ホイミンああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!


《再びテルバドールの酒場にて》

「そうですか。お客さんも観に行きましたか。かっこ良かったですねぇ勇者様」

「やっぱりゆうしゃさまはほんもののゆうしゃさまだったんだね!」

「あの剣を持てたのアイツだけだったもんな」

「でも純粋なコンテストでもきっと楽に優勝できたわよ〜。
磨けば光ると思ってたけどまさかあんなにカッコ良くなるとはねぇ〜」

(やれやれ…せっかくのプラチナシリーズが無駄にならなくて良かったぜ)

「ねぇねぇ…○○さん!ボクもコンテストにでてみたいよう〜」

「………お前は………ダメ」

「ええ〜!?ボクもおしゃれしてゆうしょうしたいよう〜!」

(ホイミンが他の男の前でキレイな服着てニッコリ微笑むとか絶対許さん!)

「アラいいじゃない。ホイミンちゃんカワイイし、きっといいセン行くわよ〜。
ちょうど明後日、月に1度のモンスター大会があるから出てみたらどう?」

「えっ…?コンテストって魔物も出れんのか?」

「他にも男女別のコンテスト開いたり、、シニア限定や、子供大会だったり、
いろいろなイベントがあるのよ〜。最近はスライムを出す人が増えてきて、
そのうちスライム限定の特別コンテストも開催しようかと思ってるのよね〜」

「ねぇねぇ〜おねがい○○さん。ボクもでてみたい〜」

「う〜ん。モンスター大会だったら……まあいいか」

「やったあ!わ〜い!なにきててでようかなあ?わくわく」

「何着てって……帽子くらいしか被れないだろ(今の)お前は」

「はぁ〜…わかってないよねぇ…。そこにファッションセンスがでるのよ〜。
ただゴチャゴチャ着飾ればいいってもんじゃないの。要はバランスよ。
ホイミスライムの可愛らしさを充分に引き出しきればきっと優勝できるわ!」

「そーいうもんかね……」

「そうだお客さん。いい物差し上げましょう。これ隣の化粧品屋がくれた
入浴剤の試供品なんですがね。うつくし草が成分に入ってるって話です」

「テルバドールはうつくし草の名産地なのよ〜。これを使ったお化粧品や
香水や石鹸がたくさん作られてるの。他にも飲み物なんかも入れるのよ〜」

「うちの店でもうつくし草のカクテルが女性のお客様に大人気なんですよ」

「ボクもうつくしそうできれいになれるかな〜?」

「そうだ。アタシがホイミンちゃんに香水と化粧水をプレゼントしてあげるわ!」

「わ〜い!ありがとうピーコさん!」

「でもコンテストの審査は公平にやるわよ〜。頑張ってお洒落してきてね!」
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《次の日、帽子屋にて》

「○○さん!これどう?にあう?」

「ターバンか〜。可愛いけどちょっとインパクトに欠けるな」

「じゃあこれは?」

「とんがり帽子も似合うな!でもありきたりか?」

「このちいさなおうかんは?キングホイミスライムになれるね!」

「お、これも似合うな。でもなんか違う気が………」

「お客さん、これなんかどうですか?スライム専用ですよ」

「貝殻帽子か。かわいい…。でもこれじゃあただのマリンスライムだ……」

「○○さぁん…。はやくきめないとコンテストはあしただよ……」

「う〜ん、ホイミンが一番引き立つものか………ん?親父あれは?」

「あれ…ですか?あれは売り物じゃなくてインテリアで置いてるだけですよ」

「あれがいい!あれに決めた!頼む売ってくれ!ホイミンあれにするぞ!」

「はぁ……お譲りしてもいいんですが、ほんとにあれでよろしいんですか?」

「こんなのでゆうしょうできるの〜?」

「これがホイミンがいちばん可愛く見える帽子だ!間違いない!」
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《そしてベストドレッサーコンテストモンスター大会当日》

「次はエントリーNo.25。ホイミスライムのホイミンさんですどうぞ!」

「は〜い!ホイミンです!よろしくおねがいしま〜す!」

「決勝戦はそれぞれ特技を披露していただきます!どうぞ!」

(予選は楽々通過したけど流石に決勝は強敵ばかりだな。
特にあの金持ちが連れてるキングスライム!高そうな王冠だぜ…。
がんばれホイミン。うつくし草の風呂にも入ったし、香水も付けた!
やれることは全部やったぞ…。あとはお前のパフォーマンス次第だ!)

