| 雑誌インタビュー中 |
インタビュアー | ――続いて、姫川さんにお話をうかがいます。 |
友紀 | なんでも聞いてください!カナリアサマー結成記念のインタビューなんだし、 |
友紀 | あたしのこと、たくさん知ってほしいですから!たとえば……あたしのキャッツ愛についてとか♪ |
渚 | あははっ、友紀さんってほんとキャッツが好きだよねッ! |
薫 | キャッツって、友紀お姉ちゃんが好きな野球チームのことだよね?ネコさんのやつ! |
友紀 | そう!強くてすっごくカッコイイ、あたしが大好きな球団だよ! |
唯 | ゆっきーといえば、キャッツ!みたいなトコあるもんね〜☆ |
インタビュアー | そうですね。姫川さんはキャッツ好きで有名です。もともと野球好きになったきっかけなどはあるんですか? |
友紀 | きっかけかぁ〜。やっぱり最初は家族の影響かな?みんなでテレビ観ながら、キャッツの応援とかしててさ! |
友紀 | お兄ちゃんとは、暇さえあればキャッチボールして遊んでて。どんどんキャッツも野球も好きになっていったな〜。 |
友紀 | そんなあたしたちを見てね、ある日……お父さんが、プロ野球観戦に連れていってくれたんだ! |
| もちろんキャッツ戦だよ。球場は、テレビで観るのとは比べものにならないくらい、歓声と熱気に包まれてた。 |
観客 | キャッツ !キャッツ ! オーオー♪ |
友紀・友紀の兄 | キャッツー!がんばれー!! |
| 9回裏。キャッツの攻撃。キャッツは負けてたけど、1点を返して同点に追いついた。 |
| キャッツの勝利を信じているあたしたちは、応援の声に一層力を入れたよ。 |
友紀の兄 | ツーアウトランナーなし……苦しい展開だけど―― |
友紀 | キャッツなら、きっと……! |
| カキ―――――ン!! |
友紀 | う、打ったぁーっ!!逆転サヨナラホームランだぁっ!! |
観客 | ぅおおおおおおおお!!! |
友紀の兄 | はぁ〜……スゲーな!っておい、友紀?大丈夫か? |
友紀 | ……お兄ちゃん、あたし―― |
友紀 | 大きくなったら、野球選手になる!! |
| すっかり野球に――キャッツに魅せられたあたしはその瞬間、新しい夢に向かって走り出したんだ。 |
| キャッツ入りを夢見てからのあたしは、同じ野球好きの友達と、投げて打って走って、毎日野球漬け。 |
| 当然、キャッツの試合もキャンプも、たっくさん見に行った! |
| でも、中学入学を目前にしたある日のこと。 |
友紀 | くぅ〜! 勝った勝った〜!コーラで乾杯だ〜!今日のキャッツの試合も、最高だったね! |
友紀の父 | おう、乾杯!友紀はほんと好きだな、キャッツ!一時期「キャッツに入る!」なんて言ってたもんな〜! |
友紀 | うん!今も思ってるよ!そのためには、まずは中学でエースにならないとだよね!まあ、あたしなら余裕かな〜♪ |
友紀の兄 | え?もしかしてお前、本気で……。 |
友紀 | あっ、お兄ちゃんってば、あたしの実力じゃ、キャッツ入りは無理だと思ってる? |
友紀の兄 | いやぁ……あのなぁ、友紀。女はキャッツに入れないだろ。この辺りの中学も、男子野球部しかねぇし。 |
友紀 | ―――え。え……えぇぇ〜〜〜〜!?あたし、キャッツに入れないの!?なんで!? |
友紀の父 | なんでって言ってもなぁ。……あ、そうだ。ソフトボールとかはどうだ?女の子も活躍してるぞ? |
友紀 | ……ソフトボール?でもそれって、野球じゃないんでしょ? |
友紀の兄 | まぁ……。使う球もルールも違うけど。 |
友紀 | やっぱり野球じゃないじゃん!やだやだやだ〜! |
友紀の父 | ううむ……んじゃあ、マネージャーはどうだ? |
友紀の父 | 間近でたくさん試合を見られるし、野球のルールを知ってればスコア付けでも活躍できるぞ。きっと。 |
友紀 | えっ、やるやる!あたし、マネージャーやるよ あの日みたいな熱い試合が見られるなら、絶対やりたい! |
友紀の父 | い、いや、ちょっと待て。学校入ったら、いろんな部活を見て決めなさい。体験入部ってものがあるはずだから。 |
友紀の兄 | 勢いで決めると失敗すんぞ。 |
友紀 | オッケーオッケー!ありがとね、お父さん、お兄ちゃん! |
