kagemiya@ふたば - ウラ・フォン・ベルヌス
【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【真名】ウラ・フォン・ベルヌス
【性別】女性
【身長・体重】164cm・54kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:B 幸運:D 宝具:D

【クラス別スキル】
陣地作成:C
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。小規模な”工房”の形成が可能。
 その様子は一見すると怪しい露天のような様式で、言うなれば「占いの館」めいた不思議な雰囲気を醸し出す。

道具作成:C
 魔術的な道具を作成する技能。呪術に用いる死皮人形等の曰く付きのアイテムを作成可能。

【固有スキル】
呪術:B+
 魔王サタンに由来する呪術の使い手。彼女の呪いを受けたものは不慮の事故から心臓麻痺、様々な要因で命を落とす。
 男性に対して成功補正を獲得。また対魔力をある程度緩和させることが出来、判定の際には筋力値と幸運値を追加し行う。

皮剥ぎ:D
 種類を問わず「皮」に関した技能を習得。動物や死体の皮などの扱いに関して敏い。
 呪術を行う際に用いる道具に「死皮人形」というものがあり、これはカラスなどの内蔵や罪人の爪、墓場の土を死体の皮で包んだ道具である。

人体改造:E
 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。ウラの場合はスキルとしては最低ランク。
 彼女がこれまでに出会った依頼人の美しい「人妻」達の身体を真似ており、本来の彼女は小柄な中年女性……つまりオバサン。

【宝具】
『ご呪文は去生ですか?(オーダー・カウント・サーティーン)』
ランク:C 種別:呪殺宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 彼女が生前編み出した十三の呪い――――その全てが刻み綴られた一冊の魔導書。
 十三という数は欧州にて忌避される呪いの数字に由来しており、この「十三の呪い」という概念そのものが一つの呪術として成立している。
 ウラの意志に呼応して起動する呪術式独立駆動型教本。呪術の全てをノー詠唱ノー生贄で発動することが出来る便利グッズ。
 呪術に限らず黒魔術を扱う際にもある程度補助が受けられる素敵な一品。ちなみに見た目は魔導書とは似ても似つかぬ「カタログ」めいた印象。
 ちなみに他者へ貸し与えることも出来るが、呪術を行使するにはウラ本人へ注文をし行使してもらわなければならない。

『呪殺真法:人形臓針(ウィッチパンフレット・ウィドーメイカー)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 十三ある呪殺真法のうちの一つ。現代を生きた呪術師としては極めて珍しい「呪い殺す」事を目的とした呪術。
 呪う対象の写真を使用し、自らの血を振りかけ死皮人形と共に魔剣を写真ごと突き刺すと何故か相手に呪いを与えられる摩訶不思議な宝具。
 原理を説明すると物理的な精神干渉攻撃に相当する。魔術とは異なるアプローチで魂へ干渉を行う為、魔力的には極めて高燃費。
 対象に制限はなく、対象の写真があれば面識がなくとも宝具の行使が可能。相手の肉体に関連するものがあればより効果は高まり確実性も高まっていく。
 史実では呪った者を(だいたい)死に至らしめていたが、英霊となった事で魔術寄りの神秘に影響された故か宝具としての呪術は成功率に不安が残る。
 なお完全に魔力で構築されている他の英霊に対しては「死」を与えることは出来ない半面、霊格そのものに傷を付けることで間接的にダメージを与えられる。

【Weapon】
『無銘・魔剣』
 ウラが所有する禍々しいナイフめいた魔剣。
 魔剣とは言うが取り立てて特別な効果が付与されているというわけではなく、呪術的に多少重要という程度。

『死皮人形』
 道具作成や皮剥ぎのスキルを用いて作成されるおどろおどろしい人形。
 魔術や魔力に聡いものであればひと目見ただけでその異常性が垣間見れる、名状しがたき雰囲気を孕む呪いの道具。
 見た目は……朽ちかけたぬいぐるみ。死体の皮を用いて造られているが、傍目にはそれほど違和感のない仕上がりとなっている。

【解説】
欧州の裏社会にて暗躍した有名呪術師、独国に名高き現代の魔女「ウラ・フォン・ベルヌス」。
彼女が生涯呪い殺した者の数は20人以上。死ぬまでには至らず、病気や怪我などに留まった者を含めればその総数は計り知れない。
無闇矢鱈と呪いを振りまいた悪辣者という訳ではなく、依頼を受けて客観的な観点から「悪人」だとする者に呪いを与えていた殺し屋のような存在であった。
依頼者には人妻が多く、以来の殆どは「浮気をした夫の殺害」であり、その中には著名な政治家や芸術家からの依頼も多かったという。
呪術師と聞くと形容し難い物々しいイメージがあるものの、ウラの呪術活動は一種のビジネスとして確立されていて、そのプロセスも極めて効率化されていた。
特に彼女は「魔女パンフレット」というカタログまで発行していて、そこに記された十三もの呪いのコースから一つ選ばせていたほどである。
依頼料は日本円にして100万円。それでも呪術師としての腕は確かであり、証拠も見つからない故に何人殺めようとも罪に問われる事はなく生き永らえる。
……なお、呪術の成功率は100%ではない。生前からわりとよく失敗していて、それが原因で一度警察のお世話になったこともあった。

黒ずくめの外套を見に付けた妖艶な女性。孕む雰囲気は魔女のそれに類似しており、美しき顔には常に不敵な笑みを携えている。
漆黒のローブで覆われた肉体は英霊である事を感じさせない若々しい美貌を持ち、その姿は異性はもちろん同性すらも魅了しかねない淫謐さを醸し出す。
性格は見た目に違わず淑やかで寡黙、多くは語らずその微笑みだけで相手へ思いを伝える淑女――――しかしその本性は極めて冷酷かつ計算高い狡猾な“魔術師”。
端的に言うのであれば私利欲望に取り憑かれた悪女。自分が「欲しい」と思ったならば、例えマスターが相手であろうと容赦無く裏切り殺害する恐るべき呪術師である。
表では良妻を演じてマスターへ近づき、聖杯の奪取が近づいたならば即座に殺す。まさしく「キャスター」のクラスを名乗るに相応しい、混沌とした現代を生きた魔女。

好きなものは人妻。夫に裏切られ傷心状態なか弱い人妻が大好物。依頼を成功させた数=人妻を頂いた数と見て相違はないだろう。