kagemiya@ふたば - アベル

「肉を食え肉を、青少年少女が野菜なんか食うもんじゃない。」


基本情報

【元ネタ】旧約聖書
【CLASS】ハービンジャー
【マスター】フェロズ/XXI
【真名】アベル
【性別】男性
【身長・体重】194cm・84kg
【肌色】青白い 【髪色】黒 【瞳色】黒
【外見・容姿】不吉な雰囲気を纏った痩身の男性
【年代】創世期
【属性】中庸・悪
【天地人属性】人
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:B 耐久:D 敏捷:B 魔力:A 幸運:D 宝具:Ex

【クラス別スキル】

天地の開豁:A+

 世界を切り開いた功績を持つ者に与えられるスキル。エクストラクラス・ハービンジャーのクラススキル。
 自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
 実際に「不可能を不可能のままに可能にした」者に与えられる特級スキルが『星の開拓者』であるが、こちらはそれに類似した効果を持つ。
 「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。

彼は、最初の殺人被害者であり、最初の告発者であり、最初の復讐者である。
人の罪にはそれによって害される者を、人の罪には人の告発を、人の罪には人による正しき報復を、人類に与えられた罪の原理の開拓であり定義。
彼がある限り罪は為され、暴かれ、罰せられるものとなる。あまりにも強固であり当然である人の社会性の象徴である。

【保有スキル】

被虐体質:A-

集団戦闘において、敵の標的になる確率が増すスキル。
最初の被殺害者である彼に対して、人を害することを当然とする者はその衝動を抑えることはできない。
半面、善良な人柄のものには影響力は少なくなる。

罪科の坩堝:Ex

彼があるが故に罪があるのか、罪があったが故に害されるに至ったのか。
害されたものとして、彼の持つ罪との強力な結びつきとそこから生まれる性質発露。
罪の被害者であり、罪の告発者であり、罪への報復者である彼は同時に3クラスの性質を所持する。
即ち、ロスト・ルーラー・アヴェンジャー。
罪の先駆者として、失われたものであり、是するものであり、復讐するものであることを定められる。

獣狩り(理):B++

同名スキルとは異なる狩るべき対象の裁定。
捧げられるものとして獣を人の下位であると示し、その命によって裁かれるべき罪を明らかにした人の道理。
対象の性質をゆがめるのではなく、倒されるべきものに流れを誘導する一種の運命操作に近い。
ルーラークラスを強く表に出しているとき、このスキルの効果はより高まる。

【宝具】

そこに罪がある故にファースト・ヴィクティム

ランク:Ex 種別:対罪宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
ハービンジャーが行った告発とそれに合わせた条理の改変が宝具となったもの。
死してなお正しき理を訴える秩序立った叫びと、死したものがなお現世に干渉する条理に反する混沌的な性質の融合。
即ち報復されるべきと認識された対象への、徹底的な報復。
罪の証明者として、その土地において不遇の死を迎えた死者の数に応じて対象に血による報復を行う。

死者と攻撃対象との関係は無視され、罪が成されたという事実を糧に報復への協力を呼び掛ける。
そのため、モラルの低い土地においてはその威力はやや減衰される。

【Weapon】

『血』

犠牲者だけでなく、自身の血を操ることができる。
あまり攻撃的に使われることはなく、宝具発動時以外は消極的に戦う。

【解説】

旧約聖書『創世記』第4章に描かれし、原初の人類アダムとイブの息子にしてカインの弟。
嫉妬にかられる兄に初めて人に殺され、死してなおその罪を告発し贖わせた最初の殉教者である。
罪を明かされた兄は楽園を追放され、ノドへと流された。
旧約聖書での出番はここだけであるが、外典の『エノク書』では冥界でエノクの時代でなおカインの罪を訴え続けており、これはカインの子孫が地上から絶えるまで続くとされている。

サーヴァントとしてのアベルは罪は存在し、告発されるべきであり、裁かれるべきものである証明として存在する。
人が人である限り彼は罪を犯した兄を憎み、憐れみ、呈しようとし続ける。それは罪という概念そのものに対しても同様である。
同時に彼は最初の捧げものを行った1人であり、人とそれ以外の上下関係を明確にしたものである。
それは遠く見れば人の傲慢の先橋ともいえる。ゆえに彼は人と人の罪を愛さなくてはならない。
罪を生んだ一部が己であることを否定したのならば、すべての罪を兄が背負うがゆえに。

【人物・性格】

悪性によって語られる英霊でないにも関わらずひねくれた男。
人が罪を犯すことを肯定し、それを見届け糾弾することはあっても途中で制止することはない。
罪に対する過剰な糾弾をも黙認し、その所作は裁定者としての面を持ちながら非常にいびつである。

食に対してこだわりを持ち、友好的な相手にはのべつなしに肉を勧める。
加えて菜食主義者を「偏食で常にイラつきを抱えた自分を抑えられない人種」と激しく嫌悪する。


イメージカラー:グレー
特技:牧畜、狩り、祈り
好きなもの:肉、人の足を引っ張ること、罪、兄、神
嫌いなもの:野菜、いきなり後頭部を殴られること、罪、兄
天敵:カイン
願い:人の営みを見届けること

【一人称】俺 【二人称】お前 【三人称】呼び捨て

【因縁キャラ】

カイン
自らを殺した相手、罪を背負ってしまった兄
直接的に彼に憎しみを口にすることはないが、彼の行動をあげつらうような言い回しを多用する

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偉大な神、信仰の対象であり父母を生み出した神
崇めるものの、カインへの裁きを甘いと感じている

フェロズ/XXI
自身のマスター、裁定を下すべくともにある現在の主

【コメント】