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&color(#000000,#ffef00){&size(20){''「おおー！相変わらずかっこいいの考えるねーソーシロー！わたしもこういうの好きだよー！」''}}
*基本情報
【氏名】セリカ・ハニエスト
【性別】女性
【年齢】27歳
【身長・体重】181cm・66kg
【肌色】白め
【髪色】金
【瞳色】常に笑顔なので見えない
【スリーサイズ】93/62/90
【外見・容姿】漫画のような満面の笑顔と、大柄でグラマーな体型が特徴的な女性。
[[&ref(https://image02.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/58S1ySIHAQ-s.png)>https://image02.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/58S1ySIHAQ.png]]
出力：sd-webui forge
【令呪の位置】存在しない
【属性】混沌・中庸
【魔術属性】水・土
【魔術特性】構成・保持
【魔術回路】質：A 量：C 編成：やや異常(魔眼ならざる特異な眼を持つ)
【所属】時計塔・&ruby(バリュエ){創造科}
【契約サーヴァント？】[[？？>ムー]]
*外見・容姿の詳細など
ウェーブがかったロングのブロンド、すらっと伸びた腕と脚、程よく……というには豊満な身体。
生まれはイギリスであるが純粋な英国人ではなく、二代前にアメリカ系の血が入っている。その影響か体のありとあらゆる箇所がでかい。
そんな一種の理想のプロポーションを体現する大柄な肉体の上には、漫画か何かのような満面の笑みを浮かべる童顔がにこにこと鎮座している。
図体の割に動作と性格が子供そのものであり、手はブンブン振るわぴょんぴょん跳ねるわドタドタ走り回るわでいちいち場所の占有率が高い。
服装は動きやすい・締め付けない・肌触りがいいなど動きや思考を阻害しないという観点でスコアが高いものを選ぶ。結果として、比較的シンプルでオーバーサイズ気味なシルエットのものを選びがち。
理想とするサイズに合致する服が市場に少ないので、好みのデザインの服に小さなサイズしかないと態々オーダーメイドで作ってもらうこともあるなど拘りは強い。
そのため性格の割に下着等はしっかり揃えているので、緩い服を着ていてうっかり……ということはあまりない。下着チラは全然ある。
なお、この時代で最も普及している個人用端末であるところのスマートウォッチはしっかり装備している。時計と連絡以外の用途に使った試しはない。
セリカのものはマットな白地にカラフルな絵の具を撒き散らしたようなデザイン。
現行品に比べると少し古いモデルで、海外のゲームとのコラボモデルの限定品……だというが完全に見た目で選んでいるセリカ本人はそのことを別に気にしていない。
*人物像
新鋭気鋭の現代建築家。業界に旋風を巻き起こしている異端児。
発展した現代科学に裏打ちされた、一昔前であれば不可能だった構造の建築物を大胆な発想で設計し、「効率化に囚われていた建築を再び純粋な芸術へ回帰させている」と評される。
一方で利便性をあまりにも度外視しがちな作風は問題点も多く、いざ実現の際には元のデザインに大幅な修正が加わることが殆ど。
建築物単体のみならず都市計画や国単位でのデザインへの興味と意欲は示しているものの、こと生活に紐付いたデザインというものとは対極に位置する作風を自覚しているため、次のステップに進むために建築で人に寄り添うことのできる「相方」を探している、と公言している。
現在は彼女の父が設計に携わった、シンガポールに存在するメガフロート・ソルポート内にある&ruby(アトリエ){建築設計事務所}を拠点として活動。
国内外を問わず優秀な学生数名に誘いをかけ、インターンとしてソルポートへ招聘、仕事の手伝いと生活の世話をしてもらっている。
[[各務湊之郎]]は、そんなインターン学生の一人である。
[+]
時計塔・&ruby(バリュエ){創造科}にて七代を数えるハニエスト家の次期当主。当主になれば八代目となる。
