ロボテック・クロニクル - M312SC 軍用記録カメラ

通常、一般的には肩載せで使う



目次【Index】

右側面部

CVR-3F防護服(兼サイクロン(一般名称)騎乗服、兼可変戦闘機パイロットスーツ)姿のスー・グラハム。シャドウ対応型は黒系の塗装で、地球の恒星光の輻射熱対策は比較的後手にまわりがちだった為、長時間運動量の多い行動を取ると背部に追加の環境ユニットを装備するか、サイクロン(一般名称)を装着してバトロイドにならない限り、冷却が追いつかなかった。



正面から(2050年代に制作された再現テレビドラマより)

西暦2050年代にジャパン自治領で制作されたという、自称「史実に忠実」という触れ込みの歴史再現テレビドラマシリーズ「機甲創世記モスピーダ」の放映前の「前夜祭」的な特別番組(放映後45分頃「観どころ紹介」)宣伝スチルデータより。

史実では少女時代を含め、スー・グラハム自身を撮影したデータは殆ど残されていない。


  • CVR-3F(女性用)操縦/騎乗服やVR-038LS シャドウ・バートレイから電源供給を受けて撮影時間を延長することも可能でしたが、単体でも十分な撮影持続時間(最低画質・節電モードで連続12時間20分/3テラバイトモデル)を持ちました。



簡易立体投影映写機として

野戦で使うことを前提としている為、記録した映像を投射する『簡易立体映写機』としての機能を併せ持つ。



正式名称

M312SC 軍用記録カメラ

【M312SC Military recording camera】

開発元

ファインダー画面

ソルジー型インビッド【Solgi type invid】の個体ファイド【Faid】を接写。

撮影者は、「ロバート・キャパ」【Robert Capa】の再来とも、女性版キャパとも呼ばれたスー・グラハム【Sue Graham】(シノブ・タケウチ)【生年 2020年(?) - 没年 2044年(?)】

参考情報「惑星マリス守備軍」使用の軍用カメラ

情報部の戦場カメラマン「ケリー・ジョンソン」中尉

STLC-132 超望遠分析カメラ(ネットワーク分析機能付)

Super Telephoto Lens Camera 【Net-Works Model】

スー・グラハム【Sue Graham】(シノブ・タケウチ)と違った意味で、カメラマン魂をみた・・・

  • 1st Lieutenant ”Kelly Jhonson ”

Tactics Reserch Center Female officer " Colonel "


従軍記者(2040年代)とインビッド戦争

西暦2030年代後半になっても、インビッドの思考形態は理解された状態ではありませんでした。

ヴァリヴェール恒星系の人類以外のヒューマノイドや地球人類など、彼らは占領地域の生物を捕獲しては人体実験を行い、その「容器」にインビッド素体を注入しては実験体として彼等の世界に送り返し、反応を観察する動機は、その社会性昆虫的形態から、全て女王リージスに由来すると推測されていましたが、動機や目的については、女王の進化の哲学、批判的にいえば妄想に基づくものの、具体的な目的については一切判明していませんでした。

スー・グラハム自体は、奪還軍派遣前はヴァリヴェール恒星系の衛星ティロル生まれの移民二世で、ゾル人遠征艦隊軍由来の元地球人類、二世となる子女の社会問題を扱う民間報道局の報道記者(ジャーナリスト)でした。

先住民族ゾル人と進駐軍の軋轢(あつれき)は未だ完全に解消されたわけではありませんでしたが、彼女自身は次の社会情勢を先読みしました。

その両親

ここで少し時代を2020年代に戻して、スーの家庭環境について語ります。
父権的、権威主義的なアナトール・エリ・レオナルドサザンクロス軍では、女性は子を産む存在としては保護されましたが、同時にその権力の中心である陸軍にたてつくことは許されない風潮が支配し、前世紀の北東アジア某帝国陸軍の関東軍を思わせる軍人の横暴が支配していました。
イスパニア自治区域に於いてスーの姉である「エリシア・グラハム」は当時の高級軍人による人身売買事件の犠牲者となり、身柄はGMPにより事件解決後引き渡されたものの、心の傷の回復には環境を変えるしかないと、父「アンディ・グラハム」と、母親「エルザ・カスティラ」(グラハム)らは、遠征艦隊軍に報道班長として父、アンディが志願し、ヴァリヴェール恒星系に一家は移住しました。

