なぞのカオスリレー企画
最終更新：ID:PKSmEHpHLQ 2022年07月21日(木) 18:39:38履歴
概要 
先の見えない話を作りたくはないか？
複数人が脚本を担当することで生まれるハーモニーを味わいたくないか？
よろしい、私が望みを叶えよう。
叫べ！我が名を！！
なぞのカオスリレー企画
複数人が脚本を担当することで生まれるハーモニーを味わいたくないか？
よろしい、私が望みを叶えよう。
叫べ！我が名を！！
なぞのカオスリレー企画
現在の進行状況一言
募集してた最低条件埋まったしスタート。
シナリオを予約し！1週間以内にシナリオを投稿するのです！！
ちなみにシナリオに出したキャラの泥を出すのは後で良い。
1週間以内の制限あるからタイムスタンプ押さなきゃ駄目だわと追加。
いい加減マスターBとサーヴァントBを募集
シナリオを予約し！1週間以内にシナリオを投稿するのです！！
ちなみにシナリオに出したキャラの泥を出すのは後で良い。
1週間以内の制限あるからタイムスタンプ押さなきゃ駄目だわと追加。
いい加減マスターBとサーヴァントBを募集
基本ルール
- 0.主人公だけは募集する。ただし、主人公投稿者は1話を書いてはならない。
- 1.シナリオを書いたものだけが登場人物を追加して良い。ただし、初登場はあらすじの中とする。
- 2.追加する登場人物のうちサーヴァント・マスターは1人1組分（1騎と1キャラ）だけとする。ただし、主従でなくても良い。
- 2-1.序盤シナリオにどうしても複数のサーヴァントやマスターの登場が必要で上記ルールによって自身で追加が不可能な場合、表にある仮名を使い誰かが追加した後に差し替えること。
- 2-2.サーヴァントとマスター以外の登場人物は何人でも追加して良い。
- 3.あらすじを書く分量は1人につき3話まで連続して書いても良い。最大8話分ぐらいまで書いても良い。進行状況などによって緩和を検討する。
- 4.シナリオは分割2クール24話とする。
- 5.この物語のヒロインは主人公枠を獲得した人にこれまでの登場人物の中から選ばせる選択式ヒロインシステムを採用する。
- 5-1.ヒロインを選択する話数は2クール目開始後から19話開始までに決めてもらうことにする。18話終了時点で強制的に主人公役に選ばせる。
- 6.ラスボス等は1クール目終了後に企画主が選び決める。いい感じのキャラが居ない場合は2クール目に企画主が出すか募集し設定などを出す。
募集の流れ
まずは主人公になりたい人は以下の中からジャンルを決めよう！
なお選ばれなかったものはこれがいい感じに終わったら今後使い回すぞ！
ジャンルが決まったらジャンルに似合う主人公を練ろう！
主人公はマスターでもサーヴァントでも良いぞ！既存でもいいぞ！
そして以下の項目を埋めて投稿しよう！
募集期間終了後、企画主が「こいつの話を掘り下げてみたいな」というのを選ぶぞ！
選択ジャンルを前提にその主人公が活躍できそうな背景設定や舞台設定をみんなで考え作っていくぞ！
そして舞台が出来上がったら企画の本番がスタートだ！
みんなでルールを守りジャンルに沿ったあらすじを書いていきつつ登場人物を生やしていけ！
そしてリレーでシナリオバトルだ！！
「俺の書いたエピソードがいちばん人気なんだ！！」という気持ちで戦っていけ！
あらすじの分量はせいぜい多くて1500文字前後といったところだろう！まぁよほど長くなっても2000文字以内には納めとけ！
そして担当話数が解るように何らかの目印を付けていけ！
なお選ばれなかったものはこれがいい感じに終わったら今後使い回すぞ！
学園伝奇物
ポストアポカリプス
復讐劇
軍師物
ピカレスクロマン
ミステリー
ジャンルが決まったらジャンルに似合う主人公を練ろう！
主人公はマスターでもサーヴァントでも良いぞ！既存でもいいぞ！
そして以下の項目を埋めて投稿しよう！
名前： 選択ジャンル： 当初の目的： 希望する展開の例： 最後にこのキャラクターを主人公とした場合の魅力をアピールして下さい：
募集期間終了後、企画主が「こいつの話を掘り下げてみたいな」というのを選ぶぞ！
選択ジャンルを前提にその主人公が活躍できそうな背景設定や舞台設定をみんなで考え作っていくぞ！
そして舞台が出来上がったら企画の本番がスタートだ！
みんなでルールを守りジャンルに沿ったあらすじを書いていきつつ登場人物を生やしていけ！
そしてリレーでシナリオバトルだ！！
「俺の書いたエピソードがいちばん人気なんだ！！」という気持ちで戦っていけ！
あらすじの分量はせいぜい多くて1500文字前後といったところだろう！まぁよほど長くなっても2000文字以内には納めとけ！
そして担当話数が解るように何らかの目印を付けていけ！
シナリオ執筆関連の流れ
シナリオは1話ずつ順番に書くこと。話数を飛ばしたりしてはいけない。
また、シナリオを書く際は予約を入れること。
また、シナリオを書く際は予約を入れること。
シナリオ構成組
企画主はシナリオ構成としてこの企画の完遂の責任を背負う。
主人公担当者と重要キャラ担当者をこの企画における補佐とする。
これらこの企画における中核グループをシナリオ構成組と呼称する。
主人公担当者と重要キャラ担当者をこの企画における補佐とする。
これらこの企画における中核グループをシナリオ構成組と呼称する。
シナリオ予約回り
各シナリオにある脚本欄に名前を書き込むことで予約とする。
予約は先着順だが、まだ1度もこの企画で書いたことがない者は優先権を得る。
そのためすでに予約されている場合でも、1度も書いたことがない者が後から予約した場合はそちらが書くこととする。
この新人優先権の期間は予約が埋まってから1日間とする。
予約期間は前回のシナリオが執筆された後から最大3日とする。
3日以内に名乗りを上げる者が居ない場合、シナリオ構成組が立候補しその話数を1週間以内に仕上げる。
なお、シナリオ構成組も3日を過ぎること無く立候補に参加して良い。
予約は最大3話分連続して入れることが出来る。
予約は先着順だが、まだ1度もこの企画で書いたことがない者は優先権を得る。
そのためすでに予約されている場合でも、1度も書いたことがない者が後から予約した場合はそちらが書くこととする。
この新人優先権の期間は予約が埋まってから1日間とする。
予約期間は前回のシナリオが執筆された後から最大3日とする。
3日以内に名乗りを上げる者が居ない場合、シナリオ構成組が立候補しその話数を1週間以内に仕上げる。
なお、シナリオ構成組も3日を過ぎること無く立候補に参加して良い。
予約は最大3話分連続して入れることが出来る。
シナリオの分量
シナリオの分量は基本を1000文字前後とし、最大を2000文字前後とする。
シナリオはあらすじで構成される。
より詳細なSSを執筆したい場合は、SSとして出すことを推奨する。
シナリオはあらすじで構成される。
より詳細なSSを執筆したい場合は、SSとして出すことを推奨する。
シナリオ執筆猶予期間
予約から1週間以内にシナリオを投稿すること。
2話または3話分執筆予定であっても1週間を過ぎたら予約は解除とする。例外は無い。
「締め切り過ぎそうだけど後少しで出来上がるんです！！」という場合は現在出来上がっている文章を投稿後に修正することを推奨する。
締切を過ぎた場合、シナリオ構成組が立候補しその話数を1週間以内に仕上げる。
2話または3話分執筆予定であっても1週間を過ぎたら予約は解除とする。例外は無い。
「締め切り過ぎそうだけど後少しで出来上がるんです！！」という場合は現在出来上がっている文章を投稿後に修正することを推奨する。
締切を過ぎた場合、シナリオ構成組が立候補しその話数を1週間以内に仕上げる。
世界観構築の流れ
主人公担当者に対し、企画主がたたき台となる世界観を提示する。
その後、主人公担当者の意見を取り入れ基本世界観を構築し、細かい部分を「」ゲミヤから募集する。
またそれと同時進行で、主人公の契約サーヴァントまたはマスターなどの重要キャラクターを数名募集する。
その後、主人公担当者の意見を取り入れ基本世界観を構築し、細かい部分を「」ゲミヤから募集する。
またそれと同時進行で、主人公の契約サーヴァントまたはマスターなどの重要キャラクターを数名募集する。
つまりどういう流れでこの企画は進むのですか？
- 主人公（と物語のジャンルを）募集
- 世界観構築
- 数名重要そうなポジションの泥を募集（主人公の鯖や鱒、宿敵など）
- シナリオ書き込み解禁+シナリオ執筆者はキャラ追加の権利を得る←いまここ
- シナリオ1クール（12話）埋まるまで待つ
- 埋まったら休憩しつつラスボスとかヒロイン候補とかを決めていく
- シナリオ2クール目開始
- 全部埋まったら凄いね。
本編シナリオ1クール目
1話『月影の照らすは我が己の姿』
脚本：企画主
執筆日：5/27
山の上に男が一人、街の夜景を見下ろしながら、その手を指揮者のように振るっている。
そして彼は突然手を止めると崖から飛び降りる。しばらくすると、何かが潰れる音を立てた。
月影山の麓近くにある温泉旅館、南津八荘に水野玉章と春日部泰典は来ていた。
春日部は次に書く本のためにネタを求め、かつてこの山にあった神社とされる痕跡と神隠しについての実地調査をしようとしていた。
玉章はそれを聴きつけ、無理やり同行を志願し、今はこうして温泉を楽しんでいたのだ。
南津八荘には夏休みを利用し、水野のクラスメイトである真崎喜春とその家族も来ていた。玉章とはあまり仲がいいわけでもなく、むしろ嫌いな相手であった。
自分が矛先になる事こそなかったものの、地位の低い生徒に陰湿ないじめをしている女子三人組の一員であり、顔を合わせたくはない相手であった。
他にもこの時の南津八荘には奇妙な人物が数人いた。その中でも玉章は、人を寄せ付けない不思議な雰囲気を持つ《ピアスをした少年》のことがなぜか気になった。
また異国から来たのであろう《サーヴァントB》が連れ《マスターB》と何かトラブルを起こしているのか口論しているところを春日部が仲裁したりといったことが起きた。
