| とある晴れた日 |
| ○月×日 晴れ 今日はとってもいいお天気♪こんな日にお外で歌ったら、気持ちよさそうですっ! |
| そういえば、みんなに教えてもらいました。私たちの事務所には、七不思議があるんです。 |
| ううん、7個じゃ足りないくらい。たくさん不思議があります! |
| なので今日は、たくさんある不思議の中で、私が体験したことを、絵日記に書きます。 |
| 晴れた日に事務所の近くを歩いていると、どこからか聞こえる不思議な音楽。 |
| もし、その音楽に、歌でこたえたら…………どうなるんでしょう♪ |
千佳 | タタンタンタンタン♪えへへーっ、タンバリン、こんな感じでどうかなー? |
千枝 | うんっ、いい感じです♪ |
千佳 | やったー!それじゃあ、次は、千枝ちゃんの番ねっ!鍵盤ハーモニカ、聞かせてー♪ |
千枝 | じゃあ、さっそく……!可愛く演奏できますように…………せーのっ! |
千佳 | あーっ!!!ちょっと待ってっ! |
千枝 | ふえっ!? |
| ぷひょ〜 |
千枝 | ……あっ。変な音になっちゃった。 |
千佳 | わわっ、ごめんっ! |
千枝 | ううん、大丈夫♪それより、どうしたの? |
千佳 | あのね、ステキな歌が聞こえてくるの!ほら、耳をすませると……。 |
??? | らーららーららーらーらー♪ |
千枝 | この曲って……。 |
千香 | そう!これって、あたしたちが今、演奏してたのと同じ曲だよね? |
千枝 | ほんとだ♪すごい偶然だねっ!誰かが、千枝たちの演奏にこたえてくれたのかも。 |
千佳 | きっとそうだよーっ!あっ、でも……もしかしたら偶然じゃないかも! |
千枝 | え? |
千佳 | 「うんめい」って言うの!昨日テレビでやってたんだー♪ |
千枝 | 運命……ドキドキしますっ。誰が歌ってるのかなぁ? |
千佳 | 千枝ちゃん!会いに行こうよっ! |
千枝 | うん♪ |
舞 | らららーらららー♪ |
千佳 | あーっ!舞ちゃんだ! |
舞 | 千佳ちゃん!千枝ちゃん!おはよう♪二人そろってどうしたの? |
千枝 | えっとね、千枝たちは、これから事務所に向かうところだったんです。 |
千佳 | 千枝ちゃんと、今からレッスンなんだー♪楽器の練習もするんだよ! |
千枝 | そしたら、公園の方から、同じ曲が聞こえてきて……。 |
千佳 | 「うんめい」だって思って、会いに来たの!舞ちゃんが歌ってたんだね! |
千佳 | もしかして、舞ちゃんも今からレッスン? |
舞 | ううん。私ね、明日、学校で音楽のテストがあるの。だから練習してたんだ♪ |
舞 | レッスンルームを借りてもよかったんだけど……今日は、お外で歌ったら、気持ちいいかな〜って! |
千佳 | そうだったんだー!今日、すっごくいいお天気だもんねっ♪ |
千枝 | 千枝たちも、レッスン前から楽しくなっちゃって……ちょっぴり演奏しながら、歩いてたところなんだ♪ |
千佳 | あたしはタンバリンでー、千枝ちゃんは鍵盤ハーモニカ! |
千佳 | ねーねー、舞ちゃん!舞ちゃんも、あたしたちと「せっしょん」しよっ! |
舞 | セッション? |
千佳 | 千枝ちゃんの鍵盤ハーモニカとあたしのタンバリンに、舞ちゃんのお歌を合わせてみんなで演奏するの! |
千枝 | それ、いいかも!千枝たち、事務所のお姉さんたちから聞いたんです。 |
千枝 | セッションは、楽しく上達するコツだって……! |
千佳 | 一緒に演奏しよーっ♪ |
舞 | うん!よろしくお願いしますっ! |
千枝 | それじゃあ、みんなで…………せーのっ! |
| 〜〜〜〜〜〜〜♪ |
千枝 | すごいすごいっ!千枝たち、息ぴったりだね♪ |
千佳 | じゃあ、次はあれやりたい!新しい魔法少女の主題歌!舞ちゃん、わかる? |
舞 | うん。私の学校でも、大人気だから知ってるよ♪ |
千枝 | じゃあ……せーのっ♪ |
| 〜〜〜〜〜〜〜♪ |
舞 | すごいねっ!どれも息ぴったり♪ |
千佳 | すごーい!やっぱり、「うんめい」だったんだぁ♪ねぇねぇ、千枝ちゃんっ!これってもしかして……! |
千枝 | うん!千佳ちゃんもそう思うよね♪ |
舞 | ? |
千佳・千枝 | 舞ちゃん一緒にマーチングバンドやろう! |
舞 | ……うんっ! |
千枝 | やったぁ♪……って、あれ?千枝たち、まだ何にも説明してないのに……。 |
千佳 | マーチングバンドって、演奏会のじゃなくて、ステージのやつだよー? |
千枝 | 舞ちゃんも一緒に、千枝たちとマーチングのLIVEができたらなぁって。 |
千枝 | 千枝、そう言おうと思ったんだけど……。 |
舞 | えへへ♪だって、知ってるもん。 |
舞 | 千枝ちゃんと千佳ちゃんがマーチングの衣装をもらう時、私も事務所にいたから♪ |
千佳 | あ、そっかぁ!プロデューサーくんの伝言、舞ちゃんが伝えてくれたよね! |
千佳 | マーチングのリーダーは、千枝ちゃんだよーって! |
舞 | あの時から、ほかに誰がマーチングのメンバーになるのかなぁって、ずっと気になってたの。 |
舞 | 衣装もすっごく可愛いし、二人と一緒にステージに立てたら、絶対楽しいって思ってたから! |
舞 | だからね、すっごく嬉しい♪でも、私たちで決めるのはダメだよね?プロデューサーさんに聞いてみないと……。 |
千枝 | うん。だから……さっそくみんなで、プロデューサーさんにお願いしにいこう! |
千佳・舞 | おーっ♪ |
千枝 | あのっ!プロデューサーさん……!千枝、お話があります! |
千佳 | お願い!舞ちゃんも、マーチングバンドにいーれーてーっ♪ |
舞 | 笑顔で、楽しく、一生懸命、行進します!だから……よろしくお願いしますっ! |
| あの時、聞こえてきたのは、タンバリンと鍵盤ハーモニカの音でした。 |
| 私が、歌でこたえると、音楽の輪が広がって、2人のマーチングバンドは3人になりました。 |
| だから、きっとこれからも、私たちの音楽の輪はどんどん広がっていくと思いますっ! |
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