カゲミヤ
過去の、いや―――正しき『エミヤ』を知る、唯一の英霊。
キャスターは彼を快く思っていない。何故なら、彼を見ると心の奥底にある感情が呼び起こされるからだ。
それは、自身に在ってはならない記憶。邪悪へと堕ちた自分の、思い出してはいけない記憶。
『―――だったら、俺が代わりに―――』
―――永劫ともいえる時の彼方、いや、あるいは久遠ともいえる時の過去、
その先にて彼らはついに対面する。互いの信念(せいぎ)をその胸に宿して。
エミヤ【オルタ】
もう一人の自分。しかし自分とはまた別の道を歩んだ自分。
自分と同じように…いや、自分以上に正義の味方に疲れ果てたその姿をみて、彼は何を思うのか・