魔術刻印こそ全て継承しているものの、政治的な立場の違いから当主には父であるオーロン・ハニエストが未だに座す。
一応時計塔に所属こそしているが、すっかり学ぶべきことは学んだとして表社会に出て立場を得ている上、住居も正式にソルポートに置いているため現在はほぼ名前だけ所属の状態。
父が現在創造科の講師の一人であるため、講義に相当する教育を施しているということで見逃されている、といったところ。
父からはハニエストの家督を継ぐための最後の課題として今回の聖杯戦争の完遂(単に本番の監視だけでなくそのための竜脈の安定や調査などを含む)を与えられているのだが、その過程で見つけたとあるモノを切欠として野望に目覚めることとなった。
[END]
イメージカラー：空
特技：悩み相談
好きなもの：おもしろい子、建物
苦手なもの：つまらないもの
天敵：[[ムー]]、パパ
願い：「面白くてきれいでかっこよくて……えーっとえーっと……なんか今よりもっとすごい世界になったらいいな！」
【一人称】わたし、おねーさん
【二人称】きみ、あなた、呼び捨て、くん付け等
【三人称】呼び捨て、さん付け等
**台詞例
[+]
***イメージCV：赤��千夏
「はい！一応ここの代表のセリカ・ハニエストです！この度はお呼ばれしてくれてありがとー！これからいろいろ手伝ってね！わたしに教えられることがあればずんずこ教えるからー！！」
「どーん！！！えへへ、びっくりした！？……あれ！？顔真っ赤だよ！？大丈夫！？なでなでする！？ぎゅーする！？」
「ねーねー、お風呂めんどくさいから誰か一緒に入って洗ってー！だいじょーぶだいじょーぶ！何かあってもわたし気にしないからー！」
「そーそー。ソーシローには最初住み込みでもいいよー？って言ったのに一人暮らしがいいですって振られちゃったんだよねー。確かにベッドとか一個しかないけどそこまでさー……え？そんな引くほどの事なの？そっかぁ……」
「ん？なんか悩んでる？だいじょぶ？おねーさんに話してみる？……えー！？わたし意外とお悩み相談得意って評判なんだよ！みんなしばらく聞いてると「悩んでるの馬鹿らしくなる」って！……な、なんで笑うのー！？えっ、もしかしてわたし褒められてなかったの！？」
「パパ？パパはねー、んー、割とやさしいけどあんまりおもしろくないよ。うちは確かに歴史はあったけど、結局知名度とかがどーんって跳ねたのはわたしからだし？わたしだったらソルポートももーっとかっこよく、スマートに造ったもーん」
「思いついて形にできるってことは、世界にとって想像の範囲内って事だよね。それじゃつまらないけど、作れないものっていうのはそのまま人に伝えられないし。……んー、そうです。おねーさんは珍しくまじめに考えこんでいます。げーじゅつとか……てつがくとか……なんかこうそういうのを……」
[+]
「うん、そうだね。わたしも魔術師ってやつだよ。……あ、でもでも今は表のお仕事の方が楽しいのはホントだよ！？おかげでパパに怒られて今勘当寸前なんだから！あとパパもわたしもただ建物建ててるだけで他の学科の人たちみたいにネズミさばいて生贄うぇーい！とかしてないから！きらわないで！！」
「普通はね、うっかり巻き込まれちゃった人は教会……魔術協会とは別ね。ほらなんかあの磔にされた人の有名なやつ。あそこが保護してくれるんだけどー……ソーシローなら気付いてるよね？そう。ないんだソルポート。『みんなが使えるお祈りルーム』はあるけど、教会そのものはない」
「だからソーシローは、なんか爆弾とか降ってくるところでシェルターなしで歩いてる感じなんだよね。うん。すっごい危ない。まぁ、このアトリエは&ruby(わたし){運営側}がいるから、ちゃんと参加してる人は手を出さないはずだけどー……匿ってるってなったらそんなのみんな守る保証ないし」
「ついでにわたしはそのー……例えばそこのセイバーくんにうおーって向かって行っても小指でピンされたら一発で生ハンバーグになっちゃうくらいのパワー差があるのでー……あとぶっちゃけ権力？権限？的にも何もできないのでー……うん。死なないようにがんばって、としか……力になれなくてごめんね」
「……あれ？そういえば今回は儀式が完全じゃないからセイバーはいない……んだっけ？……でもいたよね？じゃあ代わりに他が足りないのかな？……いや、そもそも、聖杯そのものに干渉するとしたら……」
