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gurugurian 2015年08月19日(水) 04:00:41履歴
慰安婦問題を批判しているのは韓国だけではない
ライタイハン問題(における誤解)についてはこちらで触れたので繰り返しませんが、それ以外にもこの反論?は誤りを含んでいます。
慰安婦問題について日本を批判し、解決を求めているのは韓国だけではありません。議会で非難・謝罪勧告決議をしている国は韓国の他、アメリカ(下院)・オランダ(下院)・ カナダ(下院)・フィリピン(下院外交委員会)・台湾(立法院)、その他にEU(欧州連合)議会やアメリカのニューヨーク州上院・下院、ニュージャージー州下院、オーストラリアのストラスフィールド市議会、ライド市議会、さらには国連の自由権規約委員会が日本政府に対して被害者に対する謝罪と賠償を勧告しています。国外だけではなく、日本国内でも兵庫県宝塚市をはじめ40近い自治体が日本政府に対して問題解決を求める決議や意見書が採択されています(※注1)。こうした動きに対して、一部のメディアや政治家は「韓国や反日勢力による工作・ロビー活動の結果」という陰謀説に近い想像をしているようです(※注2)。
確かに外交においては各国の「国益」が重視されますし 、そこには様々な計算や思惑があります。こうした決議も純粋な人権意識のみによってなされたわけではないかもしれません。しかし、人々の慰安婦問題に対する意識が高まり、各国の動きを後押ししたというのもまた、無視できない事実です。その点を踏まえずにただ外交上の損得やナショナリスティックな自尊心から 「韓国のせいだ、韓国が悪い」と言い続けていても、日本の態度が批判されるばかりで、何も得るものはないでしょう。
【付記】なお、元慰安婦の中には、ベトナム戦争の性暴力被害者の救済・支援に取り組んでいらっしゃる方もおられます。
''NPO法人 三千里鐵道 慰安婦被害ハルモニ ベトナム戦争性暴行被害者 助ける"
【2015.8.19追記】
なお、ライタイハン問題ではありませんが、ベトナム戦争時の韓国軍による民間人虐殺が韓国・ベトナムでどのように捉えられているかについては以下の論考が参考になります。
【SYNODOS】韓国軍によるベトナム人戦時虐殺問題――戦争の記憶と和解/伊藤正子 / ベトナム研究
(※注1)海外の非難決議についてはこちらを、日本国内の自治体の意見書や決議についてはこちらを参照のこと。
(※注2)もしその想像が事実だとして、日本のロビー活動や「THE FACTS」の意見広告が全く功を奏することなく(それどころか逆に非難決議を後押ししたフシさえ見られる)、また世界に数多く存在するはずの「親日的」な国々から日本を擁護する決議が出されないのを、慰安婦問題に否定的な一部の「保守」の人々は疑問に思わないのでしょうか。
ライタイハン問題(における誤解)についてはこちらで触れたので繰り返しませんが、それ以外にもこの反論?は誤りを含んでいます。
慰安婦問題について日本を批判し、解決を求めているのは韓国だけではありません。議会で非難・謝罪勧告決議をしている国は韓国の他、アメリカ(下院)・オランダ(下院)・ カナダ(下院)・フィリピン(下院外交委員会)・台湾(立法院)、その他にEU(欧州連合)議会やアメリカのニューヨーク州上院・下院、ニュージャージー州下院、オーストラリアのストラスフィールド市議会、ライド市議会、さらには国連の自由権規約委員会が日本政府に対して被害者に対する謝罪と賠償を勧告しています。国外だけではなく、日本国内でも兵庫県宝塚市をはじめ40近い自治体が日本政府に対して問題解決を求める決議や意見書が採択されています(※注1)。こうした動きに対して、一部のメディアや政治家は「韓国や反日勢力による工作・ロビー活動の結果」という陰謀説に近い想像をしているようです(※注2)。
確かに外交においては各国の「国益」が重視されますし 、そこには様々な計算や思惑があります。こうした決議も純粋な人権意識のみによってなされたわけではないかもしれません。しかし、人々の慰安婦問題に対する意識が高まり、各国の動きを後押ししたというのもまた、無視できない事実です。その点を踏まえずにただ外交上の損得やナショナリスティックな自尊心から 「韓国のせいだ、韓国が悪い」と言い続けていても、日本の態度が批判されるばかりで、何も得るものはないでしょう。
【付記】なお、元慰安婦の中には、ベトナム戦争の性暴力被害者の救済・支援に取り組んでいらっしゃる方もおられます。
''NPO法人 三千里鐵道 慰安婦被害ハルモニ ベトナム戦争性暴行被害者 助ける"
【2015.8.19追記】
なお、ライタイハン問題ではありませんが、ベトナム戦争時の韓国軍による民間人虐殺が韓国・ベトナムでどのように捉えられているかについては以下の論考が参考になります。
【SYNODOS】韓国軍によるベトナム人戦時虐殺問題――戦争の記憶と和解/伊藤正子 / ベトナム研究
(※注1)海外の非難決議についてはこちらを、日本国内の自治体の意見書や決議についてはこちらを参照のこと。
(※注2)もしその想像が事実だとして、日本のロビー活動や「THE FACTS」の意見広告が全く功を奏することなく(それどころか逆に非難決議を後押ししたフシさえ見られる)、また世界に数多く存在するはずの「親日的」な国々から日本を擁護する決議が出されないのを、慰安婦問題に否定的な一部の「保守」の人々は疑問に思わないのでしょうか。
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