夜になると、玉章は温泉に入る。女湯には喜春だけがいた。喜春は玉章に気づくと呼び寄せ、他愛も無い話をする内に学校でやったいじめの自慢をし始める。
しかし、そこで玉章は喜春の機嫌を損ねてしまう……。その場で怒られるかと思ったが、あくどい笑みを浮かべ、先に上る喜春。
夏休みが終わった後どうなるか、不安になる玉章。
部屋に戻ると、備え付けのテレビでは行方不明者の死体が川で見つかったというニュースがやっていた。
翌朝、玉章は春日部と共に当初の目的であった月影山に登るために出発しようとすると、
《ピアスの少年》が玉章とすれ違いざまに一言、「月影山には登るな」と囁く……。
不思議に思い振り返るも彼の姿は消えていた。
その後、登山道を登っていく真崎家と出会ったが喜春の意地の悪い笑みを直視することは出来なかった。
月影山の調査は順調であったが、途中で大変なことが発覚する。玉章の持ってきたバックパックの中身が台無しにされていたのだ。
当然、喜春の仕業だと思い至る。思い返せば昨日の夜から出発までの間にその機会は幾度かあっただろう。
もっと気をつけておけばよかったと後悔するも時すでに遅し。
春日部は夏休み中にまたくれば良いと玉章を慰め、天気が悪くなってきたこともあり、
文献や伝承に残る月影山の神社探索は諦め下山することに決まる。
その途中、落ち込んでいた玉章は不思議な鈴の音を聴く。春日部に尋ねてもそんな音は聞こえないというがたしかに聞こえるのだ。
春日部の制止を振り切り、鈴の音が鳴るほうへ行くと、なにやら洞窟への入り口らしき穴を発見する。
巨漢である春日部ではどう見ても無理だが、16歳としても小柄な玉章ならば難なく通れそうだ。
もしかするとこの中にこそ月影山の失われた神社があるかもしれない。
失敗を取り戻す気持ちで、玉章は春日部からライトを借りロープを体にくくりつけ、トランシーバーで連絡取りながら洞窟の中へと恐る恐る進む。
入り口こそ狭かったものの中はそれなりの広さがあった。
暗く静かな洞窟に響くのは自分の足音だけで、だんだん好奇心よりも不安のほうが大きくなり
やっぱり戻ろうかと思ってきた頃、奥から女性の悲鳴が聞こえてきたのだ。
恐る恐る進み声と物音がするほうへライトを向けると、そこで玉章が見たものは、真崎喜春をナイフで刺す自分自身の姿であった……。
ドッペル玉章は一瞬、怯える玉章のほうへ向かおうとしたが、なにかに気を取られ物凄い早さで奥へと消えていく。
残ったのはあっけにとられる玉章と倒れた真崎喜春。ライトを当てれば、赤い液体が滴っている。
玉章は悲鳴を上げた。
その後、時は経ち遺体が運ばれている。
警察によると詳しく調べるのはこれからだが状況証拠からするとまず自殺だろうとのことで、
玉章が聴いたものや見たものは動揺しての幻覚だとされた。
納得の行かない玉章。幻覚などではない。あれはたしかに本物だった。この目で見たのだ。……彼女を刺し殺す自分自身を。
そして、変わってしまった真崎喜春に対し彼女の両親は、ただ泣いていた。
執筆日：5/27
山の上に男が一人、街の夜景を見下ろしながら、その手を指揮者のように振るっている。
そして彼は突然手を止めると崖から飛び降りる。しばらくすると、何かが潰れる音を立てた。
月影山の麓近くにある温泉旅館、南津八荘に水野玉章と春日部泰典は来ていた。
春日部は次に書く本のためにネタを求め、かつてこの山にあった神社とされる痕跡と神隠しについての実地調査をしようとしていた。
玉章はそれを聴きつけ、無理やり同行を志願し、今はこうして温泉を楽しんでいたのだ。
南津八荘には夏休みを利用し、水野のクラスメイトである真崎喜春とその家族も来ていた。玉章とはあまり仲がいいわけでもなく、むしろ嫌いな相手であった。
自分が矛先になる事こそなかったものの、地位の低い生徒に陰湿ないじめをしている女子三人組の一員であり、顔を合わせたくはない相手であった。
他にもこの時の南津八荘には奇妙な人物が数人いた。その中でも玉章は、人を寄せ付けない不思議な雰囲気を持つ《ピアスをした少年》のことがなぜか気になった。
また異国から来たのであろう《サーヴァントB》が連れ《マスターB》と何かトラブルを起こしているのか口論しているところを春日部が仲裁したりといったことが起きた。
夜になると、玉章は温泉に入る。女湯には喜春だけがいた。喜春は玉章に気づくと呼び寄せ、他愛も無い話をする内に学校でやったいじめの自慢をし始める。
しかし、そこで玉章は喜春の機嫌を損ねてしまう……。その場で怒られるかと思ったが、あくどい笑みを浮かべ、先に上る喜春。
夏休みが終わった後どうなるか、不安になる玉章。
部屋に戻ると、備え付けのテレビでは行方不明者の死体が川で見つかったというニュースがやっていた。
翌朝、玉章は春日部と共に当初の目的であった月影山に登るために出発しようとすると、
《ピアスの少年》が玉章とすれ違いざまに一言、「月影山には登るな」と囁く……。
不思議に思い振り返るも彼の姿は消えていた。
その後、登山道を登っていく真崎家と出会ったが喜春の意地の悪い笑みを直視することは出来なかった。
月影山の調査は順調であったが、途中で大変なことが発覚する。玉章の持ってきたバックパックの中身が台無しにされていたのだ。
当然、喜春の仕業だと思い至る。思い返せば昨日の夜から出発までの間にその機会は幾度かあっただろう。
もっと気をつけておけばよかったと後悔するも時すでに遅し。
春日部は夏休み中にまたくれば良いと玉章を慰め、天気が悪くなってきたこともあり、
文献や伝承に残る月影山の神社探索は諦め下山することに決まる。
その途中、落ち込んでいた玉章は不思議な鈴の音を聴く。春日部に尋ねてもそんな音は聞こえないというがたしかに聞こえるのだ。
春日部の制止を振り切り、鈴の音が鳴るほうへ行くと、なにやら洞窟への入り口らしき穴を発見する。
巨漢である春日部ではどう見ても無理だが、16歳としても小柄な玉章ならば難なく通れそうだ。
もしかするとこの中にこそ月影山の失われた神社があるかもしれない。
失敗を取り戻す気持ちで、玉章は春日部からライトを借りロープを体にくくりつけ、トランシーバーで連絡取りながら洞窟の中へと恐る恐る進む。
入り口こそ狭かったものの中はそれなりの広さがあった。
暗く静かな洞窟に響くのは自分の足音だけで、だんだん好奇心よりも不安のほうが大きくなり
やっぱり戻ろうかと思ってきた頃、奥から女性の悲鳴が聞こえてきたのだ。
恐る恐る進み声と物音がするほうへライトを向けると、そこで玉章が見たものは、真崎喜春をナイフで刺す自分自身の姿であった……。
ドッペル玉章は一瞬、怯える玉章のほうへ向かおうとしたが、なにかに気を取られ物凄い早さで奥へと消えていく。
残ったのはあっけにとられる玉章と倒れた真崎喜春。ライトを当てれば、赤い液体が滴っている。
玉章は悲鳴を上げた。
その後、時は経ち遺体が運ばれている。
警察によると詳しく調べるのはこれからだが状況証拠からするとまず自殺だろうとのことで、
玉章が聴いたものや見たものは動揺しての幻覚だとされた。
納得の行かない玉章。幻覚などではない。あれはたしかに本物だった。この目で見たのだ。……彼女を刺し殺す自分自身を。
そして、変わってしまった真崎喜春に対し彼女の両親は、ただ泣いていた。
解説
2話『薄氷のような日常は、罅割れて』
脚本：主人公担当
執筆日：5/28
ある程度落ち着きを得、通学に向かう玉章。
その道中、《ピアスの少年》が話しかけてくる。
「自分の父親が投身自殺をしたのだが、何か知らないか。」…と。
……偶然ではあるが、「また」出会ってしまった事に非常に怯え、「ぼ…ぼくは忙しいのでこれで！」と去ろうとする。
最後に去り際に、名刺のようなものを投げ渡される。そこを見ると、恵悟川添い聖相教会、と書かれている。
これは、とそこを見ると彼はもういなかった。
遅刻の後、ホームルームに一人いない真崎喜晴を想起し、惨劇を以て言葉にするには足らず、あまりにも酷すぎるそれに耐えきれなくなる。
吐き気に襲われる玉章。保健室に行くことを思い立ち、「先生ー」、とその先を紡ごうとする。と同時に「気分が悪そうなのでしーや、一緒に玉ちゃんと保健室行ってきますね！」と声が上がる。
空瀬椎谷、真崎喜晴の友人にして同グループの三人組、内の一人である。
……保健室に来た二人。空瀬に押し倒される玉章、無理矢理一緒に連れてこられた、というより連行された事や吐き気、ストレスなどで言葉に詰まる中、
空瀬は一言。「……さっきー、真崎の事、知ってるでしょ」と。
昨夜の事を改めて鮮明に思い出し、動揺をする玉章。
今は殺さないであげる、けど。もう一度同じようなことをしてるのを見たら…続けてゆっくりと、重々しく、「殺す」と冷たい視線で玉章を見る空瀬。
どうやって見ていたのか、そもそも空瀬とは、正体は一体なんであるのかという事が気になる。そう、普段の彼女なら妙に落ち着きそれを考察しただろう。ただ、それ以上に…それ以上に。今はただ、殺意に恐怖した。
去り行く空瀬のそのスカートの陰、そこには妖しく赤い紋章が輝いていた。それは彼女の、赭く、どす黒く、もしくは強く…赤赤とした鋭い殺意のようで。
過呼吸と吐き気はより酷くなり、涙目で去り行く空瀬を見つめるのだった。
その後、ある程度落ち着きを取り戻してから沸いたのは好奇心だった。
どうやって、見られていたのか？何故、見られていたのか？困惑は追求へ。更に、あの赤い光も気になる。
彼女はひとまず家に帰り、今日は先生に告げ早退する事を選んだ。
普段とは様子の違う空瀬、自分の姿をした謎の殺人犯、旅館の一風変わった宿泊客。
彼女は臆病でこそあったが、好奇心はそれ以上に強かった。それゆえ、まず手に取ったのは本棚のもの。
犯罪学者プロファイリング！！と書かれたそれは、一見して幼稚だが中身は犯罪の専門家、犯罪心理学者の警察にもコネがある、犯罪心理学者の著作だった。
化けて犯行をすることに関するメリット、脅迫の際の文面による心理状態の推定、異国の服装による国籍の特定。
開いたのはそのページ、74ページ、158ページ、217ページ……だが、どれも頭に入らない。
すぐに寝ることにし、しおり代わりに教会の名刺を本に挟み、微睡みに身を任せ、ぐっぱっと手の握り開きをしながら眠るのだった。