「んー、細かいことはいっか！色々お仕事もしないとだしむずかしーこと考えてられないよね！」
「……それに、どうせ……ね！あはは！」
[END]
[END]
**性格
裏表がなく快活。底抜けに明るいがそのぶん建築に関わらないあらゆる知識が脳の底からボトボト抜けている。
難しいことは考えず、ただただ感覚の赴くままに生きる本能の芸術家。同時にそれを実現できるだけの愛嬌と実力と幸運に恵まれている、神に愛された天才。
一般に常に笑顔の人間といえば貼り付いたような笑顔なのがお決まりだが、彼女の場合はいつも心から笑っているので、見ている側も思わず顔が綻ぶほど。
彼女を動物に例えるならば、という問いには十名中十名が大型犬と答える。ただ、ある学生の語るところによれば「実家の犬の方が賢い気がする」とも。
対人ではとにかくボディタッチとボディランゲージが多い。そして相手の性別も年齢も関係なくこの図体で突撃して全力でハグするので、うっかり思春期の男子なんてものに近づけるともはや劇薬。
語彙力がかなりアレなので、言葉で会話するより彼女のボディランゲージに付き合ったり、作品を直で見せたりした方が言いたいことが伝わる。非言語コミュニケーションにおける察しはかなり良く、よほど上手く取り繕わなければ体調不良や精神面の悩みなどは即座に見抜いてくる。
しかし、例え他の部分がちょっと終焉を迎えていても、実力があればどうにかなってしまうのが芸術家というもの。
建築家としての観察眼には狂気じみたものがあり、本来ならば複雑な強度計算が必要なはずの構造も感覚のみで「正解」の形を導き出してしまう。
前述のインターン扱いで雇われている学生たちの仕事の一つに彼女が感覚で「いけるいける！これで多分大丈夫！」などと言って勝手に提出しようとする案を奪い取りしっかりと計算で証明する作業があるが、それが間違っていたことは一度もない(なお実際には、これは眼球の上を這う魔術回路による副次的な効果である。詳細は後述)。
性格が明るいのも頭が残念なのも素だが、精神の根っこはしっかり&ruby(人非人){魔術師}。その中でも相当に人を人扱いしていない方の部類。
セリカにとって自分も含む人間とは、決してそのままでは誰かと共有できない個々の持つ精神性、理想、主観を芸術として表現するための端末であり、その価値は作り出す芸術にのみあると定義する。
人格から発露する言葉や行動、身だしなみ等もある程度人間の芸術の一つとして見做すが、やはり分かり易いのは絵や造形だという。「作るものを見てればきみが素敵だってわかるよー！（良いものを作るから「これ」は良い人間。）」という順番。
そんな彼女は魔術師として、芸術家として、絶え間なく「理想」の形を追い続け脳内で捏ね回している。その試行錯誤があまりにも楽しいから、目を閉じるくらいに笑顔なのだ。
アホと言って相違ないほど生活能力がないのもそのため。常に妄想に近しい理想の追求の中にいる彼女にとって、思考を邪魔しないものは全てどうでも良いものである。
彼女の思考から現実に漏れ出して&ruby(・・・){これた}ものが他者の評価に値するものだっただけであって、本当のことを言えば「実現できる程度のもの」は彼女にとって本来自分の目指す作品ではない。
絶対に作り出すことができないものは、必ず世界一唯一で、最も新しいものになる。すべてが不可能で構成されたナニカを永遠に夢見る者。
実際のところ、そんなものはあり得ない。あり得ないものを思い描くのだから当然であるが、たとえば一人が辿り着いた時点でそれは既知となり、道は閉ざされるものなのだ。
ある種全ての芸術はそういう性質を帯びているが、彼女の求める理想とはより極端な──より魔術としての芸術の本質に近い──もの。
ゆえに、彼女の理想がもし実現するならば、それは魔術師としての最終目標と何ら変わらない事象となる。
……はずだった。
**来歴
時計塔・創造科の中ではそれなりに古くから続き、これまたそれなりの立場にあったハニエスト家の長女として産まれる。
生まれつき疑似魔眼を発現していた稀有性や、時代が進んだ故の死亡率の低さから両親はセリカ一人を育て上げることに決め、兄弟姉妹は生まれなかった。
