【はじめてのかいわ】
「イライザ（キャスター）装備時のみ、自分以外の味方全員に毎ターンHP1000プラス状態を付与。」

『はじめまして』
私に誰かが話しかける。
「ハイ、はじめまして」
私は良く意味が分からなかったけど、そう返した。
『調子はどうだい？』
私に誰かが聞く。
「調子、とはなんですか？」
私はよく意味が分からないので、その意味を問う。
『最近こっちは調子が良くなくてね』
私に誰かが笑う。
「何故、”調子が良くない”のですか？」
私はよく意味が分からないので、その理由を問う。

…正直、思い出すだけで赤面したくなるような、拙い会話だった。
それでも、忘れることは出来ない。忘れちゃいけないような、そんな会話。私に言葉を教えた会話。
私の―――、お父さんとの会話。

召喚：「始めまして。私はプログラムに産まれし人格。名をイライザと申します。
　　　　こんなサーヴァントではありますが…今後ともよろしくお願いいたします、マスター。」

開始：「あの…話し合いませんか…？」
その2：「争いは…良くないと思います」

宝具選択：「話し合いましょう」
その2：「言葉は力です。あなたの拳では、心にメッセージは届きません」
宝具：「人の心を開くは何か、力？争い？財？いいえ、人は言葉によって心を開くのです。さぁ、あなたの心を私に―――」

小ダメージ：「いたいっ！」
大ダメージ：「や、やめてください！」

戦闘不能：「いやっ…そんな…」
その2：「ああ…わたしは…」
勝利：「分かって下さったのですね…ありがとうございます…」
その2：「これが答えなんですね…争いは…何も産みません…」

会話：「でかけましょうかマスター？それとも…ふふっ、お話します？」
その2：「こうして、人と話すだけでなく、一緒に行動できるというのは、とても素晴らしいことですね！」
その3：「マスター…、えっと、その…手…繋いでも、良いですか？……えへへ…、こうやって直接人に触れるの…初めてで…」
その4：「えーっと…あの科学者２人は一体…騒がしい人はやっぱり苦手で…えぇ！？あのお二人エジソンさんとテスラさんなんですか！？」
その5：「ば…バベッジさん…えっと…その…。…え？タイが曲がっている…？あ！本当だ！…ありがとう…ございました。」
その6：「マルコーニさんのあの喧しさなんとかなりませんかマスター…。頭にキンキン響いて…あんな方みたいな科学者さんに私は造られたんでしょうか…」

好きなこと：「花が好きなんです。花を見ていると、心が安らぐような…人と話しているのと同じくらい、安心します。」
嫌いなこと：「えっと…その、…話が通じないような人は…苦手…です…ハイ」
聖杯について：「この電波をやがて、どこにでも…宇宙にすら届けられるように願う。そう決めている。」