「ボクは『おどり』がとくいです!ホイミンいきま〜す!『さそうおどり』!」

【ホイミンはさそうおどりをおどった!だがかわいいおとりにしかみえない!】

「キャー!あのホイミスライム超かわいい〜!くるくる回ってるわ〜!」

「しゃべれるなんて賢いな〜。カワイイし、珍しいし。いいスライムだな!」

「特にあの子の被ってる『たまごのから』!めちゃくちゃ可愛すぎる〜!」

「シンプルだがスライムの可愛らしさをよく引き出しておる!素晴らしい!」
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「優勝はエントリーNo.25のホイミンさんです!おめでとうございます!」

「やったなホイミン!」

「わ〜い、わ〜い!ゆうしょうだ〜!やったよ○○さん!」

「ホイミンさんにはトロフィーと優勝賞金10000ゴールドが贈られます!」

(すげえ!200ゴールドもする参加料を払ったかいがあったぜ!)

「さらに今回は5人の審査員の満場一致の結果となりましたので、
パーフェクト賞として『星降る腕輪』が贈られます!おめでとうございます!」

「すごーい!これで『ぶどうか』のゆめにいっぽちかづいたね!○○さん!」

(やっぱり諦めてなかったのかホイミン……)

※1ゴールドは大体100円くらいです。キラーピアスも欲しいねホイミン。

《南の国テルバドールを満喫中》

「ホイミン、暑くないか?大丈夫か?」

「ボク大丈夫だよ!ちゃんと帽子も被ってるし、このあいだ○○さんが
買ってくれた『水の羽衣』のおかけでとっても快適だよ!ありがとう!」

「そんならいいけどよ。ま、この辺で一休みしようや。あそこに喫茶店があるぞ」
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《カフェ・ギガンテス》

「わ〜!このパフェすっご〜い!フルーツがたーっくさん乗ってるね!」

「さすが果物の産地だな。つーかデカイなこれ…ホイミン、食いきれるか?」

「ボクひとりじゃ大変みたい。はい!○○さん、あ〜んして!」

「……ちょ///みっともないだろーが。………………あーん………」

「ふふっ…美味しい?○○さん。あ、これいちごアイスだ!ボクいちご大好き!」

(俺はホイミンが大好き!)

「あっ!ねぇねぇ…今、表のテーブルに座ったの、あの死体だよ!」

「ほんとだ……。今日は1人か?連中の姿が見えないな……」

「暑いんだから中に入ればいいのにね……(呪いで)鎧も脱げないんだから」

「アイツなりに気を使ってんだろ。イイ奴だよな。あの勇者の仲間とは思えんな」

「死体は何食べるのかな?…あ!店員さん!ちょっとちょっと!」

「ご注文ですか?」

「違うよ。ねぇ、あの死体は何頼んだの?」

「あちらのお客様は『聖水ソーダ』と『くさったパンケーキ』をご注文されました」

「何なんだよその組み合わせは……つーか腐ったもん出すのかこの店は!」

「当店は全ての人間と魔物のお客様にご満足頂けるメニューを揃えております」

「……もしかしてこの『かやくご飯』ってのは『加薬』じゃなくて『火薬』のことか?」

「Exactly!(その通りでございます!)そちらは主に爆弾岩のお客様に……」

「ホイミン出ようか………」

「え〜!まだ食べてるのに。ねぇこの『ひとくいばこ専用メニュー』ってなあに?」

「そちらは当店が独自のルートで仕入れました、まだ新鮮な………」

「言わなくていい!帰るぞホイミン!」

「やだ!あとこの『エビルアップルパイ』食べるんだもん!」

「それ材料魔物じゃねーか…。一体どんな店なんだよ………」

※お昼は『キャットフライ定食』が人気だそうです。

《お笑いがマイブームなホイミン》

「………ホイミン……。黒い布袋なんか被ってどうした?」

「ボクはホイミンじゃありません。『ぱぺっとまぺっと』です」

(今度は何に影響されたんだ………)

「だいおうガマで〜す」

「あばれうしどりで〜す」

(おい、なんかいきなり始まったぞ…なんだあのぬいぐるみ……)

「「ショートコント、『びょうき』」」

「ゴホゴホ…」

「うしどりくんどうしたの?」

「ちょっとかぜひいちゃって……」

「ええっ!きょうぎゅうびょう?とりインフルエンザ?どっち!?」

「かぜっていったよね?」

「「ぱぺっとまぺっと!つづきまして、『カレーライス』」」

「きょうはなにカレーをたのもうかな?」

「ぼくはなつやさいカレーにするよ。ガマくんは?」

「う〜ん、チキンカレーとビーフカレーどっちがいいかな?」

「ぼくにきかないで」

「「ぱぺっとまぺっと!どうもありがとうございました〜!」」

(……………………………)

「○○さん、どう?おもしろかった?」

「う、うん………………………」

※かわいいから許す。

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