…後に最悪の目覚めを向かえることも知らず。
一方その頃、《ピアスの少年》は《マスターB》に近付いており…
執筆日：5/28
ある程度落ち着きを得、通学に向かう玉章。
その道中、《ピアスの少年》が話しかけてくる。
「自分の父親が投身自殺をしたのだが、何か知らないか。」…と。
……偶然ではあるが、「また」出会ってしまった事に非常に怯え、「ぼ…ぼくは忙しいのでこれで！」と去ろうとする。
最後に去り際に、名刺のようなものを投げ渡される。そこを見ると、恵悟川添い聖相教会、と書かれている。
これは、とそこを見ると彼はもういなかった。
遅刻の後、ホームルームに一人いない真崎喜晴を想起し、惨劇を以て言葉にするには足らず、あまりにも酷すぎるそれに耐えきれなくなる。
吐き気に襲われる玉章。保健室に行くことを思い立ち、「先生ー」、とその先を紡ごうとする。と同時に「気分が悪そうなのでしーや、一緒に玉ちゃんと保健室行ってきますね！」と声が上がる。
空瀬椎谷、真崎喜晴の友人にして同グループの三人組、内の一人である。
……保健室に来た二人。空瀬に押し倒される玉章、無理矢理一緒に連れてこられた、というより連行された事や吐き気、ストレスなどで言葉に詰まる中、
空瀬は一言。「……さっきー、真崎の事、知ってるでしょ」と。
昨夜の事を改めて鮮明に思い出し、動揺をする玉章。
今は殺さないであげる、けど。もう一度同じようなことをしてるのを見たら…続けてゆっくりと、重々しく、「殺す」と冷たい視線で玉章を見る空瀬。
どうやって見ていたのか、そもそも空瀬とは、正体は一体なんであるのかという事が気になる。そう、普段の彼女なら妙に落ち着きそれを考察しただろう。ただ、それ以上に…それ以上に。今はただ、殺意に恐怖した。
去り行く空瀬のそのスカートの陰、そこには妖しく赤い紋章が輝いていた。それは彼女の、赭く、どす黒く、もしくは強く…赤赤とした鋭い殺意のようで。
過呼吸と吐き気はより酷くなり、涙目で去り行く空瀬を見つめるのだった。
その後、ある程度落ち着きを取り戻してから沸いたのは好奇心だった。
どうやって、見られていたのか？何故、見られていたのか？困惑は追求へ。更に、あの赤い光も気になる。
彼女はひとまず家に帰り、今日は先生に告げ早退する事を選んだ。
普段とは様子の違う空瀬、自分の姿をした謎の殺人犯、旅館の一風変わった宿泊客。
彼女は臆病でこそあったが、好奇心はそれ以上に強かった。それゆえ、まず手に取ったのは本棚のもの。
犯罪学者プロファイリング！！と書かれたそれは、一見して幼稚だが中身は犯罪の専門家、犯罪心理学者の警察にもコネがある、犯罪心理学者の著作だった。
化けて犯行をすることに関するメリット、脅迫の際の文面による心理状態の推定、異国の服装による国籍の特定。
開いたのはそのページ、74ページ、158ページ、217ページ……だが、どれも頭に入らない。
すぐに寝ることにし、しおり代わりに教会の名刺を本に挟み、微睡みに身を任せ、ぐっぱっと手の握り開きをしながら眠るのだった。
…後に最悪の目覚めを向かえることも知らず。
一方その頃、《ピアスの少年》は《マスターB》に近付いており…
3話『好奇心は誰を殺すか』
脚本：参加者A
執筆日：6/1
某大学、春日部の研究室にて。
先日の実地調査がトラブルに見舞われ思ったようにいかなかったこと、またそこに巻き込まれて大きなショックを受けたであろう友人の娘について頭を悩ます春日部の元に、その来客は音もなく突如として姿を表した。
まるで映画か何かの中から切り抜いてきたような、白いワンピース姿の女。
いくら雑多な考え事に頭を悩ませていたと言っても、そこに現れるまで全く気付かないと言うことは有り得ない。そもそも、学内の奥まったところにあるこの部屋まで、誰にも見咎められずどうやって辿り着いたのか。
異様な事態に混乱する春日部を意に介した様子も無く、その女はただ自らを「時計塔の者です」と名乗った。
続けて女は言う。
先日の南津八荘での一件について調査していること。その事件がとある魔術儀式に関係していると目されていること。その魔術儀式において自分が調整役を任されたこと。此度の事件においては秘密裏に隠蔽の処理を施すべき、とする意見が大勢を占めたものの、個人的な信条に依ってこれを良しとせず調査に乗り出したこと。
そして、その協力を依頼したい、と言うこと。
信じ難い内容や判然としない物言い、或いは意図的に伏せられた情報がある事を察し二の足を踏む春日部であったが、続けて女は玉章の名を口に出し、彼女もまたこの事態に無関係では無く、危険な立場にあることを語る。
目の色を変えた春日部を伺うと、女は続けて自分が春日部にとっても玉章にとっても味方の立場であると告げる。
半ば脅しとも取れる強引な交渉に、春日部は仕方無しと首を縦に降る。
その様子に女は笑みを浮かべながら、玉章の身の安全を約束するのだった。
場面は変わり、視点は再び玉章へ。
常とは違う、酷く不快な感覚で目を覚ました玉章は、自分の体が何か硬い椅子に座らされた状態で縛り付けられている事に気付く。
混乱する頭が思考を働かせるよりも早く、目の前に立つ二人の人物に気付く。
辺りは薄暗く、容姿の仔細までは把握できなかったが、彼らの姿には何処か見覚えがあった。
それほど遠い記憶ではない。確かそう、あの日南津八荘で諍いを起こしていた二人組…《サーヴァントB》と《マスターB》だ。
二人組が目を覚ました玉章に気付く。
混乱と恐怖に包まれる玉章に対し、二人組は玉章の正体を問う。
思わぬ問いに戸惑い、答えに窮しながらも、玉章は一筋の光明を見出す。
尋問、拷問、如何に剣呑な響きを伴ったとしても、そこに対話の意思があるのであれば、生き残る道はある。
斯くて一人と二人は交渉のテーブルに付く。
二人組が漏らした、…『聖杯戦争』と言う言葉が、嫌に耳に残った。
執筆日：6/1
某大学、春日部の研究室にて。
先日の実地調査がトラブルに見舞われ思ったようにいかなかったこと、またそこに巻き込まれて大きなショックを受けたであろう友人の娘について頭を悩ます春日部の元に、その来客は音もなく突如として姿を表した。
まるで映画か何かの中から切り抜いてきたような、白いワンピース姿の女。
いくら雑多な考え事に頭を悩ませていたと言っても、そこに現れるまで全く気付かないと言うことは有り得ない。そもそも、学内の奥まったところにあるこの部屋まで、誰にも見咎められずどうやって辿り着いたのか。
異様な事態に混乱する春日部を意に介した様子も無く、その女はただ自らを「時計塔の者です」と名乗った。
続けて女は言う。
先日の南津八荘での一件について調査していること。その事件がとある魔術儀式に関係していると目されていること。その魔術儀式において自分が調整役を任されたこと。此度の事件においては秘密裏に隠蔽の処理を施すべき、とする意見が大勢を占めたものの、個人的な信条に依ってこれを良しとせず調査に乗り出したこと。
そして、その協力を依頼したい、と言うこと。
信じ難い内容や判然としない物言い、或いは意図的に伏せられた情報がある事を察し二の足を踏む春日部であったが、続けて女は玉章の名を口に出し、彼女もまたこの事態に無関係では無く、危険な立場にあることを語る。
目の色を変えた春日部を伺うと、女は続けて自分が春日部にとっても玉章にとっても味方の立場であると告げる。
半ば脅しとも取れる強引な交渉に、春日部は仕方無しと首を縦に降る。
その様子に女は笑みを浮かべながら、玉章の身の安全を約束するのだった。
場面は変わり、視点は再び玉章へ。
常とは違う、酷く不快な感覚で目を覚ました玉章は、自分の体が何か硬い椅子に座らされた状態で縛り付けられている事に気付く。
混乱する頭が思考を働かせるよりも早く、目の前に立つ二人の人物に気付く。
辺りは薄暗く、容姿の仔細までは把握できなかったが、彼らの姿には何処か見覚えがあった。
それほど遠い記憶ではない。確かそう、あの日南津八荘で諍いを起こしていた二人組…《サーヴァントB》と《マスターB》だ。
二人組が目を覚ました玉章に気付く。
混乱と恐怖に包まれる玉章に対し、二人組は玉章の正体を問う。
思わぬ問いに戸惑い、答えに窮しながらも、玉章は一筋の光明を見出す。
尋問、拷問、如何に剣呑な響きを伴ったとしても、そこに対話の意思があるのであれば、生き残る道はある。
斯くて一人と二人は交渉のテーブルに付く。
二人組が漏らした、…『聖杯戦争』と言う言葉が、嫌に耳に残った。
4話『風は冷たく、辺りは暗くなった』
脚本：企画主
執筆日：6月9日
《マスターB》は《玉章》を警戒していた。どう見ても一般人にしか見えないし血筋も経歴も魔術師であるはずがない。
こんな相手から情報を得るぐらいは初歩的な魔術で聞き出し記憶を処理すれば終わる……はずだった。
しかし一般人であるはずの《玉章》に効かないのだ。何らかの護符のような礼装か、あるいは他の魔術師に拠る加護か。
ひとまず彼女の言い分も聞いてみようと質問を投げかけるが二人の会話はさっぱり噛み合わない。
問答を続けている内に、《玉章》の頭の中に月影山で聴いた鈴の音が鳴り響き、頭痛に苦しみはじめる。
もう面倒なのでとりあえず殺して憂いを絶とうとする《マスターB》とそれを嗜める《サーヴァントB》。
だが、そこに《サーヴァントC》が強襲し《サーヴァントB》が応戦し戦闘となる。
《サーヴァントC》のマスターである《椎谷》はずっと《玉章》を監視していた。否、《玉章》を他の参加者への撒き餌に使ったのだ。
そして、まんまと《マスターB》の隠れ家を突き止めることに成功したというわけである。
一方、助けに来てくれたのかと思う《玉章》であったが……《椎谷》は用済みとなった《玉章》もろともこの場で全員を殺す腹積もりであった。
死んだ《真崎喜春》のためかと問う《玉章》。しかし「魔術師にとってあんな一般人など何の価値も感傷もない」と一蹴される。
どちらからも殺されそうになり、いよいよ終わりかもと思った《玉章》だが……そこで場違いなギターの音がこの空間に鳴り響く。
「この音は……まずい！《キャスター》が来る！！」
《サーヴァントB》はこのような閉所で《キャスター》の相手をするのは避けたいと《マスターB》に訴え、《マスターB》もまたそれに頷くが、
