『最後の民間防衛線』の役割を、民間警察の任務に於いて果たした。

  • (ティルト・ローターを『プロペラント&スラスターポッド』に交換した宇宙用VSPC-07「オドナータ」/後面)

VAPC/VSPC-07「オドナータ」は、正/副の2名の操縦士を乗員とする定数を特徴とし、「副操縦士」の常置は、警察車輌及び航空機の標準的な体制であった。

本機は空中追跡、民間防衛、救助活動の為に新マクロス級の市街区で活動するように設計されている。

これらの艦隊に於ける効果的な利用の評判の為、使用は、その適応性と広範囲の用途によって警察目的に於ける通常のヘリコプターを代替し、各植民惑星の民間警察での使用に拡大した。

他の可変航空機、特に地球統合軍で使用中の可変戦闘機と較べて、可変航空警察航空機は、単一のガンポッドしか持たないことで軽武装であったが、通常、これが民間防衛目的で要求される全てであった、

(特記事項)
  1. コンソール及び操縦席(2名分)をアームで支持する構造の為、視界は大変に良好で、ティルト・ローター機としては類を見ない。
・上記構造の為、射出座席は装備出来ないが、代りに操縦席の球状ブロックがそのまま脱出モジュールとなる。(モジュール式脱出装置
  1. 30mm 口径程度までの可変戦闘機用のガンポッドを装備可能だが、多くはVF-11C用のGU-16を小型化、低装薬化した専用のGU-16Sガンポッドと弾丸のセットを使用する。選択装備につき、小型機のガンポッド搭載に伴う左右の空力&重量バランス悪化を鑑みて搭載しないことも多い。)
  2. 市街地等での戦闘等で「墜落時の被害を極力抑えたい」状況の場合、動力ユニットから反応炉分を降ろして、燃料電池のみでの飛行も可能だが、航続時間が制限される。

  • 《ティルト・ローターを、『プロペラント&スラスターポッド』に交換した宇宙用 VSPC-07「オドナータ」》

警察武装

固定火器は持たず、ガンポッドは選択装備であり、腕部を展開したドリファンドで保持が可能。
専用ガンポッドに関してのみ、クラフト形態時にも装備可能。


機体の右側の凹みに設置されるVAPC/VSPC-07「オドナータ」のガンポッドはVF-11Cのそれと同一だが、銃身が短縮され、より小さいスケールとなっている。

可変戦闘機の画標準ガンポッドと較べて、この警察航空機は、それらの両方が、同じ口径の弾丸を使用して、同じ有効射程範囲を持ち、VF-11Cのそれの半分の装薬量に制限されていて、予備弾倉敷や保弾子、つまり予備クリップ(Spare Clip)の為の備えを全く持たない。

よって、 ポッド内の弾が空になった場合に、VAPC-07「オドナータ」は警察航空基地に戻るか、若しくは統合軍基地に立ち寄り、再装填の補給を受ける必要がある、
主目的自衛&防衛
二次目的対航空機&機動兵器用
有効射程4,000フィート(1,200m)
発火率GU-16ガンポッドに準ずる
装弾量クリップ(※1:Clip)に留められた200発の弾丸。

射撃可能回数は以下の各射撃状態と等しい。

・20回のショート・バースト。

・10回のロング・バースト。

・5回の近接フルオート射撃。(※2)
注記ポッド内の弾が空になった場合に、VAPC/VSPC-07「オドナータ」は、警察航空基地に戻るか、若しくは統合軍基地に立ち寄り再装填の補給を受ける必要がある。
参考画像

右画像は、VF-11C装備のGU-16ガンポッド。

オドナータの場合、短銃身のGU-16(Short Barrel)型を使用した。
  • ※1:クリップ=挿弾子(薬包の止め金具)
  • ※2:近接フルオート射撃("full melee burst")
バースト(射撃)
銃をフルオート射撃("full burst")する時、引き金を引き続けるのではなく、間を置いて引き金を引く事。

フルオート射撃を続けると、反動で銃身がぶれるために散布界が広がったり、銃身が焼きついたり、弾丸を浪費したりするなどのデメリットがある為に、よほどの接近戦でない限りバースト射撃が行われる。

銃によっては自動で出来るタイプもあるため、射手が手動で行う場合は指切りバーストとも呼ばれる。

警戒&救難装備

【電子探知&追跡装置】
レーダー追尾ウェスチングハウス(Westinghouse) APG-145 X 帯域 パルス・ドップラー・オムニ-ディレクショナル(指向性)レーダー。