野球部の顧問 | お前が姫川か。入学早々、入部届を出してくるなんてな。本当に体験入部も無しで決めていいのか? |
友紀 | もちろん!ずっと野球と関わっていたいから、野球部以外に入る気もないし! |
野球部の顧問 | こら、敬語!まったく……いくらマネージャーでも、野球部として厳しく指導するからな。 |
友紀 | えへへ、はーい!敬語も頑張ります! |
野球部の顧問 | よし。さっそく先輩マネージャーに付いて、仕事を教えてもらえ。期待してるぞ、姫川! |
先輩 | 友紀ちゃん、よろしくね。細かい決まりはないし、選手のためになりそうなことはガンガンやっていこう! |
友紀 | はいっ、お願いします!ガンガンやっていく……そういうのは得意です!考えるより、行動っていうか! |
先輩 | うんっ、頼りにしてるね。じゃあさっそく、練習の準備しよっか♪ |
先輩 | まずはドリンク作りね。ウォータージャグに水とスポーツドリンクの粉を入れるだけ。 |
先輩 | 水の量は、これくらい。……よし、運ぼっか!ジャグはかなり重いから、ふたりで持っていくよ! |
友紀 | あたしに任せてください!力には自信があるから、ひとりで運べると思います! |
先輩 | あ……待って!あのさ、友紀ちゃん。野球は、ひとりじゃできないでしょ? |
友紀 | えっ、はい。そうですね! |
先輩 | マネージャーも一緒だよ。だって同じ野球部員だもん。仲間たちと力を合わせて、頑張っていくものなんだ。 |
先輩 | これからは、友紀ちゃんもこのチームの一員。だから……これも、一緒に力を合わせて持っていこうよ♪ |
友紀 | 仲間……えへへ、はいっ!お願いします、先輩! |
友紀 | ――よいしょっと。……部員のみんなは、走り込み中かぁ。よ〜し。 |
友紀 | みんな〜!ファイト〜〜〜! |
野球部の顧問 | 姫川。さっそくいい応援だな。初日から気合に溢れていて、部員たちにも活気が出そうだ。 |
友紀 | へへ〜。あたし、元気さと声の大きさには、誰にも負けない自信があるんです! |
野球部の顧問 | おっ、部員たちにも見習ってほしいぐらいだな!そうだ、姫川も練習に混ざってみるか? |
友紀 | えっ、いいんですか!?やったー! |
野球部員A | うお、マネージャー!一緒に走るのか!? |
野球部員B | しかも、俺らより速い!?……負けてられないな! |
| ……………………………… |
部長 | 集合! |
野球部の顧問 | 今日からの体験入部、1年生もよく頑張ったな。先輩たちの練習によくついていけている。 |
野球部の顧問 | それと、さっそくだが入部者も何人かいるから、自己紹介をするように! |
友紀 | (みんなの挨拶、気合入ってるなー。そろそろあたしの番かな?うわーっ、そわそわしてきた!) |
野球部の顧問 | ――最後に、マネージャーの姫川! |
友紀 | はいっ!マネージャーの姫川友紀です!好きな球団は、小さいころからずっとキャッツ! |
友紀 | 得意なポジションは応援です!全力でサポートするので、みなさん、どうぞよろしくお願いしますっ! |
友紀 | ――って感じで、そこからずっとマネージャーしてて。気づいたらアイドルだもん!ビックリだよね〜! |
友紀 | そうそう、アイドルになって、初めて衣装がもらえたときは感動したなぁ。 |
友紀 | キャッツのユニフォームに袖を通すことはできなかったけど…… |
友紀 | ここにいるみんなと、お揃いのユニフォームを着ることができて、ほんとに嬉しかったんだ♪ |
渚 | うん、たしかにお揃いのユニフォームを着ると、それだけで一体感が生まれるよねッ! |
薫 | かおるも嬉しかったー!かわいいし、元気いっぱいになれる色だから! |
唯 | ビタミンカラーだね♪それにみんなちょっとずつデザインが違ってカワイイの!ゆいもちょーオキニだよ☆ |
インタビュアー | カナリアサマーのみなさんにピッタリですよね。では姫川さん、最後に、LIVEにかける意気込みをお願いします。 |
友紀 | はいっ!このLIVEのために、仲間と一緒に力を合わせてレッスンしてきました! |
友紀 | みんなの心にガツンとでっかいホームランを決めてみせるから……絶対絶対、遊びに来てねっ! |
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