《椎谷》たちは《キャスター》を知らないらしく《マスターB》たちを逃がそうとしまいと立ちふさがる。
そこへ《玉章》の耳にだけ、「5秒後に後ろのほうに全力で飛べ」との男の声で指示が聞こえる。声を信じ行動に移す《玉章》。
すると『実体化した音』とでも言うべき何かが空間を反響し跳ね回りながら周囲を傷つけていく
音撃の氾濫に対し自らのマスターを守るために消耗する二組のサーヴァント。
その中で《玉章》を救出したのは、ギターを持ったV系バンドのような奇抜な格好をした外国人の男と、
それとは対称的に聖職者のような格好をした《キャスター》と呼ばれる男だった。
その頃、春日部の家の前には《玉章》が来ていた……。
執筆日：6月9日
《マスターB》は《玉章》を警戒していた。どう見ても一般人にしか見えないし血筋も経歴も魔術師であるはずがない。
こんな相手から情報を得るぐらいは初歩的な魔術で聞き出し記憶を処理すれば終わる……はずだった。
しかし一般人であるはずの《玉章》に効かないのだ。何らかの護符のような礼装か、あるいは他の魔術師に拠る加護か。
ひとまず彼女の言い分も聞いてみようと質問を投げかけるが二人の会話はさっぱり噛み合わない。
問答を続けている内に、《玉章》の頭の中に月影山で聴いた鈴の音が鳴り響き、頭痛に苦しみはじめる。
もう面倒なのでとりあえず殺して憂いを絶とうとする《マスターB》とそれを嗜める《サーヴァントB》。
だが、そこに《サーヴァントC》が強襲し《サーヴァントB》が応戦し戦闘となる。
《サーヴァントC》のマスターである《椎谷》はずっと《玉章》を監視していた。否、《玉章》を他の参加者への撒き餌に使ったのだ。
そして、まんまと《マスターB》の隠れ家を突き止めることに成功したというわけである。
一方、助けに来てくれたのかと思う《玉章》であったが……《椎谷》は用済みとなった《玉章》もろともこの場で全員を殺す腹積もりであった。
死んだ《真崎喜春》のためかと問う《玉章》。しかし「魔術師にとってあんな一般人など何の価値も感傷もない」と一蹴される。
どちらからも殺されそうになり、いよいよ終わりかもと思った《玉章》だが……そこで場違いなギターの音がこの空間に鳴り響く。
「この音は……まずい！《キャスター》が来る！！」
《サーヴァントB》はこのような閉所で《キャスター》の相手をするのは避けたいと《マスターB》に訴え、《マスターB》もまたそれに頷くが、
《椎谷》たちは《キャスター》を知らないらしく《マスターB》たちを逃がそうとしまいと立ちふさがる。
そこへ《玉章》の耳にだけ、「5秒後に後ろのほうに全力で飛べ」との男の声で指示が聞こえる。声を信じ行動に移す《玉章》。
すると『実体化した音』とでも言うべき何かが空間を反響し跳ね回りながら周囲を傷つけていく
音撃の氾濫に対し自らのマスターを守るために消耗する二組のサーヴァント。
その中で《玉章》を救出したのは、ギターを持ったV系バンドのような奇抜な格好をした外国人の男と、
それとは対称的に聖職者のような格好をした《キャスター》と呼ばれる男だった。
その頃、春日部の家の前には《玉章》が来ていた……。
解説
5話『それは不思議で、だが力強いメロディーだ』
脚本：企画主
執筆日：6月9日
音が反響するこの場所で《キャスター》組とやり合うことを避けようとする《B》組。
なんとしてでもここで《B》組を仕留めたかったが三つ巴は避けたい《椎谷》組。
とある美女からの依頼で《玉章》を助けに来たというギターの男《シド・レミファー》
《マスターB》は《椎谷》に対してこの場を切り抜けるために一時休戦を持ちかけるが、
逆に《椎谷》は《シド》に対して共闘を持ちかけようとする。
それに対して《シド》の第一声は「なら、僕の子を孕んでくれない？」という耳を疑うような発言であった。
思わず強く否定してしまう《椎谷》、それに対して「残念だけどよく見れば君みたいに薄い子じゃ良い子供産めそうにないもんね」と煽る《シド》
激昂する《椎谷》は《マスターB》と共に《キャスター》組をここで潰すことを決意する。
なぜ彼女あんなに怒っているの？と問う《シド》に対して呆れる《玉章》。
一方、《玉章》が無事で家に来たことを喜ぶ《春日部》。
だが、《調整役の女》は玄関を開けようとする彼を大声で咎める。彼女がここに居るはずがないという。
少し考えて《春日部》は《玉章》のスマホへ電話をするが、繋がらない……。
……繋がらない？こんな距離で？
そこに疑問を持つと玄関から《玉章》の姿は消えていた。
《調整役の女》はいう。開けていたら我々は《アンノウン》に殺されて死んでいた、と。
これまで数々の怪奇現象に遭遇した経験を持つ春日部もこれには背筋が凍り、更には涙目になっている。
そして、同時にスマホがつながらないということは本物の《玉章》は危険な目にあっているのではないかということに思い至りパニックを起こす。
場面は戻って《サーヴァントB》と《サーヴァントC》はそれまで戦っていたとは思えないほど連携を見せるが、
それでも《キャスター》有利の状況を覆すほどではない。
《マスターB》は《椎谷》にこんな場所で宝具の打ち合いはできないし見せたくもないが、
お互いに令呪を1画使って同時に攻撃することで《キャスター》を倒すことを提案する。
それに乗る《椎谷》であったが、ここで《マスターB》はその提案を自ら裏切り《椎谷》組ごと攻撃し撤退する。
彼らはこの場を切り抜けることを最優先し、更にあわよくば共倒れを狙ったのだ。
冷静な判断力を失っていた結果、まんまと騙されやっぱりあいつらをここで倒すことを優先するべきだったと後悔する《椎谷》。
そんな彼女を《玉章》は慰めようとするが、捨て台詞を吐いて彼女たちも去っていった。
残された《玉章》は勝利の音楽だ！とギターを奏でる《シド》という男に呆れながら、
彼と共に彼の依頼者が居るという春日部邸へと向かうのであった。
その頃《マスターB》は《ピアスの少年》に言われた「彼女こそがこの聖杯戦争の天岩戸だ」という謎めいた言葉の意味を考えていた……。
執筆日：6月9日
音が反響するこの場所で《キャスター》組とやり合うことを避けようとする《B》組。
なんとしてでもここで《B》組を仕留めたかったが三つ巴は避けたい《椎谷》組。
とある美女からの依頼で《玉章》を助けに来たというギターの男《シド・レミファー》
《マスターB》は《椎谷》に対してこの場を切り抜けるために一時休戦を持ちかけるが、
逆に《椎谷》は《シド》に対して共闘を持ちかけようとする。
それに対して《シド》の第一声は「なら、僕の子を孕んでくれない？」という耳を疑うような発言であった。
思わず強く否定してしまう《椎谷》、それに対して「残念だけどよく見れば君みたいに薄い子じゃ良い子供産めそうにないもんね」と煽る《シド》
激昂する《椎谷》は《マスターB》と共に《キャスター》組をここで潰すことを決意する。
なぜ彼女あんなに怒っているの？と問う《シド》に対して呆れる《玉章》。
一方、《玉章》が無事で家に来たことを喜ぶ《春日部》。
だが、《調整役の女》は玄関を開けようとする彼を大声で咎める。彼女がここに居るはずがないという。
少し考えて《春日部》は《玉章》のスマホへ電話をするが、繋がらない……。
……繋がらない？こんな距離で？
そこに疑問を持つと玄関から《玉章》の姿は消えていた。
《調整役の女》はいう。開けていたら我々は《アンノウン》に殺されて死んでいた、と。
これまで数々の怪奇現象に遭遇した経験を持つ春日部もこれには背筋が凍り、更には涙目になっている。
そして、同時にスマホがつながらないということは本物の《玉章》は危険な目にあっているのではないかということに思い至りパニックを起こす。
場面は戻って《サーヴァントB》と《サーヴァントC》はそれまで戦っていたとは思えないほど連携を見せるが、
それでも《キャスター》有利の状況を覆すほどではない。
《マスターB》は《椎谷》にこんな場所で宝具の打ち合いはできないし見せたくもないが、
お互いに令呪を1画使って同時に攻撃することで《キャスター》を倒すことを提案する。
それに乗る《椎谷》であったが、ここで《マスターB》はその提案を自ら裏切り《椎谷》組ごと攻撃し撤退する。
彼らはこの場を切り抜けることを最優先し、更にあわよくば共倒れを狙ったのだ。
冷静な判断力を失っていた結果、まんまと騙されやっぱりあいつらをここで倒すことを優先するべきだったと後悔する《椎谷》。
そんな彼女を《玉章》は慰めようとするが、捨て台詞を吐いて彼女たちも去っていった。
残された《玉章》は勝利の音楽だ！とギターを奏でる《シド》という男に呆れながら、
彼と共に彼の依頼者が居るという春日部邸へと向かうのであった。
その頃《マスターB》は《ピアスの少年》に言われた「彼女こそがこの聖杯戦争の天岩戸だ」という謎めいた言葉の意味を考えていた……。
解説
6話『断章は一先ず綴じられ』
脚本：主人公担当
執筆日：6/11
改めて《玉章》と連絡を取る《春日部》。電話に出ようというタイミングで合流し、先程のことも相まって素っ頓狂な小さい悲鳴を上げる《春日部》に雰囲気が緩む面々。
一通り集まった所で《監督役の女》から事情を話され、一通りの事を各々が知る。中でも特に一般人であるため、狼狽える《玉章》。
が、その騒ぎの最中現れる《サーヴァントC》、《椎谷》の依頼で監視していた、と告げる彼女は《玉章》を見て呟く。「しかし不思議なことがある」、と。
なんでもこの町における小聖杯は伝わるところによると所在が不明であり、同時に参加者や魔術師以外を巻き込まない人避けの性質があるらしい。その中で何故《玉章》が巻き込まれたのか、異常ではないかと。
ここで《春日部》は《玉章》を気遣い、今日のところは一先ずお開きにしないか、と提案する。
《サーヴァントC》も賛同し、その場を後にすることとなる。
そして日のくれた頃、《春日部》と共に春日部邸へ退避し、かつてあった体験などを教えてもらう《玉章》。
大筋は理解しつつ、その中で不可解な事に気づく。《ピアスの少年》が付けていたピアスからも鈴と同じ音色が聞こえてきたのだ。
自分の出自に一抹の不安とアイデンティティのゆらぎを感じる中、ひとまず睡魔に身を任せるのだった。