エリクソン ASARS-10 MM 帯域 側方監視合成開口レーダー 地形マッピング & イメージング・システム。
光学追尾1フィリップス【Philips】「オールヴュー・II 」多帯域(マルチバンド)指向性(オムニ)デジタルカメラ・システム。中距離全高度の赤外線画像【IIR】、可視光帯域から紫外線帯域の探知と追尾。
光学追尾2エリクソン【Ericsson】「レッドアイ」長距離前方監視・赤外線イメージング・探知&追跡システム。
光学記録装置フィリップス・ビデオ記録装置。デジタルカメラからの18時間以上のビデオ映像を記録可能。
レーザー照準器トムソン CSF LT-5 多周波レーザー測距儀および指示器(ディジネータ)。
  • mmバンド: 110 GHz - 300 GHz.
パルス・ドップラー・レーダー
(Pulse Doppler Radar)
レーダーが受信した信号にパルス連続処理とドップラー処理を加えるもので、ミキサーとバンドパス・フィルターを使用して目標物からの反射以外のものを排除するレーダー。地上や海面のクラッターなどを除去できる。

ドップラー技術を使用することで、目標の接近率を知ることもできる。

【電子捜索&救難装置】
外部音声ピックアップAURUMA-PU-166有効集音範囲:300ft (91.5m)
ラウドスピーカー

(拡声器)
AURUMA-AC-13090dbまで操縦者の音声を増幅可能。
ホーミング・シグナルポッドRomanian HS/TR-41有効発振距離400マイル(640km)

→ 救難者に投下する救難信号ポッド。自機の射出座席に搭載のものと同一機器。

→ 食料や救急医薬品等を、空きスペースの「ポケットドア」に搭載可能。
温度センサー・イメージャーZeiss TSA-04カタログ保障探知範囲2,000ft(610m)。

操作者の習熟で+10%程度の利得向上が可能。

【暗視装置】
光学(夜間暗視装置)ヒューズ PNVS-Aroura 144 。有効範囲:2,000フィート(610m)。

受動的な光学映像増倍管は、自ら光を発しないが、可視化映像を生み出す為に電子的増幅される環境光(Ambient Light)に依存する。
光学(熱線暗視装置)有効範囲:2,000フィート(610m)。

暖かい物体からの赤外線放射を探知し、そのデータを擬似色可視画像に変換する、昼間でも使用可能な受動的な光学的熱センサー。

システムはパイロットに、闇間(dark)、影(夕闇-shadow)で、そして、煙の背後まで見通せる。加えて操作者の追跡技術の習熟度により、+10%程度の利得(Bonus)向上が可能。

【その他電子装備】
外部音声ピックアップAURUMA-PU-166有効集音範囲:300ft (91.5m) 。

最高300フィート離れて通常の会話に気付くことが可能な音声拡大システム。
ラウドスピーカー

(拡声器)
AURUMA-AC-130操縦室(球型)内に組込まれ、90dbまで操縦者の音声を増幅可能。
ホーミング・シグナルRomanian HS/TR-41有効発振距離 400マイル(640km)。

射出座席は、救助隊は不時着又は使用不可止の航空機又は放出された生命救助ポッドの位置を突き止めることを可能にするホーミング(帰巣・回帰性)装置を備えている。信号の範囲は、400マイル(640km)。

大部分の遠征艦隊軍/UEEF 艦船と戦闘機体は帰還信号を傍受・追跡が可能。そして、そのような信号が見つけられるならば、搭載コンピュータはそれらのパイロットに自動的に通知する。

【ラジオ/ビデオ交信装置】
ラジオ/ビデオ・コミュニケーション長距離、衛星リレー能力による双方向通信システム。

通信範囲:600マイル(960km)は、衛星リレー中継によって無期限に増幅可能。

【自動操縦装置】

オートパイロットこれにより、パイロットは寛ぐか、長時間飛行の間、仮眠することさえをも可能とする。

オート・パイロットは、複数の速度、方向と目的地を含んでいる一つの目的地、又は複雑な飛行計画をプログラム設定することが出来る。

機体がその目的地に近いとき、搭載コンピュータはパイロットに警戒を促して、更にセンサーが機体の近くに存在する障害物を感知するとき、自動的に信号を送る用意を整えることも可能である。

オートパイロットは、コロニー内の狭い空間はもとより、大気圏内や、宇宙航行をも想定して設計された。

【戦闘コンピューター】

IBM-200戦闘コンピューターは、特定の敵の目標を追跡して、特定して、1,000以上の画像のデータベースをメモリーに保管可能。

コンピュータは、同時に最高100の目標を特定・追跡することが可能。

◆【オドナータ:ストーリー】  

◆【オドナータ:ウンチク】  

  • 狭いコロニー内での警察&自衛軍の航空機や車輌はどうあるべき火を考えると興味深い。  

◆【オドナータ:商品(アイテム)】   

◆【オドナータ:メモリー】  

  1. マクロス7・ぷらす「シティポリス24時 ! 」での活躍が印象的だった。パトレイバーを思わせる走行モードの動きが良かった。
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【関連項目】