千秋 | 翠さん、お仕事帰り?今日は歌番組だったのかしら。 |
翠 | あら千秋さん、お疲れ様です。そうなんです、先程まで収録で…。千秋さんは、打ち合わせですか? |
千秋 | ええ、そんなところね。それとプロデューサーに用があって…ああ、そうだわ! |
翠 | あら、どうかしました? |
千秋 | 次のお休みの日なんだけど、もう何か予定はあるかしら? |
翠 | いえ、特には。もしかしてお出かけのお誘いですか? |
千秋 | ふふ、そのとおりよ。プロデューサーに、舞台のチケットをもらったの。 |
千秋 | でも、当の本人は、急な仕事が入ってしまったそうなの。よかったらご一緒しないかと思って。 |
翠 | でしたら、お付き合いします♪それで、どんな舞台なのでしょう? |
千秋 | 確か、ミュージカルだったわ。詳しい内容までは、まだチェックしてないのだけど。 |
翠 | いいですね♪今までミュージカルに興味はあったのですが、実際に見る機会はあまりなくて…。 |
千秋 | あら、そうなの?意外ね。アイドルとして技術を磨く上でも、いい経験になるはずよ。 |
翠 | ふふっ、千秋さんらしい言葉です。いつも真摯な姿勢で、お仕事に向き合っていますよね。 |
千秋 | そう言ってもらえると、嬉しいわ。固い考えかもしれないけど…これが、私の性分なの。 |
翠 | 固いだなんて思いません。新しいものを学びながら楽しむ…千秋さんの姿勢は素晴らしいです。 |
翠 | それに、私も同じ気持ちです。ミュージカルを楽しむだけでなく、お仕事にも役立たい…。 |
千秋 | ありがとう、翠さん。そうね…舞台に立つのも、舞台を見るのも、どちらも大事だものね。 |
翠 | 舞台といえば、思い出しますね。以前に千秋さんが出演したお芝居の仕事…とても素敵でした。 |
千秋 | ふふっ、懐かしいわ。幻想公演…。 |
千秋 | アイドルといえば、歌って踊るのが仕事だと思っていたの。だから、あの時は苦労したわ。 |
翠 | 歌にダンス、それに演技…。アイドルは多芸なものだと改めて感じますよね。 |
千秋 | ええ。そう考えるとやっぱり、ミュージカルはいい勉強になりそう。プロデューサーに感謝しましょう。 |
翠 | 歌いながら演じるお芝居…。難しそうですが、機会があれば挑戦してみたいですね。 |
千秋 | 『いざ、往かん〜♪見果てぬ旅路♪白銀の光携えて〜♪』 |
翠 | そうです、そんな感じ!お芝居の演技とはまた違う魅力があって…千秋さん、お上手です♪ |
千秋 | ふふっ、意外といけるかしら?『この剣は〜、平和の誓い〜♪皆の笑顔を、守るため〜♪』 |
翠 | 『クッ、殺せ! 殺しなさい〜!生き恥を晒すなら、いっそ!』 |
千秋 | ちょっと翠さん!?どうしていきなりピンチのシーンまで飛ぶの!? |
翠 | あっ!すみません、つい…。あの公演、千秋さんの迫真の演技が印象に残ってて…。 |
千秋 | まったくもう…。せっかく印象に残るなら、かっこいいシーンがいいのだけど…。 |
翠 | でも、あのシーンでは、千秋さんの新しい魅力が発見できましたから。アイドル史に残るくらい…。ふふっ♪ |
千秋 | 新しい魅力というなら、翠さんだってお芝居の仕事をやったじゃない。よく覚えているわよ。 |
翠 | 美食公演、ですね…。新しい魅力というか、私生活にも影響があったような…。 |
千秋 | ふふ、それだけ強烈な経験だったということでしょう?『おぉこれこそが、美食の魅力〜♪』 |
翠 | 『心が躍る甘味〜♪体が沸き立つ辛味〜♪誰もが求めてやまぬもの〜♪』 |
千秋&翠 | 『美食〜…それは食の煌めきよ〜♪』 |
千秋 | ふふふ…。予想外に、ミュージカルの熱が高まってきたわね。 |
翠 | きっと本職の方々は、もっと魅力的で、情熱的な演技を披露してくれるのでしょうね。 |
千秋 | ふふ、楽しみ…。それじゃ、この封筒にチケットが入っているから。よろしくね。 |
翠 | はい、ありがとうございます。…あら?宣伝用のペーパーが一緒に入ってますね。 |
千秋 | あら、そうだったの?ごめんなさい、見落としてたみたい。 |
翠 | えっと、タイトルは…『グルメアドベンチャー!〜おやさいナイトとフルーツ姫〜』 |
千秋 | …ぐ、偶然かしら?幻想公演と美食公演が合わさったような…。 |
翠 | それと、この雰囲気は…子供向けのミュージカルなのかもしれませんね。 |
翠 | でしたら、小さい子も誘ってあげたら、喜んでもらえそうですね♪ |
千秋 | そうね。でも、チケットは2枚だけだから…今回は2人のヒミツにしましょ? |
翠 | ふふっ、わかりました。大人のヒミツ、ですね♪では、今回は私たちだけで…。 |
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