| 街角 |
柚 | はぁ〜、さむさむっ! |
穂乃香 | 本当に。いつ雪が降っても、おかしくないですね。 |
柚 | そーだよー。だから、穂乃香チャン引っ張って、レッスン引き上げてきた柚が大正解っ! |
柚 | 穂乃香チャン、もし柚がいなかったら、夜おそーくまで残って練習してたでしょ? |
穂乃香 | そうかもしれません。 |
柚 | やっぱり!そしたら、寒くて暗くて寂しくて、凍えちゃってたよ〜? |
穂乃香 | ふふ、そうですね。でも……「あと少し、あと少し」を重ねていくと、あっという間に時間が過ぎてしまって。 |
柚 | もー、穂乃香チャンの頑張り屋サン! |
柚 | こういう日はね〜お家に帰った瞬間、思いっきり自分を甘やかしてあげよっ! |
穂乃香 | はい。あったかいお風呂に、じっくり入りますね。 |
柚 | ぶっぶー!それもするけどっ! |
穂乃香 | えぇっ……?じゃあ……早めにお布団に入る、とか? |
柚 | もちろん!それもするっ!次っ! |
穂乃香 | えっと……正解を……お願いします。 |
柚 | あのね、たくさんエネルギーを使った日は、甘〜いものを思う存分食べるのっ! |
穂乃香 | ……食べた分だけ、レッスンしなきゃダメですよ? |
柚 | ちっちっちっ〜。同じ手は通用しないよ、穂乃香チャン♪ |
柚 | 柚はね、レッスンした分だけ甘いものを食べるの!そしたらね……? |
穂乃香 | そうしたら? |
柚 | その分、またレッスンが頑張れるんだよー!どうだっ! |
穂乃香 | うーん……?なんだか、柚ちゃんの口車に乗せられているような……? |
柚 | へへっ、気にしなーい♪ |
穂乃香 | ですが……そうですね。甘いものを食べると、心まで満たされますよね……♪ |
柚 | ……あっ♪穂乃香チャンが、今考えてること、当ててあげるっ! |
柚 | 「あずきちゃんと柚ちゃんと三人で食べたあんみつ、美味しかったな〜」でしょ♪ |
穂乃香 | ふふ……大正解です。 |
柚 | やったー!お店も癒し系だったし、穂乃香チャンが気に入るのもわかるよ♪ |
穂乃香 | そうなんです。店内の雰囲気も、とても素敵でした。和室だけど、堅苦しくなくて。 |
穂乃香 | 緑に囲まれながら優しい甘さの甘味を食べる……とても、安らげる時間でした。 |
柚 | そーそー♪たまには、そういう時間も大事だよー?穂乃香チャンは、特にっ。 |
穂乃香 | 今は……そういう時間も、大切にできていると思います。以前よりもずっと、心の余裕が生まれましたから。 |
柚 | 以前って?アイドルになる前のこと? |
穂乃香 | はい。ままならない自分と見つめ合うことが多く……誰かと息をつく暇は、あまりありませんでした。 |
穂乃香 | アイドルになってからは、身の回りに、気の置けない人たちが増えて…… |
穂乃香 | その人たちと過ごす時間が、私にとって、なくてはならないものになっているんです。 |
柚 | それって、それって!柚も、数に入ってるっ? |
穂乃香 | もちろんです♪柚ちゃんは、私じゃ想像もつかない場所に連れ出してくれますから。 |
穂乃香 | バレエから離れ、アイドルと真正面から向き合う日々が、こんなに楽しくていいのかと、思うこともありましたが…… |
穂乃香 | きっと、柚ちゃんやみんなの影響ですね。今ではすっかり、この楽しさに貪欲になってしまっています。ふふっ! |
柚 | へへっ、そっかー♪ |
柚 | 柚はね、楽しいことも、楽しいことをして笑ってる穂乃香チャンも、大好きだよ♪ |
柚 | だ・か・ら!これからも、胸張って、楽しんでいこーね♪穂乃香チャンにやりたいことがあれば、付き合いたいしっ! |
穂乃香 | ありがとうございます。では、お言葉に甘えて……みんなでやりたいことが、あるんです。 |
柚 | そりゃ、やるっきゃないっ!ヒントをどーぞ! |
穂乃香 | ヒントは……今の季節に、ちょうどいいと思います。 |
柚 | ふんふん。それでそれで? |
穂乃香 | 以上です。 |
柚 | わっ、難易度高っ! |
穂乃香 | ここで言ってもいいんですが……楽しみは、できるだけ長持ちさせたいので。 |
穂乃香 | 今は、内緒ということにしておきましょう? |
柚 | なーるほどね!了解っ!予想しておこーっと♪ |
柚 | へへっ、穂乃香チャンってば、さすがだよね♪柚の楽しませ方を、よーくわかってるもんっ! |
穂乃香 | ふふっ……友達ですから♪ |
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