冒険その8
最終更新: asahikun25 2011年06月21日(火) 21:11:45履歴
《ポートセルミの港町》
ピエール「いよいよ明日はテルバドールへ出発ですね」
リュウ「天空の防具が伝わっているという話が本当ならいいんだが…」
ビアンカ「遠い南の砂漠の国に伝わる伝説……なんだかロマンチックね」
メッキー「ロマンチックねぇ…アハハ…!新婚旅行にぴったりじゃないか!」
ビアンカ「もう!からかわないでよメッキー!…でも楽しみだわ。ふふふ」
リュウ「ははは。新婚旅行ついでにテルバドールに向かう前にカジノ船に行こう。
ルドマンさんが招待してくれたんだ。カジノがタダで遊べるなんてチャンスだぞ」
ホイミン「わ〜い!わ〜い!カジノだカジノだ!……ところでカジノってなあに?コドラン」
コドラン「ぼくはずっと前オラクルベリーでマスターたちとカジノに行ったことがあるよ!
えっとねぇ…スロットっていうコインがじゃらじゃら出てくるカラクリがあったり…、
魔物どうしが戦うとうぎじょうがあったり……あとはね!スライムレース!」
ホイミン「スライムレース?」
コドラン「スライムのかけっこだよ!どのスライムが一等になるかコインをかけるんだよ!」
ホイミン「おもしろそう!ぼくもでてみたいなあ……」
ピエール「レースに出るのは普通のスライムだけだぞ。ま、お前が出た所でビリは確実だがな」
ホイミン「ぷんぷん!ぼくはとべるもん!ぜったいいっとうしょうになれるよ!」
ピエール「レースに出るスライムは皆鍛えられてる。お前なんか相手にならんぞ」
ガンドフ「ほいミんは、とんでルといウより、ふわふワ、ウイてるだけだ」
ホイミン「うぅ……ガンドフまでぇ〜」
リュウ「ははは…カジノ島、楽しみだな。そうだお前達、福引に行って来い。券が溜まってるんだ」
コドラン「福引!?行く行く!マスター福引券ちょうだいちょうだい!!」
ホイミン「ふくびき!?マスターさん!ぼくにもちょうだい!ピエールさんつれてってよう!」
ピエール「ではガンドフと私でこの子達を福引所に連れて行きます」
リュウ「頼んだぞ。もう買い物も今夜の宿の手配も済んでるからお前達はゆっくり遊んで来い」
コドラン「わ〜い!わ〜い!ガンドフ行こう!早く早く!」
ガンドフ「コドラん、そンなにはやクトんだら、ぶつかルぞ……」
ホイミン「ピエールさんもはやくはやく!」
ピエール「やれやれ、そんなに急がなくても福引所は夜までやってるぞ……」
ホイミン「………ねぇ、ピエールさん(コソコソ)」
ピエール「ん?何だ?」
ホイミン「あのね………『ふくびき』ってなあに?」
ピエール「………………」
※ちなみに福引の景品は全部五等のあめ玉でした。
《カジノ船にて》
ホイミン「わ〜い!カジノってにぎやかだねピエールさん!」
ピエール「やれやれ…。ここでもお前のお守りとはな……」
ホイミン「マスターさんもくればよかったのに……」
ピエール「マスターはビアンカ様と浜辺でゆっくりしておられる。
一週間ほどこのカジノ島に滞在する予定だが、
くれぐれもお二人のお邪魔にならないようにするんだぞ」
ホイミン「わかってるよう…。マスターさんは『しんこんさん』だもんね!」
ピエール「……それならいいがな。ところで他の連中はどうしたんだ?」
ホイミン「コドランはきょうはガンドフとうみであそんでくるって……。
イエッタとチロルはふなよいでつかれたっていってねてる。
サイモンさんとメッキーはすぐにさかばにいっちゃった…。
アプールは………しらない」
ピエール「カジノに来てるのは俺達だけか。ま……いいか。
で、何して遊びたいんだホイミン。スロットか?すごろくか?」
ホイミン「ぼく『ポーカー』っていうのをやってみたいな!」
ピエール「わかった。ルドマンさんから頂いたこの引換券でコインを
100枚貰えるが無駄遣いしたらあっと言う間に無くなるぞ」
ホイミン「わかってるよう…。ね、はやくいこうよ!!」
・
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《ポーカールーム》
ディーラー「そちらのホイミスライム君は何枚賭けるのかな?」
ホイミン「ぼく100まい!」
ピエール「お前人の話聞いてたのか!?」
ホイミン「まあまあ…どーんとおおきくいこうよピエールさん!」
カジノの客「このホイミスライムは大物じゃな!!」
バニー「ステキ!人間だったらアタシ惚れちゃう!!」
ホイミン「エヘヘ……」
ピエール「ったく知らないぞ…………」
・
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ホイミン「わーい!スライムのえがそろったよ!!」
ディーラー「なっ……ロイヤルスライム!!??」
ざわ…
ざわ…
ピエール「確かこの役は倍率×500……てことは……」
ホイミン「おじさん!ダブルアップ、ダブルアップ!」
一同「な、なんだってーーーっ!!??」
ピエール「ちょ…止めろホイミン!!何考えてんだ!!」
ホイミン「なにいってんのピエールさん!ポーカーのだいごみは
ダブルアップだってきょうかいのしんぷさんがいってたよ!」
ピエール「バ…バカ、外したら全部パーなんだぞ!!」
ホイミン「いいからいいから!さ、おじさんダブルアップして!!」
ピエール(コ、コイツ………)
・
・
ディーラー「数字は6……。お、お客さんの勝ちです……」
ざわ…
ざわ…
ピエール「100×500×2………じゅ、じゅうま…………」
一同「うおぉぉぉぉぉ〜!!!このホイミスライムすげぇっ…!!」
ホイミン「やったあ!じゃもっかいダブルアッ………」
ピエール「わーっ…!おいホイミンそろそろ腹減ったろ!?