一方、《椎谷》と合流する《サーヴァントC》。彼女は見た事をそのままに報告するが、《シド》の相変わらずの様子に癇癪を起こす《椎谷》。だが、あまりに不自然な《玉章》の来歴との不釣り合いに調査を優先し、ここは我慢、と抑える《椎谷》。
そしてそこに現れるのは《ピアスの少年》。「小聖杯に密接に、《玉章》は関わっている」。それだけを言い残すと彼は立ち消え、呆然とする《椎谷》。
そして翌日、気分を良くしようと春日部邸の周辺を出歩く《玉章》。そこに《椎谷》と《サーヴァントC》が現れ、魔術師としての決闘を申し込む、と立ちはだかる。
執筆日：6/11
改めて《玉章》と連絡を取る《春日部》。電話に出ようというタイミングで合流し、先程のことも相まって素っ頓狂な小さい悲鳴を上げる《春日部》に雰囲気が緩む面々。
一通り集まった所で《監督役の女》から事情を話され、一通りの事を各々が知る。中でも特に一般人であるため、狼狽える《玉章》。
が、その騒ぎの最中現れる《サーヴァントC》、《椎谷》の依頼で監視していた、と告げる彼女は《玉章》を見て呟く。「しかし不思議なことがある」、と。
なんでもこの町における小聖杯は伝わるところによると所在が不明であり、同時に参加者や魔術師以外を巻き込まない人避けの性質があるらしい。その中で何故《玉章》が巻き込まれたのか、異常ではないかと。
ここで《春日部》は《玉章》を気遣い、今日のところは一先ずお開きにしないか、と提案する。
《サーヴァントC》も賛同し、その場を後にすることとなる。
そして日のくれた頃、《春日部》と共に春日部邸へ退避し、かつてあった体験などを教えてもらう《玉章》。
大筋は理解しつつ、その中で不可解な事に気づく。《ピアスの少年》が付けていたピアスからも鈴と同じ音色が聞こえてきたのだ。
自分の出自に一抹の不安とアイデンティティのゆらぎを感じる中、ひとまず睡魔に身を任せるのだった。
一方、《椎谷》と合流する《サーヴァントC》。彼女は見た事をそのままに報告するが、《シド》の相変わらずの様子に癇癪を起こす《椎谷》。だが、あまりに不自然な《玉章》の来歴との不釣り合いに調査を優先し、ここは我慢、と抑える《椎谷》。
そしてそこに現れるのは《ピアスの少年》。「小聖杯に密接に、《玉章》は関わっている」。それだけを言い残すと彼は立ち消え、呆然とする《椎谷》。
そして翌日、気分を良くしようと春日部邸の周辺を出歩く《玉章》。そこに《椎谷》と《サーヴァントC》が現れ、魔術師としての決闘を申し込む、と立ちはだかる。
7話『玉の瑕疵を追い』
脚本：主人公担当
執筆日：6/11
話し合おう、と制止を行おうとする《玉章》。だが、むしろ《玉章》を強く特別である、と認識している《椎谷》には逆効果であった。
そして絶体絶命、と思った瞬間リィーン、という音が鳴り響き、その場に蹲る《玉章》。
《アーチャー》、もまた同じように耳を抑え、苦しげに呻く。「どうやら魔性には相性が悪い」、と一言呟くと苦々しげに《椎谷》組は退却を選ぶ。
一人残された玉章はふと思い至り、《春日部》に連絡する。「魔除けの鈴、引いては神社に心当たりはないか」と。
昼頃、春日部邸へ戻り、情報を共有した後に「金猫神社の辺りならば、鈴も関連のある猫がいる」と結論が出る。
恐らく発揮された効果は魔除け、だとすれば。
かつ、そして自分に縁があるとすれば日本の魔術師。そして鈴の音と来れば神道の神鈴だ、と結論付けた《玉章》は以て目標を金猫山、とする事にした。
不安は多いが、まずは己の不安を解消する。と、決めたが早いか、すぐに《春日部》の車に乗り、金猫山へ向かう。
到着し、現地の登山客と挨拶を交わしながら登山する《玉章》と《春日部》。いざ現地の金猫神社へ辿り着くと、そこには《椎谷》がいた。
思わず身をすくめると、呆れたように《椎谷》は言う。
「自分の親がここの地主なので、管理やなんやも含めて自分がやっている」のだと。
更には他の一般人を巻き込むのも違うし、と前置きし調査ついでにここに来ている。
なんなら事情も把握している故に、本人が明かしてくれる方が都合がいいので多少の情報は融通するという。
訝しげに見つつも話を聞くと、ここの「金猫様」は月影山にいた神様の連れ猫で、一種の神獣のようなものだという。そして、「月影山の神社」はまた、魔術的に隠蔽されているため未だに月影山にあるという。
神具はこの小さな社にはないので、本当にその辺りを当たりたいなら月影の神社に行くといいかもしれない、と。続けて、移転されたというものは表向き、と言い。
《玉章》に「鍵になるものがあれば、自然と辿り着けるらしい」とだけ最後に言うと、取りあえず未だに監視している、と釘を差し少し恨めしげな視線のままに見ながら《玉章》達を見送った。
執筆日：6/11
話し合おう、と制止を行おうとする《玉章》。だが、むしろ《玉章》を強く特別である、と認識している《椎谷》には逆効果であった。
そして絶体絶命、と思った瞬間リィーン、という音が鳴り響き、その場に蹲る《玉章》。
《アーチャー》、もまた同じように耳を抑え、苦しげに呻く。「どうやら魔性には相性が悪い」、と一言呟くと苦々しげに《椎谷》組は退却を選ぶ。
一人残された玉章はふと思い至り、《春日部》に連絡する。「魔除けの鈴、引いては神社に心当たりはないか」と。
昼頃、春日部邸へ戻り、情報を共有した後に「金猫神社の辺りならば、鈴も関連のある猫がいる」と結論が出る。
恐らく発揮された効果は魔除け、だとすれば。
かつ、そして自分に縁があるとすれば日本の魔術師。そして鈴の音と来れば神道の神鈴だ、と結論付けた《玉章》は以て目標を金猫山、とする事にした。
不安は多いが、まずは己の不安を解消する。と、決めたが早いか、すぐに《春日部》の車に乗り、金猫山へ向かう。
到着し、現地の登山客と挨拶を交わしながら登山する《玉章》と《春日部》。いざ現地の金猫神社へ辿り着くと、そこには《椎谷》がいた。
思わず身をすくめると、呆れたように《椎谷》は言う。
「自分の親がここの地主なので、管理やなんやも含めて自分がやっている」のだと。
更には他の一般人を巻き込むのも違うし、と前置きし調査ついでにここに来ている。
なんなら事情も把握している故に、本人が明かしてくれる方が都合がいいので多少の情報は融通するという。
訝しげに見つつも話を聞くと、ここの「金猫様」は月影山にいた神様の連れ猫で、一種の神獣のようなものだという。そして、「月影山の神社」はまた、魔術的に隠蔽されているため未だに月影山にあるという。
神具はこの小さな社にはないので、本当にその辺りを当たりたいなら月影の神社に行くといいかもしれない、と。続けて、移転されたというものは表向き、と言い。
《玉章》に「鍵になるものがあれば、自然と辿り着けるらしい」とだけ最後に言うと、取りあえず未だに監視している、と釘を差し少し恨めしげな視線のままに見ながら《玉章》達を見送った。
8話『夏の日差しに影は濃くなり』
脚本：企画主
執筆日：6月25日
《椎谷》の話から月影山の神社の調査を再び目指そうとする《玉章》。
しかし、これ以上深追いするのは危険だと《春日部》は反対するが、そこで《玉章》の携帯に母からの電話が入る。
それによると父が急に家に帰ってくることになったが自分は仕事があるのでよろしくとのことだ。
久しぶりに親友と会えることに喜ぶ《春日部》であったが《玉章》の表情は複雑であった。
顔も声もあまり覚えていない。最後にきちんと話したのは何年前だったか……。
父と会うことに不安を感じる《玉章》に《春日部》は歓迎のために今日は買物をしようと提案する。
……その話を聞いた《調整役の女》は《シド》に『魔術師同士』としての話を持ちかけ、彼と《キャスター》が護衛として同行することとなる。
買い物の途中、《春日部》から父との思い出話を語られる内に、父の好きなものすら自分は知らなかったことに気づく《玉章》。
やがて玉章は自分にとっての父の話を語り始める。
幼い頃は父と会えるのが楽しみだった。遊んだ内容は覚えてないが、遊んでもらったことは覚えている。
そのうち、他の友だちの家族と比べ始めた。父親の話を友達にした時言われた言葉が幼い彼女に傷を残した。
「それ本当にお父さん？愛されてないんじゃないの？」
《玉章》は賢かった。父親の仕事の重要性を若くして理解していた。故に寂しさを我慢するようになっていった。
そんな彼女を見て、1人でも大丈夫な歳になったと母は考えたのだろう。母もまた仕事を増やし、家に居ないことが多くなっていった。
その寂しさを紛らわすものは空想と本だった。
不可思議な出来事に想いを寄せ神秘を解き明かそうとする事が彼女の空白を埋めていった。
そういえば、《春日部》さんとの交流が増えたのもそんな頃だったなと彼女は思い返す。
だが、《玉章》の語る父親の話に対して普段陽気に振る舞っている《シド》の目は冷たかった。
「玉章くんさぁー。そんな父親、死んじゃえば良いなって思ったこと、ない？」
そんなこと思うわけない！……と頭に浮かんだここで言うべき正しいはずの言葉は、彼女の口から出ることはなかった。
しばしの静寂を破るように《春日部》の元に電話がかかる。相手は《水野父》からだ。
どうやらもう妙那市に着いたらしい。電話越しに盛り上がる二人。だというのに《玉章》はなにか嫌な予感が絶えなかった。
「そうそう今、玉章ちゃんと一緒に君の大好物を買ったところなんですよ。楽しみにしててくださいね」
「ハハハ、何を言ってるんだ春日部。俺を騙そうとしたって無駄だぞ。娘なら駅からずっと一緒にいるんだからな」
《春日部》の表情が変わる。それは娘じゃない。早く逃げろ。
必死に叫ぶも、嘘が引けなくなった《春日部》のいつもの冗談だと軽く流す《水野父》。《玉章》の頭に鈴の音が響く。
そして、命が消える音が流れだす。《アンノウン》による新たなる犠牲者が生まれたのだ。
《シド》と《キャスター》は冷静に魔力で聴力を強化し電話からかすかに聞こえる環境音からどのような場所かを特定する。
駅から行ける川沿いの近く、駅は市内にいくつかあるが川沿いに近いのは2つ。恐らく《恵悟川》か《幃戸川》のどちらか。
《春日部》のあいつは釣りが好きだったという発言と《キャスター》が聴いた水音はならば魚かと一行は《恵悟川》沿いへと向かう……。
