おーぷんモバマス隔離プラットホーム - クローンラボに遊びに行こう(五感編)
志希 「アタシのひみつラボにようこそー♪ これからキミにいろんな「アタシ」を紹介するよん♪」
   「あ、前置きしとくけど、これから見る「アタシ」たちはちょびっとアタマをいじってあるから、
    けして自分が置かれてる状況に「慣れる」ことはないんだー。反応がニブくなっちゃったらつまんないもんね」

志希 「最初はシンプルに五感を切ってみたよ。まずは視覚」
   「アタシ的には必死にカラダの前で手を泳がせてるトコと、ふらふらしておぼつかない足取りが見どころかなー」
   「(小声)ほーら目の前まで来てもなーんにも反応しない。 ぶつからないよーに気をつけてねー」
視志希「うぅ…なんにも見えない……。ここ、どこ…? なんでアタシ以外のアタシの声がするの…?」レイプメ
ゴンッ
視志希「ぁうっ!」
志希 「にゃははー♪ ざーんねん。ガラスにぶつかっちゃったねー」
視志希「な、なに…? 壁…? ガ、ガラス…? アタシ、閉じこめられてるの…?」
志希 「ここがどこなのか確かめよーと必死に歩き出したねー。あー気をつけないとぶつかるよー。 おー? うまく避けたかにゃー? あ、そっちはダメかなー?」
ゴンッ
視志希「っん!?」
志希 「ほーら言わんこっちゃない。もっと慎重にねー。 …まあ、数十分もすればまた忘れちゃってイチから繰り返すんだけどねー」
   「ちなみにドアの開け方はアタマから消しちゃってるから、万一ドアにたどりついちゃっても出られないんだよねー」

―――――

志希 「今度は聴覚だよー」
聴志希「ぅあ…あらし…? ぁんれあらしぁめのまえぃいるの…?」
志希 「にゃは。なに言ってるのかよくわかんないねー」
   「こっそり後ろにまわってつついてみなよ」
ポンッ
聴志希「んらっ!?」
   「ひっ…ら、られ…?」
しゃがんで隠れてからのフトモモツツツー
聴志希「んゃぁっ!」
   「あ、あれ、き、きぃ、られ…?」
志希 「スキありっ♪」
ドンッ
聴志希「わぁらぁっ!?」
ドンガラガッシャーン
志希 「あり。強く押しすぎちゃった。 あんまり傷がつきすぎちゃったらポイーだね。 わかる? ポイーだよん」
聴志希「え、え? ら、らぃ…?」
志希 「にゃははー。 聞こえてなーい♪」
   「んー。でもコトバ責めとかシュミじゃないからこのアタシだとちょっとイジり足りないんだよねー」

―――――

志希 「嗅覚はねー」
   「部屋をくっさくするとかあるんだけどさ。見た目にわかりづらいんだよねー。」
   「ま、でも、アブないガスとか溜まってるのにキョトンとしてて、そっからいきなりコロリと言っちゃうのは面白かったかなー」
   「今は新しい子を補充中だからまた今度ね」

志希 「味覚もねー」
   「ヘンな味のもの食べさせるとか? これも見た目がねー。」
   「しかもそれくらいなら嗅覚の方でもある程度試せるっていうー」
   「こっちの子はアイデア待ちかなー。ぼしゅーちゅー!」

―――――

志希 「触覚を切った子はねー。面白い動きするんだ」
触志希「あ…アタシがもう一人…? や、やだ…こないで…」
志希 「逃げられる? ていうか立てる?」
触志希「あ…あ…」 プルプル
志希 「今自分がどーいう体制してるのかもわかんないって、すっごく動きづらいんだよねー」
触志希「あ、脚…、た、立ってる…」
志希 「おーよくできましたー♪ 次は歩きだにゃー。 自分のカラダよーく見てないとわかんなくなっちゃうよー?」
触志希「…っ、…っ!」
カクン
触志希「!?」 ドスン
志希 「あーあー転んじゃったー。 てあれ、足首がヘンな方向いてる」
触志希「っ!?!? あ、アタシの足っ!?」
志希 「おおざっぱに触覚切ったから痛覚もバカになっちゃってるんだよね」
   「ほらっ」小指ポキッ
触志希「お、折れっ!?」
志希 「どーお? どんな感じ? って言ってもわかんないんだよねー♪」
触志希「あ…あぁ…アタシのカラダ…、壊れちゃってる…」
志希 「痛覚がないと処分する時の反応が新鮮で面白いよ。キミにもそーいう趣味があるなら今度見せたげるね」

―――――

志希 「とりあえず今回のラスト。ぜんぶ切っちゃいましたー♪」
全志希「………」
志希 「ひっくり返った虫みたいなカッコだね」
   「見えない聞こえない感じないだから、この子は自分が今どこでなにしてるのかもなーんにもわかってないんだよ」
   「ほらー」 グイー
   「ストレッチー、いや、ヨガかにゃー?」 グググ…
全志希「………」
志希 「ていっ、ていっ」ペシンペシン
   「よっ」下腹部ギュー
全志希「………」ピュッ
チョロチョロ…
志希 「にゃはっ、溜まってたみたいだね。漏れてきちゃった。恥ずかしー」
全志希「………」
志希 「…と、まあこんな風に、なにをしても感じない。この子にはわからない。これぞ究極の無反応だね」
   「いじりがいがないと思うか、いじり放題だと思うか。キミはどっちかにゃ?」
志希 「えいっ」
ドスッ
全志希「………」ガンッ
志希 「こうなるともう死体との違いは生体反応があるかないかだね」
   「まあ似てるようでいてそこが最大の違いなのかな」


志希 「今回見せた子たちはあくまで見本みたいなものだよ」
   「普段はあーいう子たちを使っていろいろやってるんだー。 ホントにいろいろ、ね。 どう? 興味湧いた?」