相次ぐ奪還軍の失敗

第一次、第二次地球奪還軍は失敗に終わりました。情報部はその原因を次のように分析しました。
  1. インビッド占領後の地球環境の調査不足による大気圏突入失敗による損害と、降下後の部隊集結地点のインビッドや彼等に協力する地球人による待ち伏せ攻撃(俗にいう「軍人狩り」)を受けたこと。
  2. インビッドそのものの思考形態の分析不足による戦術的失敗。
  3. ステルス能力、大気圏内空戦能力に劣るVFA-6 A型から I 型までのレギオス、VFB-5 コンドルそのものの欠陥。
  4. 地球を知らない若い兵士達の中にある動機の不足
    「みたこともない父母の故郷を、こんなに多くの犠牲者を出して奪還する、そこまでの必要性があるのか」、事実上の徴兵で入隊した新兵の本音はこのようなものでした。

1に関して、地表面に降下出来たのは全戦力の20%以下で、更に無傷は2%以下、集結地点分散率は想定の3%以下に対し、89%、北米大陸から遠く離れたインド洋アンダマン海に着水したホリゾント T降下艇までありました。

スー・グラハム(グレアム)の決断

この時期に至り、リサ・ハイエス(壮年期)提督は志願兵制度と推薦入隊制度(実質的な徴兵制度)の両輪を改め、ハイ&ローによる以下の人事改革を行わせました。
  1. 有能な資質を持った情報課向けの人員の拡充の為、各民間機関の該当者に対し、徴兵猶予(女子含む)を条件とする期間限定の従軍か、特典付きの志願兵(入隊後、速成訓練校を卒業すれば士官学校卒業と見做され、自動的に少尉)二者択一を迫る。
  2. 一般兵士の徴兵について改め、推薦入隊制度(実質的な徴兵制度)の際に動機(モチベーション)評価を行い、基準値以下は不合格とする。人員不足は新規開発の自律思考型の無人レギオス機で補う。
  3. ハイドニットと技術提携を行い、プロトカルチャー (資源)放射の遮蔽機能を持つステルス機、通称シャドウ・ファイターの導入

スー・グラハム(グレアム)は、名のある報道記者だった自分自身に赤紙(召集令状)が来ることを予期しました。
戦局の悪化により、女子の徴兵猶予が撤廃され、従軍記者として徴用され、御用記事を書くよりは、志願して尉官となり、インビッドの意図を探るというテーマを自らの意志で自発的に追う方がまだ職業人としてまともな生き方であるという判断が働いたものと推測されます。 

徴兵猶予の撤廃と入隊

艦隊時間【駐記*1】西暦2040年11月末日である36日(木曜)、遠征艦隊軍の規程により特定職種民間人の徴兵猶予撤廃によりテイレシア・EF合同放送局を休職しましたが、即日志願兵申告書を提出し、翌12月1日(金曜)に情報部速成訓練校に入校しました。

情報部速成学校は士官学校同等の資格が与えられるとあって、当時の最新可変戦闘機であるレギオス操縦&変形訓練やサイクロン(一般名称)騎乗&装着訓練、偵察器材訓練、軍事教練(マーズ・ギャラント H-90 粒子ビーム銃システム射撃訓練や長距離行軍、水泳、野戦/夜戦バイク走行等の肉体訓練)など過酷を極め、特に未亡人製造機/後家作り(ウィドウ・メーカー)とまで云われた操縦性能の悪いレギオス訓練では予想通り殉職者まで出ましたが、彼女自身は生き残りました。

予定では6ヶ月後の2041年6月末日(36日)卒業予定でしたが、偵察部隊に優先的に与えられた新器材シャドウ・ファイターの訓練が追加され、実際の卒業は8月36日(金曜)卒業となりました。

卒業式で首席だったスーは卒業生代表の答辞でこう述べてます。(抜粋)

敵の真意を探り、必ず生きて情報を持ち帰るか、最悪の場合でも生存者に情報を託すことが最終的には最低限の犠牲者に留めることになる、それが偵察・情報部員の使命です。
 
(中略) 父母や祖父母の故郷をインビッドから取り戻し、私たちの帰省場所と地球の人々の支配からの自由と平和な生活を取り戻す為にその使命を達成することによって、地球奪還派遣軍の一員として働ける事を名誉として、学校での訓練成果を、今後の偵察部隊での実戦に活かすことを誓います!

会話

スー・グラハム
人は事実を見なければならない。事実が人を見てるから。

スコット・バーナード
表面的な事実は真実を語れやしない。

私服での撮影場面(民間人偽装用衣裳)

→ いわゆる「軍人狩り」から身を護る為の工夫。





スー・グラハム(グレアム)情報部・主任将校


旅路の終わりを目前にして

最後の言葉は