Heroes of the Stormに関連する、日本人向け情報Wiki。 HotS_jpnとしてイベントの企画や最新情報の日本語化も掲載。

翻訳記事「Opening Moves: 中国ブッシュメタ」

元記事:Dylan Walker 2018年1月26日
訳:cuscusJPN#1828、MichaelLabs#1212
https://esports.heroesofthestorm.com/en/news/21182...

デスブッシュ、別称「中国ブッシュメタ」はブッシュ(草むら)で待ち構えて、不注意に通りかかる敵に対して連携してキルするという、いたってシンプルなプレースタイルを指します。この戦術は主に終盤においてコアを折るための道を開くキルを決めるために使用されますが、序盤でも使うメリットがあります。
原点
「中国ブッシュメタ」のフレーズを創り出したのはArtosisことDaniel Stemkoshi。2016年度春季国際大会にて初めて使われました。その大会では、当時世界級であった中国チームeStarとEDward Gaming (EDG)が準決勝まで勝ち上がり、中国チームが世界大会でかつてないほどの成績を残しました。

中国のチームは世界大会で毎回ワクワクするようなプレーを見せてくれます。特に世界トップのチームを倒すためなら、スペシャリストロールを含めた構成や、高いプレイヤースキルが求められるヒーローを中心としたハイリスクハイリターンのプレーなど、中国特有のメタを使って世界に立ちかかります。

https://clips.twitch.tv/BovineSpicyJamCoolStoryBro

なぜ「デスブッシュ」が生まれたのでしょうか?Falstadが欧米のトップチームが優先的にピックされ、Mighty Gustを多用し始めた事から生まれたという説があります。これに対して、アジアのチームがスタンロック(スタンのコンボで敵を押さえ込むこと)の構成を選び、ブッシュでFalstadのことを待ち構えて狙う作戦を取ったのです。

高度なチームワークが必要ですが、この「デスブッシュ」のカウンター作戦によって集団戦が始まる前にFalstadを消せば、相手チームは去っていきます。エンゲージとエスケープの核であるMighty Gust(モノポリーの「刑務所から釈放カード」とも呼ばれました)が無い欧米のチームはこけて、アジアチームが有利に試合を運んでいくのです。
実行性
この作戦の先駆者とされているのは、2016年度春国際大会の2位に輝いたEDGです。EDGのこの作戦の代表例として、BlizzCon2015の決勝でのCloud9の対戦が挙げられます。

https://youtu.be/qHCm6eT_SEw

EDGが序盤からtopレーンで図々しく「ブッシュ罠」をかけていきます。Kun “iDream” FangのChenを倒せなかったものの、プレッシャーをかけて、意識させることに成功しました。その後、Cloud9はあらゆるブッシュを恐れ、Tyrandeから始まり命を奪っていくのスタンコンボが来ないように祈りながらプレーしていく事になったのです。
ブッシュのフェイスチェック (視界の無い場所に顔から突っ込む)、ダメ、ゼッタイ。

レーンにいる相手よりは、Fog of war(視界が無い場所にかかる霧)のほうに注意を払うべきだとプロプレイヤー達は一丸となって言います。各ブッシュや影にも敵が隠れている可能性があります。やむを得ないとき以外は、マップ上にどこにいるか、その情報を敵からできるだけ教えないようにするといいでしょう。そうすることで、検討違いや油断をさせたりする事ができます。プロプレイヤーは、Stitches, Li-Ming, Malfurionのようなヒーローであれば適当にアビリティを使ってブッシュをチェックするようにすべきであると勧めています。

https://clips.twitch.tv/SaltyDreamyMartenPanicVis

体を動かすスポーツと同様に、「攻撃は最大の防御なり」ということわざはHotSにも当てはまります。ブッシュでのかくれんぼを練習してみてはどうでしょうか?オイシイ敵が来たら、襲い掛かる準備も忘れないでください。


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