主にサブカルチャーに属する分野などを中心に、「(
否定的な意味で)無かったことにしたい事、されている事」などの意味で黒歴史という言葉が、スラング的に使われている。
- 具体的な例としては以下の様な事例がある。使用者はそのファンであることが多いが、時には関係者や当事者が自ら「その件には触れるな」というニュアンスを込めて、この様な発言をすることもある。
- 芸能人・俳優・文化人など著名人の、現在の本人のイメージに合わない経歴や過去の仕事
- 過去のスキャンダル・不祥事・犯罪行為
- 文化人路線を取る様になったタレントが封印した、かつて使っていた下品なネタ(下ネタ)
- 各種子供向け番組やアダルトコンテンツ(ピンク映画・アダルトアニメなど)への出演・関与
- テレビ番組・テレビアニメ・玩具などとのタイアップ企画的アイドルユニットへの所属
- その他、失敗した企画、売れなかった楽曲など
- テレビ番組・映画・アニメ・メディアミックス関係で不首尾に終わった作品
- 打ち切りとなったテレビ番組や各種メディアミックス企画
- 再度のメディアミックス企画がなされた作品などにおける、不評・興行的失敗などの結果に終わった映画化・アニメ化などの前回企画時の作品
- 論争を巻き起こし、結果、否定的イメージが定着したプログラム
- プロスポーツチームにおける低迷期
- ミュージシャンの低迷期
- 科学者の疑似科学批判
- 各々の業界やマスコミに強い影響力・発言力を持つ、大手の企業・芸能事務所や宗教団体などが過去に引き起こした、トラブル・不祥事・犯罪行為
- その他、現在は他人に触れられたくない、あるいは自分でも恥ずかしく思う自分の過去など
当初はアニメを中心とするサブカルチャーやそれに類する分野を中心に、それらのファンたちにより劇中用語を引用し隠語的に使用されていたものであったが、今では電子掲示板などで広く普及し、一種のインターネットスラングとして定着しつつある。
もともと
当事者あるいは第三者が何らかの事情で意図的に覆い隠したい過去 というニュアンスが強かった言葉だが、スラングとして広まる過程において、「
誰の意図によるでもなく、いつの間にか忘れられたり風化したりしてしまったもの」を指すニュアンスも加わっている。