ホイミンああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!


《サンタローズ村の洞窟》

「人間の言葉が分かるなんて珍しいホイミスライムだな」

「ボク、ホイミン!にんげんになるのがゆめなんだ!」

「俺は鍛冶屋の○○。今は世界中を旅して回ってる」

「……ボクもにんげんになるためにひとりでたびをしてるの」

「へぇ…面白いやつだな〜。ところでなんでこんな所にいるんだ?」

「むらのひとたちにこわがられて……どうくつににげてきたの」

「そうか…まあしょうがないよな。よし!じゃあ俺と一緒に旅をしようぜ!」

「ほんとう!?わーい!ボク、にんげんのともだちができたよ!」

「バーカ!ホイミン、お前は……今日から俺の相棒だ!」

「『あいぼう?』あいぼうってなあに?ひのきのぼうみたいなの?」

「仲間って意味だ。今日から俺達は一緒に旅する仲間だ。よろしくなホイミン」

「えへへ…こちらこそよろしく!ケガをしたらいつでもボクにいってね!」

【ホイミンがなかまになった!】

※世界観はシリーズごちゃまぜドラクエワールド+ご都合設定。

《旅の途中にて》

「○○さん!ボク、トヘロスをおぼえたよ!えっへん!」

「へえ〜、凄いじゃねぇか。早速唱えてみてくれよ」

「エヘヘ…これで○○さん、たびがらくになるね!」

「そうだな〜、ほんとホイミンは最高の相棒だな!」

(○○さんのおやくにたちたい…!)

「いくよ!トヘロス!」

【ホイミンはトヘロスをとなえた!しかしいまのホイミンのレベルは5!
このちほうのしゅうへんモンスターのへいきんレベルは10だった!】

「…………ぐすん」

「……か、蚊とかハエとか寄ってこねーからすっげー助かってるぜホイミン!」

※がんばれホイミン。

《防具屋にて》

【ホイミンは『とんがりぼうし』をそうびした!】

「わーい!ぼうしだ!ぼうしだ!ありがとう○○さん!」

「かわいいなあ…。すげぇ似合ってるぜホイミン!」

「ボクしってるよ!ぼうしってハトとかウサギとかハンカチとか…
なかからいろんなものがでてくるんだよね!」

(先週モンバーバラで観たマジックショーの事か……)

「う〜ん。まあ帽子っていっても大体シルクハットだな。ハトが出るのは」

しばらくして宝箱からシルクハットを手に入れたホイミン。

「わくわく…わくわく…」

(何か菓子でも入れといてやるか……)

※ホイミンが帽子の中に入って寝てたらかわいい。

《毒針を買ってもらったホイミン》

「刺すなよ?絶対俺を刺すなよ…!」

(○○さん『おわらいげいにん』みたい……)

「だいじょうぶだよ!いつもはこうしてサヤにしまっておくから……」

しばらくして人間の世界では『鍼治療』というものがある事を知ったホイミン。

(はりをさしてつかれがとれるなんてすごいなあ…MPがなくなってもおやくにたてるね)

「○○さあ〜ん!あれ?ねてるよ。つかれてるんだなあ…よし!ためしてみよう!」

【しかしホイミンの『かしこさ』はまだまだひくかった!】

「ホイミ…ン…キ、キアリー………キア…リーを……」

「ぎゃああああ!○○さん!ホイミ!トヘロス!ベホイミ!」

【ホイミンはこんらんしている!】

※本当は即死します。

《ポートセルミの町》

「道具屋で貰った福引券がだいぶたまったな。ホイミン、福引をしてみるか?」

「ふくびきってなあに?まんびきみたいなわるいこと?だ、だめだよう……」

「……またどこでそんな言葉覚えたんだ。違う違う。まあクジのことだ。
この券1枚でガラガラ音がする箱を1回まわせる。
そこから出た玉の色によっていろんな景品が貰えるんだ」

「わ〜たのしそう!ボクやってみた〜い!ふくびき!ふくびき!」

「じゃ福引所に行くか。確かこの街では酒場にあったな」
       ・
       ・
《福引所にて》

「は〜い!5等、キャンディーでーす!」

「わ〜い!○○さん!みて!キャンディがこんなにいっぱいあたったよ!」

(30回まわして全部ハズレのアメ玉じゃねーか!当たり入ってんのか!?)

「あまいね!おいしいね!ふくびきってたのしいね○○さん!はい、あ〜ん!」

「(………ま、いっか)あーん」

※1等は過去5年間出てません。

人間の相棒と旅をするうちに人間の世界の事を色々勉強したホイミン。
人間はオスとメスに分かれていて繁殖するということ。
(※スライムは雌雄同体で交尾の際には気分によってどっちにもなれる)
時折相棒が色街で女を買うことを『交尾の練習』だと教えられてるホイミン。
『およめさん』を貰えば人間の男は繁殖出来ると言う事を知ったホイミン。

「○○さん。○○さんもいつかはタマゴ…じゃないあかちゃんうみたい?」

「……ホイミン。赤ん坊を産めるのは女だけなんだぞ……」

「ええっ…!そうなの?じゃあ○○さんはタネをつけるだけなんだね!」

「どこでそんな言葉覚えたんだ……」

そのうちに相棒がいつか『およめさん』をもらったら、
もう一緒にいられなくなるのではないかと心配になったホイミン。

「馬鹿野郎!お前は俺の大事な相棒だぞ?心配するな……。
お前をペット扱いしたり、邪魔にするような女なんざいらねえよ」

「○○さん…。エヘヘ。ボクたち…ずっといっしょだよね?」

「ああ…俺達はずっとずっと一緒だ!」

『およめさん』になる女の人は誰でもいいというわけではないこと、
そして自分に合った『およめさん』を探すのは結構大変で人間は誰でも
繁殖出来る訳ではないということを知ったホイミン。

