公園 | |
茜 | 焼き芋ー!!!買ってきましたよー!!! |
未央・藍子 | おっ、ありがとうっ! わぁ、ありがとうございます♪ |
茜 | いえいえ!藍子ちゃんは、本当に半分でいいんですか!? |
藍子 | はい、大丈夫です。もう半分は、茜ちゃんが食べてください♪ |
茜 | ありがとうございます!このご恩、忘れませんっ!食べ物のご恩は絶対ですから! |
未央 | あかねちんこそ、1個と半分で足りるのかい? |
茜 | 足ります!頑張ります!家では、白米のどんぶりが待っているので!! |
未央 | それにしても、今日は一緒にレッスンできて嬉しかったよ☆こうして集まるの、けっこう久しぶりだったし! |
藍子 | そうですね。最近、それぞれ別のお仕事で忙しかったですし……三人で集まれたのは、キャンプ以来でしょうか。 |
茜 | キャンプ、楽しかったですねー!お肉もジューシーで、美味しかったです!! |
未央 | ねー!あかねちんってば、飲むように食べてたし!あの日はオフが重なってラッキーだったよ♪ |
藍子 | はい。それに、プロデューサーさんがついてきてくれてよかったですよね。火とか、ちょっと怖かったし。 |
未央 | あー!あれね!よく燃えてたよね〜! |
茜 | 燃えてなんぼですよ!そのために、お肉や野菜をたっぷり持っていったんですから!! |
未央 | いや、違うよね!? |
藍子 | ふふっ、みんなで協力したからとっても美味しくて、とっても楽しかったですね♪ |
未央 | 思い出もたくさんできましたよね!協力して……水くみをしたり? |
藍子 | あれは……なかなか効きましたね。 |
茜 | そうでしょうそうでしょう!汗と涙を流す度に、思い出は美しくなるんです!汗は乙女の勲章ですよ!! |
未央&藍子 | う〜ん? |
藍子 | 水くみ……は、置いといて、キャンプ中の茜ちゃん、頼もしかったですよ♪ |
藍子 | 準備の手際がいいし、炎がごうごう燃え盛ってても焦らないし……。 |
茜 | 任せてください!熱さには慣れています!それに、みんなが笑顔なのが一番ですからね! |
茜 | そのために、私は汗を流したいんです!何はなくとも元気があるのが、私の取りえですからっ!! |
未央 | あははっ、あかねちんのそういうとこ、私好きだなー☆でも、あかねちんが持ってるのは元気だけじゃないよ!ね♪ |
藍子 | はい♪ |
茜 | おお、そうでした!元気に……やる気と勇気もあります!それから体力!けっこうありますね!! |
未央&藍子 | ……ふふっ♪ |
茜 | ? |
??? | う……うわーん!! |
三人 | !? |
茜 | 誰かが泣いていますね!未央ちゃん、お芋をよろしくお願いしますっ!! |
未央 | えっ、ちょ、あかねちん!? |
茜 | 全力ダーッシュ!!! |
未央 | はぁ……はぁ……やっと追いついた……。あかねちん、足速すぎ……!あーちゃん、無事っ? |
藍子 | …………だ、だいじょ、……で、すっ……! |
茜 | ──これですかっ? |
子ども | 違う……。 |
茜 | あっ!これじゃないですかっ? |
子ども | もっと赤くて、大きくて……さつまいもみたいな形のキレイな石なのぉ……! |
茜 | さつまいもですか!なるほどっ!ちょっと待っててくださいね! |
未央 | そこのキミたち!もしかして、石を探してるんじゃないかね? |
茜 | そうなんです!このあたりで、落としてしまったらくして! |
未央 | そういうことなら、私たちに任せなさいっ☆あーちゃん、お芋持ってて! |
藍子 | えっ、あ、はいっ!じゃあ……私は近くにいる子たちに、見覚えがないか、聞いてみますっ! |
未央 | うん、よろしく☆ |
……………………………… | |
茜 | ……あっ!これじゃないですかっ!?さつまいもみたいな……キレイな石!! |
子ども | そう……それっ! |
未央・藍子 | わぁ、見つかったんですね!よかった〜!! |
茜 | はい、どうぞっ!転がってしまわないように、ぎゅぎゅっと握っていてくださいね! |
子ども | …………うん。 |
茜 | どうしたんですか?やっぱり違う石でした!? |
子ども | ……これ、お姉さんにあげるっ。 |
茜 | ええ!?だ、大事な石なんですよね!? |
子ども | 一緒に、いっぱい探してくれてうれしかった……から、あげるっ!はいっ。 |
ギュッ | |
茜 | ……わ、わかりました……っ!その熱意、しっかりと受け止めます!ありがとうございます!! |
子ども | ……うんっ! |
ダダッ | |
茜 | あっ、行ってしまいました!いい走りですね!将来有望ですね!! |
未央 | あははっ!日も暮れてきたし、私たちも、そろそろ帰ろっか! |
未央 | あかねちんってば、いきなり走り出すからビックリしちゃったよね! |
茜 | すみません……もぐもぐ、ごくんっ。反射的に体が動いてしまって! |
藍子 | お芋……冷めちゃいましたね? |
茜 | 大丈夫です!熱くて美味しいものは、冷めても美味しいですから!! |
茜 | それに……見てください、この石っ!輝くさつまいもを手に入れてしまいました!とてもキラキラしていますね! |
未央 | あの子が大事にしてたのもわかるなー!キラキラしてるものには、やっぱり心が惹かれるもん♪ |
茜 | あっ……そうだ!みんなで分けますかっ?みんなで力を合わせたから見つかったんですし! |
未央 | えぇ!? |
藍子 | 割るのは可哀想だし……せっかくなので、茜ちゃんが持っておいてください♪ |
茜 | そうですか……わかりました!今日の記念に、私が代表して持っておきますね! |
茜 | 茜色に燃える……青春の日の証ですっ! |
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