右翼民族派団体Wiki（維新情報社）

東京都世田谷区桜一丁目

役職	氏名
塾長	伊藤白水（泉）

昭和６０年結成。
「一人一党」の団体。街宣車は所有しておらず、主な活動は書籍等を地元の議員事務所に売り歩く事であった。

昭和６３年には登山ナイフを持参し日本共産党本部を急襲し検挙された。
その後、“右翼らしくする為に”本名の泉を白水に変えたとされる。
（あるいは戦前、一人一殺による国家改造を目指した血盟団盟主・井上日召（戦後日本同盟最高顧問）が本名の昭を改めた例に倣ったものか）

そして平成１４年１０月２５日、民主党の石井紘基代議士を包丁で刺殺する事件を惹起した。
犯行後逃走を図ったものの、以前から代議士につきまとっていた事からすぐに犯人と特定され、翌日自ら警察に出頭し逮捕された。

取り調べに対しては「生活に困窮し、家賃や転居費用の支援を要求したが断られた仕返しに殺した」と供述。
翌年から始まった公判においても一貫して単独犯であると主張し、無期懲役の判決が下された（上告したものの後に確定）。ただし、その判決理由の中で東京地裁は、現在もなお犯行動機の詳細が明らかになっていないと指摘している。

その為、現在でも犯行を指示した者の存在や別の意図を疑う声は絶えず、あるいは事件を陰謀論的に解釈した自説を開陳する者も少なくない。

なおネット上では「伊藤白水は日本に帰化した在日コリアンで本名は尹白水」なる言説（デマ）がかねてより流布している。

その初出（情報源）を調べていくと「2ちゃんねる（現・5ちゃんねる）」の一投稿であり（画像参照）、


そこから「★阿修羅♪」等の掲示板に拡散され（とりわけ真に受けた陰謀論者が繰返し投稿し）、さらにYahoo知恵袋やブログ等に転載され続けていく中で話の出所があやふやになり、さも事実であるかの如く周知されるようになってしまったと見られる。

改めて言及するまでもなく、「帰化人」であったとする警察発表及び事件・裁判報道は存在せず、また「本名は尹白水」と述べる者が、官報（帰化を許可する告示）等の確定的なソース（論拠）を明示し、それが事実である事を証明した例は皆無である。

• 山口組系デマ

また上記のデマに加え、同塾が山口組系の任侠右翼であったとする情報も散見される。

確かに塾長が昭和５０年代半ば頃までは暴力団（任侠団体）組員であった事、そして同塾はその設立と当初の運営にあたり暴力団組員から資金提供を受けていた事はマスコミ報道等で確認できるものの、それが山口組系の暴力団であったか否か、または事件当時も暴力団と関係を持っていたかについては不明である。


しかし常識的に見て、事件当時の塾長は活動資金以前に生活資金にも事欠き（暴力団組員からの資金提供は日共襲撃事件前後で既に打ち切られていた）、家賃滞納で部屋を追い出されるほどの経済状況であった訳であり、暴力団から何らかの支援を得ていたり、あるいは逆に暴力団に対して「会費」なり「守代」を払いその庇護を受けていたとは考えにくく、即ち同塾を任侠右翼と見なすのは元より無理があるのではなかろうか。

また任侠右翼が重大事件を敢行した場合、警察当局はその背後関係の解明や“意趣返し”として上部組織の暴力団に対しても徹底した捜査を行うが、この事件に関してかかる動きは皆無であった。

要するに、同塾ひいては右翼一般を《右翼団体＝暴力団＝在日コリアン》なる図式に落とし込む事を企図した、為にする話（デマ）であろうと推量される。



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