「あんなにほかのおんなのひととこうびのれんしゅうをしてるのに……
むだになったらかわいそうだね…。およめさん、はやくみつかるといいね」

「ゲホゲホッ……そ、そうだな……(なんてこと言うんだ…!)
っていうか俺の将来の事よりホイミン、お前はどうなんだ!?」

「ボク?」

「お前いつか人間になりたいとか言ってただろ?(無理だけどな…)
一体どんな人間になりたいんだ?大体なんかアテがあるのか?」

「エヘヘ…ほんとはとつぜんにんげんになって○○さんをびっくりさせようと
おもってたんだけど……おしえてあげる!やっぱりひみつはよくないよね…。
だってボクたち……なかまだもん!○○さんはボクのあいぼうだもん!」

ゴソゴソとホイミン専用の小さな道具袋から何か取り出したホイミン。
彼が相棒に見せたのは目を凝らさないと見えない小さなメダルであった。

「メダルおうっているでしょう?ちいさなメダルをあつめてるへんなおじさん」

「ああ…俺も何枚か持ってるな。でもこれはまたずいぶんと小さいな……」

「これはスライムぞくのメダルおうがあつめてる『ちっちゃなメダル』なんだよ。
これをあつめてもっていけば、おおさまがスライムぞくにつたわるひじゅつで
わがいごとをかなえてくれるんだ。ただしスライムぞくにかぎるけどね」

「へぇ…お前はこれを集めるために旅をしてたのか……。
で、その秘術とやらはスライムを人間にすることもできるってことなのか?」

「うん、5まいあつめればにんげんになれるんだ。ボクいま3まいもってる!」

「じゃあ後2枚だな。一人でよくこれだけ集めたなあ、ホイミン」

(にんげんにはオスメスのくべつがあるんだよね……。
ボク…にんげんになれたら○○さんとおなじカッコイイおとこのひとになりたいと
おもってたけど……、おんなのこになればもしかしたら○○さんの『およめさん』に
なれるかもしれない…○○さんとこうびをしてはんしょくができるのか……)

※ホイミンは女の子になればいいと思ってる。

《アルカパの宿屋》

「ん?ホイミン。鏡なんか見て何してるんだ?」

「エヘヘ…にんげんになったときのためにかみをとかすれんしゅう!」

「お前いつも俺の髪梳かしてくれてるだろ?なかなか上手いぞ?」

(だって…○○さんはおとこのひとだもん。かんたんだよ。かみもみじかいし。
ボクしってるよ。にんげんのおんなのひとはむすんだりあんだりクルクルしたり、
いろんなかざりをつけたり…なんかいろんなくすりをつけたりたいへんなんだよ。
あ、あとかおにおえかきもしなくちゃならないんだ…はぁ…ボクにできるかな?)

「ボ、ボクはこうみえてもホイミスライムのなかではおしゃれなほうなんだよ!」

「そうなのか?ははっ…ホイミンはかわいいな」

「ねえ…『かわいい』ってどんないみなの?ボクまだよくわかんないよ」

「う…う〜ん、難しいな。まあ褒め言葉だ。素直に喜んどけ」

「でも…こないださかばで○○さんがおんなのひとに『かわいいぼうやね』って
いわれたとき、○○さんムスッとしてたじゃない。ほんとにほめてるの?」

「あ…あれはだな……(つまんねーこと覚えてやがるぜ…)」

「とにかく!『かわいい』ってのは俺みたいな奴に使う言葉じゃねーの!
そのうちお前にも分かるから!とにかく細かいことは気にすんな!」

「ええ〜!ひどいよう!おしえてくれたっていいじゃない!
じゃあ○○さんもボクのことかわいいっていっちゃダメ!」

「なんでだよ!」

「ボクは○○さんのあいぼうだもん!おんなじだもん!」

【ホイミンはほほをふくらませプンプンおこっている!】

(じゃあ他になんて言えばいいんだよ…誰か教えてくれ)

※なんとなく女の子になりたいと言えないホイミン。
ホイミンは男の子だと思い込んでる相棒。

《お洗濯が出来るようになったホイミン》

「おお!上手いぞ!畳むのもちゃんと出来るんだなホイミン」

「ねぇねぇ……アイロンっていうのもするんだよね!」

「そ…それは危ないからやめとけ(下手したらスルメになるぞホイミン…)」

「プンプン…!またこどもあつかいして!じゃあ『ボタンつけ』をおしえてよ」

「ははは…なんだか奥さんみたいだなホイミン」

「『オクサン』?おくさんってなあに?なんかきいたことあるけど」

「ま、嫁さんのことだな」

(およめさん!そういえばたびでみたおくさんってひとはいろいろおしごとしてた…
おりょうりをしたり、おそうじをしたり、こどものめんどうをみたり、かいものしたり、
『だんなさん』のおしごとをてつだったり……たいへんだ!ボクにできるかな!?)

「○○さん……もうしばらくまっててね…ボク、がんばるから……」

「ん?どうしたホイミン」

※『よるのおつとめ』もあるんだよホイミン。

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