ロボテック・クロニクル - ヴァイキング

KS−3A(製造者番号: 3005 / BuNo .157996)

【Manufacturer Serial Number 3005 LOCKHEED KS-3A VIKING BuNo .157996】
ビューロ・ナンバー【Bureau Number.】
アメリカ海軍、及び海兵隊に納入された航空機に付与されるシリアルナンバーのこと。
機体が発注された会計年度ごとに通し番号を付与されている『アメリカ空軍機のシリアルナンバーの制度』とは異なり、単純に納入された順番に1からの通し番号を与えている。
省略形は『BuNo .』でこの後に(+数字)の形で表記する。

KS−3B (架空の派生型)

  • 給油に加えて、ヒューズGPU-9 35mm ガトリングガンポッドの輸送&補給能力を持つ!
  • クリックにて 1,280 pixel X 720 pixel (100 KB ,jpg) 原寸画像を展開します。


目次 【Index】





注意

本定義は、この時空とは異なる平行世界(私たちの世界とは異なる別の平行宇宙)ロボテック世界、及びマクロス世界の歴史再現テレビシリーズ(メタフィクション世界)「マクロス・ゼロ」で艦上空中給油機専用機として使用された、

この現実世界では試作機のみで採用されなかった派生型(KS-3A:空中給油機型。この世界の歴史上では1機のみ現行機を改修の上試作。)

を定義しています。

原型機の艦上対潜哨戒機型の詳細については、ウィキペデイア日本語版のほか、各種英文ウェブ・サイトを参照ください。

参照実体紙(日本語資料)

発売日: 2010年1月30日発売:(文林堂 世界の傑作機 NO. 137)

ロッキードS-3バイキング  

商品

★エフトイズ1/144 WORKSHOP VOL.21 哨戒機コレクション /2011年7月25日発売
03.S-3 ヴァイキング
a.アメリカ海軍 機種転換飛行隊 パインセンテニアル
b.アメリカ海軍 第38対潜哨戒飛行隊
c.アメリカ海軍 第30対潜哨戒飛行隊 航空団司令機




簡易解説

S-3 はアメリカ合衆国の航空機メーカー・ロッキード社(現・ロッキード・マーティン社)が開発した艦上対潜哨戒機

愛称は「ヴァイキング」【Viking】。

1969年にロッキード社が製造契約を獲得したが、ロッキード社は艦上機の経験が浅かったため「チャンスボート社F-8 クルセーダー艦上戦闘機や、「リング・テムコ・ボート社A-7 コルセア II」艦上攻撃機などで艦上機の経験が深かったヴォート社(LTV社)を従契約社として開発が行われた。


その為、実際の開発/生産は「リング・テムコ・ボート」【Ling-Temco-Vought】(正確にはその艦上機部門「ヴォート・エアクラフト・インダストリーズ」社【Vought Aircraft Industries, Inc.】)が主体となって行なわれ、主契約社のロッキード社は胴体の製造と航空電子システムの統合、最終組立を行ったにすぎない。

原型機S-3A要目

乗員4名
全長16m
全幅20.6m
全高6.9m
エンジンゼネラル・エレクトリック TF-34-GE-400 ターボファンエンジン 2基
エンジン推力4,210kg X2
最大離陸重量23,831kg
最高速度830km/h
航続距離4,260km以上
絶対上昇高度12,200m
武装AGM-84 ハープーン、Mk. 46対潜魚雷、Mk.54/60対潜爆雷、機雷、各種爆弾、ロケット弾
電子装置センサー:ソノブイ、MAD、ESM、FLIRなど

YVF-14 「タイガーキャット」

写真は VF-X1-2 エンジンテスト用途

エンジンテストは難航し、『魔の二番機』と呼ばれた。マクシミリアン・フォッケの娘『アナスタシア』の記載も参照下さい。



VF-X 1 の「中島航空発動機製造株式会社(当時)/プラット・アンド・ホイットニー【Pratt & Whitney P&W】 / ロールス・ロイス plc FF-2001 プロトカルチャー (資源)核融合・反応炉」(推力:11,500kg×2)の開発は難航していました。

この為、マクドネル・ダグラス F-203「ドラゴン II」の暫定的後継機として開発された YVF-14 「タイガー・キャット」には、「アルマン TF69-A-707B 推力偏向ターボファン機関 【Arumon TF69-A-707B Vectoring Turbofan】(1基当たり通常最大推力 17,327kg + 520g)」が搭載されました。

なおMIL規格でのオーギュメンター推力は【38,200 ポンド / lbs】( 17,327.23 kg)です。

要目

項目/形態戦闘機形態ガウォーク形態
飛行速度最大水平海面速度 Mach 1.4:
最大水平速度(高度 10km): Mach 3.2
最大水平速度(高度 30km以上):Mach 7
最大水平速度:Mach 1.1 (1,200 kmph)
※最良の効率発揮高度で
失速速度182kph(VTOLの整流が利用可能な場合)
航続距離2,000 km(増槽無し)
初期上昇率毎分 25,000 m
絶対上昇限度30km(ズーム上昇
最大推力アルマン TF69-A-707B 推力偏向ターボファン


機関は、MIL規格でのオーギュメンター推力

【38,200 ポンド【lbs】( 17,327.23 kg)*1

カラー縮小【650 ピクセル】内部構造図【Cut-Away】

 

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ターボファンエンジンの基本構造

基本的な構造は、中核(コア)・エンジンとなるターボジェット・エンジン翼羽根車・空気圧縮機(タービン・コンプレッサー)の前部に羽根(ファン)を追加したものである。

ファンはコンプレッサーと同じく、タービンと同軸であり、タービン出力によって駆動される。

つまり「ターボプロップ・エンジン」のプロペラの直径を小さくして、ジェットエンジンに内蔵したようなものがターボファンだと捉えればわかりやすい。

EGF-127 低バイパス比・ターボファンの排気部圧縮羽根部

 

バイパス比とは?

フロントファンのターボファンエンジンで、

コアエンジンに使用する空気流入量」 と 「ファンのみを通過する空気流入量 」の比率

は、バイパス比と呼ばれる。

バイパス比の比率により、低バイパス比エンジンと高バイパス比エンジンとに分類される。一般に高バイパス比のものほど、低速向きの特性になる。

初期のターボファンエンジンは殆どが低バイパス比エンジンであり、後に高バイパス比エンジンが開発された。

高バイパス比エンジン

高バイパス比エンジンは、バイパス比が概ね3から4以上のものを指す。

1960年代後半から実用化が行われた。ファンからの空気噴出量がコアエンジンからの排気と比較し、圧倒的に大きく、比較的低速の飛行に適したエンジンである。

最新のエンジン「アライアンス GP7000」(ゼネラル・エレクトリック・エアクラフト・エンジン《現在 GE・アビエーション》社と「プラット・アンド・ホイットニー」【Pratt & Whitney /P & Wney】)ではバイパス比8.7となっている。この値はターボプロップエンジンのプロペラ推力とジェット推力の比に近く、1段のファンにてほとんどの推力を得るため、「プロペラへの回帰」と解説するむきもある。高バイパス比エンジンでは、ファンからの空気排気はノズルでの混合ではなく、ファンの直後でエンジン外に排気されるものが多い。

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