いわゆる慰安婦(日本軍性奴隷)について知り、考えるためのFAQです。

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否定派の主張

慰安婦を「性奴隷」と呼ぶのは言い過ぎだ。慰安婦は鎖に繋がれていたわけでもなく、給料も支払われていた 。「奴隷」などという呼び方は日本を不当におとしめている。

反論

「性奴隷」は誇張ではなく、実態に促した表現

このサイトでも使用している「慰安婦」という用語に対して「実態に照らすならば『慰安婦』とされた女性たちが強要されたのは『慰安』というような生やさしいものではない。そのような婉曲表現を使うべきではない」という批判があり、そうした立場からは「(日本軍) 性奴隷」という用語が使われています。「性奴隷」は英語の「sex slave」の訳で、国連人権委員会における「マクドゥーガル報告」などでも使用されており、そこでは「慰安所」ではなく「強姦所(rape center)」という言葉が用いられています。また、近年の慰安婦についての海外での報道でも「日本では『慰安婦(confort woman) 』と称される性奴隷」というような書かれ方をしています。いずれにしても日本語にしてみるとかなりショッキングかつ煽情的に感じられるため、思わず拒否反応を示してしまうのも無理はないかもしれません。

マクドゥーガル報告書では、「慰安婦」が「自主性を著しく奪われていたこと」「したがって日本軍による彼女たちの扱いが人的財産に近かったこと」をもって「奴隷」状態にあったとしています。「慰安婦」を「性奴隷」と呼ぶのは実態を充分に反映しており、誇張ではありません(※注)

なお、奴隷制の歴史を紐解けば、奴隷が必ずしも「鎖に繋がれて」いたわけではなく、給料も支払われていた(時代によっては金を支払うことで奴隷の身分から解放されたり、他の奴隷を「所有」することもできた) こと、休暇さえ得ている例があることがわかりますが 、それをもって「歴史上『奴隷制』は存在しなかった 。歴史家の捏造だ」などと言ってもまともに相手をされることはないでしょう。「慰安婦は性奴隷ではなかった」というのもそれと同じことです。


(※注)ただし、この問題に長年取り組んできた大沼保昭氏によれば、被害者の中には「性奴隷」という呼び方を「セカンド・レイプされているようで許せない」という人もかなりいるそうです。そういった意味では「性奴隷」という呼び方が「正しい」とは必ずしも言い切れない面があります。

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