いわゆる慰安婦(日本軍性奴隷)について知り、考えるためのFAQです。

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否定派の主張

慰安所が設置されたのは、当時問題になっていた日本兵による強姦防止が目的だった。もし慰安所が作られなければより多くの被害者が出ていたはずで、いってみれば慰安所は「必要悪」だった。

反論

慰安所が強姦防止に役立ったかは疑問

すでに見たように、慰安所が設置された主な目的は強姦防止と性病予防にありました。しかしそれに効果があったのかは(強姦事件の正確な統計などは存在しないのではっきりしたことは言えませんが)はなはだ疑問です。1938年、当時武漢攻略戦の司令官だった岡村寧次は「現在の各兵団は、殆どみな慰安婦団を随行し、兵站の一分隊となっている有様である。第六師団の如きは、慰安婦団を同行しながら、強姦罪は跡を絶たない有様である。」と日記に記しています。また軍医であった早尾乕雄中尉は1939年に「其の(引用者注:慰安所開設の)主要なる目的は、性の満足により将兵の気分を和げ、皇軍の威厳を傷<きずつ>ける強姦を防ぐのにあった。(中略)それでも地方的には強姦の数は相当にあり、亦前線にも是を多く見る(中略)検挙された者こそ不幸なんで、蔭にはどれ程あるか解らぬと思う。加之<しかのみならず>部隊長は兵の元気をつくるに却って必要とし、見て知らぬ振りに過したのさえあった位である。」と論文『戦場に於ける特殊現象と其対策』で述べています。

そもそも、強姦防止を目的として設置されていた慰安所で、まさに強姦としか言い様がない性暴力が起きていたのですから、仮に効果があったとしても、それは単に「野放図な強姦」が「管理された強姦」に替わっただけであって「必要悪」とはとても言えません。単なる「悪」です。

なお、強姦防止と共に目的とされていた性病予防ですが、慰安所設置後も性病患者は多く、軍にとってはマラリア等と並んで深刻な問題でした。

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