kagemiya@ふたば - イシュタム




「.....よろしければ、一緒に死にませんか?」



基本情報

【元ネタ】マヤ神話
【CLASS】スーサイド
【マスター】
【真名】イシュタム〔擬似サーヴァント〕
【異名・別名・表記揺れ】イシュタブ、イシタブ
【性別】女性
【身長・体重】161cm・40kg
【肌色】青白【髪色】黒【瞳色】穏やかな青
【外見・容姿】自殺者を依代とした擬似サーヴァントとして現界する為、姿は召喚される度に変化する。ただし首に巻かれた縄は共通。
今回は過去に自殺した二十代後半の女性を依代にしている。
【地域】中南米(中米)・メソアメリカ・マヤ
【年代】不明
【属性】中立・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人型・死者・神性・月蝕・自殺者
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:B 魔力:EX 幸運:E 宝具: B+

【クラス別スキル】

自尽証明:A+

 他クラスのサーヴァントのように逸話の一つとして自殺が組み込まれているのではなく、自殺したからこそ名を残した、という成り立ちから発生するもの。
 自らを対象とした攻撃判定、即死判定の成功率がランクに応じて上昇するが、反比例して存在の強度が希薄になりステータスが低下する。

本能否定:EX

 現実という世界、或いは生命としての本能を憎む反発者の証。
 かつて自ら生命を放棄することを選んだスーサイドは、「生きとし生ける者」、「生存し続ける者」 すべてに対して強力な怨念を持ち続ける。
ランク相応の精神耐性と、「死の肯定」への思考の固定効果。
 イシュタムの場合は怨念以上に、未来という責務を背負い、何処までも続く苦難の道に挑む人類への「憐れみ、慈悲」の感情が強い。

【保有スキル】

境界にて:A+

 自殺を司る女神であるイシュタムは、絵文書などに遺されている様に常に自殺し続けている。
 彼女は生者と死者、現世と冥界の中間にいるような存在であり、通常攻撃に低確率の即死効果が付与されるほか、即死・恐怖・魅了を無効にする。
 このスキルとクラスの特異性により、イシュタムは現界しながら何度でも自殺を行う事を可能としている。

楽園への誘い:B+

正式名称:自殺教唆。
 他者に「死滅願望」「希死念慮」などの自傷系スキルを発生させることのできる話術。
 同ランク以上の精神耐性があれば完全にシャットアウトできる上、精神耐性がなくとも「生きたい」という意思を強く持てば解除できるために大半のサーヴァントにとっては脅威足り得ない。
 だが、一部のマスターや民間人にとっては十分に恐ろしいスキルとなりうる他、後述する宝具との組み合わせにより大量の自殺者を生み出しかねない危険なスキル。

蝕の神核:B-

 虚なる星、円き天の空洞、天に吊るされた首吊り縄の如き悲劇と自殺の象徴。
 月蝕を司る女神であることを現す、神性スキルを含む複合スキル。
 月という概念に対する侵攻行為に極めて高いボーナスを得る他、リアルタイムで月蝕が発生している期間に於いては尋常ならざる規模の魔術行使を可能とする。
  出典が胡乱である事に加えて、疑似サーヴァントであるため、ランクはB止まりとなる。

【宝具】

安寧の環状に身を投げよラマト・イシュタブ

ランク:B+ 種別:対人/対人(自身)宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:7人
 イシュタムを象徴する首吊り縄が宝具となったもの。
 武器として使用する他、空中を浮遊する自立式の使い魔とも機能し、相手の首を吊るす。
 これは『自殺』という概念礼装であり、この宝具による攻撃ないし死は、明らかに他殺にしか見えなくとも全て『自殺』と判定される為、一部の無敵性、攻撃、概念遮断を「自ら自分を害する事を選んだ」という理屈で無効化する。
 当然ながら自殺を死因とする英霊に対して特効を持つ。
 更に依代の持つ異能、一種の幽体離脱と組み合わせることで、自殺する事で自身の分身を生み出す効果も得ている。
 魔力消費と負担の関係で無尽蔵な分身は出来ず、7体が限界。



「───落ちろ」


【Weapon】

安寧の環状に身を投げよラマト・イシュタブ

 気球なし首吊り気球。
 自分自身を『吊り上げる』ことで高速で空中移動を行うことも可能。

【解説】

 マヤ神話において、自殺を司る女神。死者を楽園に導く役割を担っていた。
 楽園に行くことができるのは、聖職者、生贄、戦死者、お産で死んだ女性、そして首を吊って死んだ者であった。ユカテク族の社会では自殺、とくに首吊り自殺は名誉な死に方と考えられていたようである。
 イシュタムはこの魂たちを楽園へと導き、そこでは死者はすべての欲望から開放され、極上の食べ物と飲み物を賞玩し、マヤの宇宙樹ヤシュチェの木陰に永遠の安息を享受すると考えられていた。
 イシュタムはドレスデン絵文書には首を吊った女性の姿で描かれている。
 そして日蝕、月蝕を扱う項に出てくるため、月蝕を象徴していた可能性が指摘されている。
 加えてマヤでは月蝕は胎児に奇形を発現させ、死に至らしめると考えられていたため、イシュタムは女性、特に妊婦の悲劇を象徴したとも考えられている。
 ドレスデン絵文書に見られる姿以外に図像は存在していない。

【人物・性格】

 穏やかそうな見た目をしており、死に纏わる女神であるとは一見判別不可能だが、言葉を躱せば「死にませんか?」とそれに類する事ばかりしか口にしない。
 相手のメンタルを攻撃して自殺に追い込むのではなく、この現実の苦しみを説き、死後の安寧に誘い込む事により、生存を放棄させる。
 柔らかく優しい口調で、相手の生きる意味や生きる理由を解きほぐして、自殺する事が最善であると確信させるのだ。

イメージカラー:穏やかな宇宙の漆黒
特技:自殺、自殺教唆
好きなもの:自殺、首吊り、飛び降り
嫌いなもの:病死
天敵:直死の魔眼
願い:全人類が自殺できますように

【一人称】私、わたし【二人称】貴方【三人称】あの人

【コメント】

胡乱な神様だけど人類の自殺に対する信仰や現世への反発心やらでそこそこの神格を持つ...というsettei。
幻霊ではない。多分。