kagemiya@ふたば - アルフレッド・ノーベル(狂)
        嗚呼
『……────Ja.』
    理解 して  いるとも
『……Jag är förståelse.』

      全て   だ      全て    殺  せば    いい      そうだろう
『────Allt.Allt jag behöver göra är att döda dem alla.────ja?』

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【真名】アルフレッド・バーンハド・ノーベル
【性別】男
【地域】ヨーロッパ
【属性】中立・悪
【その他属性】人型

【ステータス】

筋力:D 耐久:D 敏捷:D 魔力:B 幸運:B 宝具:C+

【クラス別スキル】

狂化:B+

「狂戦士」のクラス特性。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。また、現界のための魔力を大量に消費するようになる。
B+ランクだが、ノーベルの場合会話が可能。
しかし在り方の根底は狄佑鮖Δ広甅爐修琉戮防雋錣鮖箸Ν甅牴鵑蠅糧鏗欧魄貔攵覆澆覆き瓩罰猟蠅靴討い覦戞会話が可能だが意思疎通がとれるかは定かではない。
本来なら複雑な思考が及ばなくなるが、元々発明家だった恩恵か、発明や知識についての低下はない。

【固有スキル】

黄金律:C

人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命を指す。
ダイナマイトから得た巨額の富により獲得したスキル。
金銭面において一切の不足ない人生を送ることができる

道具作成:C

魔力を帯びた器具を作成可能。
ノーベルの場合、作成できる物は爆薬類に限定される。

悪除けの運:A

ノーベルはダイナマイトの実験中、事故を起こしたが生還し、後遺症も残らなかった逸話を持つ。
――――しかし、研究員5名と弟の命が無くなった事故だった為か、ノーベルはこの事故について口を閉ざしたままだった。
使用により幸運をワンランク上昇させる。それにより得る恩恵が果たして幸か不幸か、それは本人にも、もうわからない。

【宝具】

『人理昇華す栄光の証(Nobelpriset)ノベル・プリゼート

彼の死後、彼が望み人々へ与えた"人理の発展にこそ尽くす者への栄光"。
その遺志は現在においても受け継がれ、この証を手にする事は、現在・近代に於ける"人"にとっての、この上ない栄光であるという。
それは神の祝福にすら近く、彼はこの栄光を手にした者たちの発見を"己が能力として"使用する事ができる。
本来ならこの栄光を賜ったあらゆる功績を再現する事が可能な宝具なのだが、バーサーカー化に伴いその各功績は大ざっぱに纏められてしまい、また幾つかの"分類"に至っては使用できなくなっている。
具体的には、狂化により雅を解する心を失い"文学に関する功績"が使用不能。
また狂化により平和を願う心を失い"平和に関する功績"が使用不能となっている。
彼はこの人理の栄光である筈の力を、バーサーカーと化した事で"人を殺す為の力"として使用する。

『人理紐解く万物の理(Nobelpriset i fysik)』ノベルプリゼート・イフィスク
ランク:A レンジ:1〜100 種別:対生宝具
『人理昇華す栄光の証』の一端。"物理"、そして"化学"分野に於ける、最も代表的な功績がひとつの宝具として集約されたもの。
19世紀から20世紀に掛けての科学者たちの研究は専ら、未知なるエネルギーたる"電気""光"そして"放射線"への興味として現れた。
放射能を解明した功績に加え、光熱に関する功績を含有した宝具。発動により、何重にも束ねた超高濃度放射線を含有した破滅の光線を、前方一直線に射出する。
それは生物すべてに対する甚大な毒を撒き散らしながら、同時にその圧倒的な光と熱量によって生命のあらゆるを枯らし焼き払う、恐るべき、禁じ手にも等しい外道の業と化した。
"全生物"への特攻効果を有する。人理を進ませるその気付きは、人類へ大いなる発展を齎すと同時に、あまりにも重大な責任を抱えさせたのだ。

バーサーカーである事やその規模などを含め、発動には非常に激しい魔力消費を伴い、発動後はほぼ戦闘不能になる。
専ら一網打尽を狙う場合や、高火力による"押し切り"を狙う為に使用され、一対一の通常戦闘で用いられることはまずないだろう。
マスターが少なからぬ良識を持ち、放射線の何たるかを知るのならば、尚更に。

『人理織成す生命の業(Nobelpriset i medicine)』ノベルプリゼート・イメディシン
ランク:A レンジ:- 種別:対人宝具
医学分野に於ける功績。近代における飛躍的な医学の進歩は人類に、疫病や死にすら逆らい得る力を授けた。
常時発動型の宝具。それは常にあらゆる毒や呪いを無効化し、また使用者に圧倒的な回復力を身につけさせ、瀕死状態の傷からさえ立ち上がる能力を授ける。
この宝具の抗呪・抗毒作用は任意で他の人物へ付与する事も可能で、これにより『人理織成す万物の理』によって生じるマスターや味方への放射線被曝を無視する事ができる。
人体にのみ使用可能。

