ハイドンIV と 現住
ハイドニット種族の自称名で呼ばれる
ヴァリヴェール恒星系の人工惑星の機械化種族
ハイドニット【Haydonites】達より、共通する宿敵
インビッド打倒の為に秘密友好条約締結の贈物として提供された。
理論的には、地球人、
プロトカルチャー (太古の異星人)の末裔である
衛星テイロルの
テイロル人にも
対消滅の概念として、それぞれの種族の空想科学小説や、理論物理学の世界で構想されてはいたが、現実に
反物質を取り出し、これを安全に利用する手段については全く実用的な開発が進んでいなかった。
本来は別次元の存在が我々の次元に存在する為に機械の骨格を必要とする存在であるという憶測も飛び交っているが、いずれにせよ、
ハイドニット【Haydonites】の広範囲は「影次元」に関する知識を得て初めて、
インビッドのセンサーから
プロトカルチャー (資源)の放出を欺瞞するステルス機能と彼女等
*1の巣【Hive】に貼られた
防御幕を破壊する手段が入手可能となったのは確かである。
なお、前世紀の古典的な同期式環状加速器(シンクロトロン)と異なり、この影次元粒子加速器はサイクトロン*2を必要としない。
螺旋(らせん)状に厳密に「空間理論的」に渦巻を組まれた左右両巻きの一対の
ヘリカル【Stellarator】・モーター、その名に反して機械的な回転機構を持たず、影次元と我々の次元との相関空間収差的、かつ磁場的にのみ回転する。
*3これにより、影次元より流入する現在位置の相手方空間の相当空間を転移交換させ、その
収差を更なる加速駆動力(前段加速)として、これに破壊エネルギーの核となる物質(反物質への転換効率が高ければ、水【H2O】何でもよいが、その高効率性と親和性から、大抵は機関から抽出した
プロトカルチャー (資源)をそのまま流用する。)ことで、破壊兵器としての利用が可能となる。