ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。


「ランサー!」

私、黒脛刃矢は自宅のドアを押し破るように開けると、自分のサーヴァントであるランサーの名を呼んだ。
業務も終わり先生(ベアト)の古本屋に立ち寄った私は歓談中に突如として態度が豹変した先生に怒鳴られ急ぎ帰宅したのだが、ランサーの気配がない。
しかし、先生の言う「手遅れになる前に急いで家に帰りなさい!」とは……?
いぶかしみつつも鞄と上着を玄関へと放り投げる。

「出掛けているのか、ランサー?」
腰の太刀を何時でも抜けるように手を添え、家の中を探す。
背に走るチクチクとした感覚、嫌な予感がする。
書斎に足を踏み入れた時、その予感は的中する事となった。肌がヒリつく殺気、次いで襲い来る刃物。
高速の突き、だが刀ではない、一瞬長い柄が見えた。
側方に転がりながら太刀を抜く、此方の動きに対応して突きから払いに変えた攻撃を辛うじて刃が防ぐ。
「何者か!」などと問う隙も余裕もない、一呼吸する間に次の攻撃が来る。
払い、突き、斬撃、やがて相手の得物が長巻きであることに気付いた私は意図的に距離を詰めた。
射程距離が短くなり少なくとも相手の取る選択肢を一つ減らせる。

「ほう」
相手の感心したような声が聞こえた。
間髪入れずに左から斬撃。やはり、先ほどより遠心力が乗っていない、このタイミングであれば避けられる。
右に側転で避け、相手の推定位置に向け太刀を振るった。
「甘い」
太刀が金属製の何かに弾かれる、その形は……矛!? 長巻と矛の二刀流、ただ者ではない。
此方の感嘆を余所に、長巻きの突きが迫る。太刀は矛に防がれ戻せない。太刀を握っていた左手を離し、左腰に差した脇差を逆手で引き抜いた。
目の前で火花が散った。脇差しと長巻の金属摩擦による不愉快な音を立てる。
……次はどう来る? 音が消える前にどう動くか算段する。
と、そこで此方に向けられた殺気が消えた事に気づいた。

「不愉快ではあるが、及第点だ」
相手の槍を納める音に私も太刀と脇差しを鞘へ仕舞う。
相手の声と顔に相対する。
「ランサー……?」
ランサーの姿は見慣れたアレンジ着物ではなく濃い赤色のスーツを着ていた。
「今更か」
呆れたような声と表情は私の知るランサーのモノではない。敢えて言うならあれは、かつて見た新宿での……
「そうだ、今の私は新宿での記憶を取り戻している」
「…………私を殺すか?」
ランサーの言葉に数瞬の思考の後、絞り出すように声を上げた。
ピンと張った糸のように張り詰めた空気に固唾すら飲み込めない。
だが、不思議と今の私はどんな返答が帰ってこようとすべて受け入れられる。そんな気持ちだった。
胸の奥底にあった筈の執着は霧のように消え去り、かつての自分が理解こそ出来るが、受け入れられない。
KBECでの日々が、ランサーとの日常が自分を変えたのだろうか。

「貴様を殺したところでなんの解決にもならん。 だが、責任は取ってもらう……行くぞ、マスター」
「何処へ?」
ランサーの返答を聞いた私の表情は余程の間の抜けた物だったのか、ランサーの口元が僅かに緩む。

「懐かしくも忌まわしきあの新宿へ、だ」





亜種特異点
A.D.1999 悪性隔絶魔境 泥新宿”断章”
竜ヲ狩ルモノ

.........................

GoodEND 君と二人で
AnotherEND すなおになれない二人
>NormalEND 一人、思いを胸に

Loading.................

.
..
...
....
.....
......
.......


..................... 


..Continue
 

AfterScenario
A.D.2025 Requiem
   X
1999×20XX
残照幻霊魔境 無限新宿



竜ヲ狩ルモノ"続章"

again. 御苑、三度









to be continued…?
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