| 休日、昼下がり |
| 愛海 | はー、まったり〜。ゆったり〜。のーんびり〜♪ |
| 愛海 | いい天気だな〜♪たまにはこうして、自然と触れ合って、英気を養うのも大切だよねっ。 |
| 愛海 | 健全な肉体は健全な精神に宿るって言うし！あれ？逆だっけ？ |
| 愛海 | ま、いいや。健全なお山のため、指のトレーニングしよーっと♪いっちにー、いっちにー！ |
| 愛海 | いつか、偉大な山脈を制覇するために……！うひひ……うひひひひ……♪ |
| 七海 | おやおやおや〜？そこにいるのは、愛海ちゃんじゃないれすか〜？ |
| 愛海 | うわっ！？ |
| 七海 | あっ。驚かされちゃって、すみません〜。こっちからおかしな笑い声がしてたのれ、気になって〜。 |
| 愛海 | な、七海ちゃんかー……！てっきり清良さんか真奈美さんが、あたしを見張ってたのかと……。 |
| 愛海 | ここで会うなんて奇遇だね！七海ちゃん、今日はオフ？ |
| 七海 | そうれす。七海はこれから、お魚屋さんに行くところなんれす〜。 |
| 七海 | 知り合いのお魚屋さんから、いい魚が手に入ったと聞いたのれ〜♪ |
| 愛海 | へぇ〜。オフの日もお魚づくしなんて、七海ちゃんって、本当にお魚好きなんだねっ！ |
| 七海 | それはそうれすよ〜。七海のお魚好きは、ビジネスじゃないれすよ？ |
| 七海 | それで、愛海ちゃんは何をしていたところれす？なにやらアヤシイ感じれすねぇ〜。 |
| 愛海 | んとねっ。あたしは、次の登山を計画中だったんだ！ |
| 七海 | そうれしたか〜。愛海ちゃんは、山好きれすもんね♪ |
| 愛海 | そう！だぁーい好き！大きいお山も小さいお山も、なんでもこぉぉぉいっ！！ |
| 愛海 | あたしのお山への愛は、留まるところを知らないの！お魚への愛が尽きない七海ちゃんと一緒っ♪ |
| 七海 | でも、愛海ちゃん。さっき、指のトレーニングがなんとか〜……とか、言ってませんれした〜？ |
| 愛海 | うん、言った！言ってた！だって、やわらかいタッチで掴まないとお山に失礼でしょ？ |
| 七海 | ふむふむ……。つまり、好きなものへは、敬意を払うってことれすか？そういうことれしたら…… |
| 七海 | 七海にも、わかります〜♪ |
| 愛海 | ほんと！？わかってくれるっ？ |
| 七海 | はい〜♪七海も、好きなものには愛情たっぷりに接しようと、常々心掛けてますから〜。 |
| 七海 | 愛でるもよし、触れるもよし、煮るも焼くもよし！魅力的な面がいっぱいれす♪ |
| 愛海 | そうそう！いろんな面も、すべてまるっと愛してこそだよね！ |
| 愛海 | いやぁー、お山って最高！！ |
| 七海 | (山かぁー…………渓流釣りも、ありれすよねぇ。…………よし！) |
| 七海 | 愛海ちゃん。いつか七海も、登山仲間にいれてくらさい♪ |
| 愛海 | えっ？いいの！？ |
| 七海 | はいっ♪そこには、まだ見ぬ何かが、七海を待っているかもれすし！ |
| 愛海 | うわぁい♪いれるいれる！仲間にするぅ〜！ |
| 愛海 | 七海ちゃんも、お山好きとは知らなかったなぁ〜♪共通点は、出身地だけじゃなかったんだねっ！ |
| 愛海 | やっぱり、神秘的なところがいいって感じっ？ |
| 七海 | そうれすね〜。まだ見ぬ大物もいるれしょうから〜。七海としても、そこは外せないところれす！ |
| 愛海 | 七海ちゃん、それは違うよ！大きいも小さいもないんだよ！どっちもいい。でしょ？ |
| 七海 | 安心してくらさい♪七海も、大きさにそこまでこだわりはないれすよ？ |
| 七海 | みんな違って、みーんないい。れすよね♪ |
| 愛海 | そう！それになにより、触れ合えばわかるものがあると思うんだ。 |
| 七海 | ふむふむ、そうれすねぇ。見るだけじゃなくて、実際に触って、わかることってありますからね〜。 |
| 愛海 | けど、触れるまでにはひと苦労っていうか……。 |
| 七海 | そうれすか？コツを覚えれば簡単れすよ！練習あるのみれすっ。 |
| 愛海 | 練習、かぁ……そうだよね！なんでも練習あるのみだよね！負けちゃダメだよねっ！！ |
| 七海 | はいっ♪何度れもトライしてみてくらさい！ |
| 愛海 | うんうんっ！そうする！はうぅ〜ん♪七海ちゃん、あたしのこと、わかってくれて嬉しいよ！ |
| 七海 | とはいえ、難しいのは事実れすね〜……。たとえば、小さなものから試すのはどうれすか〜？ |
| 愛海 | なるほど〜！となると……おっ。うひひっ♪ちょうどいいところに、いいものが！ |
| 愛海 | ますは、七海ちゃんのから失礼して………… |
| 七海 | ん？このサバオリくんでやってみます？ |
| 愛海 | えっ？あ、ううんっ。サバオリくんも悪くはなさそうだけど、あたし的にはその奥にある、控えめなやつを…… |
| 七海 | 奥？サバオリくんの中身は、ふわふわの綿れすよ？中身は出しちゃダメれすけど、触りたいのなら、どうぞ〜♪ |
| 愛海 | いや、ちょっと待…… |
| ずむすっ |
| 愛海 | おおふ……！ |
| 愛海 | これはこれで……悪くない！ |
| 七海 | れしょ〜？ |
| 愛海 | 七海ちゃん……すごい、よかったよ！ |
| 七海 | ふふふ〜♪愛海ちゃんは、素質がありそうれすから、これからもサバオリくんを貸してあげます〜。 |
| 七海 | そしていつか、大物を獲りに行きましょう〜。 |
| 愛海 | うん、立派なモノを！ |
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