ひ、昼飯を食いに行くぞ!!薬草ピザがいいか!?」
ホイミン「ぐぅ〜…そうだね!ぼくおなかへった!ごはんたべたい!」
ピエール「………………ほっ」
・
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《その夜、カジノ島グランドホテル》
リュウ「ハハハっ!そうだったのか。凄いぞホイミン!!」
ビアンカ「ふふ…ホイミンはギャンブルの才能があるのかもね」
コドラン「ホイミンすご〜い!」
メッキー「やるじゃないか!!」
ホイミン「えへへ…コインぜんぶでこれもらってきたよ!!」
ピエール(ああ……メタルキングの剣が欲しかった…………)
ガンドフ「……コれなんだホイみン?」
ホイミン「みればわかるでしょ、かぶとだよ〜!カッコイイでしょ!」
サイモン「コイン100000枚とは一体どんな凄い兜なのであろうか……」
ホイミン「コレすっごいんだよ!なんとしゃべるかぶとなんだよ!!!」
サターンヘルム「……………やれやれ、何とも騒がしい連中だ……。
我が身の不幸を呪うしかない。皮肉なものだな……」
【サターンヘルムのヘルムがなかまになった!】
※次の日ピエールはホイミンに自分のコインを託しましたが全部スられました。
《浜辺でモンスターズトーク》
ピエール「ヘルム、お前はどんな特技があるんだ?」
メッキー「その体じゃやっぱり魔法が主体かい?」
コドラン「火とか吐ける?」
ホイミン「どんなたべものがすきなの?」
アプール「リンゴはお好きですか……?」
ヘルム「馴れ馴れしいぞ、低レベルがどもが。ふん…まあいい。
僕は最高蘇生呪文ザオリクを習得している。
こんな弱小パーティに同行してやるんだ。ありがたく思え」
ピエール「ホイミンに買われたくせに何言ってるんだ……」
ヘルム「黙れっ…低レベルがっ!眩しい光っ…!!!」
【ヘルムはまぶしいひかりをはっした!!ちょうまぶしい!】
サイモン「うおっ…何も見えん…!!」
メッキー「いきなり何するんだい!!」
ガンドフ「メ…シパしぱする………」
ヘルム「僕のレベルは40だ。口のきき方に気付けろ」
ピエール(面倒なやつが入ってきたな……はぁ……)
ホイミン「ねぇねぇ…ちよっとかぶとぬいでみてよ!!」
コドラン「どんな顔してるの?」
メッキー「意外と男前なのかい?」
ホイミン「ぼくのむぎわらぼうしかぶってみて!にあうかも!」
サイモン&ピエール(いけ好かない野郎だがこれだけは同情するぜ……)
ヘルム「…………瞑想の時間だ、失礼する」
イエッタ「昼寝か?おでも行く。昨日近くに涼しい岩かげを見つけ……」
ヘルム「昼寝ではない!!瞑想だ!これだから低レベルは嫌なんだ!」
ピエール「お前昨日瞑想の時間とやらに子供らに落書きされてたぞ……」
ヘルム「な……何だって……!?」
メッキー「一応拭いてやったけど油性ペンだからなかなか落ちなくてね」
ホイミン「ぐーぐーねててぜんぜんきがつかないんだもん。あはは…!」
コドラン「うしろっかわにぼくの描いた馬の絵まだのこってるよ〜!!」
ヘルム「この……ガキ共があっ……!!お仕置きだ!不気味な光!!」
【ヘルムはぶきみなひかりをはっした!!だがほんにんのほうがぶきみだ!】
ピエール「…………それでどうするんだ?」
ヘルム「……………うっ………」
メッキー「もしかして攻撃呪文を持ってないのかい?」
ヘルム「こっ…子供相手に呪文なんて必要ない!体当たりで充分!くらえ!」
ホイミン&コドラン「ひょいっ………」
【ヘルムはたいあたりをしかけた!しかしかわされた!!!】
……………ゴツン!!!
ヘルム「……………くぁwせdrftgyふじこlp!!!」
メッキー「……エライ勢いで岩にぶつかったね……」
コドラン「いたそう〜」
ホイミン「あ〜あ…ツノがおれちゃった………」
ピエール(はぁ……コイツ戦闘で使えるのか……?不安になってきた……)
※次の日からヘルムは瞑想の時間は部屋に一人で篭るようになりました。