父であり現当主のオーロン・ハニエストは(現在のセリカ程有名ではないものの)表世界では建築家として活動しており、その縁で得たシンガポール政府との繋がりからソルポートの建築に関わっていた人物である。
幼い頃からその仕事に付いていっていたセリカは、いくら言われようと疑似魔眼の力を欠片も抑えようとせず、そのせいで結構な早さでオーロンの仕事仲間から将来有望な神童として目をつけられる。
当の本人も魔術より表の仕事の方に興味が傾倒していき、セリカの才能を魔術師として活かしたい父との間には軋轢が生じていった。
しかしオーロンはセリカを無理矢理にでも当主として育て上げるべく刻印の委譲を早めに済ませ、とある「試験」の準備を整えた。
それがソルポートにおける聖杯戦争の監視である。
魔術協会側からのソルポートにおける聖杯戦争の監視は、本来であればオーロンが勤める予定であった。
しかし跡を継ぐ気配が薄いセリカに対し、オーロンはソルポートのアトリエの自由使用を条件にし、ソルポート聖杯戦争の監視とその完遂後の当主への就任を認めさせることにした。
表舞台での仕事に依然興味があった当時20歳のセリカはこれを承諾。
才能自体は十二分であったことを活かし竜脈の調査などを案外真面目にこなしつつ、表舞台では著名な建築家に登り詰めた。
……とはいっても、セリカ・ハニエストという人間が、何の理由もなく、彼女本人からしてみれば面白くもない聖杯戦争の準備などしよう筈もない。
その真の目的は、ソルポートの竜脈を調査する過程で海底から発掘した「未知の物質」───機神[[ムー]]の欠片の復元である。
運良く他に魔術師がいない状況でそれを発見するに至ったセリカは、魔術師としての最低限のたしなみとして覚えていた初歩暗示で政府の人間や研究者からムーの欠片の存在を隠し、聖杯戦争が始まるまで隠蔽し続けることに成功した。
既に欠片の段階から建築家としての想像力と魔術の応用によりムーがどのような存在であるかはおぼろげながら理解しており、聖杯戦争の準備にあたってこっそりと大聖杯の基盤に欠片を接続しムーが人型インターフェースの構築に成功したあたりになってからは「ムーがどういうもので、完全に起動したらどのようになるのか」までを完全に把握したうえで変わりなく計画を進めている。
既に欠片の段階から建築家としての想像力と魔術の応用によりムーがどのような存在であるかはおぼろげながら理解しており、聖杯戦争の準備にあたってこっそりと大聖杯の基盤に欠片を接続しムーが人型インターフェースの構築に成功したあたりになってからは「ムーがどういうもので、完全に起動したらどのようになるのか」までを勘z念い把握したうえで変わりなく計画を進めている。
いないはずのセイバーの召喚や[[各務湊之郎]]のマスター権獲得、その他予想外なマスターの参入や暗殺、乗っ取り、譲渡etc……に対してはある程度心を痛ませつつも、関係各所への連絡では表向き真面目に対応したことにしつつ完全放置。
聖杯戦争が始まった時からムーで地表を塗り替え終わった後のことを考えてずっとけらけら笑っている。
**行動規範・行動方針
大聖杯に魔力を溜め、ムーを復活させることで誰も見たことのない綺麗ですごくてかっこいい世界を作る。
そしてあわよくばその先で色々作ったり建てたりして更なるレベルアップを狙いたい、という部分まで含めた願望。
本質的には「使える技術を増やしたい=実現不可能なもののレベルをより向上させたい」という更なる自分への追い込み。
計画を実現させる過程ではあらゆるものを使う覚悟があるが、肝心な「あらゆるもの」が身体とセンスと金程度なのであまりセイバー陣営に大それた妨害をしたりすることはできない。
せいぜい他に生き残った参加者orサーヴァントと結託し、最終面で味方につけることはあるかもしれない程度。
今の生き方を楽しいと思っているのも事実なため、物語序盤では実際のところはまだ極限まで振り切れてはいない。
人としてのセリカも魔術師としてのセリカもムーの復活を切望している反面、どちらのセリカにもそれを望まない意思もある。
しかし、それでも計画の実現が近付くと同時に好奇心と未知への渇望がそれを上回っていき、結果としては予定通りに事を進めようとする。
**参戦理由
ストーリー終盤、多くの魔力が聖杯へと集ったことでムーが起動すると同時に表舞台からは失踪。