その頃、《マスターB》は《水野父》を殺害したばかりの《アンノウン》を見つけ対峙していた。
《月影山》のときは逃げられたが今度こそ《アンノウン》を倒す。そのつもりだ。
《サーヴァントB》の攻撃が《アンノウン》を貫こうとするが……。
執筆日：6月25日
《椎谷》の話から月影山の神社の調査を再び目指そうとする《玉章》。
しかし、これ以上深追いするのは危険だと《春日部》は反対するが、そこで《玉章》の携帯に母からの電話が入る。
それによると父が急に家に帰ってくることになったが自分は仕事があるのでよろしくとのことだ。
久しぶりに親友と会えることに喜ぶ《春日部》であったが《玉章》の表情は複雑であった。
顔も声もあまり覚えていない。最後にきちんと話したのは何年前だったか……。
父と会うことに不安を感じる《玉章》に《春日部》は歓迎のために今日は買物をしようと提案する。
……その話を聞いた《調整役の女》は《シド》に『魔術師同士』としての話を持ちかけ、彼と《キャスター》が護衛として同行することとなる。
買い物の途中、《春日部》から父との思い出話を語られる内に、父の好きなものすら自分は知らなかったことに気づく《玉章》。
やがて玉章は自分にとっての父の話を語り始める。
幼い頃は父と会えるのが楽しみだった。遊んだ内容は覚えてないが、遊んでもらったことは覚えている。
そのうち、他の友だちの家族と比べ始めた。父親の話を友達にした時言われた言葉が幼い彼女に傷を残した。
「それ本当にお父さん？愛されてないんじゃないの？」
《玉章》は賢かった。父親の仕事の重要性を若くして理解していた。故に寂しさを我慢するようになっていった。
そんな彼女を見て、1人でも大丈夫な歳になったと母は考えたのだろう。母もまた仕事を増やし、家に居ないことが多くなっていった。
その寂しさを紛らわすものは空想と本だった。
不可思議な出来事に想いを寄せ神秘を解き明かそうとする事が彼女の空白を埋めていった。
そういえば、《春日部》さんとの交流が増えたのもそんな頃だったなと彼女は思い返す。
だが、《玉章》の語る父親の話に対して普段陽気に振る舞っている《シド》の目は冷たかった。
「玉章くんさぁー。そんな父親、死んじゃえば良いなって思ったこと、ない？」
そんなこと思うわけない！……と頭に浮かんだここで言うべき正しいはずの言葉は、彼女の口から出ることはなかった。
しばしの静寂を破るように《春日部》の元に電話がかかる。相手は《水野父》からだ。
どうやらもう妙那市に着いたらしい。電話越しに盛り上がる二人。だというのに《玉章》はなにか嫌な予感が絶えなかった。
「そうそう今、玉章ちゃんと一緒に君の大好物を買ったところなんですよ。楽しみにしててくださいね」
「ハハハ、何を言ってるんだ春日部。俺を騙そうとしたって無駄だぞ。娘なら駅からずっと一緒にいるんだからな」
《春日部》の表情が変わる。それは娘じゃない。早く逃げろ。
必死に叫ぶも、嘘が引けなくなった《春日部》のいつもの冗談だと軽く流す《水野父》。《玉章》の頭に鈴の音が響く。
そして、命が消える音が流れだす。《アンノウン》による新たなる犠牲者が生まれたのだ。
《シド》と《キャスター》は冷静に魔力で聴力を強化し電話からかすかに聞こえる環境音からどのような場所かを特定する。
駅から行ける川沿いの近く、駅は市内にいくつかあるが川沿いに近いのは2つ。恐らく《恵悟川》か《幃戸川》のどちらか。
《春日部》のあいつは釣りが好きだったという発言と《キャスター》が聴いた水音はならば魚かと一行は《恵悟川》沿いへと向かう……。
その頃、《マスターB》は《水野父》を殺害したばかりの《アンノウン》を見つけ対峙していた。
《月影山》のときは逃げられたが今度こそ《アンノウン》を倒す。そのつもりだ。
《サーヴァントB》の攻撃が《アンノウン》を貫こうとするが……。
解説
9話『陽はまた昇り、また影を作りだす』
脚本：企画主
執筆日：7月7日
貫かれた《アンノウン》だったが、平然と笑い姿を変えていく。その姿は《サーヴァントB》に似ていたがどこか違う。
だが、その強さに関しては《サーヴァントB》と遜色はなかった。いや、むしろ時間がたつにつれ《サーヴァントB》を押しかけている。
それは《サーヴァントB》の心を乱すような口撃による影響も大きいがそれだけではないだろう。
それが何かを掴もうと注意深く戦う中、優勢であるのに突然、《アンノウン》は逃げ出した。
これはかつて《月影山》で戦った時と似ている。誰か他の組がこの場に来るのだろう。実際、しばらくすると《玉章》たちが駆けつけた。
《マスターB》は助かったと思いつつも、そこになにか不自然さを感じていた。《アンノウン》には1対1で無くてはならない理由があるのだろうか？
《玉章》たちは殺された《水野父》の死体に駆け寄る。
《マスターB》は殺された一般人が彼女の父であることをそこで知り、発見が遅く無辜の民を助けられなかった事への謝罪と慰めの言葉をかけ、その場を去る。
親友の死に《春日部》はひとしきり慟哭した後、ひとまず警察に電話せねばと気づくが《シド》に無駄なことだと止められる。
聖杯戦争の過程で起きた死体は魔術協会が秘密裏に処理するのだといい人払いの結界を貼り何処かへ連絡をし始める……。
すぐに《調整役の女》と共に来た怪しい男女が車で彼の遺体を運び出し、まるでここでは何事もなかったかのように痕跡を消していく。
本来ならばこんなものは《玉章》や《春日部》には見せないし見たとしても記憶処理を施すとのことだ。これは特例だという。
《玉章》は、ただ黙ってそれを見守っていた。突然のことにまだ理解が及んでいないのだ。
《春日部》もまた同じようなものであったが、親友の死が無かったことにされるようで行き場のない思いがその心中を巡っていた。
その後、彼らは《玉章》の提案で春日部邸ではなく水野家に行くことにした。
そこで今日《水野父》のために買ったものだけが、この世に唯一残っている《水野父》が生きていた証拠のように思えた。
皆暗い顔をしている中、沈黙を破ったのは《春日部》だった。
《アンノウン》はとても恐ろしい。恐ろしいからと言って躊躇した結果がこれだ。
《水野父》のためのサプライズパーティを開こうとしたのだって《アンノウン》から目をそらした結果だ。
私たちはもう日常の中にはいない。いつだって誰もがあの殺人鬼に狙われている。あいつをどうにかしなきゃまた犠牲者が出る。だから止めよう。
絶対に正体を突き止めてこの街を救おう、とそういう事を言いだした。
《玉章》は《春日部》がこのようなことを言う事に驚きつつも同意する。
正直言って悲しめばいいのかどうかもわからない突然の父の死を受け止めるよりも、目標がはっきりしている事を考えてる方が良かった。
そんな彼女に《シド》は自分もそうだったという。
魔術師である自分には縁のなかった普通の家庭というものに憧れていたが、どうやら現実は魔術師でなくとも同じようなものらしいと《シド》は思考する。
こうして彼らは《アンノウン》について推論を重ねるが……結局のところ何もわからないままである。
《椎谷》から聴いた唯一の手がかりである《月影山》を再び目指すこととなる。
執筆日：7月7日
貫かれた《アンノウン》だったが、平然と笑い姿を変えていく。その姿は《サーヴァントB》に似ていたがどこか違う。
だが、その強さに関しては《サーヴァントB》と遜色はなかった。いや、むしろ時間がたつにつれ《サーヴァントB》を押しかけている。
それは《サーヴァントB》の心を乱すような口撃による影響も大きいがそれだけではないだろう。
それが何かを掴もうと注意深く戦う中、優勢であるのに突然、《アンノウン》は逃げ出した。
これはかつて《月影山》で戦った時と似ている。誰か他の組がこの場に来るのだろう。実際、しばらくすると《玉章》たちが駆けつけた。
《マスターB》は助かったと思いつつも、そこになにか不自然さを感じていた。《アンノウン》には1対1で無くてはならない理由があるのだろうか？
《玉章》たちは殺された《水野父》の死体に駆け寄る。
《マスターB》は殺された一般人が彼女の父であることをそこで知り、発見が遅く無辜の民を助けられなかった事への謝罪と慰めの言葉をかけ、その場を去る。
親友の死に《春日部》はひとしきり慟哭した後、ひとまず警察に電話せねばと気づくが《シド》に無駄なことだと止められる。
聖杯戦争の過程で起きた死体は魔術協会が秘密裏に処理するのだといい人払いの結界を貼り何処かへ連絡をし始める……。
すぐに《調整役の女》と共に来た怪しい男女が車で彼の遺体を運び出し、まるでここでは何事もなかったかのように痕跡を消していく。
本来ならばこんなものは《玉章》や《春日部》には見せないし見たとしても記憶処理を施すとのことだ。これは特例だという。
《玉章》は、ただ黙ってそれを見守っていた。突然のことにまだ理解が及んでいないのだ。
《春日部》もまた同じようなものであったが、親友の死が無かったことにされるようで行き場のない思いがその心中を巡っていた。
その後、彼らは《玉章》の提案で春日部邸ではなく水野家に行くことにした。
そこで今日《水野父》のために買ったものだけが、この世に唯一残っている《水野父》が生きていた証拠のように思えた。
皆暗い顔をしている中、沈黙を破ったのは《春日部》だった。
《アンノウン》はとても恐ろしい。恐ろしいからと言って躊躇した結果がこれだ。
《水野父》のためのサプライズパーティを開こうとしたのだって《アンノウン》から目をそらした結果だ。
私たちはもう日常の中にはいない。いつだって誰もがあの殺人鬼に狙われている。あいつをどうにかしなきゃまた犠牲者が出る。だから止めよう。
絶対に正体を突き止めてこの街を救おう、とそういう事を言いだした。
《玉章》は《春日部》がこのようなことを言う事に驚きつつも同意する。
正直言って悲しめばいいのかどうかもわからない突然の父の死を受け止めるよりも、目標がはっきりしている事を考えてる方が良かった。
そんな彼女に《シド》は自分もそうだったという。
魔術師である自分には縁のなかった普通の家庭というものに憧れていたが、どうやら現実は魔術師でなくとも同じようなものらしいと《シド》は思考する。
