学校では教わることのない日本の自虐史観を省いた歴史を年表にまとめたもの。

諫山参謀総長宛

東部正面視察後の所感左の如し


東部正面地上兵力は相当充実し、且更に増強せられんとするの傾向大なり。
又其の空軍部隊は「ワッタナ」「プラチョンブリ」「ドムアン」「ナコーンパトム」「シンブリ」に戦略展開を完了し、各飛行機は真剣に分散遮蔽して一般に油断ならざる感深し。
又新国境「シソフホン」間、並びに「ノンケー」「バンコク」間は渡渉の不可能なる河川その他小流多く、道路の両側は大部分が枯渇せず。徒歩兵の行動も困難なり。独立国軍として統制せられ、比較的強き国家意識を有し、相当の装備を有する泰国軍が抗戦に決せんか、英国軍の協力と相俟ってわが軍の「バンコク」進入は、従来考えられしが如く容易ならざるべし。


従来泰国の中立尊重を声明しながら、一挙無警告に泰国領土に全面的に進入或いは進入せんとする強硬説を提示せんとする我が政戦両略に直面せる場合、泰国指導階級が、国民を指導する従来の方針より如何に転換して我に協力せしめ得るや、相当の難事なるべし。


以上の各諸官並びに田村大佐より推定して、日泰衝突の公算相当大なるものと認む。


参考文献

戦史叢書 マレー進攻作戦 151頁

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