その頃には事態の全容を薄々感じ取っているであろう湊之郎一行を迎え撃つ。
**役どころ・コンセプトなど
藤村兼ラスボス。
*魔術・特殊技能・特性など
**&ruby(パイプドリーム){空創魔術}
ハニエスト家が根源を「夢想する」手段として選んだ、&ruby(アンビルト){不可能建築}を主題とする魔術。系統としては投影魔術の親戚くらいの位置に属する。
その原点は、自然の造り出す、人の技術の域を超えた「建築」に高みを見出だしたこと。
同じものを作る力がなくとも、それを利用し解析できるという人間の能力の延長線上に存在する魔術。不可能なものを不可能なままに活用する、過程の昇華。
最終的には、漠然とすべての源とされる根源を、仮想の中でカタチを創造する(=造れなくとも設計できる)、という不可能建築の形に落とし込むことで、「根源への道の設計図を完璧に想像する」というアプローチで道を造ろうとしたもの。
引き起こす事象としては、「事前に思考の内部で作り上げた設計図を投影魔術の如く現実に写し出し、その場にあるものを作って実像を構築する」というもの。
その設計図が物質として不可能な形であっても、素材の神秘や術者の魔力の消耗に比例した時間だけ無理矢理に成立させることができる、という限定的現実改編。当然、より現実離れしたものほど魔力を食う。
原理としては現実を侵食する類の固有結界に近しいが、強度は圧倒的に下。何も外部的要因がない状態ですら一時的な再現に留まるため、触れられなどすれば一瞬で崩壊する儚い魔術。
魔力さえあればどのような形でも構築できる、ということを生かし、いかに脳内の設計図を現実離れさせつつも緻密に書き上げられるかの熟練度が魔術の質に直結する。
凄まじい魔術である反面、「不可能な建築を実現すること」そのものに魔術の神秘を依存しているため、現在の技術で物理的に再現できてしまうモノはこの魔術で作り出せないという致命的な取り回しの悪さを持つ。
セリカはこの魔術に熟練していることにより、あらゆる構造物の設計をイメージした時に実現可能なものと不可能なものを本能的に見分けることができる。
この魔術による出力の精度と可能か不可能かを判断する力は一概に同じとは言えないものの、イメージする力が必要という点では共通している。
普段のセリカは魔術の秘匿に関しては真面目なため魔術の気配を欠片も見せないが、表での建築家としての仕事がそのまま魔術の鍛練にも繋がっているため、精度は確か。
……いざというときにやり方を忘れた、などということには流石にならない。はず。
**疑似魔眼：&ruby(ライブラ){識}
ハニエストの魔術刻印は、空創魔術を扱うにあたって重要である脳に近い、首の後ろから背中にかけて存在する。
そのためか当主の魔術回路のコアも上半身側に集中して発現しやすいのだが、セリカの場合はそれが眼球のど真ん中に発現した。
従って、魔術を発動する度に目を中心として魔力の流れが生じることとなり、これが眼球そのものを変質させ「天然の人工魔眼」を構成している。
これにより得た能力は、サーヴァントのスキルで言うところの「鑑識眼」の対物質版のようなもの。
見るだけであらゆる物質の素材としての性能、つまりは加工に必要な工程や耐荷重量、劣化の度合いなどを無意識的に知ることができる。ただし、言語化は主にセリカの語彙力の問題でできない。
目そのものが変質した都合上オンオフは効かないため、視界そのものは普通の人間と変化はないものの、セリカは見た物質すべての情報が勝手に流れ込んでくる世界を見ている。
なお、普段はいつも笑顔でいるため隠れているが(これは偶然セリカがいつもにこにこしているだけで、意識的に隠しているわけではない)、いざ瞳を見開くと、蜘蛛の巣のような形の肉眼でも見える線が瞳孔の中心から走っており、また魔術を使うとそれが光る。
本人は「かっこいいでしょー！」と気に入っているのだが、知り合いの魔術師には不評だし一般人には見せびらかせないしでお披露目の機会が全然ない。
[+]
**(仮案)
自ら大聖杯とリンクを結び、魔術回路を焼き切りながら&ruby(パイプドリーム){空創魔術}の出力を最大化。
ムーの真体を疑似顕現させ、それが維持できるほんの一瞬だけソルポートを強制&ruby(テラフォーミング){神代回帰}する。
