セリフ 
| ミユキ | ここがおいしいごはんに飢えてるって噂のココナッツ公国かー！やっと着いたねー！ |
| ナホ | 長い船旅でしたね〜。 |
| あれれ？見たことないカッコの人がいるー！ | |
| ？？？ | ねーねー、あなたたち、だーれ？ |
| ミユキ | こんにちは！ミユキだよ！旅の料理人なんだ！ |
| ナホ | ナホです〜。ミユキちゃんの幼馴染で、私も料理人ですよ〜。それで、あなたは〜？ |
| ？？？ | あたしはこの国のお姫様だよ！それはそうと、あなたたちもドーナツ・ライフを満喫しない？ |
| ミユキ | ええっ！？ドーナツ・ライフってなに？ |
| ナホ | なるほど……。国を訪れた人にかける第一声がドーナツ・ライフ…… |
| ナホ | ……もしかして、国民からお米や家畜を取り上げ、ドーナツを与えたというノリコ姫ですか〜？ |
| ミユキ | そっか、だからみんなごはんがないって困ってるんだね！ |
| ノリコ | ええっ？ウッソだ〜！誰も困ってないよ〜！だって、 |
| ノリコ | ごはんがないならドーナツを食べればいいじゃない？ |
| ノリコ | ううん、あたしの国ではもう、ドーナツがごはんでおかず……ドーナツは、全てを制したの！ |
| ミユキ&ナホ | ええっ！？ あら〜……。 |
| ミユキ | そ、そんなのだめだよっ！ごはんはとっても大事なんだよっ？ |
| ノリコ | わかってるよ！ごはんはドーナツ！つまり、ドーナツはとっても大事ってことでしょ？ |
| ミユキ | ええ〜……どうしよう、話が通じないよ〜っ！どうしたらわかってくれるの？ |
| ナホ | ミユキちゃん、こんな時こそアレですよ〜。 |
| ミユキ | あっ、そっか！待っててノリコちゃん！ミユキがおいしいごはんを食べさせてあげる！ |
| トントントントン……ピリピリピリ……フォォォ、フォォォ………………コキャッ | |
| ミユキ | できた！ |
| ノリコ | なーに？それ。ドーナツじゃないよね？ |
| ミユキ | かにだよ！ |
| ブォンッ！！ | |
| ノリコ | もぐもぐもぐ……………………？かにって、甘くないんだね？ |
| ミユキ | えっ、そうかなあ？甘いよね？ |
| ナホ | う〜ん、ドーナツのような甘さはないですけど、ほんのり甘いですね。毛ガニなんて特に。 |
| ノリコ | そっか〜、わかった！でも、あたしはやっぱりドーナツ食べるね☆ |
| ノリコ | かにって、ドーナツみたいにまぁるくないもん！ |
| ミユキ | そんな……ミユキたちのかにが効かないなんて……！ |
| ナホ | 最終手段だったんですけどね〜。 |
| かにめしおむすびよ……ミユキ……かにめしおむすびを作るの……。 | |
| パァァァァ………………ガチャッ | |
| ミユキ | ノア様っ！？どうしてここに！？ |
| ノア | それは…… |
| わらわの暴食力じゃ。 | |
| ナホ | ミドリ様〜！ |
| ミユキ | わーっ、ミドリ様も久しぶりー！でも、暴食力ってなんのこと？ |
| ミドリ | わらわには、かつて暴食魔神として国を治めていた折りに蓄えた暴食のエネルギー、“カロリー”がある。 |
| ノア | ……ミドリのカロリーは、魔錬成をも現実のものとする高純度のダークエネルギー……。 |
| ミドリ | そして、それを利用した力が…… |
| ノア&ミドリ | そう！暴食力！！ |
| ミドリ | ほほほほほ……その気になれば、ビッグバンも起こせるぞ。 |
| ミユキ | へー、そうなんだー！すごいね！ |
| ミユキ | それで、ミユキはかにめしおむすびを作ればいいの？ |
| ノア | そうよ……私のマンドラゴラが告げている。必要なのは、かにめしおむすび。 |
| ノア | カニメシィィィッオムスビィィィィィッッ！！！！ |
| ミユキ | そっかー。そういえば昔、妹にねだられてよく作ってたなぁ。なつかしいなー……。 |
| にぎにぎ……にぎにぎ…… | |
| ミユキ | できたよ！はい、どうぞっ♪ |
| グォンッ！！ | |
| ノリコ | もぐもぐもぐ……………………！！ |
| ノリコ | これ……この味…… |
| ノリコ | 知ってる……！ドーナツじゃないのに、あたし知ってる……っ！ |
| ノリコ | もしかして……あなたはミユキお姉ちゃん……？ |
| ミユキ | えっ？もしかして、ノリちゃん……？ |
| ノリコ | お姉ちゃん！会いたかったよっ！ |
| ミユキ | ノリちゃん……！！どうして……なんでドーナツばっかり食べるようになっちゃったの！？ |
| ミユキ | あたし、バランスは大事だって言ったのにっ！！ |
| ノリコ | うぅ、だって、だって……しかたなかったの！！ごめんなさい、お姉ちゃん！ |
| ノリコ | もうあたしには…… |
| ノリコ | ドーナツしかないのっ！！ |
| ミユキ | そんな……どうして…… |
| ミユキ | ノリちゃああああああああん！！！！ |
| ノア | ……ミユキ……何を絶望しているの……。まばゆいあなたらしくもない……。 |
| ミユキ | ノア様……。 |
| ミドリ | ふふふ、思い出せ。数多の困難に立ち向かい、わらわに馳走を食らわせた日のことを……。 |
| ミユキ | そっか……そうだよね！ |
| ミユキ | 「May the Meal be with you」……ドーナツだけが、ノリちゃんじゃない！ |
| ミユキ | ドーナツを食べるなら、ごはんも食べて！……ううん、あたしが食べさせてみせる！ |
| ミユキ | アルティメットシェフの名にかけて！ |
| ナホ | …こうして、料理人・ミユキはノリコの笑顔を取り戻すため、修業に旅立つのだった〜。 |
| ナホ | でも、それはまたの機会に〜♪ |
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