こうして彼らは《アンノウン》について推論を重ねるが……結局のところ何もわからないままである。
《椎谷》から聴いた唯一の手がかりである《月影山》を再び目指すこととなる。
解説
10話『陽は沈み、影は夜闇となりて街を呑む』
脚本：参加者B
執筆日：7/21
《アンノウン》の正体の手掛かりを見つけるため、『月影山』を目指すことにした《玉章》・《春日部》・《シド》・《キャスター》の4人。
そのことを《椎谷》に連絡すると、一般人にまで被害を出している《アンノウン》を止めるためなら、と彼女も一時協力してくれるという。
《椎谷》は「神社への行き方」を調べていて今すぐには迎えないため、明日、麓で合流することとなった。
そして翌日、早朝から月影山へと向かった4人だったが、そこに待っていたのは《リュシエンヌ 》と《バーサーカー 》、槍を持った《謎の男》、そしてその3人に襲われ防戦一方となっている《椎谷》と《アーチャー 》であった。
《謎の男》を見て「ランサー！？」と驚く《シド》。しかし《玉章》は脳裏に響く鈴の音から、その男の正体に気づいていた。
「違う、あなたはドッペルゲンガー！」と叫ぶと、《アンノウン 》は不気味な笑みを浮かべながらぐにゃりとその体を蠢かせた。
どうやら《アンノウン》は《水野父》を殺して逃げてからここに現れるまでの短期間の間にランサーを殺し、その力を取り込んだようだった。
以前よりも更に力を増した《アンノウン》。しかし《椎谷》たちが苦戦している理由はそれだけではない。
《リュシエンヌ》に「どうしてアンノウンに協力しているんだ？」と問う《シド》。彼女は「私は聖杯を得るために合理的な手段を取っただけ」と、しかしその選択に納得のいっていないような曇った表情で答えた。
ともあれ4人組が合流したことで数の優劣は互角となった。しかし《アンノウン》の攻略法が未だ不明である以上、戦況は依然不利のまま。
しかし退いてもどうしようもないのだから、《椎谷》は他の皆に強行突破すると告げる。
《バーサーカー》組は《キャスター》組に抑えさせ、《アーチャー》が隕石となって煙幕を張り、目くらましをしている間に《玉章》・《春日部》・《椎谷》・《アーチャー》は『月影山』へと突入していく。
だが《アンノウン》も彼女たちを見失わず、まるで彼女たちがどこにいるか分かっているかのように、煙幕を抜け出し彼女たちを追って『月影山』へと疾走する。
敏捷の高いランサーの姿を取る《アンノウン》に対し、《アーチャー》は敏捷は低く、また一般人2人を連れているため追いつかれそうになる4人。
しかし《玉章》の脳裏に再び鈴の音が鳴り響いたかと思うと、その足元が突如崩れ、《玉章》と彼女を助けようとした《春日部》はどこか深くへと滑落していく……。
幾つ時間が経ったのか、あるいは数分しか経っていないのか。《春日部》に揺さぶられて目を覚ます《玉章》。
そこは自分たちが先程までいた山とは全く雰囲気が違う、神聖な空気の漂う神社であった。
場面は変わり、《キャスター》組と《バーサーカー》組の戦闘となる。
有利な室内ではないものの、音の具現化という強力な遠距離武器を持つ《キャスター》に、近づかずには攻撃できない《バーサーカー》は攻めあぐねる。
その戦いの横で、音楽魔術を行使しながら《シド》は《リュシエンヌ》の真意を問い質す。
……《リュシエンヌ》とて、《アンノウン》の同盟は本意ではない。この関係は彼女が望んだものではなく、《アンノウン》によって強制されたものだった。
以前の戦いで自分たちが《アンノウン》に勝てないと分かってしまった。しかし聖杯を諦めることは決して許されない。
そんな《リュシエンヌ》には「聖杯を譲るから協力しろ」「断ればどうなるかは分かっているだろう？」と言い放つ《アンノウン》。
そうして《リュシエンヌ》は《アンノウン》と同盟を結ぶことになったのだった。
彼女はその真実をわざわざ言わない。だがその態度や雰囲気から、彼女と《アンノウン》の関係をおおよそ察する《シド》。
だが同情はしてもこれは聖杯戦争であり、情けをかける理由にはならないと、全力で責め立てていく。
《キャスター》の勝利は揺るぎない……そう思われた時、《リュシエンヌ》は用意した悪霊と令呪を捧げて《バーサーカー》の宝具を開帳させる。
『歌姫をこそ照らせ我が魔宮 』。切り札の発動で、戦況は逆転する。
宝具の効果によって《シド》と《キャスター》はそれぞれの攻撃手段を封じられ、そして罠や姿を隠した《バーサーカー》からの奇襲によって窮地に陥っていく。
トドメを刺すのよ！と叫ぶ《リュシエンヌ》。《バーサーカー》は冷静に、姿を隠したままシャンデリアを落とそうとする。
……だが劇場に響いたのは、落ちたシャンデリアが壊れる音ではなく、肉が貫かれ、血飛沫が吹き散らされる音だった。
そこにいる筈のない《アンノウン》が、姿を隠し見つけられるはずのない《バーサーカー》の胸を、鋭い鉤爪で深々と貫いていた……。
執筆日：7/21
《アンノウン》の正体の手掛かりを見つけるため、『月影山』を目指すことにした《玉章》・《春日部》・《シド》・《キャスター》の4人。
そのことを《椎谷》に連絡すると、一般人にまで被害を出している《アンノウン》を止めるためなら、と彼女も一時協力してくれるという。
《椎谷》は「神社への行き方」を調べていて今すぐには迎えないため、明日、麓で合流することとなった。
そして翌日、早朝から月影山へと向かった4人だったが、そこに待っていたのは《
《謎の男》を見て「ランサー！？」と驚く《シド》。しかし《玉章》は脳裏に響く鈴の音から、その男の正体に気づいていた。
「違う、あなたはドッペルゲンガー！」と叫ぶと、《
どうやら《アンノウン》は《水野父》を殺して逃げてからここに現れるまでの短期間の間にランサーを殺し、その力を取り込んだようだった。
以前よりも更に力を増した《アンノウン》。しかし《椎谷》たちが苦戦している理由はそれだけではない。
《リュシエンヌ》に「どうしてアンノウンに協力しているんだ？」と問う《シド》。彼女は「私は聖杯を得るために合理的な手段を取っただけ」と、しかしその選択に納得のいっていないような曇った表情で答えた。
ともあれ4人組が合流したことで数の優劣は互角となった。しかし《アンノウン》の攻略法が未だ不明である以上、戦況は依然不利のまま。
しかし退いてもどうしようもないのだから、《椎谷》は他の皆に強行突破すると告げる。
《バーサーカー》組は《キャスター》組に抑えさせ、《アーチャー》が隕石となって煙幕を張り、目くらましをしている間に《玉章》・《春日部》・《椎谷》・《アーチャー》は『月影山』へと突入していく。
だが《アンノウン》も彼女たちを見失わず、まるで彼女たちがどこにいるか分かっているかのように、煙幕を抜け出し彼女たちを追って『月影山』へと疾走する。
敏捷の高いランサーの姿を取る《アンノウン》に対し、《アーチャー》は敏捷は低く、また一般人2人を連れているため追いつかれそうになる4人。
しかし《玉章》の脳裏に再び鈴の音が鳴り響いたかと思うと、その足元が突如崩れ、《玉章》と彼女を助けようとした《春日部》はどこか深くへと滑落していく……。
幾つ時間が経ったのか、あるいは数分しか経っていないのか。《春日部》に揺さぶられて目を覚ます《玉章》。
そこは自分たちが先程までいた山とは全く雰囲気が違う、神聖な空気の漂う神社であった。
場面は変わり、《キャスター》組と《バーサーカー》組の戦闘となる。
有利な室内ではないものの、音の具現化という強力な遠距離武器を持つ《キャスター》に、近づかずには攻撃できない《バーサーカー》は攻めあぐねる。
その戦いの横で、音楽魔術を行使しながら《シド》は《リュシエンヌ》の真意を問い質す。
……《リュシエンヌ》とて、《アンノウン》の同盟は本意ではない。この関係は彼女が望んだものではなく、《アンノウン》によって強制されたものだった。
以前の戦いで自分たちが《アンノウン》に勝てないと分かってしまった。しかし聖杯を諦めることは決して許されない。
そんな《リュシエンヌ》には「聖杯を譲るから協力しろ」「断ればどうなるかは分かっているだろう？」と言い放つ《アンノウン》。
そうして《リュシエンヌ》は《アンノウン》と同盟を結ぶことになったのだった。
彼女はその真実をわざわざ言わない。だがその態度や雰囲気から、彼女と《アンノウン》の関係をおおよそ察する《シド》。
だが同情はしてもこれは聖杯戦争であり、情けをかける理由にはならないと、全力で責め立てていく。
《キャスター》の勝利は揺るぎない……そう思われた時、《リュシエンヌ》は用意した悪霊と令呪を捧げて《バーサーカー》の宝具を開帳させる。
『
宝具の効果によって《シド》と《キャスター》はそれぞれの攻撃手段を封じられ、そして罠や姿を隠した《バーサーカー》からの奇襲によって窮地に陥っていく。
トドメを刺すのよ！と叫ぶ《リュシエンヌ》。《バーサーカー》は冷静に、姿を隠したままシャンデリアを落とそうとする。
……だが劇場に響いたのは、落ちたシャンデリアが壊れる音ではなく、肉が貫かれ、血飛沫が吹き散らされる音だった。
そこにいる筈のない《アンノウン》が、姿を隠し見つけられるはずのない《バーサーカー》の胸を、鋭い鉤爪で深々と貫いていた……。
解説
11話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
12話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
本編シナリオ2クール目
13話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
14話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
15話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
16話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
17話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