セリカの最後の足搔き。&ruby(うつくしいもの){一目見たかったその景色}を見るためならば、全てを擲っても構わない。
───ついでに、願わくば君も、これを綺麗だと思えますように。
[END]
*因縁キャラ
[[各務湊之郎]]：真摯な優しさ。美の欠如。愛。明瞭な輪郭、曖昧なクオリア。
「綺麗なもの」を目指すのは美を志すものとして当然だ。でも、「優しさ」だけで美を示す星を見つけた。
彼のそれを、口にこそしないが、セリカは愛と定義する。
綺麗でないものに優しくなければ生み出せないはずのそれは、建築家としての自分が人間に対して持つべき感情の欠落を補う欠片の一つだと感じて拾い上げた。
……元々珍奇なデザイナーやら芸術家と接する機会の多かったセリカは、彼が独自の世界観を持つこと自体は作品からなんとなく察しているがそれが明瞭な異常と呼べるほどのものであるとは思っていない。
今の生徒の中では最も自分と対極のものを造る存在であり、将来の相棒候補。綺麗になって進んだ世界で、「完璧なもの」を目指すためのピース。
「えーソーシロー、そこ直すー？かっこいいと思うんだけどダメかなぁ？……広くしないと人通れない？あっほんとだ」
「……もっと、見たことないものを見せてあげたいなぁ。だって、まだソーシローはきっと心から───……いや、これはわたしがいう事じゃないかもね」
[[ムー]]：見知らぬ造形。不壊の箱舟。夢。地を満たすべき新発想、或いは温故知新。
偶然に発見したその欠片から「全容」を計算し、その&ruby(スペック){能力}を理解した、と同時に、その造形が地を満たす世界を見てみたいと思った。
神話の時代に想像外がある！最先端の芸術は前に進むものだと信じ切っていた認識は崩れた。想像するだけで笑顔が零れて止まらない。早く、ありきたりな世界を塗りつぶさなければ。
……セリカは&ruby(シュクラ){少女の人格}には何ら執着せず、あくまでムーの復活を渇望する。そのため、基本的に本体の復活の準備が整うまでは自由にさせている。
もし、湊之郎が彼女をアトリエに連れてくるようなことがあっても近所の会ったことのある女の子くらいの対応で済ませるだろう。偽装ではなく、本当にその程度に思っているのである。
また彼女達は厳密にはサーヴァントとマスターという関係性ではなく、魔力のパス等で結ばれているわけでもない。無論令呪もない。なのでいざとなった時に急に呼びつけたりはできない。
「えへー、シュクラは今日も可愛いしちっちゃいねぇ。「体調」、どう？大丈夫ならいいんだけど！」
「あはっ、あはははは！すごい、すごいよ！かっこいい！！もっと見せて、もっと変えよう！人じゃ誰にも考え付かないものでもっと世界を覆って面白く綺麗に素晴らしく！」
オーロン・ハニエスト：わたしと違う、現実と理想を切り離せる人。父。優しく厳しく、偉大で矮小。
人間としても魔術師としてもそれなりに尊敬できる父だが、ことセンスという点で自分と比べて下に見ているため敬意の感情はまったく出さない。
対するオーロンもまたセリカの才を活かすことと家の跡継ぎとして育てることの双方を考えた結果あまり一貫した接し方をできておらず、微妙な親子関係。
ちなみに母であるフランはもともと表舞台でオーロンと出会った人物で、素養とセンスこそあれ特筆に値するような人物ではない。
夫を立てるたちでオーロンとセリカの関係にもほぼ口を出さないが、双方の緩衝材となるわけでもない。セリカから評すれば、「それだけ」の人であった。
*コメント
色々極端な藤村枠。こんな面白お姉さんがまさかラスボスなわけが……！な感じのお姉さん
藤村枠なので幸運はEX
魔術もパイプドリームとか言ってるので概ね冷静なヤク中だと考えて良いです
いつも本気でにこにこ笑ってるやつがまともなわけないのにソーシローくんはいつ気付くかな 顔見えねえからわかんねえわ というのもコンセプトの一つ
他のいろんな人はセリカに(うわなんだこいつ怖…)って感じの一線を引いてるけど、ソーシローくんは単に距離感の近いお姉さんで緊張するな……くらいであってほしい(欲望)んですよね
なお支援はともかく魔術師としての直接戦闘は全っ然強くないです
うっかり凛ちゃんとか相手にしたら秒殺されるレベル