『死の商人(Dynamit)』ダイナマイト

ランク:C レンジ:1〜2 種別:対人宝具
1867年。彼自身が開発したそれは人の文明を前進させると同時に、人が人の範疇を超えた力を手に入れる、決定的な引き金となった。
それは過去の群雄の所業をこそ再現する、"近代の神秘"の原型である。

彼の発明の中で最も有名な功績。ニトログリセリンを使用した超高火力爆薬"ダイナマイト"の再現。
それはギリシア語に於いての"力"の意。すなわちこの発明は、神話にて語られる大英雄の姿へ、人間がついに辿り着いた事を示したのだ。
その爆発は鶴嘴に崩せぬ磐をやすやすと吹き飛ばし、その爆風はいとも容易く山を切り崩し、その炎は人を超えた力として、やがて戦乱の悲劇を生んだ。
狂化を受けた今、彼はこの"人理を発展させる"ための技術を、"人を殺す"ためにこそ使用する。
その功績が彼の望んだ物とは異なる形で結実する事の皮肉こそ、この宝具の最大の矛盾であり、最大の強みであるのだ。

魔力消費対効果の燃費が非常に高く、汎用性に長ける。
『ダイナマイト』と一括りにされてはいるが、その実は彼の開発した爆薬という側面だけでなく、"火薬王"と呼ばれた逸話をも含んだ宝具と化している。
真名解放をしなければただ任意で発破可能な火薬粉末や液状爆薬をばら撒くだけの宝具だが、真名解放によって"超高火力爆薬"ダイナマイトの使用及び火薬の様々な用途への応用が可能となる。
それはまさしき"火薬王"の姿であり、同時にそれは生前の彼が何としてでも払拭したかった、彼にとっての"悪"の側面である。

【武装】

・ガスマスク
19世紀後半から20世紀にかけて用いられた、一般的なガスマスク。
彼は写真として現在までその姿見が現存しており、またデスマスクまでも作られている所から、その顔は世間的に見ても非常に認知度が高いものだと言える。
故にこの何の変哲もない"顔を隠す"だけの装備は、彼の正体を隠し、ステータスやスキルまでも隠蔽する概念武装の類と化している。
破壊または任意に取り外す事によって、効果は消滅する。
【Weapon】
特筆すべき武具はない。よって徒手空拳による戦いを強いられるが、その中に宝具の爆薬を織り交ぜた罠やフェイントを用いた戦闘法が主体となる。

【概要】

19世紀末に活躍したスウェーデンの化学者であり、発明家であり、実業家。
ボフォース社を単なる鉄工所から兵器メーカーにまで発展させ、技術に関して実に350もの特許を取得した。
特に有名な発明に、爆薬「ダイナマイト」がある。これを以って巨万の富を成した功績から、「火薬王」、あるいは「死の商人」などとも呼ばれる。
巨万の遺産は、後世の人々の発展に尽くす者の為の叙勲、「ノーベル賞」の創設に殆どを用いられたとされる。
彼の技術と名前は今現在の科学分野に大きく貢献しており、また彼の名前を冠した「ノーベル賞」に関わる功績に至っては、現代の技術の殆どがそれ無くしては成り立たないと言って過言ではない。
彼は人類史へと深い影響を及ぼした人物である。その業績は現在、そして未来に至るまで、多くの人々から尊敬され続けている。
此度はバーサーカーとしての現界となった。その功績が、どのように濫用されるかなど知る由もなく。

【容姿】

明るい色のズボンを履いて、白いシャツに蝶ネクタイを締めており、その上に黒色のフロック・コートを羽織る。19世紀末に流行したシンプルなファッションであり、現在まで続くスーツスタイルの源流とも言える出で立ちである。
そんな正装とは裏腹に、その頭には顔全体を覆う無機質なガスマスクを付け、その姿を不気味で不明瞭な、いかにも奇妙なものとしている。
ガスマスクのベルトが締められる後頭部には短くカットされた黒髪が生えている。痩身で長身の紳士服が似合う、それでいてどこか不器用で、ぶっきらぼうな雰囲気を醸し出す男である。
ガスマスクによってその声はくぐもり、不明瞭な音しか上げられないが、マスクを取った所でその口が発するのは、理解できぬ狂人<ベルセルクル>のうめき声のみである。


【因縁キャラ】

・ノーベル賞受賞者
ノーベル賞を賜りし、即ち人類を新たなるステージへと推し進めた者達へ、本来の彼ならば最大限の敬意を払っただろう。
しかし狂った彼は今や、その栄光を人に向ける牙としてしか見做さない。