18話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
19話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
20話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
21話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
22話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
23話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
24話『』
脚本：
執筆日：
執筆日：
登場人物メモ
| 仮名 | 名前 | 初登場話数 | 退場話数 |
| マスターA | |||
| マスターB | リュシエンヌ・トランティニャン | 1話 | |
| マスターC | 空瀬椎谷 | 2話 | |
| マスターD | シド・レミファー | 4話 | |
| マスターE | |||
| マスターF | |||
| マスターG |
| 仮名 | 名前 | 初登場話数 | 退場話数 |
| サーヴァントA | アンノウン（アサシン） | 1話 | |
| サーヴァントB | バーサーカー | 1話 | |
| サーヴァントC | アーチャー | 7話 | |
| サーヴァントD | キャスター | 4話 | |
| サーヴァントE | |||
| サーヴァントF | |||
| サーヴァントG |
| 仮名 | 名前 | 初登場話数 | 退場話数 |
| 主人公 | 水野玉章 | 1話 | |
| 協力者 | 春日部泰典 | 1話 | |
| 犠牲者1 | 真崎喜春（まさき きはる） | 1話 | 1話 |
| ピアスの少年 | |||
舞台設定
ジャンル：ミステリー
時代設定：現代
舞台の地域：日本
都市：そこそこ良い（だいたい政令指定都市レベルかそれよりちょっと下ぐらい？）
時代設定：現代
舞台の地域：日本
都市：そこそこ良い（だいたい政令指定都市レベルかそれよりちょっと下ぐらい？）
妙那市（たえなし）
物語の舞台となる市。
2つの河が市内を流れ、その二つの流れは市内で合流し、海に注ぐ。
また市の郊外では二つの支流が合流し大きな湖となる。
市内にはいくつもの川が流れ込む。市内には山があり、市の西部には大きな山地と山岳地帯がある。北には大雪山脈がある。
川！湖！山！雪山！
事件が起こりそうなロケーションが多数ですねぇ。2つの川、湖、山、雪山の名称と設定募集中。
2つの河が市内を流れ、その二つの流れは市内で合流し、海に注ぐ。
また市の郊外では二つの支流が合流し大きな湖となる。
市内にはいくつもの川が流れ込む。市内には山があり、市の西部には大きな山地と山岳地帯がある。北には大雪山脈がある。
川！湖！山！雪山！
事件が起こりそうなロケーションが多数ですねぇ。2つの川、湖、山、雪山の名称と設定募集中。
南津八荘（なつはちそう）
和風建築と洋風建築の両方の特徴を併せ持つという奇妙な特徴がある旅館。南津荘とも。
物語はここから始まる（……か？）
物語はここから始まる（……か？）
舞台募集所
設定・名称を募集中なものをこちらに置いておきます。
「」ゲミヤ各位は好きに名称・設定を追加してください。
今必要なもの
・川が最低2に湖が1！山と雪山！川があるなら橋もありそう。
・広く開けた土地、広場
・資料を探しにいける場所
・主人公にとって安全な拠点となる場所
資料と拠点は協力者の家に集約することが可能だと思うんだなぁ〜（企画主）
「」ゲミヤ各位は好きに名称・設定を追加してください。
今必要なもの
・川が最低2に湖が1！山と雪山！川があるなら橋もありそう。
・広く開けた土地、広場
・資料を探しにいける場所
・主人公にとって安全な拠点となる場所
資料と拠点は協力者の家に集約することが可能だと思うんだなぁ〜（企画主）
恵悟川
妙那市を流れる川。幃戸川と合流し、海へと繋がる。
上流域はイワナ釣りの名所。
上流域はイワナ釣りの名所。
幃戸川
妙那市を流れる川。恵悟川と合流し、海へと繋がる。
上流域にはホタルが生息している。
上空から見ると、二つの川はほぼ左右対称にながれている。
上流域にはホタルが生息している。
上空から見ると、二つの川はほぼ左右対称にながれている。
潜岐湖(カヅキコ)
妙那市の郊外にある支流によって出来た湖。
恵悟川と幃戸川の流入・流出に加え、透水性が高い岩滓層を通して山脈の雪解け水などの地下水が行き来しており、高い透明度を誇る。
鏡の様に透き通った水面はある種の神秘性すら感じさせ「時折、水面に映し出された自分が此方に笑いかける」「潜ると自分そっくりに化けた水妖に出くわす」といった伝承が伝わっている。
恵悟川と幃戸川の流入・流出に加え、透水性が高い岩滓層を通して山脈の雪解け水などの地下水が行き来しており、高い透明度を誇る。
鏡の様に透き通った水面はある種の神秘性すら感じさせ「時折、水面に映し出された自分が此方に笑いかける」「潜ると自分そっくりに化けた水妖に出くわす」といった伝承が伝わっている。
鈴彦山地
妙那市の西にある山岳地帯。鈴彦山、金猫山、銀狐山の三峰からなる。この地区の地質は非常に特殊であり、火山岩や花崗岩の層が多くみられる。
特に金猫山・銀狐山には多く見られる。これらの岩石は主に安山岩で、中には玄武岩も混じっている。
鈴彦山：標高732m。頂上部には火口湖の水鏡池が存在する。この火口湖は海抜500m付近の地点にあり、山頂付近から水が湧き出ている。
山頂部は溶岩ドームとなっており、そこから突き出た細長い石柱群が特徴的である。
水鏡池：かつては噴火によってできた火口湖である。現在、冬でも凍らない珍しい湖として人気を集めており、観光客も多い。
金猫山：標高1290m。中腹に金猫神社と呼ばれる小さな社が存在する。ここには金運祈願で有名なパワースポットも存在するため登山客が多い。
銀狐山：標高1540m。山腹に存在する洞窟の中をくぐり抜けることで有名な観光ポイントが存在している。中に入ると幻想的な光景が見られることから人気がある。
特に金猫山・銀狐山には多く見られる。これらの岩石は主に安山岩で、中には玄武岩も混じっている。
鈴彦山：標高732m。頂上部には火口湖の水鏡池が存在する。この火口湖は海抜500m付近の地点にあり、山頂付近から水が湧き出ている。
山頂部は溶岩ドームとなっており、そこから突き出た細長い石柱群が特徴的である。
水鏡池：かつては噴火によってできた火口湖である。現在、冬でも凍らない珍しい湖として人気を集めており、観光客も多い。
金猫山：標高1290m。中腹に金猫神社と呼ばれる小さな社が存在する。ここには金運祈願で有名なパワースポットも存在するため登山客が多い。
銀狐山：標高1540m。山腹に存在する洞窟の中をくぐり抜けることで有名な観光ポイントが存在している。中に入ると幻想的な光景が見られることから人気がある。
天鈿山脈
妙那市の北にある山脈。
天猟山：標高は1500〜2000m程度でかなり高い。天神山という名称はかつてこの山に住んでいたと言われる天狗の名からきているとされている。
妙霊山：作中に登場したものは富士山に似た円錐形の山だった。標高は不明で、麓付近に祠があった。また作中で登場する祠の名前は鬼灯堂であることが判明している。
月影山：山頂には神社が存在したと言われているが、現在では存在しないか、移転していると思われる。山頂からは美しい景色が一望でき、その景観を求めて登る者は多いと言う。しかし、登った者が戻らなかったり遭難したりする例が多く発生しているらしい。神隠しの山として地元では恐れられている。
青心岳：標高1800m程度。山裾まで林道が整備されて比較的登りやすい山であるが、険しい箇所も存在し、命を落とす者もいる。
白玉岳：標高1000m程度の低めの山だが、途中に登山道が存在していないため登頂難易度は高い。雪女が住むとされる。また、山頂付近は霧に覆われているため視界が悪く、天候によっては危険を伴う事もあるという。
天猟山：標高は1500〜2000m程度でかなり高い。天神山という名称はかつてこの山に住んでいたと言われる天狗の名からきているとされている。
妙霊山：作中に登場したものは富士山に似た円錐形の山だった。標高は不明で、麓付近に祠があった。また作中で登場する祠の名前は鬼灯堂であることが判明している。
月影山：山頂には神社が存在したと言われているが、現在では存在しないか、移転していると思われる。山頂からは美しい景色が一望でき、その景観を求めて登る者は多いと言う。しかし、登った者が戻らなかったり遭難したりする例が多く発生しているらしい。神隠しの山として地元では恐れられている。
青心岳：標高1800m程度。山裾まで林道が整備されて比較的登りやすい山であるが、険しい箇所も存在し、命を落とす者もいる。
白玉岳：標高1000m程度の低めの山だが、途中に登山道が存在していないため登頂難易度は高い。雪女が住むとされる。また、山頂付近は霧に覆われているため視界が悪く、天候によっては危険を伴う事もあるという。
春日部邸
大まかなあらすじ
妙那市で起きた聖杯戦争の最中、水野玉章が自分のドッペルなサーヴァントを追う話。
しまっちゃうおじさんだよ。もう使わないだろう項目はしまっちゃうよ。
主人公候補置き場
現在の募集期間：最大2022年5月28日まで
募集人数：先着3名様まで。（制限なしだと思ってたより多く来たら脱落させるのは可哀想だ）
募集人数：先着3名様まで。（制限なしだと思ってたより多く来たら脱落させるのは可哀想だ）
募集終わったので28日なったら格納しました。
Q&A
ここに[-Q.]で質問を書いておけば企画主または泥主が答える。きっと答える。
- Q.
nevadakagemiya
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